armariusさんの映画レビュー・感想・評価

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Blue Island 憂鬱之島(2022年製作の映画)

4.1

頭が整理しきれていないので徒然なるままに。

文革と六七暴動(不勉強で六七暴動は今回初めて知った)、天安門、雨傘、そして現在まで、多少形を変えながらも歴史は繰り返されている、と考えさせられた。人々はず
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メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

3.8

街や女性たちのカラフルな装いに対し、貧しい労働者からの搾取、人権等なかなか解の出せない問題、ファストファッションの恩恵を受けている自身の罪悪感も感じるが、法の存在を知り学ぶ大切さ、主人公の勇気ある行動>>続きを読む

華のスミカ(2020年製作の映画)

3.3

 横浜中華街にある台湾系と大陸系の中華学校から日本の華僑華人の今までを追うドキュメンタリー。
 世界にちらばる華僑華人たちも本国の対立の影響を受けていること、横浜中華街には大陸の国慶節と台湾の双十国慶
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.5

 水郷古鎮の多い江南を舞台とした、現代版水墨画。
 現代版は、より鮮やかに採色され、立体感と動きが加わり、ストーリーが複雑化した。中国の家族や結婚の考え方が描かれ、その合間合間に現れる壮大な長江の長回
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.5

 他人から見たらガラクタも、当事者にとっては様々な想いや感情の詰まったモノたち。そんなモノが溜まる実家の片付けは、単にモノを整理するだけでなく、自分を省み、関わった人たちとの関係をも整理する作業になる>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

健常者にとって視覚障害は多少想像できる一方、聴覚障害はその実態がより分かりにくいように思う。自分がいつか病か年齢でなるであろう、その聴こえない状態を少し想像できただけでも、本作品の価値は大きい。
聴こ
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.4

 今一番行ってみたい国の一つ、モロッコ。まずは映画を通してかの地に触れたくて鑑賞。街の喧騒から、家の調度品、人々の装い、初めて見る食べ物にうっとりする。
 女性の地位が低いとされるイスラーム社会におい
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推手(1991年製作の映画)

4.0

 中国とアメリカの家族観、同胞や年配者への意識の違いがじわじわと見えてくる。国際交流というと華やかだったり言語習得の印象が強いように感じるが、言語は二の次の異文化交流の難しさも伝わってくる。
 苦労し
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

 デヴィット・バーンもスパーク・リーも知らない、ある意味贅沢すぎる予備知識なしの状態で鑑賞。
 演出は至ってシンプルだが、真に必要なものを厳選し惜しみなく。パフォーマンスは200点の1人を盛り上げるの
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長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

3.7

 度々話題になる山峡ダムを題材とする作品。
 冒頭より船のアナウンスや船内の中国人の様子、壊されゆく建物、将来など見ずただ実直に生きる人々などなど…正に中国の一般の人々で懐かしかった。
 ダムが作られ
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.1

 中国語(字幕)で見たので、時間を置いて再鑑賞したい。
 現政権は、文化大革命の表現については天安門事件等と比べ厳しく規制していないが、それでも様々な示唆はあったことが想像される(歴史事実に限らず、あ
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大統領の理髪師(2004年製作の映画)

3.5

コミカルにほっこりしながら、朝鮮の現代史を辿れる。北との緊張感や大統領の突然の死など、実際に市井の人にとってはこの作品のように感じていたのかもしれない。

親愛なる君へ(2020年製作の映画)

3.5

 予告では、LGBTQや親子/家族において血縁は情愛に勝るのかがメインテーマに見えたが、徐々に明かされる過去の出来事により投げかけられる問いは更に多い。
 林健一(主人公)は無私無欲に血の繋がりのない
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

 中国で上映認可がなかなか下りなかった一方、ほぼ広告無しで突然封切られ口コミで一気に広まった作品。以下様々書くが、何よりもまず主演二人の演技、とくに周冬雨の涙や表情一つ一つに感動。
 ところどころ当局
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.4

久しぶりのフランス映画は、洒落ていてほっこり優しい気持ちに。発想が面白く、タイムトラベル系は日常の大切さに気づかせてくれる。
日本のフランスイメージは主人公が懐かしむ70年代に近いように思う。

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