mikeyさんの映画レビュー・感想・評価

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

フィクションだけどノンフィクションのように思えるところが多々あり、様々な感情がごった返した鑑賞に。
ちょっとした1シーンかもしれないけれど、芹澤の「ここってこんなに綺麗だったんだ」の発言があまりにもリ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.7

新作公開からしばらく経って、ようやく1作目の鑑賞。

80sアメリカの友情や挫折、成功が2時間弱にこれでもかというほど色濃く残っている。
続編を期待させる終わり方をしているように感じたため、当時観てい
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.7

淡々と描きつつ飽きさせない構成力。
エンドクレジットの曲でしばらく余韻に浸った。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

60sの音楽、ファッションを切り取る鮮やかな映像美とカメラワークに終始圧倒される。
ホラー作品であり、不安にさせる展開ではあったものの不快には不思議とならなかった。

それよりも、サンディが夢を叶える
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

音楽は聴こえなくても、声の振動を感じることはできる。

音楽は聴こえなくても、その音楽で心を動かされている人達を見ることはできる。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

アメリカ最高裁の人工中絶権の合憲性が認められなかった件もありとてもタイムリーなテーマ、だったけどこれはそのテーマを通したコメディ?と捉えて観るべき作品なのかな、と。

「育てるつもりがないなら堕胎」
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

Netflixでの配信が6/30までとのことだったので。

DNAを操作し、生まれる前から理想的な性別・容姿を選べて尚且つ病気の素因も排除できる時代。
遺伝子操作を行わず自然に生まれてきた主人公、ヴィ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

全編モノクロだったはずなのに、勝手に脳内で色彩を見出していた。レトロタッチじゃなくて、映像美での白黒活用いいな。

こんな事言う資格ないかもだけど、内容に関しては可もなく不可もなくといったところ。(想
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

圧倒的な客観視点と熱量の共存。

抽象的な意味合いで語られがちな「カリスマ」という言葉がここぞとばかりに三島にハマり、専ら興奮。

いや、三島だけじゃない。
世間的に敗北とみなされながらもその後を生き
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

4.5

コレクションからメディアまで、一切姿を見せずに一線から退いた唯一無二のデザイナー「マルタン・マルジェラ」本人が出演する、それはもう夢のような映画でした。

感想や魅力をつらつらと書き連ねたいけど、止ま
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

人を傷つける暴力ではなく、ただひたすら自己破壊を繰り返す暴力。

脱資本主義を唱える大テーマはもちろん、主人公の葛藤に苛まれるような、個で捉えられる小テーマを線で繋ぎ、明快に・痛快に訴えてくれる。

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

喪失と発見の6週間。

前半から結末を意識しながら、時系列が交互に進んでいく構成は常々結末への伏線を観る者に考えさせる。

アレックスの運命の相手、理想の人って思うとどうしても120%の期待を相手に委
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

狂気なサイコパスおじいさん…!
よう、あんなにも溜めたものだと途中感心してしまった。

音をたてた瞬間どこかの方向から殺られる、みたいなのをタイトルから勝手に想像してしまっていたので思ってた怖さじゃな
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.5

カッコいいセリフをかました後にあっけなくガブリされるシーンに持ってかれてしまった。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

エンドロールでタイトルの意味を理解した。タランティーノは本当に巧みな「編集者」でもある。

毎回思うのは低俗なギャング映画に特に多いが、クソと名作は紙一重。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.1

ジブリ作品の好きなところは浮世離れした一つの理想郷みたいなものの描き方。同じ人間の作り出したものとは思えない。

昔見てた頃は憶測で飛び交っていた都市伝説に興味津々だったが、(ロマンチックに舞い戻った
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーで何回も観ながら途中で断念してしまっていた作品を、映画館で1秒たりとも目を離さずに観る機会が得られるとは。

貧困、差別、環境問題、様々な課題を考えるきっかけを今なお、いやこの今特に与
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

4.0

大学時代に一度見ていたので実は2回目。
贈与論を勉強した後に見た今回は、ラストシーンの展開に必然性を感じられる。

そこから更に見えてきたものは、常に変わらずそこにあるコンテンツに時間差で触れることが
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パターソン(2016年製作の映画)

4.1

「毎日をドラマチックに生きる」

僕たちは日常においてやることがないのではない。やることを見いだせていないんだ。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

一夏の思い出では片付けられない心の奥底に刻まれ、脳裏にも焼き付けられた体験。

北イタリアの情景に恋い焦がれる前半と2人の関係から目が離せない後半。最後の父親の言葉や、電話でお互いの名前で相手を呼ぶシ
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めまい(1958年製作の映画)

3.6

幻想しか愛せない男と幻想でしか愛されない女、そのどこまでも歪んだ愛がエスカレートしていく後半にいくにつれ心拍数の上昇が止まらない。
評価されていた赤と緑の視覚効果など周辺要素にまで目が行き届いてないの
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.5

セフレからどう昇格したら恋人になるの?
そんなの決まってるじゃないか、一番のセフレにしかなり得ない。

成長という言葉の対極にあるようなダメ男の成長を、ラストシーンで見せてくる巧さがこの映像を作品にし
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

身の回りの不自然を感じ、徐々に自分が監視されているのではないか?と気づき始めた時の迫真の演技が印象に残る。見ているこちらまで恐怖でゾクゾクした。

何が本当で何が嘘か分からない世界を出た彼が、今後どう
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.5

現実のようでどこか非現実な物語。
1つの境遇での自分の身の在り方に縛られ、自分の存在価値まで否定してしまう経験があり、思わず感情輸入。
窮屈で行き詰まるハコの中から出るためには、ハコの外に世界があるこ
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.7

映画史の転換点を映画で辿る、何十年経っても色褪せる事のない不朽の名作。
当時のファッションや舞台の煌びやかさ、タップダンスの素晴らしい技術、そして逆境に立ち向かう勇敢さ、それぞれが織りなす世界観は唯一
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.7

「え、この曲ってこの人達のだったんだ!」
終始そう思っているほど無知だったので、一アーティストの物語として先入観を持たずに観れた。

なんと言っても「らしいフィナーレ」に尽きるのではないだろうか。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

妻としての自分からいつのまにか劇団員としての自分としてしか見られなくなった。そこにはもはや夫婦という言葉は似つかわしくないのではないか。
そう悩み、離婚を決断してからの物語。

互いに弁護士をつけて勝
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.8

老人ののんびりとした日常を綴っているが不思議と退屈はしない。

それにしてもオレンジアメスピがあんなに似合う人初めて見た。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

先を考えなくちゃいけない年頃、だけども先が見えない。けれども一緒にいたい。この気持ちのループが妙にリアル。

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

他の裕福な家との比較。親友との仲違い。切っても切り離せない愛しくて、でも切ない恋愛。そして、将来の進路。

舞台となる国は違うかもしれないけれど、17歳の揺れ動く心情は万国共通だと思う。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

3人の顔で1つの顔になっているポスターが印象的だと思っていたが、ようやく鑑賞。そしてその意味を知る。心優しく、内気なシャロンに思わず感情輸入。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

目頭を熱くされたと思えば、笑わせてくるからスクリーンから視線を外すことがなかった。

ふと思ったのは、黒人が考える人種差別と白人が考える人種差別のギャップを埋めなければ、根本的にそれは解決出来ないとい
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.8

彼が孤高の存在であることは分かっていたが、ここまで徹底しているとは思わなかった。自分の生きる指針に沿って真っ直ぐに進む彼の姿勢にはただただ尊敬するばかりだ。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

「毎日姿が変わる人を愛する人として受け入れられるだろうか」そんなSF風な話をこんな綺麗な描写に落とし込む作品は今までなかった。そして、気づいたらこのバカげたテーマに対して真剣に考えている自分がいた。

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