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セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

タイトルの「セールスマン」は主人公夫婦が所属する劇団で上演される「セールスマンの死」から来ているのだろう。この劇は物語の絶妙な合間に劇中劇として挟み込まれて効果を上げる。
家が突然崩壊し引っ越した先で
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マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(2016年製作の映画)

3.0

北朝鮮から出稼ぎのつもりで中国にやってきたが「売られて」しまったマダム・ベーの物語。
この映画はとにかくマダム・ベーのストーリーであり、脱北の様をスリリングに描くとか、そういうことに焦点は置かれていな
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.8

よくできた作品であると思う。
細かいところを突き詰めると突っ込みたくなる点はいくつかあるが、提示した伏線はきっちりと回収してみせる。ああ、そう繋がるのか。という腑に落ちた感覚にさせるのは素晴らしいと思
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きらめく拍手の音(2014年製作の映画)

3.2

コーダ(Coda,Children of Deaf Adults)という言葉をこの映画を観る前に初めて知った。
音のない世界を生きる両親と、そのもとに生まれた音のある世界の子。
監督自身の両親を中心に
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ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー(2015年製作の映画)

4.0

映画好きなら観ておくべき1本であると思う。絵コンテ作家のハロルドと映画リサーチャーのリリアン、この夫妻が関わってきた映画の凄さ!こんな仕事があるのか...とワクワクしながら観ることができる。
そしてこ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

親子というのはなかなか思うようにはいかないもので、ましてや子どもが15才なんていったら親の言うことなんてなんじゃそら、みたいになるものだとは思うが、この映画はその関係性だけを描いた映画と括ることは難し>>続きを読む

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)

3.2

いやぁサモ・ハン動き凄いですね。カンフーパンダって呼ばれてたけど。
物語自体は説明多いし、最後がマジですかみたいな感じだし大味かなとも思いますが、とにかくサモ・ハンを堪能する映画ですね。
サモ・ハンの
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海辺のリア(2017年製作の映画)

3.6

まるで芝居を観ているかのような映画。
多分退屈という意見も出る気がする。物語にそれ程の起伏はなく、場面もあまり切り替わらず、登場人物はたったの5人、エキストラもなし。だがこの役者たちが圧倒的な熱量をも
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

余白が非常に多い映画で、なおかつものすごく居心地の悪い映画だ。
不在だった人間が家族を気づけば支配している感覚。ギャスパー・ウリエルの曖昧な微笑みは家族だけでなく観客の自分をも居心地を悪くさせる。
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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

3.7

綾野剛の人を呑む演技は圧巻だった。本気で怖いと感じた。
映画館に貼ってあったインタビュー記事で村上虹郎はヒロイン的存在みたいなことが書いてあったがそれを読んで腑に落ちた。確かにこの映画における村上虹郎
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.2

アリシア・ヴィキャンデル演じるイザベルに共感できるか否かがこの映画を評価する鍵になっている気がする。私は共感できなかったので観ている間かなり苦痛を感じた。気持ちはわかるが、子どものためと言いながら自分>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.2

画はものすごく美しく圧巻。ただ寄りのシーンが大変多く、勿論狙ってやっているのではあろうがやや疲れる。
物語は余白の多い作りというか、なぜ二人は惹かれ合うのかという根本的部分が私にはいまいち掴み切れなか
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美しい星(2017年製作の映画)

3.5

これはねぇ...正直訳がわからないです。
突然皆宇宙人に目覚め、ある者は地球の将来を憂いて人類に行動を促し、ある者はは人類の滅亡を願う。原作を読んでいないので分かりませんが、この対立構図自体は色々な題
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スプリット(2017年製作の映画)

3.0

個人的に敢えて言うなら「これは反則だろ」と。
ぶっちゃけ物語自体にそこまでの意外性はない。展開はなんとなく読めるように作ってある。監禁場所はちょっとびっくりしたが、3名の女子の立ち位置が分かる時点でう
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.4

ルーが何かに似てる...と思ったのはポニョだったかと途中で気づく。
物語は繊細で複雑な若者たちと、「異質」な存在である人魚との邂逅、人魚ルーとの交流を通じて明るさを見出す主人公、人魚をただただ異質なも
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

やっぱりあれはばかうけに似ている...。が、内容と構成は緻密。交錯するシーンが最後に明かされたときは納得感よりも絶望感の方が個人的には大きかったが決して絶望的には終わらない。
基本的にはとにかく対話の
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

物語の定番として「主人公が何かを乗り越えたり克服したりする」というのがあるけれど、この映画の主人公は乗り越えられない。そこがとてもリアルだし、重い。
最後は少し救われた思いを抱いた。乗り越えられなくて
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.4

ものすごく説明がミニマムなので結構ついていくのが大変ではあった。オカルト的であり、スリラーでもあり。説明なくポーンとシーンが飛ぶのであとは想像で補うしかないし、謎解きが重要な映画ではないのである。
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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.9

とても映画らしい映画。
淡々としているけど、そこが素晴らしい。
訪れる変化に驚き、悲しみながらもそこを受け止めるイザベル・ユベールがとても良かったです。

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

最高のエンタテインメント。
中々エグいシーンや言葉も乱発されるがとにかく飽きさせない。こうきたか...!とくる展開も素晴らしいですね。続きが気になってページをめくる手が止まらない感覚を映画を観ていて覚
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.6

「普通の」恋愛映画を期待して観に行くと完全に肩透かしを食らうだろう。何しろ詩集の映画化である。主役2人の使う言葉は現代の都会では浮いて響く。多分誰しもが心の奥底に持っているものを表出してしまっているの>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.6

まず絵が美しい。華やか煌びやか。これはスクリーンで観て良かったなあと思う。
物語としては陳腐といえば陳腐な恋物語ではあるのだけれど、夢と現実、結局は変えられない過去、色々な感情を抱えて人は生きていくの
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.1

生田斗真は完璧だった。女性らしさ、溢れる愛情。素晴らしい。
色々な社会問題を本当に静かに、でもしっかりと伝えつつ色々な愛が溢れる良い映画でした。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.3

泣いた。
正直あらすじを見た時点でどういう展開かは察しがついたしそういう意味では驚きは殆どない。
ではどこが泣けるかといえばまずダニエル・ブレイクの優しさと誇り高さである。
その優しさが周りのひとの心
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作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)

3.5

これは難しいなぁ...。
J.T.リロイを知らないで観たのだが、これは一大スキャンダルになっただろう。
本編はローラ・アルバートの自分語りと電話のやりとりの音声でほぼほぼ進むのだが、観ていると彼女の世
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.5

「あの時、ドアを開けていれば...」の感情はこの映画の状況なら誰しも思うことだろう。ただこの主人公は行動力でその罪悪感と向き合う。それが時に軋轢や反感を生んでいく。
最後の展開が私にはやや唐突だったの
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.2

もっと絶望的な映画なのかと思っていたけど実際はそこかしこに希望が見える映画だった。
辛いシーンも当然あるけど、そこはかとなく救われる感情があるというか。心を静かに揺さぶる映画だと思いました。

人生タクシー(2015年製作の映画)

4.0

実によく作られたドラマ。
初っ端からまず乗合タクシーに驚かされ、乗客の議論に驚かされ、その後の客に「パナヒさんでしょう?」に驚かされる。続々と色々な客が乗ってきてひと騒動起こしつつタクシーは進む。
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

前半はとにかく子役の子が素晴らしく、彼がどうなってしまうのか(いやあらすじ知ってるから分かるんだが)ドキドキハラハラ、心配しながら観るという視点で観ていた。後半は一転して大人の彼の葛藤がすごく心に響い>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

色々なエピソードをテンポよく詰め込んであり、映像も観ていて楽しい。とてもよくできた作品であったと思う。原作未読で行ったが読んで行ったらどんな感想だったのだろう。星野源の声は良かったのだが個人的には神谷>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

徹頭徹尾よく練られて作り込まれた映画。音楽も素晴らしくストーリーもしっかりしている。すごく良いんだけど感情移入しきれずだった。少し展開が綺麗過ぎたのかもしれない。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

原作は買ってあったのだが結局読まずに観ることになった。
まずとにかくその映像に圧倒される。とにかく映画館で観た方が良い作品だと思った。画面がひたすら緻密で隙がない。
あらすじは知っていたので、内容とし
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.0

こういう映画を観るとこれこそが正しさなのかという絶望に囚われる。究極のスローライフと言えば良いのか、こつこつという響きも含め今の時代にこのような暮らしは素晴らしいし、背を正して観ていたくなる夫婦である>>続きを読む

ホームレス ニューヨークと寝た男(2014年製作の映画)

3.8

映画に映るマーク・レイはとてもホームレスに見えない。自由に生きている感じがするが、それは時折見せる緊張や諦念みたいなもので覆される。多分ものすごい神経を使って自分というものを演じているのだろう。それを>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.0

結構前提知識を必要とされる作品かなとは思った。とは言え大体の概要を知っているのといきなり2013年から始まって回想のように話が進むのでそれほどの緊張感もないというか...。もう少し緊張感のある画にでき>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.5

日本最速上映のプレミア上映会で鑑賞。
オカルトホラーっぽさを醸しつつも、観る者に何を信じるかを突きつけてくる名作。よそ者を演じる國村隼素晴らしかった。

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