MGJさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(224)
ドラマ(34)

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

予告とのギャップに驚いたものの、なんだかすごく納得した。どんくさい現実と魅せられる構成。作品としての肝はいかに見る側を巻き込むか。
そうでなければ、克明に伝えられる負の心理描写は重苦しさしかない。
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

2.0

これ黒澤清さんだったんですね。後で知った。。。それ故か、すっごい日本の映画っぽい。。。
画面や空気感が綺麗で好きなんだけど、カメラワークや演出、音楽が。。。
ダゲレオタイプや水銀が話の構成にほとんど関
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

衣のひるがえる美しさと人のたがえる醜さが、紡いだ糸のように絡みあう。
包み込もうその醜さを、飾りたてようその究みへ。人が人である限り拭えない罪を許しあえるまで。

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.0

ダニエルブレイクが怒りなら、ラザロは哀しみ。
底もなく静かに沈んでいく、現在への諦め。
見終わってから、日常的な景色に違う感覚を覚える、そんな飲み込まれ方。
狂った社会の歯車を、叙情的に描いた鎮魂曲。

ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.0

血が繋がっても、心が繋がらない。
この作品を観る前に、別の映画の予告編で出てきたセリフ。

そして、この作品でもある家族がそんな思いに苦しみ悩む。
血が繋がっているからこそ容赦がなく、分かり合う為に多
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

子供のサイコパスをこの時代に取り扱っている凄み。

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

4.0

見入った、魅入られた。

男は権力に溺れ、女は情に溺れる。
どちらが君主たるかは、その器に拠っていない。
美しさと気高さを保ちながら、生き、統べる道の混沌たることよ。

役に立たない男が群れをなして、
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バイス(2018年製作の映画)

3.0

事実の記録としてとても重要。映画ってよりは記録および再現映像。
「国民に選ばれ、国民のためにやるべきことをしている。」
まー、そりゃ政治家はみんなそう言うんだろうけどさ、世界を無視して国益に走ったって
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

コミカルにポップに、過去の事実を刻みつける。良いテンポで描かれる凄惨な事実。そして、それは今もなお、突き付けられる憎悪の連鎖に、泣き叫びそうになる。
見終わった後、本当に声を出して哭くことを抑えた。
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.0

ディズニーが今のエンターテイメントを茶化すとこんな感じになるんですね。
見易い。

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.0

小気味よく話が進むサスペンス。ブレイクさんが美しい。

日常と非日常の境界が崩れる瞬間、あったのは怯えか、欲望か。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

5.0

映画館で見ておけば良かった。。。
プロットは普通で展開も予想通りに進むけれど、そこに散りばめられた人、音楽、演出の魅力で目が離せない。
This is me!
終始、涙目で見終えた。そこにあることを受
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

4.0

幼少期のトラウマ、男女の違いに闇をさす能力の違い、そして家族だからこそなくなってしまう容赦。
複雑な網目をかいくぐって、もがいて、全てを喪いそうな時にでも信義を守る強さ。
対話とモノローグを中心に話が
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

君の近くで火を着けた、近過ぎて気づかないこともあるさ。

燃え上がる青年の鼓動を抱きしめる。
骨の髄まで響くよう強く。

ほら、一瞬で燃え上がっただろう。
僕はね、ずっと退屈していたんだよ。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

音と声を頼りに誘拐事件を追い、その向こうに見えてくる現実に怯え、嘆き、悩む。そして人の罪と自分の罪に向き合う。

電話の会話だけで「あなたが好き」なんて言う女は正常ではないよな。
それに答える男もな。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.0

生き抜くために誰かを蹴落とせ、騙すなら最後まで騙せ。そんなお話。
後味は悪目でもテンポが良くてハラハラして、観入らせられる映画。

世界が愛した料理人(2016年製作の映画)

3.0

美味しそうとか食べたい、と浮かぶ前に美しいな、と思う佇まいや料理。変わったもの、変わらないことを90歳の寿司職人が語り、バスクのシェフはその違いと共通点を見出して、自分の道を確たるものにする。料理への>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.0

恋っていくつになっても、どんな身分でもやってくるんだね。
可愛らしい女王さまとその最期。思い出と想いはヒラヒラと舞い、時を超えて現代に蘇った。

ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

作品として:しっかりニュートラルな立場からホイットニーさんを捉えている良いドキュメンタリー。敢えて言うなら、歌の場面、もっと大切にして欲しかった。それほど昔じゃないものでも画像や音質がイマイチで、デジ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

映画としての作品力や俳優の演技力に楽曲の持つ力が勝ち過ぎて、映画としてイマイチな仕上がり。出っ歯とか喋り方のディテールに拘るよりも、もっと人間的な部分を掘り下げられたのではないかと感じてしまう。本当に>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

世間がボヘボヘ言ってるが、ロックが苦手な自分にはこっちの方が合ってるかも。
芝居も歌も何の抵抗もなく話に入り込めて、過剰なスターダム描写もなく、優しさと愛を素直に感じられた。そして、楽器ができるって素
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愛とセックスとセレブリティ(2009年製作の映画)

3.0

華やかなだけのラブ・セックスものかと思ったら、最終パートでシニカル、アイロニックな社会風刺になる。ラストのモノローグの後にロングショットで写る「奴」の姿に何故だか釘付けになってしまう。
世の評価は低い
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.0

その重みを伝えるには向き合って語るしかない。向き合うことすらツラい過去を、掘り返してでも探したい、何か。人を探しているようで、自らを探す、そんな終活も良いのかもしれない。
最後の一幕がそんな全てを物語
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サンバ(2014年製作の映画)

2.0

んー、つまんない。
10年真面目に働いてきたはずが、急に問題行動が増えているようにしか見えない。
あらすじに書いてある「笑顔」云々のくだりは一体どこに?
友人の自称ブラジル人の方がよほど魅力的。

マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

3.0

キング牧師殴打事件の無罪判決前後の情景とある家族(?)を描いた話。
歴史や当時のテンションを残す記録的な意味合いが強いが、フィクションをかませた意図がよくわからずキャストのキャリア作りか?とかいらん背
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斬、(2018年製作の映画)

3.0

見せ場を見せ場でつないでやりたい画と情景を撮りまくった意欲作。
二重の意味で盛大で圧倒的なオナニーをみせられたかのような心持ちw
役者同士の会話がほとんどない(お互い言いっ放しのシーンが多い)ところも
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

見逃したなぁ、と諦めてたら新宿ではまだバンバンやってました。

前評判が良いのは知ってたけど、予備知識入れないまま鑑賞。

面白い!

楽しい!

ゾワゾワする!

泣ける!

エンターテイメントって
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空気人形(2009年製作の映画)

4.0

人のレビューを読みながら、そう言えばこれ見たね、なんて思い出した。
そんな良い意味での空気感。

人が人で居る世界は自認の奥にしまってあるのに、自分が投影した無機物には無防備に話しかけたりするんだよ。
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.0

そう、僕たちは友達だったよね、と笑顔で近づいてくる過去の呪縛。自らの恋に縛られて、動けなくなる薔薇色の泥沼。戻りたくないと思っているのに、ハマる深み。
そんな青い恋心をほじくってくれるアイロニックな映
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複製された男(2013年製作の映画)

3.0

蜘蛛が意味するメタファーは何だろう。脱却への焦燥感と自己投影が生み出す交錯?あの女に会っていたのは誰?いつ?
そう、それすらもわからなくなる静かな狂気。

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.0

設定とか世界観は好き。ウルっともさせてくれる。
が、なんか消化不良、細かな部分で色々と違和感を感じる。作りこみが甘いと言うか。。。
メインキャストの声優を若い役者がやってるのも、本読み感が抜けず不自然
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

進展がなくとも退屈させない構成力、一方でJPゲティ氏の心情を描写しきれなかった感は否めず。

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.0

日本に住んでいる有色系のアメリカ人の友人に尋ねたことがある。
「日本に住むことを決めたのはなぜ?奥さんが日本の人だから?」
その友人は複雑な表情で答えた。
「君にはわからないかも知れないが、私はあの国
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

見える日常、漏れる音、夏の素麺と花火、期待する家族と期待しない友人、茹でたトウモロコシ、地上げとたかり、海水浴の思い出はビー玉の中の宇宙。
不自由な世界にも輝く粒が散りばめられて、たとえ離れても思い出
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.0

犬の声(英語)が男前。日本語はボソボソ喋っててやや聞き取りにくい。話は普通。外から見た日本てこんな感じなんだろうなぁ。
加筆:政治に対する意識、大衆に流される感じ、情緒的な理由で変わる思想とか。

かぞくはじめました(2010年製作の映画)

4.0

予測できる展開をより響くよう、届かせる、切なくて温かくて魅力的な映画。「あんなケンカができたら別れなかった。」なぜだかそのセリフが忘れられなかった。

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