アロエヨーグルト小池さんの映画レビュー・感想・評価

アロエヨーグルト小池

アロエヨーグルト小池

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

5.0


観終わった後に、今までに感じた事のない感情になった。
もうただ呆然として、何も考えたくない、終わってほしくない。
そんなことしか思い浮かばないくらいに衝撃を受けた作品。
とにかくもう、一度寝たりしな
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.7


素晴らしかった。
漫画読んでる人も読んでない人も楽しめる事、保証。

 OPでもうテンションが上がり、宮城リョータの過去で結構辛くなったり感情が忙しいうえに、山王工業高校戦を描いてくれた感動と感謝で
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 シンプル、王道展開で要所要所で感動出来てとても良い映画だった。
 最高傑作とPRされてた通り、最高傑作だと思う。
冒頭のタイトルコールまでの一連の流れで鳥肌立ってもうそこで満足してしまった。
 
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

 おもいっきり青春映画feat.インド。

 インド映画おなじみのダンスも違和感なく、すっと挿入されて気持ち良かった。

 なによりこの三人組の仲良くなる過程、仲良くなってからの絆が涙せずには見られな
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.6

 物件探しに来たカップルが訪れた不動産屋がマジの大ハズレだった話。


 案内された集合住宅からなぜか脱出できなくなってしまう。不動産屋は突如消失。
家の内装も外装も不気味感出てたし、カップルが日に日
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.8

 人を殺すのではなく、自分が殺されるため容疑者を出さずに完璧に死を迎えようと完全犯罪を企てるという今までに見たことのないタイプの映画だった。
 どこか悪の教典を彷彿とさせる。

 オートアサシノフィリ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

 こういうのが見たかった。これだよこれ。ずっと笑いが止まらなかった。
ジョン・ウィック、イコライザー、REDあたりの気持ちいいところを存分に混ぜ散らかした感じの大好物な映画。
 強盗犯に手出しもできな
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交渉人(1998年製作の映画)

4.2

 とんでもなく優秀な人質交渉人とこれまたえげつない人質交渉人のぶつかり合い。
交渉という一見地味な絵柄になりやすいテーマを演技と話術で飽きさせない映画となっている。
これはもはやアクション映画です。
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.4

 音楽の島、”エレジア”で、いま世界的に有名な歌姫「ウタ」のライブが開催された。彼女の歌は世界中の人々を魅了している。そこに麦わらの一味も参戦していくという展開。
しかし、何故か海軍もいて、どういうこ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 初代ウルトラマン、ウルトラQを知ったうえで視聴したのであれば充分に楽しめる作品。
原曲からの抜粋のセンスは流石は庵野秀明といったところ。
しかし庵野作品として見に行くことはお勧めできない。シン・ゴジ
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.5



「これは新しい戦争だ。」
「つながりこそが、ボクらの武器。」

 夏と云えばこの映画、山下達郎。

 人との繋がりをテーマにしている作品。
そして公開当時普及したてであったソーシャルネットワークと
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

 原作を読んでいないのであしからず。
騙し絵の牙の監督の作品と聞いて視聴。

 
 「桐島」なる一生徒が部活を辞めるという情報から全てが狂っていく、起きていく群青劇。
まずこの桐島、この映画に「一切姿
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

4.0


 トレパネーションによって人間の第六感を刺激させる実験台になった主人公。
そして身体の左側に全てを集中させる実験から全てが始まる。
ここから何か異変が始まる。狂ったように人間が異形の者と視えてしまう
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

 1.ファイト・クラブについて口にしてはならない
 2.ファイト・クラブについて口にしてはならない
この時点で面白過ぎる。

全世界の男子達、これは観ろ。
 
 学生時代、冗談半分で殴り合いとかして盛
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

 タランティーノ、ディカプリオ、ブラピってだけで観れる。

 マンソンファミリーをどう料理するのだろうと期待して観ていたら、結局タランティーノ節爆発のラストで安心且つ待ってたって印象を持てた。
正直ラ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

 ここまで爆笑したアクション映画も珍しい。
ウケ狙いではなく真剣に作っているのだとしたら天才かもしれない。
 1作目も2作目もそれなりにスッキリするアクションだったが今回は何でもありすぎて内容どうこう
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

 庵野秀明、お疲れ様。
これに限る。

 長きに渡るエヴァという物語。
これが終わる、収束する。
寂しい気持ちがある。
しかしこれはファンにとっても前に進むきっかけとなるだろう。

 話の終焉の仕方と
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.4

 大泉洋演じる速水輝、この男、策士。

 騙されるという事を大々的に主張している作品だが、騙されるというよりは話が進んでいく内に、裏でこのように計画していたのかという騙され方であったという造りだった。
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.6

仕事に生きる女性。仕事の為に全てを捨て、賭けている。まさに「冷血(まじょ)」。(と思っていた。)

それとは違く、やりたい事は別に在り、とりあえず仕事をする若者。のらりくらりと中途半端に仕事をする。
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.5

数多あるアメコミヒーロー映画の中でもより現実的。リアルである。だがこれこそDCなのだ。

ヒーローという職業があったらこのような感じになるのだろうと思う。能力者、スーパーヒーロー的な役割がDr.マンハ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

個人的にはとても良いと思う作品。

ただタイトルにある”恋”は正直あまり感じられない。恋愛映画というよりは日常・青春映画に区分されるのではないか。

ヒロインは恋愛における葛藤とかはなく、一時の感情に
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まずは、素晴らしい作品。これを伝えさせていただきたい。

しかし、人に勧めるとなると難しいのがある。絵柄で観るのを考える気持ちは私にもわかるので。

実際、私もそちらのタイプであった。今となれば、ジブ
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、ルパン三世は私にとって特別な作品である。

TVシリーズ、特番アニメのルパン三世は、所謂”大衆向け”の作品である。

峰不二子という女から始まったこの作品は、”ポップさ”が一切ない。

これはT
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アフタースクール(2008年製作の映画)

4.2

最初から笑い過ぎてギャグ路線かなぁと思って鑑賞してたらそれは大間違いと思わせられる一作。

大泉洋演じる神野は教師なのだが、普通に教師ってだけのキャラのかなと思ったら、

終盤ちゃんと”先生”なんだな
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

ジェイク・ジレンホールのソシオパスっぷりが半端ない。

見るからにこの男、ルーはおかしいはずなのに自分がおかしいのか?とつい思ってしまう。

淡々と異常行動が行われるので一瞬思考が遅れる事間違いなし。
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずはこれが実際に起こっていたという衝撃から始まった。

本気で戦争を止めようと動き出した人達がいた。

洋画で”熱さ”を感じたのは久しぶり。

その熱さは決して爆発するものではなく、ひしひしと、徐々
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.0

最初に言えるのは、おそらく小説で読んだ方が意外性とトリックはやられたな、と思う。小説から入ればよかったな、と。

序盤への繋げ方が秀逸。上手い。

あの3人の関係性は私好み。

"隣"の"隣"はこうい
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孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0

アウトレイジ?違う。

アメリカンギャングスター的な映画なのだと思っていたけど、それも少し違う。

役所広司演じる大上は、貫いている。

"刑事"を。

他の刑事は汚職まみれにも関わらず。

最後はハ
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