バナナフィッシュさんの映画レビュー・感想・評価

バナナフィッシュ

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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

是枝作品。この作品も家族(のあり方)を扱った作品。誰に焦点を当てるかがぼやけてしまった印象。主人子はクリーニング屋だが、キイマンなだけで普通であれば母親に焦点が当たるところ。みんなで寝るシーンがハイラ>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.6

優しさは優しさなんだろうけど、相手に確認を取らなさすぎるのは、自分としてはサプライズではなくって恐いだけだけどな。

余命10年(2022年製作の映画)

3.8

2人とも美しかった。普通に生きるということをより大切に思わせてくれる映画。相手も自分自身も大切にしなくてはと深く思う。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

寝ても覚めてもの監督。ストーリーは原題通りで、大切な人を失いコントロールのつかなくなった自分を制御して欲しいという深層心理。自分は飽きなかったが、ストーリーで魅せる映画ではないので、大衆受けはしないだ>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

怒濤の血生臭いシーン。ストーリー、伏線ともに良く、ただの暴力映画とは一線をかくす。最後の組長を罠に嵌めるのは覚悟の現れだろう。

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

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朽ちていく肉体と生き残る精神。別れてもなお良い関係を保つ二人はどちらも素晴らしい人柄の持ち主なのだろう。特にヘルパーと彼女の暗黙の仄めかしは、何とも心を抉る。ALSでもこれほど長く生きるケースがあるん>>続きを読む

Every Day(2016年製作の映画)

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どれだけの人が君によって支えられてきただろう。失ってから気付く毎日の有り難さ。平凡なだけに忘れがちな美しさ。シンプルなプロットながらいい映画。

さよならくちびる(2019年製作の映画)

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内容はどこにでもあるから、彼ら3人の演技に集中できた。破壊的なレオの厳しい目つきに、どことなく諦めたような冷めたハルの表情。イケメン枠のシマ。どんだけ運転するんだ。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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人を愛すること。それが出来てさえいれば何も要らない。そう思えている出逢いに一回でも出会えるだろうか。相手のこれからの人生にしっかりと自分が組み込まれている幸せ。そういうのっていいよなあ。

グリーンブック(2018年製作の映画)

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鮮やかな伏線、あざとくない回収。練り込まれた台本に、隙のない心情変化。アメリカ南部の原風景。完璧で且つ大胆。コメディ調なのに心に深く届き、心全体に溶込んでゆく。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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何度クソ映画かと思ったことか。ぽーん、小屋に逃げ込む、斧発見!斬新な試みとはこのことか。最後はなんともほっこりとした気分。悪くない。面白い構成。

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

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天才を維持するための努力。孤独。誰に認められる必要もなしに、只々書き続ける。彼のファンとして、その原稿を目にしたい。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

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綺麗に繋がる群像劇。クズな男と、一途な男。深い深い闇に陥った彼女。絶望的な身なりをした男。毎日二千円の小遣いはエグいなあ。

blank13(2017年製作の映画)

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2時間ぐらいの尺で見たかったな。なんか中間のエピソードがすっぱ抜けて、いきなり喪に行ってしまっている。しっとりとした感じに浸るには70分は短い。ちょっと詰め込みすぎた感。使っている役者も演技もいいだけ>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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普通、人は独立していて、淀みない河のように1つの流れの中、生活し、活動し、物を食べ、発言しているのだと思っている。だけれど本当のところ人は色々な人格を併せ持っていて、見る人や、出会った場所、話した時間>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

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僕たちは一瞬の輝きのために生きていて、それはもうどうしようもなく抗えないもので、自分の全存在を賭けて挑むものだ。普通の人なら、景色や被造物、芸術作品にそういった思考を超えた物を感じ取るんだろうけど、こ>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

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いつも世に遅れていたから、今回は公開と同時に。丁寧な風景描写に、あえてリアルにならない風味のキャラクター。雨の描き方、陽光がビル群に当たるその神秘さ、緻密なイラスト。ストーリーは高校生、中学生ぐらい>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

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人は一人では生きていけない。誰かと居場所を共有し、食べ物を前に話し、笑い、感情を分かち合わなければ生きていることにはならない。個別化か進んでいく現代で見えない誰かと、果てしのない繋がりを求めるより、目>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

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これは評価悪いだろうなと思ったら案の定。ある意味人体実験的な作品。主人公が言うように、何かのゲームのようの人がバッタバッタと倒れていく。それにしてもあいつの回復力はなんだ。ポケットに仙豆でも携帯してい>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

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クリストファー・イーストウッドの演技が際立つ。高齢に見えない目の輝き、落胆と後悔、そして僅かながらの希望。言い訳をしない潔さが最後の最後で信頼を勝ち得たのだろう。まあ最初からやれよ、と思わないではいら>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

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友達に勧められた一品。分かりやすい世界観で、ストレス発散にちょうどいい感じ。ウィルスミスの抜けた感じに、トムジョーンズの気質な感じがあいまっていい具合に引き締まってる。それにしてもネチョネチョ系が凄か>>続きを読む

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

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相手の事を理解したいと言いながら、本当は自分の世界に引き入れたいだけ、心地よい自分の世界に。分からないものを分からないと突き放すのではなく、気持ちの済むまで向かい合い、折り合いのつかないものは折り合い>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

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まあまあありがちな設定だけれど、それでも何となく見てしまうのは監督の手腕かな。あそこまでフィッツジェラルドを知らないって言われると、もうなんだか話す気なくすけどな。だって根本的に話すネタがないでしょ。>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

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作品構成、練られてんなー。嫌味のない伏線に、少し大袈裟な演技。まあ1番は題名のすばらしさ。よくこんなキャッチーなタイトル思いついたな。

イカとクジラ(2005年製作の映画)

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こういうメチャクチャな映画、単純に好きやなー。何にも回収するわけでもなく、親父は教え子に手を出し、長男は嘘を吐き続け、次男坊は小学生ながら自慰に励む。なんか人間味があるよ、こういう掃き溜めみたいな映画>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

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どこでもいい、俺のダメなところを言ってくれ、と言う時はもうダメなわけであって、それでも追い縋ろうとする男の姿はどこまでももの悲しい。結婚というのは両方からの愛のみにて成り立つ関係性であって、法的には色>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

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鉄製の鎧を纏いながらの、あの動き。並みの人間が出来るものではない。実際コロッセオがあのように殺し合いの会場として使われると考えると、感慨深いものがある。市井の者の娯楽として役を果たしていたんだろうけど>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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失い続けるものの中でも、確かに手の、その掌の真ん中に残るものがあって、それは私を、あなたを支えてくれるものであって、いつまでも大事にしたいもの。壊され、破壊され、感情も無くなり何一つ感じなくなった時も>>続きを読む

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

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最期の伏線の回収えげつないな。懐かしい「花」と相まって、涙腺に攻め入ってくる。無理なプロット?そんなもんは承知の上です。個人的には、最初中村さんが、竹内さんを奥さんと断固として信じ込ませるところがあま>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

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どうしようもない夢。まともになれない性格。あてどもなく歩き回る日々。彼女に何度クソ野郎と言われたか分からない。だけど、素直に愛している人には、愛してると言えるし、好きなものには忠実に、ただ忠実に突き詰>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

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訪れた人を幸せにすること。彼らの場合はパンを通してあったけれど、どんなことにでも言えるよ。究極的には全ての職業、生活、心構えは全て目の前や、世の生きとし生けるもの全てを幸せにすることなんだろう。彼らの>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

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自分の手で1から作ったトマトやほうれん草などの野菜たち。都会で暮らしていると、忘れがちになるけれど、どの野菜も農家の皆さんの深い愛情で育まれて今目の前にあるのだ。野菜であれば肥料をまき、土壌を育て、し>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

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表面的にしか人を愛せない。相手のことを想い、相手の自由を願えない。どんな状況にあり、どんな思いを抱えているかを自分のこととして取り扱えない。一生のうち、どれだけ大切な人と一緒に居れるだろう。そう考えれ>>続きを読む

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

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一つの理想ではあるよな。自分の身体を動かして、自然を育み、時が来れば刈り取り、自分の肥やしにする。四季を感じ、土の匂いを身体中で吸い込んで、自分の脚でしっかりと大地を踏みしめる。風、水、陽の光。どうい>>続きを読む

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

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折に返して観る映画。先の見えない絶望の中でもどうにかこうにかやっていく、自分の持てる全てを目の前の出来事に注ぎ込む。もしそれをもってしても夢叶わなくとも、彼らの心根は素晴らしいことのように思える。個人>>続きを読む

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