いとJさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

いとJ

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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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うわー、前作、雲のむこう……と比べると、ショット(アニメーションにショットって使うの、変か)と編集が成長しすぎている!ちゃんと鳥やロケットや紙飛行機が飛ぶのにも意味を見出せるし、1話目の雪が最後まで効>>続きを読む

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

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話は完全にセカイ系、「サユリをとるか世界をとるか」。モノローグ、異様に綺麗な光、電車、雨、雪、ラストでかぶさる歌。
最初のほう、ヒロキとサユリの電車でのショットは、ふつう背景になるはずの電車の絵の割合
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

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・ほとんどがモノローグ!!モノローグとモノローグがぶつかる、つながる(男が「僕はね……」と言ったところで「私はね」につながるなど)。で、ラストでモノローグが重なって大団円(君の名は。まで通底)。
・男
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彼女と彼女の猫 -Their standing points-(1999年製作の映画)

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・風景を水平に動くカメラで撮る
・過剰に光が差し込む(ゲームのアニメーションをつくっていた感じが出ている)
・村上春樹を幼稚にした(良い意味で)文体のモノローグ
・モノローグと音楽に合わせたテンポの良
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村上隆作品 SUPERFLAT MONOGRAM(2003年製作の映画)

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デジモンの仮想空間を基に、女の子が現実から仮想世界に落ちていくところは時かけに、仮想空間のアイデアと仮想空間上のキャラクターイメージのそのままサマーウォーズのOZに、でもこのときはまだラストで風が吹い>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

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やはり三角形の入道雲と反復するカメラワーク。

前作が人間の世界で育てられるおおかみこども、今回は動物の世界で育てられる人間の子どもで、テーマは共通、子育てを通して親も成長する。このつぎの未来のミライ
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

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同じ構図を反復するのがすごくいい、セリフなしで、絵と音楽だけでちゃんと説明できる説得力のある演出、わかりやすく展開を予想させる天気、おなじみの入道雲、風が吹くのもいい感じ

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

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おしゃれでポップで女の子がかわいい映画かと思ったら、カット割りで魅せまくるばりばりの実験映像(原作はレイモン・クノー、その言葉遊びや『文体練習』を表現しようとしたらしい)、最後は完全にドタバタ、皿や瓶>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

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野球のエピソードと重ねるのがいい、現実の問題が仮想空間上のトラブルにつながる(氷のこと、これはぼくらのウォーゲームのトイレ問題、島根にパソコンない問題と同じ)のもいい、家紋が見えるところのカットがうま>>続きを読む

プレイタイム(1967年製作の映画)

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うわーーー、カオスカオス(笑)。画面上所狭しと3つも4つも(いや、それ以上起きてるんだけど、1回観ただけじゃその程度しか気づけないのだ)いろんなことが起こりすぎる(笑)。もう散らかり放題でごちゃごちゃ>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

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身近な人の死は、理解できるようなものではない。それは、たとえば亡くなった人を殺した人に一矢報いれば解決されるようなものでもない。ただ、亡くなった、もう会えなくなった、という事実を前にして、途方に暮れて>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

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ニュートラルな立場で左右双方の論者へインタビューをしながら、それをもとに完成された映画では徹底的に監督の意見が表明されている。歴史修正主義者たちの意見をこれほど見事に撮りきるとは。

なぜ、かれらは、
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卒業(1967年製作の映画)

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たまたま見つけたブログのレビューで最後のシーンについて、「正面から『反戦』を語りえなかった弱さと逡巡にたいして、評価をマイナス」したと書いてあったが、むしろ迷いを描いてるからこそ今でも残る傑作になって>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

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サスペンスは宙づりということだから、エレベーターに閉じ込められてまさしく宙づりになった男が外で起きていることを何も知ることができないというのは非常にうまいつくりになっている。が、この映画のサスペンスを>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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断言しよう。本作は「オシャレ映画」である。あらゆる残虐描写、というか、もはや実際におきた凶悪な殺人事件の写真や映像などをいくらでも見れるようになった現在において、そこそこにキツいが最後までやりきらない>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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「救いのない物語」「No. 1鬱映画」……。うーん。そこまでではないかなあ(笑)。「かなり暗い気持ちにさせられるが、ビョークの歌が素晴らしくて各曲のトラックもあまりに格好良くて、もはや暗い気持ちはどこ>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

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ポーランド・トラッドからトラッド・ジャズ、フレンチ・ジャズ、ラテン、労働歌、クラシック、ロックンロールまで、素晴らしい音楽の応酬。一切無駄のないカメラワーク。純文学の古典のような物語。すばらしかった。

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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40分が理不尽な裁判、20分が拷問室(これも理不尽な詰問ばかり)、残りの30分が火刑シーンで、さらにはシーンのほとんどが顔のクローズアップで撮影され、天を仰ぎながら涙を流すジャンヌ・ダルクを延々凝視さ>>続きを読む

どですかでん(1970年製作の映画)

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瓦礫とごみだらけの町に暮らす人々、そのいくつかの物語が断片的に進行していく。ときに笑えて、ときに悲しすぎる、まとまりがないといえばまとまりがない。しかし、どですかでん、どですかでん……と、架空の電車に>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

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食肉産業vs. 過激派動物愛護団体っていうテーマが面白いのはもちろん、アクションシーンが超おもしろくて、主人公の女の子ミジャが連れ去られるオクジャを追って山を駆け下りるシーンや、ドアに体当たりをするシ>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

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最初の結婚式シーンをクライマックスに、徐々に人間関係が崩れていくさまを見せていく……それぞれの人物の微妙な感情の揺れに、どんどん胃が痛くなる。ラストシーン〜エンドロールのかっこよさ100点満点。

母なる証明(2009年製作の映画)

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母親にとって息子はいつまでも5歳のまま、強すぎる愛にしっぺ返しをくらい、そこで針をひとさし……ファースト・ラストカットの強烈な……なんて言ったらいいかわからない、強烈にもやもやさせられる。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・テルコは、マモちゃんといっしょにいられれば、恋人にならなくてもいい、自分の好きはどこかへいってしまってもいい、って、それが「愛がなんだってんだ」ってことで、それは一見自分の気持ちを殺してるように見え>>続きを読む

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

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短編集Iの3本目。次第に、これカメラワークとかめっちゃかっこいいんじゃないのこれ?と思い始める。キャラクターのビジュアルがどちらもムジュラの仮面のような気がするのは気のせいじゃない……はず。

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

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うわあ、脳が!脳が出た!博士と賢い子ども、みたいな話なのか……?

人工の夜景(1979年製作の映画)

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おお……?わからない。妙に残る不穏な音楽(パイプオルガン)と主人公(?)の顔。