ぐさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぐ

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ザ・イースト(2013年製作の映画)

3.2

なかなか良かった。オチは読めたし強引ながら、非文化的な生活と、組織の一体感は面白く見えた。テロリストは語りが長いと、どっちが主題かブレるので喋らせないのを逆手にとったアイディアに感心、森の中はほぼ手持>>続きを読む

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.0

あえて執事のパーソナルな話に、その時々の大統領が出てくるという、家族と人種問題、公民権運動がメインテーマのお話だった。うーん、映画としては良かったんだけど、確かに事実に着想を得て作った話で、ちょっと脚>>続きを読む

ペーパーボーイ 真夏の引力(2012年製作の映画)

3.0

ニコールキッドマンとその他の体張りがメインってくらい話としてはサスペンスの典型だった。映像演出は面白いけど、音があまり好きじゃないかな。これじゃないと、という良さを見いだせなかった。くしくもリーダニエ>>続きを読む

プロジェクト X(2012年製作の映画)

3.5

とても面白かった。一人称視点のみに拘らず、様々な記録媒体を使うのは臨場感と状況をより明確に表現できているな、と。全体の暴れっぷりにも一切の躊躇がなく、物語も饒舌で一切手抜きがない。無名の俳優たちも等身>>続きを読む

銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

2.7

コメディになんでしなかったの?というくらいにテンポがよくない。原作のテンションもかけらも感じられず、生物と今の学生事情を青春として原作の筋道だけなぞって作ってしまったように見えた。いい監督なのにどうし>>続きを読む

シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語(2012年製作の映画)

3.4

素晴らしい。身体表現と美術と照明、舞台芸術の先端を感じられた。色味や映像も申し分ない出来で圧倒された。ただ映像作品であって物語というか脚本と音楽と映像の融合作品かと言われるとまた別かな。ここまで作り込>>続きを読む

アイアン・フィスト(2012年製作の映画)

3.0

予想通りな作品でテイストに忠実。タランティーノのジャンゴが頭をよぎった。主演、脚本、編集が同一で、他のキャストに配慮してか、後半まで話の主軸がわかりにくかった。何も考えずに見る系映画としては十分なクオ>>続きを読む

サブマリン(2010年製作の映画)

3.2

あの名前の読みにくいthe doubleの監督の初作。ゴンドリー的な色味の強いフェードでつなぎ、黒バックは照明効果で夜のシーンに生かされている。アナログ小道具の使い方がゴンドリーっぽいが、あくまで作品>>続きを読む

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.2

ショーンペン楽しそう。物語としての盛り上がりと、ストップ・スローを使ったアクション演出がメリハリきいてよかった反面、最後の殴り込みはもっと派手に爆発とかあってもいい気がした。何も考えずに見るのには適し>>続きを読む

劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

2.8

話の良さはわかる。けれどこの映画自体はあくまで「最終話」という印象であって、これ単体での評価はイマイチ。しかし、パラレルワールドだったりSF的な要素を多量に含んでいて、ゲームもやってみたいと思わせるパ>>続きを読む

マニアック(2012年製作の映画)

3.0

基本気持ち悪いイライジャウッドの視点のみでほぼ構成されているカメラワークが印象に残った。冒頭の長回し以降は画が似てしまうため、尺が短めなのでバランス的にはよかったが話としては中途半端かな。サイコパスの>>続きを読む

はじまりの記憶 杉本博司(2011年製作の映画)

3.5

本当に素晴らしいの一言。とにかく自身の作品単体の美しさが際立ち、音楽が雰囲気と空気感を見事に演出している。映像も静止画的にイメージを作っている部分は上手いがインタビューで画面のサイズ感が変わったり最後>>続きを読む

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

3.1

午後のロードショー。うん、ほんとピッタリな作品。シュワちゃんのアクションに往年の声優、間抜けな悪役に目的のはっきりした音楽。一時代の象徴としての作品ながら、その時代のアクション映画をもネタとして内包し>>続きを読む

アナライズ・ミー(1999年製作の映画)

3.0

時代感じる。コメディとマフィア物の混在作品。デニーロの存在感が強く出るので、そこを計算した脚本はいいなと思ったけれど、全体の構成上ドラマ性を作っていくのが難しいのか、最後の長セリフ以外に記憶に残る動き>>続きを読む

荒野の七人(1960年製作の映画)

3.1

名優の貫禄ある主役二人が見所かな。実際、製作時期を考えると、こういった乗馬のシーンを今再現するのは難しいと思う。どこかチープながら臨場感あっていい。ただ、最後の仲間がバッタバッタ死んでいく過程がギャグ>>続きを読む

リンカーン vs ゾンビ(2012年製作の映画)

3.0

うわぁー、久々に低予算C級で笑えた。所々不可思議な行動をとったり、最終的にも不可解というか、エゴで自滅ってのも斬新。落ちるところのスローや前後の脈略をぶっちぎる所等々、クオリティ自体の低さと撮影期間の>>続きを読む

ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」(2014年製作の映画)

3.4

ミュージカルながらキャストが多く、それぞれに見せ場を作った為か殺陣寄り。ダンス表現がもう少し見たいと感じた。徹底的娯楽作品で勧善懲悪の待ってました展開はわかりやすくキャラクターの配置や役割作りもハッキ>>続きを読む

イナフ(2002年製作の映画)

3.0

ドラマかと思ったらサスペンスでホラー演出に変わり、最後はアクション…向かうべき方向が見出せなかったのか。執着心に根拠がなく言った言葉にも意味がない旦那、なんであいつに固執するの?は観客も知りたいところ>>続きを読む

男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)

3.0

12作目。
今回は前半をひろし達の九州旅行と留守番の寅さんに。少しずついつもの展開を崩し、喧嘩は電話ごしという演出。
後半からマドンナパートへ。前回に比べると映像が普通な印象となり、縁側で隣の家から音
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男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

3.2

11作目。
これ山田洋次監督なの?冒頭の時代劇は少しだったけれど徐々に映像のつくりが今までと違うように見えた。カットの切り方や遠景、堪え方が異なるしレンズを変えたのか湾曲が若干だけれど端々にあらわれて
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男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

3.1

10作目。
冒頭の寸劇パターンから始まり、前半はいつも通り。色々な要素を踏まえつつ、後半は要所でいつもと違う展開を用意するなど、長く続いたマンネリからの脱却が見てとれた。
終盤は定番をあえて覆し、教授
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男はつらいよ 柴又慕情(1972年製作の映画)

3.0

9作目。吉永小百合まで到達。

ああ、おいちゃんが2代目に…。主要キャストかつ作品の根幹な人物がいなくなってしまった。そのためか、新しいおいちゃんがさくらに雑な扱いを受けていたのは配慮のひとつか。満も
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男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)

3.0

第8作。
冒頭のタイトルが出るまでの粋な感じを完全に翻し、悪の寅さんとして帰ってきて傍若無人な振る舞いをし、葬式でも失礼しかしないという破綻によって、ヒロシ父が光り輝く前半。
そして、子どもとの関わり
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.0

マレフィセント2でも思ったけれど、ディズニーというよりも、マーベルが映画の性質上、侵食してきている印象。
前回よりも記憶に残らない各ナンバーもそうだけれども、絵面の派手さで乗り切ったな、というような冷
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家族の味見(1976年製作の映画)

3.0

短編。普通の町のちょっと特殊なパン屋の情景を描き出した作品。どこに面白さを見出だすか、という思いはあるものの、はっきりとした画と味のあるおじさん達、それだけでのんびりと見れる良さがあった。最後のオチは>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.3

ジャックタチの代表作。ひとつの構図の中で人物が動きシーンとする特徴がより見れた。主役にあくまで喋る事はさせず、仕草と道具でみせる様はトーキー的で、当時できなかった舞台的演出と映像の質の高さの融合が名作>>続きを読む

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

3.2

無思慮、単視点と環境が産む残虐性、それを可能にさせた媒体が映画だと言及させたのが驚き。同時に意識改変させたのも映画、芝居という事を提示したのも感慨深い。決して良い映画ではないが人間って恐ろしいと思わせ>>続きを読む

必殺!III 裏か表か(1986年製作の映画)

3.0

こんな緊張感ある作品だっけ?と思う古き良き時代劇。にしても後半につれ話が破綻というか筋がなくなり、なんとか復讐しました、で終わるのもなぁ…。殺陣の質はあるけれど、全体に画が暗く効果音の音量感も一定なの>>続きを読む

道化死てるぜ!(2012年製作の映画)

3.1

B級ホラー。結構面白いなぁ、と思ったのはスプラッタ表現が毎回違って凝っている所。道化師をきちんとネタにしつつCGでない、安っぽさがいい。対する学生たちはそんなに上手でも酷くもない中途半端さがテイストを>>続きを読む

ストロベリーナイト(2013年製作の映画)

3.0

ふーむ、全編雨で演出としては悪くないんだけど、単純にとんでもな内容だった。フジは警察内部抗争が好きだなぁ。竹内結子の演技、西島秀俊の最強っぷりはいいとしてやはり流されで寝てしまうあのシーン前後でなんの>>続きを読む

オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

3.3

1人芝居、ほぼ無声にフェードアウトの余韻と、表現手法が面白く、こういった話に有りがちなミスによる窮地ではない自然的な脅威を恐怖ではなく無情感で表しているように見えたのが良かった。海面からの映像も美しく>>続きを読む

スティーヴ・オースティン 復讐者(2011年製作の映画)

2.6

普通。ダニートレホがいい味出してはいるがDVDスルーのTV映画の典型。もう少し荒くれ者的な要素を期待していたんだが、厳つさだけでセリフも感情表現も少ないうえ表情も変わらない。車爆破では表情おさえられて>>続きを読む

ファイナル・デッドコール 暗闇にベルが鳴る(2006年製作の映画)

2.6

壁の中シーンの連鎖発火のみファイナルディスティネーションシリーズの要素はあるが、全く関係ないスプラッタ映画。照明による恐怖の演出が多めで、サイコ色はあくまで回想にとどまっている。独特の面白さや怖さとい>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.2

やたら濃い、本当に濃いブルースリーというキャラでやってみた007という印象。一度見たら忘れられない強烈なインパクトを残す動きに加え、明らかに過剰なSEと音楽で楽しんで見れた。わかりやすい話だ…字幕がほ>>続きを読む

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

3.3

盛り沢山な内容で集大成のように感じた。仲間性やサイコな敵に、捕まるボンド、スキー、爆発、潜水艦と潜入。余すことなくアクションしてて飽きることなく一気に見れた。なかなか面白かったし、2ヒロインともに存在>>続きを読む

007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)

3.2

冒頭のオープニング主題歌と映像が前作良かっただけに、それが足を引っ張っているが、他は盤石かつブロスナンボンドとしてごく普通。北朝鮮が舞台の時はなかなか良かったが、氷の世界に移ってからはあまり見栄えが…>>続きを読む