AOIさんの映画レビュー・感想・評価

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小間使の日記(1963年製作の映画)

3.7

【ツンデレ小間使セレスティーヌと男たち】

先日ファンボタンを押し直したルイス・ブニュエル監督、アラ還の作品

掃除のしづらそうなお屋敷に住むのは、実権を握る奥様、エロ旦那、足フェチの大旦那、一癖あり
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恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.5

【失恋女は性欲処理のため、編集者のウリは恋愛コラムを書くためにデートアプリを利用する】

数行のあらすじから全て予想通りに展開する「うん 知ってた」系ノーストレスの韓流ラブコメ

仕事熱心な編集長が好
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

【何者にもなれずもがく優秀で器用なユリヤ】

医師、心理学者、写真家…テンポ良く目標を変えていくが、どうありたいのか自分でもわからない様子(๑•̌.•̌๑)優しい恋人にも違和感を感じている

人生観を
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.6

【秘密主義のドラァグクイーンなっちゃんが急死し 友人3人は一般男性として葬儀に参列する】

暗いし、おかしなテンポだけど舞台が郡上に移る頃には慣れてきた

懐かしい郡上に春駒 異色の地域発ドラマのよう
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情熱の大河に消える(2019年製作の映画)

3.9

【詩人を夢見る情熱的なペルーの学生エローは、やがてゲリラグループへの参加を決意する】

詩人として生計を立てるのは画家より難しそう…と軽い思いで観てみたら、その情熱は政治にも

ペルー史は全くわからな
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アンニョン! 君の名は(2010年製作の映画)

1.0

【韓国にやってきた男と韓流ファンの女(共にタイ人)が 成り行きでソウル旅行の道連れに】

先日「タイとかフィリピン系定番のドタバタコメディってどんな雰囲気?」と友人に聞かれ「とにかくナンセンスでおバカ
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

【コーヒー中毒のヴァルトと友人のウオツカラッパ飲み男レイノが旅の途中 2人の女を車に乗せる】

アキ•カウリスマキ作品ではお馴染み 安心安定のカティ•オウティネンとマッティ•ペロンパー

少なめの会話
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.7

【🇫🇮の女性画家ヘレン・シャルフベックの恋】

この映画の映像そのものが彼女の絵に近い
印影にかなり気を遣って撮られことが見て取れる

不機嫌な女が、怒りの眼差しで自画像を描く
何が気に入らないのだ…
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娼婦ケティ(1976年製作の映画)

3.7

【舞台は19世紀末のアムステルダム、赤貧一家の勝気な娘ケティが姉と母親に導かれ娼婦となる】

子だくさんの大家族、働き手の父親も姉もクビ

金と男に翻弄されるケティ 実話ベースの回想録
オランダ版おし
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人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)

3.7

【ロンドンの集合住宅に暮らす 人生に行きづまり気味の3家族の物語】

マイク•リー監督、家族を描かせたら右に出るものは…と言えるほど観てないけども、毎度濃い

ファミリーヒューマンドラマと言いたいが、
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自由の幻想(1974年製作の映画)

3.9

【バトンを渡すように繋いでいくオムニバスコント、あまり類を見ない変わった作品】

ルイス・ブニュエル監督は、ストーリー性のある作品の方がおもしろいと思うんだけどな

と言っても、こちらもかなり好き
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ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

3.9

【ホロコーストの研究をする高校生のトッドは、近所の老人が元ナチスの将校であると気づく】

アイラヴ😍スティーヴン•キング原作でもあり
爺さんはヒトラーの腹心?何をしたの?ナチスヲタぽいトッドの真意は?
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

3.8

【ハンガリーの退廃した田舎村に帰ってきた死んだはずの男イリミアーシュと村人たちの群像劇】

ジム•ジャームッシュはじめ、多くの映画監督に影響を与えたというタル•ベーラ監督の超長編作

438分…7時間
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.0

【なかなか食事にありつけないブルジョワたち】

最近お気に入りのルイス・ブニュエル監督

食欲だけではなく人間の三大欲にありつけない

私はストーリーにありつけない

本作を理解できないなんてなヽ(´
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ゲス・フー/招かれざる恋人(2005年製作の映画)

2.5

【黒人の父親は娘の白人の恋人が気にいらない】

☝️がネタバレになるくらい、ほぼそれだけ

『招かれざる客』をコメディにリメイクした作品と言うが笑いどころもあまりない

結末も意外性はなくステレオタイ
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シネマ・ヴェリテ(2011年製作の映画)

3.7

【一家の日常をカメラが追うリアリティー番組の家族と制作側の舞台裏を描いた実話】

作品としてはよくできているが「へー、そうなんだ😐」って印象

テレビって、ある程度仕込みもあると思っているから驚きもな
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ハロー!?ゴースト(2023年製作の映画)

3.5

【孤独な自殺願望のある青年アウェイに、愛煙家、泣き虫女、子供、老婦人の霊が取り憑いた】

ネタバレ厳禁『ハロー!?ゴースト(2010/🇰🇷)』のリメイクなので、先に観た方に軍配が上がりがち

未鑑賞の
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赤い影(1973年製作の映画)

3.6

【娘が溺死しベニスへ傷心旅行に訪れた夫妻の前に現れる謎の老姉妹、そして不可解な出来事】

『レベッカ』『鳥』と同じダフネ・デュ・モーリア女史原作『いま見てはいけない』の映画化
漠然とした不気味さが共通
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カインド・ハート(1949年製作の映画)

4.0

【駆け落ちし公爵家から排除された母親の仇を撃つため侯爵家の後継ぎを次々殺していくルイ】

U-NEXTの紹介文の“華麗な連続殺人”という違和感のあるフレーズに興味を持ち鑑賞

2011年にEMPIRE
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パリのレストラン(1995年製作の映画)

3.9

【今夜限りで店を閉めるパリのレストラン、最後の夜に集まった人々の人間模様】

皆が並んで食事をするスタイルが、文字通り『最後の晩餐』を思わせる

閉店理由はわからないが大丈夫🙌回想シーンを挟みながらス
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.1

【ドライビングゲーム『グランツーリスモ』のトッププレイヤーが本物のカーレースに出場する】

本作はその企画者ダニー、バーチャルゲーム トッププレイヤーのヤン、実践のレースを指導する元レーサーのジャック
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.4

【舞台のオーディションの最終選考のため、若い劇団員男女7人が、とある山荘に集められる】

原作は未読だが おそらく原作の方が良さそう

東野圭吾氏曰く映像化には極めて高い演出力と演技力が要求される、さ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

【利用者により悪用されたファイル共有ソフト『Winny』の開発者に罪はあるか否か】

この役の吹越満さんがいつにも増して魅力的💓

東出さんて、二人いない?演技うまい東出Aと@#$%なBと ね?いるよ
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夜の来訪者(1954年製作の映画)

3.7

【1912年のある夜、娘の婚約を祝う一家団らんの夜、警部プールを名乗る男が訪れる】

数年前に観た2015年版がとても印象的だったので、U-NEXTで公開された本作を鑑賞

戯曲の映画化らしく、基本家
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エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)

3.7

【妻の叔父家で開くパーティで夫がピアノを披露し売り込もうという当日 夫婦喧嘩をしてしまう】

ジャック•ベッケル監督、鑑賞4作目♡好きかも

いつもは仲良しなのにつまらないことで喧嘩してしまう駆け出し
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キャッチ22(1970年製作の映画)

3.3

【第二次世界大戦中、地中海に駐留する米空軍基地で出撃命令を待つ異常な精神状態の兵士たち】

戦争下の極限状態で常軌を逸した人間を見せて、戦争の無意味さ愚かさを訴える“アメリカ空軍異常なし”的反戦パロデ
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ジェイン・オースティン 秘められた恋(2007年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【条件の良い結婚こそが女性の幸福とされた時代、生涯独身を貫いた彼女の秘められた恋】

作家ジェイン•オースティンのおかげで当時の世相やファッション、女性の思いを知ることができたと言っても過言ではない
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.7

【なぜか、もうこの街に住めないと思った仲間が、理想郷エイラを目指して移動し始める😎】

本作の登場人物はなぜか全員フランク
このまま夫婦同姓を続けると、日本人は500年後全員佐藤になるという話を思い出
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M(1931年製作の映画)

3.7

【幼女誘拐殺害事件が多発する1930年代ベルリン、警察捜査も虚しく犯人逮捕の目処が立たず】

そこで独自捜査に乗りだすのが なんと街の窃盗グループ😎なぜなのかは本編で☆彡

フリッツ・ラング監督おかわ
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飾窓の女(1944年製作の映画)

4.0

【飾窓の肖像画に描かれた女に出会ったことから殺人事件に巻き込まれていく初老の准教授】

巻き込まれた男リチャードの専門が犯罪心理学というから皮肉なもの

ずっと犯人目線で見しまい、ヤバイヨヤバイヨ
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.2

【初老の紳士が新人召使いに一目惚れした日から その女に頭から水をぶっかける🪣💦まで+α】

その紳士マチューが、たまたまパリ行きの汽車のコンパートメントに乗り合わせた数人に、過激なエピソードを回想しな
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

2.5

【シングル父マイケルは帰宅中、隣人の子供を助け、隣人と交流が始まるが、次第に不信感が…】

隣人ものにハズレなし…でもないが、何となく興味をそそられる( ̄- ̄)ムフ

不能で無能な警察組織への痛烈な批
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.8

【ムッツリ系推理作家サラは出版社の社長の別荘で執筆を始めると、突然社長の娘がやってくる】

C•ランプリング様の薄い唇と氷なような眼差しに威圧感を感じるのに目が離せない魅力がある
若い頃よりもこの頃以
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.5

【画家モディリアーニの半生】

最近創作意欲が湧かないので本作を鑑賞🎬

モディリアーニ(🇮🇹1884-1920)は好きな画家ベスト3に入る🧑‍🎨他2人はユトリロ(🇫🇷1883-1955)と藤田嗣治(
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シティ・オブ・ジョイ(1992年製作の映画)

3.0

【少女の命を救えなかった青年外科医マックスは 傷心インドを訪れ 貧困に苦しむ人々に出会う】

昔 とにかくインドに行きたかった時代があり、悩める医師が旅先にインドを選んだ理由がわかる

しかし、患者の
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キャント・バイ・ミー・ラブ(1987年製作の映画)

3.6

【学園ダサ組のロナルドはイケ女シンディの弱みにつけ込み 千ドルで1カ月彼女役をしてもらう】

のっけからタイトルの真逆をやってのける主人公

ビートルズの同名の曲を元に描いた青春ラブコメ
当然ながら主
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