あらたさんの映画レビュー・感想・評価

あらた

あらた

映画(231)
ドラマ(0)

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

話題のオスカー受賞作をようやく観賞。
「万引き家族」のようなシリアスな社会派作品をイメージしていたが、思っていたよりもずっと娯楽性の高い作品だった。

プロットはご都合主義なところもあるのだが、貧乏一
>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

5.0

スコアは完全に俺からジョン・キャメロン・ミッチェルへの贔屓。だって好きなんだもの。

キラキラした最高の場面と、丹波哲郎『大霊界』並に意味不明な場面とが交互に襲ってきて、脳みそがクラッシュしてロンドン
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.4

埼玉生まれ埼玉育ちとしては激賞せずにはいられない。
とことんこき下ろされることへの被虐的な喜びと、何を言われようと「そうは言っても埼玉良いとこっすけどね」という余裕を持っていられることへのナルシスティ
>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.7

ボストンマラソン爆弾テロ事件を題材にし、事件発生前夜から犯人逮捕までを描く。
実際の事件映像や写真も盛り込まれていて、ドキュメンタリーの匂いがする。実際の事件を調べ尽くして作られている。こんなに克明に
>>続きを読む

ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.4

ドラゴンボールは原作コミックスは持っていたが、GT以降は馴染みなし。
時折、強さのインフレがより一層進んだとか、キャラの性格が変わったとか、現行のDBの状況を耳にして、商業的思惑だけでシリーズが続いて
>>続きを読む

ジュマンジ(1995年製作の映画)

4.2

子供の頃、これ好きだったー。小学生以来の再観賞。

大人になって見ると、すごろくを題材にしたことと物語の構造との関係について考えさせられる。
ドキドキハラハラのエンタメ映画は、必然的にピンチの連続です
>>続きを読む

フード・インク(2008年製作の映画)

3.5

工業化された食糧生産の非人間性を糾弾するドキュメンタリー。
普段の自分の食生活にまで跳ね返ってきて、ほぼホラー。
食の問題からより大きなアメリカ社会の抱える問題へと拡大していく様がスリリングで、アメリ
>>続きを読む

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

4.1

NFLファン見習いとして必修科目!
クリーブランドブラウンズのGMを主役にドラフトの1日だけに焦点を当てる。各チームの駆け引きに見応えがあり、政治劇的。
オーナーの命令でハイズマントロフィー(大学フッ
>>続きを読む

アジョシ(2010年製作の映画)

3.9

面白いし完成度も高いんだけど、勝手な先入観を持って見始めたので、思っていたのと違った。
リアルな社会の暗黒面の話かと思いきや、かなりヒロイックな話だった。少女を守るためのウォンビン無双。
極端な言い方
>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

4.0

80年台のアメリカ郊外を舞台に、宇宙から飛来した優しき生命体と家庭に問題を抱えたティーンが心を通わせる物語、と強く「E.T.」を連想させる。
と思ったら、スタッフロールでエグゼクティブプロデューサーに
>>続きを読む

アンディフィーテッド 栄光の勝利(2011年製作の映画)

4.5

アメリカの貧困地区の不良高校の弱小アメフトチームが熱血コーチの指導のもと、勝利と尊厳を獲得していくドキュメンタリー。
一言で言うと、アメリカ版スクールウォーズ。

これをドキュメンタリーで撮れているこ
>>続きを読む

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

スターウォーズサーガの完結作。
細かい部分に文句をつけるときりがないけれど、何とか主筋は力技でまとめることに成功した印象。
正直「良かった!」と言うよりも「悪くなかった」というテンションだが、この難し
>>続きを読む

グラスホッパー(2015年製作の映画)

1.5

不幸にも妻を亡くした中学教師が、暗殺者はびこる裏社会に巻き込まれていく。

原作の問題かもしれないが、脚本がいい加減で、子供騙し感がすさまじい。そのせいで出てくる登場人物が全員アホに見える。
特に酷い
>>続きを読む

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.4

ピアノの調律師の成長譚。
派手さはないが、品良く仕上がっていて観る人を選ばない。

音楽ではなく、一音一音を丁寧に描く演出が印象的。「音」が主役といっても良いくらい。
ピアノ経験のない私が見ていても、
>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

1.5

名作「凶悪」の白石和彌監督、ピエール瀧、リリーフランキーが再タッグ。
…なのに、なんだこの完成度の低さは!
脚本も演出も緩みまくり。
主演女優の演技も非常に拙いし、そもそも顔にサスペンスの雰囲気がない
>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

3.1

実録犯罪物。
ヤクザ一家による超ずさんな強盗殺人計画を露悪的に描く。
とある絞殺の場面なんて、ちょっと直視しにくいほど悪趣味。

過激な犯罪行為のつるべ打ちなのに、見終えると割と平板な印象が残る。
>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.4

大きな嘘を1つ投げ入れることで、現実のドイツ社会やそこで生活する人々の愚かさを皮肉たっぷりに浮き上がらせた作品。
観客にヒトラーへの好感を持たせておいて、ラストになって鏡を突きつけてくるような底意地の
>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.5

「俺はナチュラルボーンキラー」だとうそぶくミッキーとマロリーの内に秘めた悲しみとその過激過ぎる行動との裏腹さが皮肉で良い。(ただしこの2人をかっこよく感じるほど自分は若くないとも実感したが。)
また、
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

壊れていても心はある。この一言に尽きる。
いかに自分含む世間が弱者の心を無視して生活しているかという点において、リアリティを強く感じた。
特に、仕事柄、発達障害児などとも多く接する身としては、子どもと
>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.9

好き!
DCらしからぬネアカヒーロー映画。
スーパーパワーを得て調子に乗るシーンは数多あれど、ここまでしょうもない調子の乗り方は初めて見た。かわいい。
初めは「ダサい名前」とかぼやいていた主人公の「シ
>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

2.0

欺瞞的でいけ好かない。
環境の再生が主題の1つなのに、生命をまともに描いていない。
なぜ踏み潰されたゴキブリが死なない?なぜデブがぎゅうぎゅうに折り重なって、誰も圧死しない?ウォーリーとイヴの意識はど
>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

主人公の顔が良い。
だらしないタレ目、締まりのない口元が、最高に恋愛顔。
恋にのぼせ上がってトロンとした表情も、恋に破れ必要以上にナイーブに傷ついた表情も、超ハマる。
絶対に成熟した大人の恋愛なんてで
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.3

楽しいぜ!
アメリカの女子大生になってすげえ調子乗った青春を送りたくなるぜ!

低俗なのに作りが丁寧。ホラーでサスペンスなのに、主人公がしっかり成長する青春モノになってるのも好感度大。
でも警察仕事し
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.5

メッセージ性の強さも演出力の高さもよくわかるけど、結局ストーリーの辻褄が脳内で合致せず。
観ている最中よりも、観た後に解説や考察を読むことが楽しかった。

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.8

無茶苦茶面白い。
①構造の逆転とその効果
②あらゆる差別への抗い
③キャラクター。特に親友のペクリン。

グリンチ(2018年製作の映画)

1.8

クリスマスを嫌い、盗みたいグリンチが、サンタを捕まえたい女の子と出会い、感化される。
グリンチパートと女の子パートをパラレルに語っていき、クリスマス当日に両者が交わるという構成。

いけ好かない。
>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

4.2

ジョーズと一緒に新文芸坐で観賞。小学生の頃以来。

素直に楽しい!愛らしい!
兄弟3人のキャラ立ちが良く、E.Tと兄弟の場面は基本的に全部好き。分かっていてもラストはうるっとさせられる。
周りに小学生
>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.2

新文芸坐で観賞。全編通して見たのは多分初めて。
サメが出たから退治しにいく!
というだけの極めてシンプルなストーリー。

サメ怖い!野生怖い!
明らかに作り物のサメなのに、ジョンウィリアムズの大げさな
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.6

スタッフも演者もみんな同じ方向に振り切っていて清々しい。
中でも、菅田将暉と吉田鋼太郎の大げさ演技合戦はくだらなさすぎて笑える。テストの自己採点とかもうほんとに馬鹿馬鹿しくてどうしようもなくおかしい。
>>続きを読む

幕が上がる(2015年製作の映画)

4.0

単なるアイドル映画を超えて、普遍性のある青春映画に到達している。『がんばれベアーズ』系統の秀作。

良かった点を3つ。
①照明が良い。
全体的には柔らかなライティングで、演劇部を暖かく包み込むよう。同
>>続きを読む

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

2.7

豪華キャストが壮大なスケールでバカなことをしているのを楽しむ映画。
ハリウッドゴシップ的要素が強く、誇張があるにしても、実際にこういった現場への介入とか役者のわがままとかあるんだろうなと思わされる。
>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

4.0

好み。
登場人物がみんな思うようには生きられておらず、「生きるってそういうことよね」と思わされる。さすが、いがらしみきお原作。
画面も常に不穏さが漂っていて、目が離せない。ある事故の場面はギョッとさせ
>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.5

嫌う人の少ない、そつのない作品。よくまとまっていて完成度も高い。
イエスと受け入れるだけでなく、思考停止することにも疑いの目を投げかけているので、物語の着地点に納得しやすい。
主人公カールのように消極
>>続きを読む

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.0

インドネシアで起きた共産主義者虐殺を、実行したプリマン(地元のヤクザで現権力側の民兵組織)に演じさせて映画を作るというドキュメンタリー。

プリマンたちの過去の虐殺を嬉々として語る姿に相互理解の不可能
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

自己実現の願望とそれとはかけ離れた現実との矛盾は、映画の主要テーマの1つだろう。
多くの場合、一本の映画を通して主人公はその断絶に苦しみ傷つきながらも、願望か現実かのどちらかに着地点を見出していく。つ
>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.3

映像表現と物語とですごく自分の中の評価が乖離していて戸惑う。

映像は、常に暴力の不穏さを漂わせながらどこか郷愁も誘って、超好み。
土や草の匂いとともに血の鉄臭い匂いや腐敗臭までもが画面から立ち上って
>>続きを読む

>|