rissaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.8

教育現場や子育てにおける母子や人と人とのつながりがテーマのお話。何人かの養育者が登場する中で、尾野真千子が虐待する母親の役をやっていたんだけれど、自分の子供をうまく愛せずに思わず叱りながら怒りが爆発し>>続きを読む

最後の命(2014年製作の映画)

4.6

きっと人間は必ず心の中に悪や狂気を潜めていて、それは嫉妬だとか羨望だとか、そういう表面的な言動に表れやすい感情よりもずっとずっと奥底に沈まっている心理なんだと思う。
それが例えどんなに穏やかな人間であ
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ピンクとグレー(2016年製作の映画)

3.7

エンドロールで流れたアジカンの主題歌、最後の最後に叫ばれる歌詞「彼は誰?あの子は誰?君は誰?」あの言葉が突き刺さった。その言葉通りの映画。

ジャニーズが書いてジャニーズが出てる映画かぁ、と侮ったら大
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スノータウン(2011年製作の映画)

3.4

スノータウンという小さな町で、実際に起きた12人連続殺人事件の実話を元にしたストーリー。

序盤から胸の底に響く不穏な太鼓音。家族の日常生活の音、殺人シーンのリアルな音。劇中の全ての音が不穏な雰囲気を
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

洋画にハマり始めた月日がまだ浅いわたし。そしてアクションものSFものが苦手なわたし。ヒュー・ジャックマンの映画、リアルにリアルスティールとレ・ミゼラブルしか観たことありませんでした。ヒーローのヒュージ>>続きを読む

空中庭園(2005年製作の映画)

3.6

角田光代の原作を読んだうえで鑑賞。
結果、豊田監督はやっぱりいい。この監督ならではの演出によって原作では見えなかった家族の答えが見えた気がした。

各々の隠し事。抱える「隠し事はなし」な家族、平穏を保
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スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

5.0

李相日監督の作品の中でダントツにスキ。大好きで、中学生のころから何度見返したかわからない!

ある日のバスジャック事件をきっかけに出会った3人の若者。

『世の中のやつは想像力が足りねえんだよ』
地味
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ある子供(2005年製作の映画)

4.8

ある子供、って、二人の子供じゃなくて、この主人公じゃない?なんて思ってしまう。
18歳という若さで大人の手を一切借りず子供を育てていく現実の困難さ、社会的に低層な生活を送る2人の、女の子の親としての子
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.9

親と子は血の繋がりによって親子となり、家族として見なされる。けれど、人間単体としてみれば、結局親子や家族って、他人の集合体。思想も違えば、嗜好も違えば、生き様も違う。
映画の進行と共に主人公・ユベール
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21グラム(2003年製作の映画)

5.0

イニャリトゥ作品で一番好きな、名作中の名作。
これがイニャリトゥの映画を初めて観た作品で、私の人生において大切な一本になった。それぐらいの重みを感じる作品。
ばらばらの時系列で三者の主要人物の因果関係
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息もできない(2008年製作の映画)

5.0

子は親を選べない。
産まれたそのときから最も身近な環境である「家庭」その環境が悪ければ悪いほど、子の心は閉鎖的に荒くれていくんじゃないかな。悲しい現実だけれど、恵まれない環境の中で自分で拓いていくこと
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くちづけ(2013年製作の映画)

4.9

お涙頂戴な映画は好きじゃない。それなのに、大好きになってしまった作品。

知的障害を抱える大人たちが集団生活を送るひまわり荘の人たち、その保護者たちの、愛情があるからこそ知的障害者を抱えるからこその葛
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