せぇるすまんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

はじまりのうた(2013年製作の映画)

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現場レベルの音楽愛を感じる。

「グルーヴ」だとか「ハーモニー」をストーリー化してる。人間のつながりが楽譜に見えてるかのよう。

この監督の作風である、あっさり感は、映画が苦手な人でも取り込めそうだ。
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複製された男(2013年製作の映画)

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このストーリー理解る人いる…?


思いつき?それとも巧妙な脚本?


全然わからないww

ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

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ナショナリズムとアイデンティティ、仲間グループの変遷とサッチャー時代の移民問題の結びつきをどのように観るかで、映画への評価が変わっていくかもしれない。

出所した男が後からのりこんで、グループをかき乱
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イノセント・ボーイズ(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

事故にあった犬を見て
「近くを通りかかっても、みんな素通りしていく」と心を吐き出す家庭環境の悪い悪ガキ。

彼に「手を差し伸べてる」気分になっているのは、祈りや教えを説くだけのシスター。

そんなガミ
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スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

3.6

なんだか、憧れだった。

派手に面白いわけでは無いんだけど、なんだか最後まで飽きずに見てしまった。

彼らの関係だとか、経験だとかが羨ましかったからだと思う。

自分の意見で無くとも、大きな行動に促さ
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

例えば誰かが言う。

「私の手で殺せば
あなたは永遠に私のモノ」

フィンチャーは
殺さなくても永遠に自分のモノ
にする方法を提示する。

隙の無い脚本。

普通に生活させていても

水面下のやり取り
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「変わらない」人に安心し、
だけれども「変わりたい」ひねくれた女の子イーニド。
ヘアアクセサリーもメガネもすぐに変えちゃうイーニドは、高校を卒業しても何も変わらない。
一方、親友のレベッカは就職して社
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.0


法は、自らの幼さを知るべきだろう。

何を裁き、何を守っているのか、分からなくなるのだから。

医療の慎重さと、患者の心は天秤にある。正しい重りはどちらに行くかはわからない。

バックコーラスの歌姫たち(2013年製作の映画)

3.6

たまらん、これは。

とても現実的で、だけど希望の後味がある。

何かを追ってれば
屈辱を通る経験はあるし
形になったものに所在なく感じたりして
離れようとする。

でも「好きだ」という一心を楽しむと
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恋のときめき乱気流(2012年製作の映画)

3.3

もっと飛行機の中で逃げられないって設定を活かしたラブコメだと思ってたけど違かった。
しかし

最後の回想のドタバタ具合がどうしようもなくて笑えるw
表情がいいw

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

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校舎を眺めた時に音楽室から流れるようなピアノのリピート。
セリフはぎこちなくても、とめどない伴奏の上ではヘタウマなメロディーのよう。

その日常感から、いきなり一人劇のようなポエムが入ってくるからつい
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サッドティー(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

別れよう。
(僕の「ちゃんと好き」は一人だけを選ぶことだから)
※だから他の人を好きになったら終わり。


やっぱり別れるのはやめよう。
(おれの「ちゃんと好き」は、目の前の気持ちを大切にすることだか
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百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)

3.3

街で後ろ姿美人を見つけたら、思わず顔を確かめたくなる男心をつかむような出だし。
制服のスカートをひらひらさせている百瀬。年頃の女の子には酷な状況を、ぽろんとピアノが軽くあしらい、能天気な太陽が照らして
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闇のあとの光(2012年製作の映画)

3.6

奥行きのある正方形に近い映像。
そこに映る「それ」はなに?

不思議というかわいい言葉ではくくれないものに、不安定な好奇心が覗く。

奇妙で、理解が要らない。
音の無いゆっくりとしたエンドロールでさえ
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.3

ディラン出現前のフォークの物語。
少しのホコリをかぶったような映像の中で、くすぶった男が色々なものに抵抗するように虚勢をはっていく。

ロードムービーのように一人の男の数日間を映す。
最後にホコリが一
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ストラッター(2012年製作の映画)

3.5

スタジオの中でバンドのレコーディングを観ているような音使いをする映画。
ロックンロールバンドの日常を写す、セックスとドラッグの無い白黒ロックロードムービー。

ダイナソーJr.が好きな人なら観た方がよ
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寄生獣(2014年製作の映画)

2.2

VFX部分の寄生獣の再現度はかなり素晴らしかっただけに、脚本や構成、演出などで「もったいないことしてくれたな」という印象。山崎貴作品は毎回こんな印象だ。
以下感想列挙。

•後半の学校での事件の演出、
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

このタイムトラベル映画は僕たちの味方。
タイムトラベルという設定に対しての回答が、この映画ほど優しく響くことはこの先にないだろう。



でもこの映画のタイムトラベルのルールが、どこまでがありなのかが
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アメイジング・トイワールド カラクリ地下迷宮とおもちゃ王の秘宝(2013年製作の映画)

3.8

これは
「夏休みを封じ込められた子供版ショーシャンクの空に」か。
それとも
「魔法の使えないホグワーツ魔法学校」か。
いやいやこれは
「幼さゆえの過ちから進むグーニーズ」。

ベタな展開もわざとらしい
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鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)

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日本だったら、バイトだろうと日雇いだろうと生きていけるしなぁ。民族や紛争を交えた国の問題があるから、色々と難しいのだろうけど…

豊かな国にいる自分にはもっと選択肢をつくれるように思ってしまう。

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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

テーマは「ワンサイド」。
ポルノを観る男のワンサイドと
ラブストーリーに憧れるような女のワンサイドをくっつけさせたのはうまいとおもう。

お祈りでもらう赦しも、被害者や罪に向き合わないワンサイド。
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天使の宿り木(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

序盤の巻き込まれていくスピード感とスリルは良かったのに、
追っ手の元締めが弱過ぎてワロたww
開始40分くらいで子どもに倒されてどうすんだよ。その後追いかけてこないし。

セリフも翻訳のせいなのかもし
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ウェディング・ベルを鳴らせ!(2007年製作の映画)

4.5

この監督さん好き過ぎてたまらん。遅ればせながら、知れてよかった!

からくり罠を仕掛けるおじいちゃん!
今回は動物さんは控えめだけと、ピタゴラスイッチみたいな楽しさ。相変わらずの落ち着かない登場人物達
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タランティーノ作品は「おしゃべり」の時が、ダルいなぁと感じてしまうので苦手。

でも冒頭のおしゃべりのシーンから急遽強盗に転じて音楽流れてオープニングタイトル!って緩急はかっこいいし、あれだけ印象的な
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ラビット・ホール(2010年製作の映画)

4.1

誰も悪くないのにとても大切なものを失ってしまった世界に生きる彼女らに、祈りのような願いを届けたくなる。

大切なものが一つ無くなっても、どうか自分たちの手で他の大切なものたちを壊さないでほしい。
普通
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恋するガリア(1965年製作の映画)

3.3

60年代フランスのシロクロ古典作品。
現代に比べたら、見せ方はシンプルで要所をわかりやすく見せてくれるから、すんなり観てられる。

夜を共にした相手が複数いるbarで「結局誰も気にしてくれてない」と気
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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.0

この監督、「好きだ」と確信。
こういう人を天才というんだとおもう。

ドタバタしていて、
フィニッシュが美しい。

ドタバタの部分は笑わせられるというよりも、勝手に笑ってきちゃう。
とっちらかったリズ
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明日、君がいない(2006年製作の映画)

4.0

非常にスコアをつけづらい映画だけど、面白さとか感動じゃなくて、どれだけ心に残ったかということでハイスコア。

「思春期特有の閉鎖的な感覚」が全編に渡って漂う。言えない事もある中で、憶測や誤解したり、相
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

3.8

ミシェルゴンドリーはファンタジックなラブストーリーやおしゃれPVとかで知られるけど、この作品が一番好き。

劇中の「とにかく映画創ろうぜ」「誰の許可もいらないんだよ」という創作意欲に純粋なセリフだった
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

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vol1で起こった困難に対して、様々なことを試して克服していこうとする主人公。
でもそれはニンフォマニアであることを加速させて、彼女の日常に影響を与えていく…

ラースフォントリアーってほんと容赦無い
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

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ラースフォントリアーがまた違う意味でやべえの作ってきた…笑

哲学と下ネタをかけあわせた親父ギャグ的なものがウケるかウケないかはあなた次第。
基本的にはくだらない下ネタと確実に挿入されたセックスシーン
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