背負ったものを置いた後、それを誰が運ぶのか。Björkとしてのコンテンツ的要素を一切無視して彼女を見ることができた。
「女と男のいる舗道」でアンナカリーナがブリスパランに話しかけるシーンの絵が壁に飾ってある。本作とこの作品との共通点はあまりに多いが、全く異なる作品。
客観性と主観の牢獄、映像を撮る人間の苦悩が見えた気>>続きを読む
出演作品が挿入される度に、自分が影響を受けたシーンに悉く彼女が出演していることに驚いた。
比較や理由で語ろうとすることを諦めたくなる特別な女優。
自然の対義語が人工であったとして、しかし、人間も人間が作り出すものも全て自然の一部なのではないか。
生も死も、出会いも別れも、引きで写せば全て自然の一部に溶け込んでいく。
「5時から7時までのクレオ」の冒頭部分と同様に、カラーとモノクロの使い分けが素晴らしい、、、衰弱と活力。記憶と旅。
「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」に繋がるストーリー。ゴダール「勝手にしやがれ」へのオマージュ。時代を生きた作品。