ぐさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぐ

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愛の犯罪者/ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(2013年製作の映画)

3.3

劇映画として面白かった。わかりやすくユーモアもありブラック。象徴的な場所や物事をうまく転がしてサスペンス的に落としこみつつも若干の含みを持たせていても、必要とまで感じさせないのは見事。でもマチューのキ>>続きを読む

ある理髪師の物語(2013年製作の映画)

3.3

とても上質なドラマ。映像はノスタルジーかつオーソドックスで、衝撃的なシーンだけがカットのテンポが短く印象に残るように作られていた。テーマもはっきりしていて、過不足ない情報に、各出来事の関係性は明解。脚>>続きを読む

ボーグマン(2013年製作の映画)

3.1

理不尽系映画ながらコミカルさを感じるのは得体のしれない恐怖なのに人につけ入るという段階を踏んだりと計画さがあったからかな。そういう意味で物語しているし宇宙人要素があることで、徹底的な恐ろしさは演出され>>続きを読む

歌う女たち(2013年製作の映画)

3.0

Jinと同じ監督。閉鎖空間に疫病、そこに残る人間たちの騒動や葛藤のお話。一応起こる出来事は理解できるが、結果のみ映像で語られ、人物の本心が見えないうえに、多くの人数が悩みを抱えているので更に難しい。た>>続きを読む

ハッピー・イヤーズ(2013年製作の映画)

3.1

いいなぁ。トンネルの光の加減や、8mm映像の面白さ、所々のインテリアも特徴的で、作品の質感に影響しているように思う。後半につれて音の要素を減らしているのに集中力がついていけず…これは個人の問題か。スタ>>続きを読む

So Young~過ぎ去りし青春に捧ぐ~(2013年製作の映画)

3.3

青春ドラマとして良作だった。中国映画にあまりいいイメージがなかったけど、これは色味と照明がらしい印象なだけで、他に特殊な感じはなく、脚本の良さもある。もう少し尺があれば主要4人物を語り終えれたかと思う>>続きを読む

死神ターニャ(2013年製作の映画)

3.0

のんびり見れましたね。しかし日本のインディペンデント映画に多い、部屋の撮影の難しさをちょっと感じました。個人的には主役2人が役に合っていて、よどみなく掛け合いができているところが良い。死神要素でファン>>続きを読む

007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)

3.1

ムーア処作。まだボンドに違和感。悪役のキャラはいいんだけど、ボンドのスマートやユーモア、機転がほとんど感じられず間抜けな役に見えちゃう脚本はどうかと。VFXとかない時代の凄さはあるしワニのシーンとかよ>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.3

ゴンドリー新作は正直、ストップモーションの物質変化的な描き方や独特の美術による世界観に価値はあるけれど、物語を語る手法と捉えるならやり過ぎ。映画の物語性の邪魔になってる気がした。色味の変化が心情を表す>>続きを読む

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

3.5

安定のインド映画。楽しいと言える良さがある。全体の尺で3時間ちかいので、もちろん中だるみもあるけれど、テンションと後半につれての盛り上げ方がいつも通り上手。パロディ要素も強く、国を問わず楽しめるつくり>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

3.4

日常の普遍的な視点から見える美しさを、光と影で映しとれている映像と動きの捉え方が特徴。フェードでのカット割も独特。ポラロイドで撮った主人公の写真を見るとそこに光の反射で見ている本人も映りこむ描写がとて>>続きを読む

トランス(2013年製作の映画)

3.5

とても良かった、流石ダニーボイル。複数の伏線を言葉ではなく映像で配置するつくりが面白く、音楽の高揚感や雰囲気への貢献度が高い。頭の中だからといって無闇に抽象的な映像はなく、現実との近似値の高さが物語の>>続きを読む

DON(ドン) -過去を消された男-(2006年製作の映画)

3.2

インドサスペンスアクション。思ったよりも脚本の二転三転具合が良かった。しかしこうすると尺の長さが気になる。話を丁寧に描けてはいるけど、膨らみ過ぎて見にくいかな。アクションのネタは似通ってるしミュージカ>>続きを読む

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

3.0

ムーアに慣れてきた、って印象だが滑稽は滑稽だしミスリードが悪目立ち。空手とかムエタイとか要素を盛り込もうとするのはいいけど統一感がなく節操がない。カーアクションが今回は良かったが、悪役との対決がなんと>>続きを読む

逆転裁判(2011年製作の映画)

2.9

三池作品にしては面白く見れた。謎解き脚本の秀逸さがだいぶ寄与してるかな。見た目のかぶり物感や、謎のコマ飛ばし演出、無駄に長い間を多発、暗い画面構成で見にくいなどの演出面での不満はあるけれど話の中での展>>続きを読む

ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

3.0

まぁまぁでした。前半の展開のゆるさが多少集中を鈍らせた。気になったのは返事の仕方。皆似通い、うん、まぁ、繰り返しなのはリサーチ結果なのかな。BGMだけで好調を表現する演出はくると思った。8mm映像。予>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

3.0

諸事情で前半見ていません。が、シークエンスの切り方が乱暴な印象と、アシュトンカッチャーがいつも通りの動きで…。空撮や、人の動きを建物と合わせて捉えている映像の良さも、配置の仕方があまり好きじゃないのか>>続きを読む

劇場版 BAD BOYS J 最後に守るもの(2013年製作の映画)

1.9

映画のクオリティ…?ファンムービーならありかと。演技の問題も多々ありますが、BGMの使い回しっぷりに閉口。本来使わずにいきたいシーンだったのかもしれませんが、それでもこれはダメでしょう。音量上げたり何>>続きを読む

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海(2013年製作の映画)

3.1

魔法アドベンチャーでハリーポッターを連想してしまう内容。考えてみると展開の組立からラスト、映像まで酷似。同じ印象なので全体の質としては悪くない。若干の差はあるが…。It's a small world>>続きを読む

人類資金(2013年製作の映画)

1.7

起点と着地点が無茶苦茶じゃないのかコレ。お金のあり方と今後じゃなくて、途上国の今後に突然置き換えられてるのは金融本質への対抗のテーマとはまた別なのでは。10兆掠め取る方法論も無理があるというか数字上の>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

3.6

相変わらず物凄いアニメーションだ…。そして予想を軽々超える展開は見事。前半の魔法戦隊モノっぽいシーンなんかも覆す為にあえてああやったんじゃないかと思う。観客を飽きさせない、実に面白い映画だった。今まで>>続きを読む

PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth(2013年製作の映画)

3.0

ゲームにとても忠実。作中に使われてる音楽はほぼ同じで懐かしさを感じた。日にちの移行のゆったりとした間がこれだけ回数あるとカットの切り方から総集編らしさを感じた。が原作リスペクトだとこうなるかな。シャド>>続きを読む

ジンクス!!!(2013年製作の映画)

3.2

脚本と自分の好みが合致したので、冷静な判断か微妙だが、映画の引用や話の見通しのよさが恋愛ドラマとして、とても面白かった。最初カタコト日本語に違和感を感じ、演出としてはちょっと…とも思ったが慣れたので問>>続きを読む

映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス(2013年製作の映画)

3.0

冒頭の名画座が取り壊され、昔SF映画の二本立て見たのに、とか言わせちゃうところは子供置き去り。話自体は説教臭い時のクレしん映画に酷似。回り込むカメラの表現力は高いが3Dが残念な頭身…。子供楽しかったの>>続きを読む

恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

3.2

マイケルダグラスとマッドデイモンの2人がほんとにゲイにしか見えないのが凄いな、と。過不足のない脚本に、映像。ショー自体の再現性や悪趣味な宮殿などの美術も目を見張るものがありながら、ノンフィクションとし>>続きを読む

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

3.6

とても素晴らしいドキュメンタリーだった。音楽と女性的と思える映像の美しさに魅了されました。風立ちぬ本編よりも個人的にはこっちのが好き。人間を描き、自分の思考を探る意味もあった作品だったはずが、この映画>>続きを読む

世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―(2010年製作の映画)

3.2

こちらは手持ちよりも固定カメラで定点的に意味のある動作をつないで作った印象。フレームレートと画質を落とした映像が何度も使われているが、それに対しての意味のあり方がよくわからなかった。拘りの面白さを見せ>>続きを読む

フィルス(2013年製作の映画)

3.6

皆どこかが変で、統一感のある登場人物が混ざり合う様子に脚本のよさを感じました。馬鹿騒ぎのように見えて破滅に向かう物語。ダサくキャッチーな音楽がその軽さと勢いに一役かってる。ジェームズマカヴォイの最後の>>続きを読む

すべては君に逢えたから(2013年製作の映画)

3.0

日本のドラマですね。固定カメラでゆっくりズーム、切り替えてゆっくりズーム、全体をゆっくりパンにみられる典型。話はオーソドックスで悪くないですが、ライティングと演技のせいかラブストーリーのはずが画的には>>続きを読む

くじけないで(2013年製作の映画)

3.0

過去回想になると粒子の荒い映像になるのが、照明の強い部分に効果がハッキリかかっていたのが気になった。話自体は盤石。武田鉄矢はいつも通り自分の演技といったところ。全体としてはまぁまぁ、続けて見ると日本映>>続きを読む

あさひるばん(2013年製作の映画)

3.0

主役は桐谷美玲さんでしょう。画のほうはオーソドックス。悪くなく、かといってはっとするものはなかったが、丁寧でしっかりとしたつくりだった。しかし、現実性に欠けるというか展開の都合の良さが頭の片隅にあって>>続きを読む

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)

3.2

今回は多人数の戦闘や、スキーに海中、列車にカーアクションと盛沢山。一番の驚きがここまでのシリーズのボンドが同一人物であることを冒頭で言及したこと。アクションに舵をきった作風は良く、細かいところ荒いのも>>続きを読む

潔く柔く(2013年製作の映画)

3.0

悪くはなかった。映像の撮り方も。トンネルのシーンが好みだった。ひとつ気になったのは普段は気にしないメイク。登場人物の顔の性質の問題なのか、具合悪いを印象づけるメイクがまるで死人のよう。反対に高校時代の>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.3

凄いね。海上の映像、本当にそのまま海で撮影したようで、船酔いに近い状態に。前評判どおり、トムハンクスの演技が素晴らしく、ソマリアの海賊サイドも迫力があり、緊張の連続をうまく表現できていると思った。SE>>続きを読む

ある愛へと続く旅(2012年製作の映画)

3.5

ピントが背景にしか合っていなくて奥行きを感じたり、フィルムを太陽の下で開いて撮影したものがコマで再生されるシーン、空撮ともう映像演出には脱帽。クレーンの遠距離での撮影も含め、些細な場面もとても美しく、>>続きを読む

グリフィン家のウエディングノート(2013年製作の映画)

3.1

楽しい映画ですね。表題、予告に滲み出ているドタバタ喜劇そのもの。過激な発言の割にはあくまで上品なイメージがあったのは美術が白で統一されてたのと、緑と日光の画の印象からか。各キャラも過不足なく描かれてい>>続きを読む