あるるさんの映画レビュー・感想・評価

あるる

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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.2

曜日ごとに違う人格が居るという設定も面白かったし、中村さんの演じ分けもよかった。多重人格はひとつの人格(主人格)に戻るのが治るということかと思いきや、この映画はそれとは違うハッピーエンドだった。

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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.6

漫画家の夫婦という設定が面白い。漫画をうまく絡ませて、妄想か現実かわからなくなって、観る方も一緒に翻弄されていくようなストーリー。

ラストはさくっと行くかと思いきや思わぬ展開。お母さん少し娘に冷たい
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

邦画のスリラーかぁという、あまり期待もなく何気なく観たのがいい意味で裏切られた。ずっとハラハラして見入った。ただ痛みに耐えられず目を逸らすシーンも所々あるので、そういう耐性ない人は要注意かも。

やっ
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.6

同じ時間軸を複数人それぞれの視点で展開していく群像劇。表と裏のように表裏一体なストーリーが巧妙で、タイトルのイメージから恋愛もの?と思いきや、なかなか練られた展開で面白かった。 

探偵の人がなんやか
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

泣いた。悲しくてひどくて理不尽で、絶望の日々に気持ちが折れそうな中でも、希望を持つこと。真心を持って接すること。生きることを諦めないこと。それが絆を生んで未来に繋いでいく。

戦争映画を見る度、こんな
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.4

血がびしゃーってなるシーンは衝撃だった。仮面ライダーの原作を知らずに観たけど、ただのヒーローものじゃなくて、人としての苦悩とか、ヒューマンドラマの側面もあるんだな。
これも一種のファンタジーだと思って
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

ウルトラマンの原作をあまり知らないので、やっぱり知ってた方がより楽しめたかなぁと。

シン・ゴジラに続いてこちらもテンポよく、映像の雰囲気もウルトラマンぽさが出ていてよかった。かいじゅう達は相当やばい
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

歌と映像がよかった。感情の動きとストーリー展開は突飛だったような…
セリフ回しもちょっと気恥ずかしく感じた。 

ネット世界での群衆心理と、勝手な憶測で言いたい放題で攻撃的になる感じはリアルで怖かった
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.7

所々笑い所もあり、ポップでテンポよく進んでいくので楽しく観れた。窓ガラスやビデオカメラを使ったシーンの見せ方もよくできてるなぁと。

満たされない心を満たしていくほど壊れていく家族。お互いをうんざり思
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.0

地方が舞台のアニメ映画は風景が瑞々しくてきれいでいいな。
ファンタジーな展開だったけど、終盤空に舞うシーンはちょっと置いてけぼり感。台詞回しも私にはぴんとこず。
主人公たちの声が俳優さんだったことにび
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ブルーサーマル(2022年製作の映画)

2.8

うーん…あっさり?人物描写や心の動きがあまりぴんとこず。でもこんな青春は憧れるなぁ。

自分がやるとしたら空を飛ぶ感動や気持ちよさよりも、落ちたら怖いって思いが勝っちゃうかも。飛びたい、楽しいって気持
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草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)

4.0

草間彌生の作品はいろんな場所で観てきたし好きだけれど、本人と半生を知る機会はなかったなと思い鑑賞。

強い意志を持ちながらむき身の体当たりで生き抜いてきたんだなと。すごい慧眼を持ち迷いない行動力で自分
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハンサムで知的、弁も立つし、追い詰められる側でありながら余裕のある笑顔と態度で主導権を握り周りを圧倒していく。ずーっと否認し続けているからもしかしたら本当に無罪?と思わされる。

男性的な魅力がすごく
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ミスト(2007年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ずーっとひやひやしながら最後まで惹きつけられました。得体の知れない、命が脅かされる恐怖は観てるだけでも怖いし、子供が親に危険な目にあってほしくないという恐怖も共感しました。

極限まで追い詰められた時
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ずっと具合悪い感覚でした。寝る前に観る映画ではなかった。

景色と色がすごく綺麗です。衣装や花冠も可愛くて、空はずっと晴れ渡っていて穏やかで。
儀式の不穏さとの対比構造で、平和的な雰囲気なのに中身がま
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

エリーもサンディーもかわいい!
キラキラした憧れの世界かと思いきや…その時代の当事者にしかわからない世界もあるんだろうなぁ。ラストは意外だった。思い返せば確かに最初の方それっぽい事言ってたなと。ミスリ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ひとりひとりキャラが立ってて、前半は原作読んだ事ないけど古谷実の絵柄やテンポを彷彿とさせる感じがあった。

森田は最初近づきがたい柄の悪そうな佇まいながら、話してみると意外と話し方や声のトーンが高く、
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ジェリー側とマージ側の日常の対比が効いていたように思う。ギスギスとのほほん。マージと旦那さんいい夫婦だなぁ。マージが聡明で真っ当でなんと勇敢なことか。

ジェリー側は嘘を重ねて自分の都合のいいように持
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった映画。あの音楽ってサスペリアだったんだ!と知った。

音楽も綺麗ながら不安感があって良いし、色が鮮烈でアーティスティック。カメラワークとアングルが不吉を示唆しているかのようで。死に方も
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

正論だけで白黒つけるのもおこがましいような。婚姻関係を結んでいることだけが愛の証明ではないような。関係性が変わってパートナーが変わっても、絆や想い合う心はあって、それは他人が勝手に踏み込んだり語れるこ>>続きを読む

スクリーム(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

お面がシンボリックで有名だけど、本編を観るのは初めて。想像していたよりずっと完成度が高い。ハラハラドキドキしました。犯人も意外な展開でした。

犯人のちゃきちゃきした動きとか結構反撃されちゃうとこもよ
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凶悪(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

知らぬが仏と言いますか、こんな世界を知らぬまま天寿を全うしたいものです。俳優さんみんな演技がすごいです。その世界の人みたい。その世界知りませんが。

ピエールさんはわかりやすい悪党ですが、リリーさんの
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

役者さんの話し方や所作が、細やかながらそう感じさせないくらい自然でよき。古き良きの美しさや温かみもありながら時代の閉塞感もあり。

タキさんの回想と青年の歴史の擦り合わせには少しズレがあるみたいだけど
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サイコ2(1983年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

誰が正気で誰が狂気なのか。この人か?この人か?とミスリードさせられながら退屈せずには見れたものの、ラストは思いもよらない人の登場でそんなんあり?と思いました。恐怖演出とはいえリアルに考えると無理がある>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

タイムトラベルが使えるとしたら、戻ってやり直せるから思い切った行動も取れるかも。ダメならまたやり直せばいいって。この映画みたいに命に関わることに関しては制約があるとしたら、覚悟の選択をしなくちゃいけな>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー、人物相関、名前を把握するのが難しかった。字幕を出しつつ時々前に戻しながら観たけど、私には1回観ただけではなかなか細かな所の理解までは及ばずでした。

見る前になんとなく想像してたストーリー
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

泣きました。血だけが家族の形ではないんだなと。自分が愛情をもらえなかったとしても、強い気持ちで愛情は渡していけるんだなと。自分のいない先を思って、残していく家族にできるだけの事を、正面からぶつかりなが>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最初は「??」という所から始まり、時間を戻していく&場面切り替えで辿っていくので、中盤まではなんとなくぼーっと静観する感じで見てました。
病が病だから、主人公がいいように利用されていて、元凶は誰なんだ
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.8

んー…所々意味ありげな描写はあるのだけど、なにが言いたいのか不明瞭なまま見終わった感。時代背景に詳しければ、隠喩的な表現にもピンと来たのかな?

全体的に抑揚がないように感じて、途中退屈になってしまっ
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作小説は読まずに鑑賞。

現実と幻想が入り混じったような世界に最初戸惑いました。ストップモーションアニメーションが随所に散りばめられていて、原作の文章はわからないけれど、もしかしたら幻想的な文章表現
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

ラストの怒涛の展開にぐっと引き込まれた。
状況だけじゃなくて、話し方、考え方、表情から残酷なくらいに格差が浮き彫りになって、鋭い描き方をするなぁと思った。
前半と後半の展開の温度差やスピード感が違って
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

視聴後はあまりスッキリ感なかったけれど、大変な事になるとわかりつつ自分の気持ちを選ぶのはよかったと思う。誰かを犠牲にする事なく、みんな背負う。ありそうで実はこういう展開の作品って少ないんじゃないかな?>>続きを読む

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

4.2

BGMがないからとても静かで音が響く。風の音、歩いて軋む音、爆発音。傍観者になった気分だった。

国籍も言葉も違う3人。コミュニケーションも取れないし、お互いのバックグラウンドもわからない。敵かもしれ
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(1963年製作の映画)

3.4

ホラー映画を観た後は、おばけ怖いとか、なんやかんやで人が1番怖いとか思いますが、もしかしたら鳥なのかもしれません。だって何考えてるかわからないし、対話も共感も、ましてや断罪もできるはずもなく。

鳥が
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セブン(1995年製作の映画)

4.5

手に汗握るどころか二の腕ぎゅっとする映画だった。多様性と言われているけど、それでも道徳観に関してはみんな同じだとぼんやり思ってるのではなかろうか。犯罪だからだめとかね。だからそこから外れているような人>>続きを読む

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