andhyphenさんの映画レビュー・感想・評価

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邦画も洋画も満遍なく。単館系映画館好き。映画館以外で映画を観ることはほとんどないタイプ。目標は週3本、だが気分によりムラあり。

映画(157)
ドラマ(0)

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.3

頭ではこの親子は必死で生きているのだ、という思考をしつつ(特に後半は顕著に)、でも感情的に寄り添うのが難しいという体験だった。人生がままならぬとき叫びたい、誰かに悪態をつきたい、幸せになりたい、でも突>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

物語についていけなかった。でもこういうミニマムな映画というのが昨今は良しとされるのかもしれない。90分の映画で物語が動くまでに相当の時間をかけているので、正直に言うと眠かった。良くも悪くも波がないのだ>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.9

男は滑稽だね。爆笑というより(いや、劇場内に爆笑してるひとはいたが)苦笑いというかなんというか。ここで観るキム・ミニは死ぬほどチャーミングで素敵ですね。登場人物が極端に少ないけど、社長とキム・ミニが対>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.6

カメラのズームがものすごく雑なのは、あれは意図的なんだろうか。3シーンくらい、本気でびっくりした。
キム・ミニはひたすらに矛盾の象徴だなあと思って観ていた。あの場に居たら自分はいたたまれなくなって逃げ
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.8

単純に友だちって良いね、という表現が正しいのかわからない。バカ話をして爆笑しあう3人組の中にも影が拭いきれないと感じたのは私だけだろうか。(単純にあの手のネタに面白みを感じないことは認める)
ベトナム
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.2

これは良い家族の物語でもないし、絆の物語でもなく、幻想を描いてるだけのように見えた。
この家族に共感が全くない訳ではなく、それなりに愛着が湧くように描かれているのが肝で、でもそれはあの家族の在りようを
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎出身の人は共感度高いんじゃないだろうか。私にもあんなに強くないけどああいう時期があったような気がする。そんな気にさせる映画。
エピソードひとつひとつは基本的にありふれたというか、予測可能なストーリ
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.8

これはなかなか、映画でないと成立し得ない世界ですね。独特の間、音、笑い。笑いが良いよね。時々はっと笑わせる。
主演のお二方は文句のつけようのない名優の堂に入った演技ぶりで大変良かったのだが、池谷のぶえ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

怖。一瞬たりとも心が休まらない。
まずダニエル・デイ=ルイスが心休まらない。今作で引退するそうですが(前も引退してなかったっけ?)ああいう人近くにいたら私は絶対近づきたくないですね。いやマジで。
ヴィ
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.5

ディーン・フジオカをこの映画から抜くとどうなるか。という事を観ながらずっと考えてしまった。日常に訪れる歪み、異物としての存在だとして、それが「淵に立つ」の浅野忠信程の効果を生んでないのは確かだと思う。>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.6

セクハラ問題によるケヴィン・スペイシーの降板により、急遽9日間でクリストファー・プラマーで撮り直しほぼほぼ当初の公開に間に合わせたある意味奇跡の作品。そしてそのネタを宣伝に使いまくる手法に商魂を感じる>>続きを読む

劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋(2008年製作の映画)

3.4

『劇場版「空の境界」10周年記念 特別上映会』@シネ・リーブル池袋。公開時は東京に居なかったから観ていない。テレビで編集版は見たが矛盾螺旋は入ってなかった(何故入れなかったのかいまだに理解できない。多>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

色々無知なのでウェス・アンダーソンを知らずに行ったら舞台挨拶付きだったので完全に浮いてしまった。いやまあそれはいい。
こういうアニメを観ると、「いやあーーーーよく作ったよねえーーーー」という間抜けな感
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

初めに断っておくと血が苦手な人はやめといた方がいいです。あとグロいの駄目な人も。私結構大丈夫な方だと思ってたんですけど相当心身にきてます。
物語としては人間関係さえ把握してしまえば大変わかりやすいヤク
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心と体と(2017年製作の映画)

3.0

久々によくわからない映画を観た...。リアルと幻想、孤独と愛情、そして同じ夢。生々しいのに美しい、でもやけに現実感がない...。ひりひりした手触りが欲しかった。
不器用過ぎて見守りたくなる恋...なん
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.5

敢えて言おうと思う。この結末で良かったのだろうか。
ひとりの女性の心理劇としては素晴らしいことこの上ない。ダイアン・クルーガーが演じる女性の家族を失った苦しみ、被告への憎しみ、そして法廷への失望。ラス
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Oh Lucy!(2016年製作の映画)

3.9

コメディだと思って観に行った私がアホでした。寺島しのぶが痛すぎて、それゆえにわかりすぎてもうつらいわ泣けるわで心が死にそうです。こんな心が死にそうになる映画そうそうないわ。いや褒めてるんですよ。
誰に
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

3.0

ブラック・コメディを描きたかったのか、ど直球で社会の欺瞞を暴きたかったのかよくわからない映画。コメディだとすると笑えない(個々の役者がこれでもかというほど型にはまった演技をし過ぎていて疲れるのだ)し、>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.6

主演のマーゴット・ロビーはこの騒動を知らなかったそうだ。そりゃそうか。それぐらい前の出来事か。当時は大騒ぎだったんだが。感想を見ても「知らなかった」ってのが結構あって年を感じた...。
閑話休題。
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.9

自己愛を見せつけられる映画。
お互い全然自分しか見えていない夫婦の陰で子どもは涙し、そして消える。
捜索の過程はリアルで平坦だが(そしてとてつもなく不毛だ)、そこで夫婦が何かに目覚めるとか、絆を取り戻
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

ざっと感想を眺めたけれど、まあ「不快」であることは間違いない。長い(151分)というのもあってこれでもかというくらい鬱屈した気分にさせられる。
個人的には「風が吹けば桶屋が儲かる」とか「バタフライ・エ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.4

綺麗な映画だ。
ティモシー・シャラメなんてもう美しすぎて頭を垂れたくなってしまう。
が、逆に美しすぎて「いやあ...こんな美しくないんだよ、人生ってさ...青春ってさ...」みたいに意地悪い私はなって
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.0

最初はコメディほのぼのタッチ調で始まる映画なのだが、後半の暗転ぶりはすごい。実話(光州事件)に基づいている映画とわかっていても、平和な現代日本に生きる私みたいな人間にはにわかに信じがたい光景なのである>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.0

怖かった。
私たちはあまりにも現実を見ないでものごとを分かった気になっているのじゃないかと思った。
「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS)」はISだけを相手に闘っているのではない。世界中の何も知ら
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娼年(2018年製作の映画)

3.1

シネコンでR18を観られる時代が来るとは。
松坂桃李は最初の目が死んでる演技と言い体当たりの性描写と言い役者魂が凄いなと圧倒されます。前髪が長いのが(役なんでしょうが)とにかく暗くてウザいですね。しか
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.5

特にSMAPのファンというわけではないが、まあこのラインナップであれば観るかなあという感じで行きました。客層がいつもと違う感じをひしひしと感じた。
色々な意見があると思うんですが端的に言って3名のよく
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.8

ゲイリー・オールドマンの演技は圧倒的なまでだ。役者魂ここにありというのを見た。特殊メイクにも全く違和感がない。素晴らしいの一言。
物語もともすればつまらない政治劇になりそうなところを全く飽きさせない緊
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

日本でも昨今「報道」について色々と議論がなされているところではあるが、スピルバーグの本作品は「報道の自由は国民のために存在する」事を示した上で、ひとりの女性が掲載に至るまで葛藤しつつ決断をする姿を描い>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.8

生きる力と死への恐怖。
今やHIV感染は死に直結するものではなくなった。だがこの映画の時代、彼らは様々なものと闘わなければならなかった。記録のような筆致で描かれる物語は、強い印象を残す。知らなければな
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.5

吹替版しか上映していなかったので絶望していたらようやくインターナショナル版が公開されたので鑑賞。
「空海」というタイトルで空海の歴史映画だと思った人も多かろう。否。原題「妖猫传」。つまり猫映画である。
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.3

「昭和」だよね。
編集者末井昭の自伝の映画化である。画面から漂う昭和の猥雑感。柄本佑をはじめとする演者の演技は最高でした。あまり大きな起伏を感じないのはおそらく自伝ゆえか。いやひとつひとつのエピソード
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

強いなあ。
トランスジェンダーの主人公が受ける仕打ちは「嘘、有り得ない」という気持ちにさせられるが世の中というものは案外そういうものなのかもしれないと悲しくなる。しかし彼女は強い。理不尽に対する怒り。
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

もう初っ端から怖いが、ドキドキする恐怖でなくじわじわと真綿で首を絞められるような感覚。
追い詰められていく中でそれぞれの感情が生々しく見えるのが見ていられないくらいの恐怖を与えるのだが、人間てこんなも
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.6

「犯人以外全部本人」ということで注目された本作ですが、実際の事件の緊迫シーンが続くのかと思いきや、前半は青春物語であり後半の最初は完全に観光映画です。本人たちは(私が見る限り)極めて自然に自らを演じて>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

最後の最後で泣いてしまった。映像の美しさ、「彼」の造形もさることながらサリー・ホーキンスが素晴らしすぎる。普通に考えたらすごく不自然な筈なのに、これは当たり前のように愛の話だ。
周囲を取り巻く人の孤独
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

観て目に楽しく、しかしストーリーも手を抜かないマーベルスタジオの良作。
ある種鎖国状態にあるが超高度な文明を持つ祖国をどう守り、同時にどう世界に貢献するのか?国を守るとはどういうことか?を問いかけるス
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