ノノさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ノノ

ノノ

映画(1406)
ドラマ(42)
アニメ(0)

殺し(1962年製作の映画)

3.7

カメラが自由に動いて移動する登場人物をひたすら追いかける。コントラストの効いたモノクロフィルムが人物のクロースアップされた顔を異様に浮かび上がらせる。娼婦が殺され、その現場に居合わせた男たち一人一人が>>続きを読む

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.6

ジョイの息子ジョニーのほっぺが赤くてお尻丸出しでてこてこ歩いてて可愛い、、、今で言う毒親に育てられているということだよな。ジョイよりもジョニーが不憫でならない。
ジョイは行き当たりばったりの生活、すぐ
>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.8

そんなカーテン開けて堂々と犯罪しないだろとか、犯罪起きてるのにイチャイチャするなよとかツッコミながら見てた。
主人公が骨折していて窓からしか状況を伺うことができないという設定がもどかしくて楽しい。暗闇
>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.7

わんちゃんがリーゼントしてる!!売れないバンドが様々な音楽を試しながら車で各地を巡るロードムービー。
とてつもないリーゼントへの拘りが意味わからなくて面白い。カウリスマキは静かに笑わせてくれる。いつも
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.7

女は戻ってくることはなく何がどうなったのか分かんないまま終わってしまうけど、それでいいと思った。ただ、ジョンスがだんだんと不安を募らせていく、彼の中の疑惑が確信に変わる様子を見ているだけ。ベンが女の話>>続きを読む

ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.2

ジム・キャリーってこんな役ばっかりやってんな!嘘がつけないというより、超絶失礼人間爆誕という感じ。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.7

ピンヘッド、ビジュアル良すぎ〜!もっと出番増やしてあげて。究極の快楽を求める大人たち欲望丸出しでグロい。
異世界から不完全な状態で復活したフランクが弟の妻を使って完全体になろうとする。血みどろで生々し
>>続きを読む

シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年製作の映画)

3.4

めっちゃホラーなアンパンマンみたいなやついる。編集のリズム良すぎじゃないか?

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.8

本当によく出来たサスペンスだ〜!マーゴ浮気しといて被害者ヅラ激しくてつらい。死刑までの時間短すぎて笑った。

フード(1993年製作の映画)

3.8

こんな夢のような世界を思いつきそれを良い意味で気持ち悪く、面白く映像化できちゃう才能、、、子供の時見てたらゲラゲラ笑ってたと思う。他の作品でもそうだけど食べるという行為に執着していて本人は食事が大嫌い>>続きを読む

ファウスト(1994年製作の映画)

3.9

シュヴァンクマイエルのファウストは操り人形、原作ガン無視で自分の世界を作り上げてる。おじさんの顔が粘土みたいにグチャってなってまた戻ってを繰り返すところは何回見ても興奮する。雷音の出し方とか悪魔の歯が>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

4.0

チェコスロバキア映画が好きになったきっかけ。シュヴァンクマイエルが創造するものが全部好き。気持ち悪さと可愛さがこんなにも一緒に詰まってる映画は他にない。何度も挿入される少女の口元のアップに何故か背徳感>>続きを読む

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.5

主人公生きづらいね。ここに出てくる女たち、男たちの会話が自分が嫌いなタイプの人間がする会話で聞いていて叫びそうになった。女男女男うるさいまじでどいつもこいつもくたばれというマインドの時と、ラブロマンス>>続きを読む

脳男(2013年製作の映画)

3.0

小学生の時に親と見に行って爆睡したので改めて鑑賞。原作の好きな描写が省かれていたり全然違う演出になっててあれぇって感じだった。ワイヤー触れないで救出するシーン1番大事じゃない?

スモーク(1995年製作の映画)

3.8

一軒の煙草屋の周りの人間模様を描いた作品。クリスマスに見ようと思ってたのに完全に忘れてた。登場人物の淡々とした会話で進んでいくが、彼らの話は真実でもありそうだし、そうではなさそうなのも面白い。盗みから>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

5.0

あまりにも美しいショットが続くもんだからため息が出た。幼少期のトラウマから熱狂的なファシストになったマルチェロ、冷たい色彩で余白のあるショット、ブラインドから入る日差しや揺れ動くランプの光と影はマルチ>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.9

犯罪の行程をテンポよく見せてくれて気持ちよすぎるし、人物ごとに描いて時系列を入れ替えてるのに分かりやすい。これを20代で監督しているキューブリックすんごい。女に裏切られた男がインコと一緒に倒れるシーン>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.7

台北っていろんなモノがまざってて独特な街並みが美しい。行ってみたい。これといって大きな物語はなかったけどそこにいる人たちが何かしら葛藤、苦悩しながらも生きていてそんな普通の日常をぼんやり眺めてたら映画>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.6

ショットがほぼ全部斜めだし、モノクロとカラー、アニメーションも交ぜたりして勢いがやばい。めちゃくちゃ疲れる2時間だった。行く先々で殺人をするカップルの逃避行、ナチュラルボーンキラーズ。深刻なマロリーの>>続きを読む

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.5

冷蔵庫にパンツ入れてたり、顔の怪我にナプキン貼っつけたり、他人の墓に登って叫んだりどこまでも自由で羨ましい。無軌道な生活を送る彼らと香港の街並みが物凄く合っていてニヤニヤする。
不安定な生活、死の感覚
>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.8

青年が船の上で左目右目交互に閉じて人差し指の位置がちがーうみたいな遊びしてたの自分すぎて笑った。ポランスキーは本当に不穏が好きなんだな。逃げ場のない場所、なんてことのないただのナイフが嫌な緊張感を漂わ>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

地味な男が実はえぐ強い系映画って何で全部面白いんだ。じいちゃんカッコ良すぎる。一生懸命ゴミ当番してるの愛おしい。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

序盤はそこまでだなと思ったけど後半面白すぎた。
トリップ中に強盗されるシーンにヴァニラファッジの方のYou Keep Me Hangin' Onがかかってて最高だった。なんでカバーの方にしたのか知らな
>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.9

ロウ・イエ特有のどこまでも登場人物を追いかける手持ちブレブレカメラ、映像に溶け込む照明の色、ちょっとキザなモノローグ好きすぎる。pov風の手法で撮られた語り手の世界が劇映画とドキュメンタリーの狭間のよ>>続きを読む

めし(1951年製作の映画)

4.0

「台所と茶の間と女の命はやがてそこに虚しく老い朽ちていくのだろうか」というモノローグから始まる。倦怠期の夫婦の家に姪が来ることで状況が変わっていくという構成は小津の『淑女は何を忘れたか』に似ている。た>>続きを読む

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

3.7

64年あたりアメリカ南部の黒人差別ってこんなに酷かったのか。KKKの悍ましさ、外から来たFBIに介入させないように彼らと絡んだ黒人を次々と襲っていく。この作品ではFBI2人が正義感強めに描かれているが>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.1

全てが豪華なのに何故こうなった!撮影が安っぽい?登場人物に嘘くささをいれるならもっと振り切ってほしい。坂元裕二の良さも出てない( ; ; )面白い会話が聞きたかった。

かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.7

16年間戦争で消息不明の夫を待ち続けたテレーズ。ある日顔が夫に似た記憶喪失の浮浪者と出会う。男は結局のところ記憶を取り戻すことはなく立ち去ってしまう。テレーズは夫であると確信しているが周りの人間は否定>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

鬱屈とした日常に嫌気がさした成人男女の逃避行。
服の色、車の色、家具、プールずっと青いものに囲まれていた。犯罪をしたくてもできない、子供も生活も全てを捨て去っても見慣れた場所にいる。生まれた場所で死ん
>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.6

小さい頃にやや見た記憶があるけれど、ちゃんと見たことがなかった。こういう少年少女の大冒険ものは大体ぽっちゃりくんのキャラが良い。夜にお菓子食べながら見ると幸せになれます。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

犬蹴るなカス!!
旧友とのピクニックにボロボロの状態で来たヨンホは線路に侵入し戻りたいと叫ぶ。そこから彼の人生の大きな出来事を20年間遡って見ることになる。序盤は妻への当たりの強さ、暴力的な側面、ぶっ
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

こんくらいの時代って映画館すっごいうるさかったんだな〜楽しそう。ギラギラしたサイレント期からトーキーへの変遷、置いてかれた者たちの哀れな末路。映画づくりに取り憑かれた大勢の人たち。
ジャックが記者から
>>続きを読む

黙秘(1995年製作の映画)

3.6

お母ちゃんすっごい口悪いのに強くて良いやつなの推せる。どこまでも不幸な女にキャシー・ベイツをキャスティングしたの正解すぎる。

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

列車から進一の姿を確認し身代金を投げるまでの緊迫感、権藤や警察が必死に車窓から外を凝視する姿が揺れ動くカメラで撮られ、秀逸なサスペンスにハラハラした。全編モノクロだけど、焼却炉からの煙だけは赤く染まり>>続きを読む