aniさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ani

ani

映画(1337)
ドラマ(21)
アニメ(0)

画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.8

不思議な作品だった。
ベルティル(泥棒)がバルボラ(画家)の絵に惹かれたようにベルティル本人に惹かれていくバルボラ。
お互いの人生に影響を与えていく様が興味深かった。
モキュメンタリーでなく本当にドキ
>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.5

思ってた感じと違ったけどめちゃくちゃ面白かった。中国の歴史を全然知らなかったな。日本で言うところの15代将軍家慶でしょうか。
出自と時代に翻弄された主人公がとても哀しい。ラストシーンはベタだけどグッと
>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

たけしの監督作はそれほど観てないんだけど、これぞという感じがした。
ソナチネほどヒリヒリした感じはないが、たけし演じる西の死が常に周りを漂っている危うさは彼の作品の主人公に共通するものだよね。ただ、本
>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

4.0

メル・ギブソンの作品くらい程度の知識で観始めだけど、待てど暮らせど登場しない。と思ったら監督作だったのね。
とにかく画力が凄い!特に後半の追っかけっこのシーンは迫力が半端ない。
でもって、こういうこと
>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.2

すごいの作っちゃってるなあ。マジでハリウッド作品と肩を並べるスケール感だった。途中のあるシーンなんてマッドマックスを思い出しちゃったもの。
朝鮮統一問題、ソマリアの子どもたち、etc。様々な問題を絡め
>>続きを読む

靴ひも(2018年製作の映画)

4.0

日本では観る機会が少ないイスラエルの作品。
様々な国で製作された映画作品を観ると、人間の根源は民族や宗教、文化によらないものだと強く実感する。
人々は民族や宗教、文化の違いによって時に激しく対立するが
>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.6

主演の二人はもちろん、ピエール滝、きたろうもとても良かったのに作品としては残念な出来。
夫婦を語る作品なのに夫婦を描けてなさ過ぎでは?
ラストシーンのセリフ「いいぞ〜、大人は楽しいぞ〜」が一番良かった
>>続きを読む

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

4.2

観終わったあと、思わず「凄い...」と呟いてしまった。既存映画の型にはまらない作品。
時代も場所も背景も一切説明なしで、観客には僅かな情報しか与えられない。が、観ているうちに徐々にその世界に魅了され、
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

変な映画。PTAだもんな。
自分はもうあんな気持ちになることはないんだろうなという郷愁のようなものを感じて悲しくなった。とりあえずもう一回全力疾走してみる?
にしてもHAIMファミリー出過ぎてて笑った
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

評判通りの面白さだった。まひろ役の女性のアクションが凄いと思ったら、スタントをやってる方なんですね。
2人のキャラクターや関係性がとても良かったなあ。
こういった作品がちゃんと評価されているのは嬉しく
>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.8

奉公人の少女ムイと奉公先の家族の生活が淡々と描かれており、ゆったりとした心地よい時間が流れている作品だった。ムイ役の女の子の表情が良い。
ストーリーは皆無で多くを語らないのだが、不思議と退屈はしない。
>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

言いたいことは分かるのだが、ユリヤに全然魅力を感じなかったのでどうしようもない。フランシス・ハのフランシスはとってもチャーミングだと思ったのだが。久し振りにフランシス・ハが観たくなった。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

グラントリノと似たような非白人の少年との交流を描いた作品。
イーストウッドがかなりヨロヨロしていて観ているこちらが心配になってしまうが、普通に考えると90歳で監督して自ら主演するという意欲だけで凄いよ
>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.6

ゲームは未プレイです。
前半のスペインでの黄金探しパートは既視感&ツッコミどころ満載で、2022年にインディ・ジョーンズと同じことやってどうするといった感じだった。後半の空中アクションはそれなりに楽し
>>続きを読む

三姉妹(2020年製作の映画)

3.8

思った以上に三姉妹の状況がハード(特に長女)かつ苦悩の時間が長かったので観ていて辛かった(ラストには救われたけど)
子供時代の境遇って人格形成やその後の生き方に大きく影響するよなあ、という当たり前のこ
>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ノスタルジックな作品を想像していたのでエキセントリックな内容に度肝を抜かれた。
思春期の脆さや危うさが描かれているが、若干過剰な気もする。ただ、これは自分の思春期があまりにも鈍感だったからそう思うのか
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

第一作目はあまりハマらなかったけど本作は楽しめた。これぞエンタメ作品という出来!
設定は踏襲しつつも過去作に囚われ過ぎずアップデートし、また懐かしのギミックや敵キャラで過去作好きも楽しめる作りになって
>>続きを読む

トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.8

カポーティは『冷血』が大好きでフィリップ・シーモア・ホフマンによる映画作品も観たが、それ以外には数作程度読んだのみ(元々そんなに多作な作家ではないが)
『叶えられた祈り』がそういった作品だったとは知ら
>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.6

体力をゴリゴリと削られるので未見の方は体調の良い日を選んでご覧になることをおすすめします。
とにかく悪夢としか言いようのない作品。脚本&監督のミシェル・フランコはメキシコ出身。インタビューで「これは警
>>続きを読む

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

4.0

ヒップホップに疎く2PACのこともヒップホップの東西抗争で殺害されたくらいしか知らなかったのだが、とても興味深く鑑賞した。
この手の作品はどこまでが脚色なのか推し量るのが難しいのだが、パックがとても知
>>続きを読む

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.6

サスペンス作品はアイデア一発で撮れるので初監督作に多いと聞いたことがある。同時に監督の力量でその作品の出来が大きく変わってしまう作品なのだと本作を観て思った。
ろうあ者の女性が助けを呼びたくても呼べな
>>続きを読む

雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

3.4

最初はLove Letterかラストレターのリメイク?と思ったけど、どうやら違ったみたい(オマージュなのかも)
純愛モノで好きな人は好きなのかもしれないが、いくらなんでも小学生の時にハンカチを借りただ
>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.5

正しいことをしろ
じゃあ、正しいことって何なのさ?

いつか観ようと思って先延ばしにしていた作品。やっと観ました。
まさかスパイク・リー自身が出演しているとは思わなかった。当たり前だが若い。そしてピノ
>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

フリーソロ、何とも恐ろしいことを考えつくものだ。一般人には理解し難い行為だが、彼らはこういう方法でないと生きている実感が得られないのかもしれない。アレックスのインタビューを見て、ほんのすこしだけ気持ち>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.2

新作が公開されるし予習のために鑑賞したがビックリするほどつまらなかった。
ドッグファイトも80年代のノリも薄っぺらいストーリーも全然楽しくない。
何より敵機を爆撃してイェーイというノリに👎🏼(この辺り
>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

ほとんど予備知識なしで鑑賞。実際にあった銃乱射事件(しかもアメリカじゃない)だったんだね。
主人公が凶行に走るまでが淡々と描かれていてるのが生々しかった。これらの事件は決してドラマティックなものでなく
>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.6

ストーリーは中途半端で映画としての出来はいまいちだが、リズムマシーンを手に入れた主人公が高揚するシーン、シンガーと歌入れして音楽が出来上がっていくシーンはとても良かった。新しい音楽に触れた時のドキドキ>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.8

いままで鑑賞したヒッチコック作は密室劇が多かったので、ダイナミックに主人公が移動する本作は新鮮だった。
今見ると目新しいものはないが、本作が他の作品に与えた影響は大きいのだろうなと感じた。(1959年
>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.5

じわっと胸が温まる映画館で観たい作品。
父と息子、母と娘、それぞれの親に対する想いが対照的な(でも実は似ている)2人の関係性が良かった。
雰囲気は違うが『コーダ あいのうた』と同じようなものを感じた。
>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

時間軸を入れ替えたストーリー展開、カメラアングルやカット割等、1941年に製作されたとは思えない程の斬新な作品だった。これらの技法は一種の発明だと思う。当時観た人ははかなり衝撃を受けたのではないだろう>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.2

キラキラしたフランス映画とは一線を画したリアリティのあるパリを描いた作品。
セックスシーン多めだが、モノクロかつ振付師が付いていたせいか、エロさよりも美しさが印象に残った。
ストーリーはエイドリアン・
>>続きを読む

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.6

公開当時のチラシではコメディ要素が強うそうな印象を受けたけど、意外とシリアス路線だった。別に「バカップル」でもないし。
ありたきりな内容なので特に感想はないのだけど、マイクが描いてたコミック『アポロの
>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

3.2

ストーリー性やセリフがほとんどなく、生活感に満ちた映像が淡々と続く。あまりに気持ち良くて半分くらい寝てしまった。
映画館で観ていたら爆睡していただろうな。
雰囲気は好きなのでもう一回観てみます。

>>続きを読む