青豆さんの映画レビュー・感想・評価

青豆

青豆

ガタカ(1997年製作の映画)

4.1

素晴らしくカッコいい作品だった。
カッコいいというのはキャストは勿論だけど(若きイーサン・ホーク×ジュード・ロウってあまりにも眩しすぎる…!)、ガタカの秩序で保たれた世界観であったり、台詞のちょっとキ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

…流石に塞翁が馬が過ぎないか…?と思ってしまうわたしはひねくれ者なのか。
自分の好意を無下にした女への復讐計画のはずが、失敗した事で標的を変え、何人も撃ち殺した結果人助けとなりヒーローに?
最近の作品
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

夏になると何故だか知らないけどヒップホップが聴きたくなり、そしてヤクザ映画が観たくなる。
HANABIは青、dollsは赤、菊次郎の夏は緑がそれぞれを象徴するカラーだとするならば、この作品は砂浜の色(
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.1

これまで観てきたホン・サンス×キム・ミニシリーズの中で、わたしはダントツで好きかも。突然のズームや取り留めのない会話で進んでいく相変わらずの感じではあるんだけど、なんだろう。自分は結婚していないしガミ>>続きを読む

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.5

BTSテヒョンの好きな作品ということで。
この方々、特にテヒョンとナムジュンはとりわけ感性が豊かだと思ってるんだけど、脳セク(=脳がセクシー)と言われたりしているようで、外見も脳みそもセクシーって一体
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.0

自分が小学生だか中学生だかの頃、国語の教科書に"そこまでとべたら"という短い話が載っていた。おじいさんが危篤になってしまった陸上部の女の子が、願掛けみたいな意味で「そこまでとべたらおじいちゃんは元気に>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.9

キネマ旬報で00年代海外ベスト作品に選ばれていたのを見かけて、観てみることに。
実際の事件が題材になっているわけだけど、中盤まで自白の強要や暴力的な取り調べ、証拠の捏造などがちょっとふざけた調子で続き
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

視線。言葉じゃなく、触れ合いでもなく、気持ちを伝える方法を初めて知った。
風の強い海辺のシーンでは口元を覆っていることも相まって特に目元に注目してしまったし、炎が揺らめく祭りのシーンではそれが瞳に映り
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春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

4.2

扱われているのは人間の欲深さや罪深さといった重いテーマだけど、舞台となっているのが山奥の湖に浮かぶ寺院で、四季によって違った表情を見せる自然や、かつては鮮やかであっただろう寺の装飾や仏像や、象徴的に登>>続きを読む

アスファルト(2015年製作の映画)

4.1

"世界のどこにいても悲しい人は悲しいし、寂しい人は寂しいんですよ(かもめ食堂より)"であり、"心さえ乾いてなければどんな景色も宝石に変わる(by桜井和寿)"でもある。
捉え方次第で世界の見え方は変わる
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

バッドマンの「バ」の字もよく分かっておらず、とりあえずホアキンのジョーカーだけは観ました、というようなレベルの自分なのですが、ヒースレジャーのジョーカーが観てみたくなって今更ながら鑑賞。
彼の死にまつ
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ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

3.8

加瀬くん(とりわけヒゲの)をお慕いしている者として、こちらの作品を見逃しているとは何たる失態。
そして外国人監督の撮る日本てやはり好きだなあ。Lost in translationは勿論、ナイトトーキ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.7

今読んでる村上龍の古い小説に、スパイク・リーへの敬意を示す一節があった。
それで長いことクリップしたまま放置していたこちらを観てみることに。
春樹派だけど彼の初期作品にはいい言葉が散らばっていて、カル
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

レクター博士のファンとしては、このような彼の姿を観るのは若干複雑なものがあったのだけれど…!
それでも自身と同じ名前、同じ年齢設定の認知症役を演じる決意をしたという事実だけでなんか泣きそうになってしま
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.3

マックデマルコが登場した瞬間は思わず椅子から立ち上がってしまった(Chamber of reflection最高だ!)。
映画の影響を受けがちな自分は、葉っぱから淹れたハニーブッシュ茶を飲み、大昔のヴ
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サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ(2019年製作の映画)

4.0

ジョーが度々依存や執着について口にしているからか、この映画からは個人的になんとなく仏教的なものを感じずにはいられなかった。
大切なものを失う時って、大半において心が何かに囚われ、落ち着いて自分の心と向
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

以前原作も読んだけど、気楽に暮らしている独身者にとっては若干他人事というところがあり、けれどこの映画を観ながら子供のいる友人たちの事を考えてみると、その全員が出産に際し仕事を辞めていることにハッと気が>>続きを読む

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.7

1、2作目が圧倒されるくらい運命的でロマンティックなものであったとするならば、この3作目はとても現実的で身近な話。
"あの日"飛行機に乗らなかったという時点で充分にロマンティックなのかもしれないけれど
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

"ありがとう""ごめん""好き""会いたい"。それに"さよなら"。
自分はこれまでどれくらい素直に伝えてこられただろう。多分半分も口に出来ていない気がする。
これから先どのくらい言えるだろう。思いを口
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はちどり(2018年製作の映画)

3.6

陽射しに輝く髪、木漏れ日が作る影、ローファーの足音、煙草の煙、ウニの強気さと繊細さを併せ持つような表情。
光が多めの映像がとても綺麗。

映画館で見逃してしまってから、ずっと観るのを心待ちにしてました
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.1

一番心に残ったのは、やはり2度目の夜だ。
全身で相手を慈しみ、言葉じゃなくて体をとおして思いを伝えること。
人の気持ちって微妙なものだし言葉で表すことの難しさをいつも感じているんだけど、このシーンから
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バベル(2006年製作の映画)

3.8

早起きすると、6時の時点で空は既に晴れ渡っている。猫たちの朝ごはんを終え、ゆっくりコーヒーを飲みつつチョコファッションをかじって自分の朝ごはんとし、どれ黄砂で汚れた車でも洗おうかと久しぶりに時間をかけ>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.9

"運命なんて便利なもの"が本当にあるとしたら、こんな二人の事なんじゃないかな。
ビフォアサンライズを最高のラブストーリーだと思っている節があって、こちらを観るのを躊躇してしまっていた…
けど、30代の
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.7

存在するだけじゃなく生きるんだ
私が目指すのは人生を豊かにすることだ
生きるための英知を引き出したい

凡庸さに屈するな
他の98%の人間に迎合するな
それは君ら自身にとっても世界にとっても大きな損失
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.6

自分にもこんな兄が居たら…
親の喧嘩中に兄の部屋に兄妹3人集まって、爆音でレコードをかけて踊るシーンが一番印象深かった。自分も第一子だし(それはあまり関係ないかもしれないけど)、この兄が抱くモヤモヤや
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

"言葉にしなくちゃわからないよ"っていうマキシム母の台詞に反して、思いを打ち明け合うことのない2人。
それなのに2人の複雑な気持ちが、表情であったり、間接的な台詞や行動からビシビシと伝わってきた。
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

"時々思うんだ。
僕は一生で味わう感情を味わってしまい、新しい感情はもう湧かないかもと。
ただ味わった感情の劣化版だと。"

ガッカリしたり、くたびれたりすると、そんな風に思ってしまう事もある。
けれ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

偶然にも3月11日にこの映画を観ることになったのも、何の因果か。

東日本大地震を経験して、死というものが思っているよりずっと近くに存在しているということを、目の前に初めて突き付けられた。だからこそ朝
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.9

dog town、mid90sに続き、スケート映画を観るのは3作目だと思うけど、LGBTQ作品同様に、わたしはスケート映画が好きな傾向にあると確信した。

真逆と言っていいシチュエーションだけど、th
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.5

美しい人や胸騒ぎの恋人、そして最近はストーリーオブマイライフにて異常なまでの魅力を放つ人物だなと思っていたルイ・ガレル。彼の監督&主演作だったわけですが、本当ーにあくまで主観だけど、脇役の方が彼は輝く>>続きを読む

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.7

グザヴィエの監督した作品は得意じゃない、といつも観終えてから思うんだけど、それでも新作が出るとすぐさま観てしまうのは、やはり無意識下にある感性の一部が、反応する部分があるんだろうな。
意識上としては、
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.3

"全ての瞬間は思ってる以上に重要だ"

イブ、ジェームズ、キャシー。
3人とも絵になる魅力的な人物で、なんと言ってもファッションがお洒落。
カヌーのシーンや、キャシーとの初対面のシーン、古着屋でのシー
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.9

寂しさ、静けさ、魂と場所。残した歌。ただそれだけの話。不慮の事故で亡くなった男が、時を超えて静かに妻を見守る話で、単調なストーリーなんだけど、不思議と心に残る作品だった。成仏?出来るような彼女の言葉は>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.8

シャイアラブーフの自伝的な作品。
後に彼の心に大きな影を落とす事となったであろう幼少期、父との毎日。
彼はその傷を乗り越えるためにこの作品を作り、理解したいからこそ自ら父を演じたろだろう。辛かったと思
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

"理解"とかそういう問題ではないのだろう…一個人を取り巻く小さな話が好きなわたしにとっては、過去も未来も世界も巻き込んだ、壮大すぎるストーリーはスターウォーズがあってくれれば充分かなというのが正直な感>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.7

自分に出来ない事が難なく出来る人に憧れるのは人間の性なのでしょうか。
というのもわたしは車の運転が苦手(それなのに毎日運転しなくてはいけないという危険な日々を送っている、でも一応ゴールド)。
だからベ
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