aniさんの映画レビュー・感想・評価

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タイムズ・スクエア(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

"永遠に続く愛こそが夢"
中年の私にはちょっと青過ぎたけどなかなか良かった。とくに2人が仲違いしていく終盤の展開がほろ苦さを感じさせる。
ニューヨークのごちゃごちゃした街並み、音楽、ファッションも素敵
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

主演の2人が魅力的に見えなくて(男性がヒザ神に見えて困った)、「うん、まあいいんじゃない」程度の感想しか抱けなかった。身もふたもない話をすると、30過ぎて前世とか来世とか語ってるのってちょっとどうかと>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

登場人物が多いので人物相関図が描けず消化不良だった。もう一度観たい気もするけどそこまでの価値はないという気もする。
実験のシーンは思ってた以上に観ていて苦しかった。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.8

過去のミカエル・アース作品がどれも素晴らしかったのでハードルを上げ過ぎたのか、そこまでハマらなかった。
相変わらず映像がとても美しい。インターネットもSNSも存在しない時代の深夜ラジオの温もりはボヤけ
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.8

今の時代にこういう表現は不適切だが"気持ち悪い人"ばかり出て来る作品で、まずそこが良い。(古谷実作品に出てきそうな人たちと言えば伝わるだろうか)
どことなくエイドリアン・トミネの世界観があるので男版ゴ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ウォーケンが北大路欣也にしか見えないのだが...。
前作に続いて圧倒的なスケール感。絶対映画館で観るべき作品。しかし長かったせいもあって終盤は戦闘シーンとか若干お腹いっぱいになった。そ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読です。
ミスチルの『HERO』という曲にこんな歌詞があります。
"駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ"
雪祈を不幸が襲った瞬間、
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

人が人を裁くという裁判制度がいかに曖昧なものであるか、ということが描かれている作品と捉えた。
ダニエルの"決断"が真実であったかどうかは神のみぞ知る(サンドラは除いて)ことだが、それを積み上げられた証
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

自分が勉強不足なのもあって前半の展開に理解が追いつかず、いまいちのれなかった。後半は良かったけど。戦闘シーンの迫力は流石というところ。
エンディングで表示された戦死者の数を見て戦争の虚しさを改めて感じ
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.8

ちょっと期待し過ぎてしまったかな。近年の岩井俊二っぽい出来。
ダンレボ懐かしいなあ。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしかった!私たちが求めているのはこういう優しい世界なんだよ。
ストーリーは全然違う作品なんだけど『ブリグズリー・ベア』を思い出した。
重くなりそうなテーマだけど過剰にウェットにならず良い塩梅で、
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.8

ポール・シュレイダーの美学とオスカー・アイザックの色気が画面越しにムンムンと伝わってくる。ストーリー自体はそんなに面白いと思わなかったけどそれだけで満足した。

タクシードライバーではベトナム帰還兵の
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

長過ぎる悪夢。そしてその長さの必要性を感じない出来。中盤までの展開は面白かったのに、そこからかなり間延びしている感が否めない。特にラストシークエンスの既視感ありまくりの演出なんて観てられない。繰り返し>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

シアーシャ・ローナンが出てるのに何か安っぽい作品に仕上がっていて残念。変にSFスリラーっぽくせずに真っ向から描いた方が良かったのでは。結局お互いAIが良かったというオチのためだけだとしたら、前フリが長>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

面白かった!
かなりエグい設定に最初は戸惑ったが、ストーリー展開が上手く最後まで飽きることなく楽しめた。
ベラの成長が気持ちいい。またそれを通して人間の生命力みたいなものを感じた。カメラワークや衣装、
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

原作は未読です。
普段ならスルーするタイプの作品なんだけど、山下監督で野木亜紀子脚本なので鑑賞。周りの映画好きの間でも評判が良いし。
そつのない作品という感じで面白かった。笑えるし、ちょっとウルっと来
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

冴えない中年男女の不器用なラブストーリー。
ラジオから流れるロシアのウクライナ侵攻のニュースが象徴するように物語全体に灰色がかった雰囲気が漂う。単調な仕事に疲れ(そしてその仕事を奪われ)、日々の暮らし
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.2

小さなイライラが募っていく主人公に激しく共感。ままならぬ人生を描く作品は数あれど、本作は茶化さず過剰にもならずリアルに響く。だからあのラストシーンで心がスーッと晴れた気持ちになるのだろう。
色々煮詰ま
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

3.2

酷い出来の前作の続編(しかも、まったく同じ内容)なので当然酷い。こんな作品がヒットしたなんて謎過ぎる。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

良い作品で好きなんだけど、少々あざとくてファンタジーが過ぎるため鼻白むこともあった(元々が企業案件だからなのか俺の心が汚れ過ぎたからなのか)
とりあえず『Perfect Day』はヘビロテ中です。

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.4

ケリー・ライカートもこういう作品を撮るんだね。でもこれは失敗作では?
登場人物がみんな薄っぺらいんだよなあ。あえてそういう描き方をしたのかもしれないが、結果的に作品自体が薄っぺらくなってしまっている。
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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

「無駄があるから良い、その無駄が潤滑油になる」。タイパ重視を標榜する人々に聞かせたいセリフである。「1億総白痴化」にというワードには暇さえあればYouTubeばかり見ている我が姪の姿が思い浮かび、半世>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

事前に聞こえてきた多くの感想通りの内容だったけど、これがアカデミー賞でA24製作かあ、というのが正直なところ。すごく普遍的なテーマをややこしい手法で描いてるところが評価されたのかね。エンタメ作品として>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺し屋の美学を通してフィンチャーの美学を垣間見たような気がするが勘違いかもしれない。どことなくフィリップ・マーロウっぽさもあるような。
しかしオープニングであれだけ講釈を垂れておいて標的を外したのには
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

インターミッションなしの3時間超えというハードさに観るのを躊躇っていたが、覚悟を決めて鑑賞。
結果、4時間でもいいと思える面白さだった。いつの時代も、強欲な人間がいるところに悲劇が生まれるものだなと。
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.8

今では撮影できないだろう圧倒的なスケール感に魅了される作品。
どこまでも続く砂漠に広がる青空、駆け巡る何百頭ものラクダ、馬。とにかく美しいショットの数々。
ただ、長い上に予備知識がないと理解が難しい。
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.8

エロくてスローモーションの使い方が巧いなあ。しかし短過ぎてストーリー的には物足りぬ。

メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.6

ガーディアンズって昔は東部地区だったんだ。
個人的にMLB熱が高まっていたので鑑賞したけど、予想通り3日後には忘れていそうな内容だったな。
リックとロジャーの奥さんとの関係って必要?

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

前作よりは良かったけど、やはり1が至高。
市井の人々との交流が増えたのは嬉しいが、まったく本を読んでいないしマッコールさんの魅力の一つである几帳面さが足りない。
敵はそれなりに大物だが、ボスであるヴィ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

何か思ってた感じと違ったなあ。スピルバーグ青年がハリウッドで成功していく様が描かれた作品だと勝手に思ってた。
プロム向け映画でジョックスな男のセリフが印象に残る。でもトータル的には真ん中近くに地平線が
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

ストーリーがところどころ迷走している気もするが、それを差し引いても良作。ケイト・ブランシェットと娘役の子がとても良かった。
自分もこの年になって様々なことに対する情熱が失われつつあるので、バーナデット
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.5

タイトルを聞いたことあるなくらいの状態で鑑賞。そういうお話だったのか〜。
名作とはこの作品のためにあると言っても過言ではない!超名作。
脚本の力(もちろんそれ以外も素晴らしいのだが)だけで、こんなにも
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