ShinichiAndoさんの映画レビュー・感想・評価

ShinichiAndo

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映画(414)
ドラマ(3)

空に住む(2020年製作の映画)

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劇中で「二項対立なんて陳腐だよ」ってセリフもあったけど、多部未華子さんの拗らせ感と生真面目さ、岩田剛典さんの好青年感と冷淡さという、それぞれ矛盾するイメージがドロドロに溶けあったキャラクターが面白かっ>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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素晴らしいキャストによる群像劇とスリリングな法廷ドラマが、混沌と分断に象徴される2020年の現在と様々な意味でオーバーラップする見事な作品でした。たとえ連帯することはできなくても、同じ気持ちを共有する>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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人が抱えている生きづらさや孤独というものを、繊細かつリアルに追体験できるので、成人式、入社式、そして結婚式の前にみんなで鑑賞するのが良いと思う。ただ、気をつけなければならないのは、本作を観ただけで、彼>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

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幸せな写真というのは、写っている被写体だけでなく、そのとき撮影した人の気持ちも写っているから心が動かされるんですよね。そして、それは映画に置き換えても同じことが言えるのだと思う。中野監督の幸せな気持ち>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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見れば見るほど煉獄さんのことが大好きでたまらなくなる117分。マスクをつけたまま泣き続けると、涙がマスクの中に沁みてくるんですね…。ぼくも、胸を張って生きよう。。。

静と動の強弱や、光と闇のコントラ
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星の子(2020年製作の映画)

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他人を騙すより自分を騙すことの方が難しいものだけど、たとえ他人を信じることができなくても、他人を信じようとする自分を信じることはできるかもしれない。

喜怒哀楽の表現が上手な芦田愛菜さんだからこそ、剥
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フェアウェル(2019年製作の映画)

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感情が顔に出てしまい嘘をつくのが下手という役を、抜群の演技力のオークワフィナが演じているのがとてもチャーミングだった。そういえば“Awkwafina”という名前は、“Awkward”と“fine”を組>>続きを読む

トロールズ ミュージック★パワー(2020年製作の映画)

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見た目はカラフルでキュートだし、布や毛糸を使ったストップモーション的なルックもかわいいけど、メッセージは混沌と分断に支配された2020年を象徴するような作品だった。いま必要なのは、世界が一つになること>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

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ニューヨークを舞台に、愛娘ラシダ・ジョーンズの旦那の浮気調査をするビル・マーレイが、ビル・マーレイ史上最もチャーミングなビル・マーレイでとても面白かった! 愛にまつわる雑学や説教をするのはウディ・アレ>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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どうしようもない息苦しさと、どこにも行き場がない生きづらさ。それらを安易な言葉で説明するのではなく、全身全霊で絶え間なく表現しながら、決して“美しさ”を失わなかった草彅剛がとにかく凄まじかった。これは>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

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雨に煙る街を舞台にしたスリリングな逃亡劇が、美しい映像に彩られたフィルムノワールにノスタルジックに溶け込む。ファムファタールとして導くふたりのヒロイン(「藍色夏恋」のグイ・ルンメイ&レジーナ・ワン)の>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

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ユートピアとディストピアの紙一重感を描くのに大事なのは“衣食住”のディテールだと思うのですが、それぞれのディテール(パーカー、おでん、プール)を出すためのアイテムが面白かった。

また、愛と自由意志の
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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彼らは自分だけでなく仲間の境遇も、弱さも、痛みも、すべて知りながら生きているから、「失望したくないから期待しない」「自分からは逃げられない」といったフィクションなら陳腐に聞こそうなセリフが心に切なく突>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

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映画を鑑賞中、ずっとデジャヴの感覚に襲われたのは、きっと“主役”の父デンゼル・ワシントンが主演した「デジャヴ」(トニー・スコット監督!)を思い出していたからかもしれない。“デジャヴを操れ”というコピー>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

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「本当に伝えたい気持ちは、ときとして言葉にできないものだから、言葉はとても無力なものかもしれない。でも、だからこそ言葉で伝えようとする気持ちは美しく、言葉を尽くした手紙は人の心に届くのだ。ありがとう、>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

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アニメの世界で描かれる“さよなら”は、どうしてこんなに切ないのだろう…。「トイ・ストーリー3」しかり、「カリオストロの城」しかり。そういえば、映画館で初めて“さよなら”を知ったのも、「のび太の海底鬼岩>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

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本物よりも本物らしく、リアルよりもリアルな世界を創り出す、映画音響の世界。映画が総合芸術と呼ばれる理由が、まさに一目(一耳)瞭然でした。これを観ると、もっと映画が好きになるし、もっと映画館に行きたくな>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

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ふわふわとした浮遊感のある独特なカメラワークとともに、このヒロインの“この表情”が撮りたい、そして“この心情”を描きたいという気持ちが伝わってくるところが、相米慎二監督の作品(「台風クラブ」「東京上空>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

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一作目の「のび太の恐竜」から40年の歳月が流れ、リブート版からも14年経つので、恐竜の学説はアップデートが必要なのかもしれない。けれども、同じようにのび太くんが育てた、刺身が大好きな恐竜を知ってる僕た>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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90年代なんて最近のことのように思っていたけど、90年代当時から見た70年代のように、やはり遥かなるノスタルジーに満ちた“過去の時代”なのだと教えてくれた。まるで90年代に撮られた作品のようなので、こ>>続きを読む

ムーラン(2020年製作の映画)

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“もうこれ以上黙ってはいられない”とジャスミンが心の声を叫び、エルサが“未知の世界へ”と歌い上げた2019年からすると、ムーランの“私を生きる いつの日か”というメッセージは控えめのようにも聞こえるが>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

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社会的メッセージを声高にアピールするよりも、エンターテインメントとして描く方が人々の心に響くこともあるのだと、劇中の出来事と本作の両方から教えてくれた。

それにしても、エミリオ・エステベス(58歳)
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

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スパイク・リー監督でなければ撮れない作品であるのと同じくらい、チャドウィック・ボーズマンがいなければ成立しない、素晴らしい作品であり凄まじい作品だった。柔らかい光に包まれた彼の姿は、神々しさに満ちあふ>>続きを読む

(2020年製作の映画)

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運命というよりも平成という時代に翻弄されるように生きた二人の物語。中島みゆきの楽曲が“人生のBGM”として寄り添うように聴こえてくるところは、ピーター・チャン監督の「ラブソング」(大好きな作品。テレサ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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冒頭からキャラ強めの同級生が次から次へと登場して、ヒロインたちと同じく“恐怖”でしかなかったのが、卒業前夜のたった一晩を通じて、いつの間にかみんな愛おしく見えてくるところがとても良かった。

小沢健二
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

5.0

クライマックスに至るまで伏線を伏線と思わせることなく、後から思い出してみると、あれもこれも大事な伏線だったんだと気づいたとき、涙が止まらなくなってしまう。まさに映画のお手本のような脚本に驚嘆し、これぞ>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

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“ほろ苦さ”を打ち消すような“甘酸っぱさ”が唐突に訪れる前半を経て、主人公たちの成長とともに、その2つの感情が折り重なるように紡がれていくところが、まさに青春映画の醍醐味だと思った。

他人を傷つけた
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

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古き良き90年代後半のタランティーノやコーエン兄弟の作品を思い出させるような、普通なんだけど普通じゃないキャラクターや、コメディとサスペンスを行ったり来たりする感じが面白かった。とくに、このふたりの女>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

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十代の少年少女たちが抱えている不安や苛立ち、やりきれない思いや閉塞感は、誰かに分かってもらいたいけど、誰にも分かって欲しくないようなものだったことを思い出した。そして、そんな気持ちをブルーハーツは今も>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

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劇中のセリフでもありましたが、観客が観客として高見の見物をすることを決して許さない、圧倒的かつ衝撃的な映画体験。戦後75年の8月というタイミングに、満員の映画館で観ることができて、本当に良かった。大林>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

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“なぜ自分はここにいるんだ?”と自問する大人になった子役と、“自分は何も悪くない”と誰かに言い訳をしていた子役の父。俳優というのは“嘘をつき続ける仕事”なのだということを、ある意味で年齢を超越した3人>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

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“ありえたかもしれない過去”を見せてくれつつ、それでもやっぱり“ありえなかった現在”を突きつけられるから、青春映画というのは残酷なまでに美しく切ないものなのだ。

アンバランスなふたりによる自転車の二
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

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40年間“習慣”によって専業主婦を続けてきた主人公が、夫の不倫をきっかけにサッカーコーチという新たな人生に踏み出す。スウェーデンの小さな田舎町を旅している気分を味わえるし、サッカー映画(2005年CL>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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青春の“はしの方”にいると思っていた登場人物たちが、実は青春の“ど真ん中”にいることに気づかせてくれる瞬間が味わえる、100%の青春映画! こんなに笑って泣いたのも久々だし、この観客席の一体感こそが映>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

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本作の予告編が「スター・ウォーズ」のパロディ風だったのがずっと謎だったんですが、新三部作のレイと同様にまだ何者でもないヒロインが、自らの力で“血統”を超えた新たなる運命を切り拓く物語だったんですね。言>>続きを読む

WASP ネットワーク(2019年製作の映画)

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冷戦時代の米ソをめぐるシリアスなスパイ劇に比べて、本作で描かれたキューバとのスパイ合戦はカラッとしてるけど、それぞれに人間らしさがあるところが良かった。また、いわゆる勧善懲悪でないところも、オリビエ・>>続きを読む

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