アニローズさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

アニローズ

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博士と狂人(2018年製作の映画)

4.3

オークスフォード英語大辞典の編纂に関わった言語学者と殺人者を描いたノンフィクションの映画化。
原作既読のため内容的驚きはなかったが、有効的なBGMのおかげで飽きずに見ることができた。音楽の活用で緊張感
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.0

アカデミー賞短編アニメ賞ノミネート。
6分の作品。
みんな仲良くね。

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

話の焦点が曖昧で、いまいち入り込めず不完全燃焼で終わった作品。
登場人物達の行動が腑に落ちないものや、表現が浅くて不要なシーンが多々あった。
期待作だっただけにやや残念。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.3

シャーリーズ・セロンっていつも役作りに没頭して見るたびに顔や体型が違うけど、本作は至ってシンプル。初めて素の姿を見たよう気がする。でも、この容姿で今年46歳とは…凄いですな。


ストーリーは次期大統
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

「今、ウチらに必要なのは真実じゃなくて矛先よ」
とにかく悪口を言いたいだけの集団心理を表した秀逸なセリフ。妙に笑えた。

OLの日常を卑下しない程度に笑いで切り取った作品。女優陣に演技派が揃っていて作
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.6

音楽映画という点では、The Beatlesの「イエスタデイ」や、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」よりも本作の方が好きだな。
ブルース・スプリングスティーンはほとんど知らないのに、心に残る曲ばかり
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.5

2021年アカデミー賞・長編ドキュメンタリー映画部門最優秀作品。

まさに「神秘」を捉えた作品。
自然の前ではどんな言葉も陳腐になるので、少しでも興味のある方は是非映像を見てほしい。
後半は予想を大き
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.6

人質事件などで犯人と被害者の間に恋愛感情や共感が生まれる「ストックホルム症候群」の語源となった事件を扱った作品。

以前から本事件を知っていたが、詳細まで知識が及んでおらず楽しみに観賞。
が、犯人と人
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

10代の頃、友人達と目的もなく集まってた。
無力で漠然とした不安を抱えながら、溢れるエネルギーを発散できない10代にとって、あの無駄に思えるような時間が実は人間形成に大切だった。そんなことを思い出させ
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.5

主人公の少年はずっと考えていた。
最後の1匹になった恐竜は何を思ったのか、
家族の皆が亡くなったら自分は寂しさに耐えられるのか、等々。

その答えを亡き妻を思う老人の言葉にみつける。

「今でも毎日恋
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.5

「大切なのは自分がつけるオッズだ」

オーストラリアの競馬の祭典「メルボルンカップ」。その150年を超える歴史の中で、女性騎手として初めて優勝したミシェル・ペインを描いた作品。

この年は日本のフェイ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

舞台はイリノイ州ロックフォード。
急速に荒廃した街の様子がスケボーで滑走する冒頭のシーンに垣間見える。
この廃れゆく街の複雑な家庭に育った若者と、彼らの仲間でもある監督が踠きながら不器用に生きていく姿
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.6

裕福な家庭で育ち、成績優秀で大学を卒業するも、両親の不和や現代的価値観に疑問を抱き、アラスカの荒野に旅立った青年の実話。

噂に違わぬ名作。未配信作なのでレンタルDVDをわざわざ借りに行ったが、それだ
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罪の声(2020年製作の映画)

4.5

評判通りの名作で、中盤のぐいぐい引き込んでいく力は秀逸。
星野源の演技がどん兵衛のCMを思い起こさせるが、周囲の名優達が世界観を崩さないように保っているのも素晴らしい。

私自身、子供の頃に起きた非常
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

4.0

地球に衝突する隕石を撃ち落とした際の化学物質により、生態系が一変した地上の物語という設定は面白い。

ストーリーや展開も無駄がなく、異形に変化した生物も精巧に映像化されている。ただ、見方を変えれば妙に
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.6

少しミステリーを入れたテンポ良い作品だが、心に残る何かが無い。

リリー・ジェームズがタイプするシーンに既視感があったが、「ウィンストン・チャーチル」の秘書役で同様のシーンがあったね。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.3

アメリカの黒人差別問題を短く太くまとめた秀作。
名曲「The way it is」の使い方が素晴らしい。

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.4

ロバートダウニーjr はアイアンマンの印象が抜けない心配があったが、しっかりと新しい役をこなしていた。
が、内容的にいまいちパッとしない作品ですな。

ラブ・ギャランティード(2020年製作の映画)

3.3

シアトルの街が舞台という理由一点で鑑賞。
テンポも良く100分程度の作品で悪くなかったが最後の展開で冷めました。

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.2

大怪我からの再起を図るカウボーイの苦悩と人生の選択を淡々と見た。
全体として暗い雰囲気で作られていて、作品にのめり込めなかった。100分程度の作品だが長く感じられた。

浅田家!(2020年製作の映画)

4.5

「理想の家族」という言葉があるが、それって一体どういうモノだろうと思う時がある。
高度成長期に出来上がった家族のモデルとして、「大黒柱の父、優しい母、親や世間の求めに応じる子供がいて、全員が仲良く団欒
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

坂元裕二的セリフが満載でファンには垂涎の作品か。

ストーリーは「若い男女が恋をして同棲して別れた」というリアルでもフィクションでも何度も見聞きしたありふれたモノ。
しかし本作が平凡にならないのは、や
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.0

Disney+で配信開始した「ファルコン&ウインターソルジャー」に向けて久々鑑賞。
以前見てから10年も経ってないのに全く憶えていなかった。こんな内容だっけ?

CGやアクションもしっかりしているので
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.6

アメリカが内包する爆発的エネルギーを感じることができる作品。 
また、アメリカは内外に矛盾や問題を抱える一方、民主主義での自浄力も持ち合わせた国家。その事が強く窺える。

ラストシーンは最高です。

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.2

いなくなってしまった誰かにまた会いたいと思う気持ちを少年の成長譚や不思議な設定で表現した作品。少年よ、焦らずじっくりと大人になりなさい。

原作本の方が胸に来るが、映画の方が内容をイメージしやすいと感
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

ネタバレはいけませんので手短に。

旧劇場版のセルフオマージュもあって、オールドファンの私も納得の終わり方。

庵野秀明監督、以前代官山でお見かけしましたが、当時はお疲れのご様子でしたね。
新旧エヴァ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.3

バカシンジによる2度目の世界崩壊危機物語。
意味不明な会話と展開も重なり、前2作と比較して猛烈な低評価。
最終作に向けた伏線や助走と分かりつつも、とにかく嫌いな作品?

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

5.0

多くを語る必要のない素晴らしい作品。

「今日の日はさようなら」
「翼をください」
の選曲は最高です。

ラストは…何度見ても泣ける。震える。
状況をいちいち解説するリツコも良い。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.6

"エヴァンゲリオンはテレビ放映時から見ていて、「Air/まごころを、君に」も公開初日に並んだ程のファンだ。"
と、エヴァファンを自認する会社の若者に伝えたらポカンとされた。
たしかに今の若者にとってエ
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.3

安藤サクラは押しも押されもしない一流俳優だが、本作はその証明たる作品。

物語後半、安藤演じる一子がボクシングに没頭していくが、そのボクシング技術が凄い。並の役者では到底無理という高いレベルに仕上げて
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

「戦争以外の悲劇もある」
と主人公レディ・バードは言った。
若者にとっては911やイラク侵攻と同等以上の出来事が身近にあることを表現した言葉だ。

若者は大人より世界が限定的なので、多様な考え方や大事
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.0

モハーベ砂漠にある「バッグダッド・カフェ」を訪れたドイツ人女性。夫と別れ行く宛もない彼女によって周辺の人々もカフェも変わっていく。

不思議なリズムと雰囲気の映画。
音楽も「calling you」を
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.5

環境汚染のため人類が地球を捨てた未来。荒廃した大地に残された量産型掃除ロボ・ウォーリーは、ある日宇宙から飛来したエヴァと仲良くなり恋心のような感情を抱く…。

みたいな話だが、会話も複雑さもないストー
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.1

成績優秀でいつも一緒にいる高校生のモリーとエイミー。2人は望んだ進路も決まり前途洋々だが、遊び呆けていた同級生たちも同等の進路を得ていることにショックを受ける。
ずっと勉強ばかりに力を入れてきた2人は
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.1

世界観や音楽、編集やカメラワークのすべてが好みじゃない。
20代、30代、40代でそれぞれ観たので合計3回観賞したが、依然として理解や共感ができない。CHARAの歌唱シーンとかあんなに長くする必要は全
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愚行録(2017年製作の映画)

3.4

話の筋もわかりやすく、驚きポイントも用意されてる。妻夫木聡や満島ひかりの演技もよい。
でも、とっても平坦に感じられるのは何故でしょう。半年後には忘れてしまいそうな予感。