いわしさんさんの映画レビュー・感想・評価

いわしさん

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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.5

最高だった
これもう一生を描いた大河ドラマだよな
ブラックカルチャー、ブラックミュージック好きにはたまらないスタッフと楽曲
苦難の多い人生だからこそ音楽が鮮やかに引き立つ

ヒドゥン・フィギュアズでも
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

舞踊芸術への愛を感じる。
ひとりの人間としてのダンサーに感情移入し、作り上げられていく過程を追いかけていって完成したものに触れる。
とても豊かで貴重な芸術体験だった。

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.5

借りて観た、やっぱりユーフォは最高だな
中学の時にクラ四重奏で出たアンコン思い出す
先輩が引退したあとの部内の空気がリアル
部長に就任した主人公が違和感を少しずつ消化していく過程が丁寧に描かれてて良い
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

演劇好きにはたまらない内容
こういう小規模なSFがいいんだよな

好きなシーンは数珠破壊したあとにPVが流れるところ

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.0

同じ監督の有頂天家族がほんと好きだったから、この作品の雰囲気もとても好み。

業界に詳しくないウェブ系メディアの若い記者を導入部分の主人公にしたのがうまいとおもった。
もし会社ドキュメンタリーみたいな
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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

4.0

急斜面での高速戦闘シーンの情報量がすんごかった
キャラクターの存在感と戦闘の緩急がシリーズの魅力
みどころたっぷりの2試合がみれて満足
好きなシーンは浮遊感のある一人称視点の落下シーン

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.5

ガイリッチー節全開で最高だった
カメラワークが凝ってて速度変えたりたりフィルターかけたりして遊び心満載
話の広げかたと畳み掛け方のテンポが古典落語みたいな勢いで笑える
才能の塊だわ、売れるわけだ

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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.5

これもよかったわ~
Hidden Figuresもそうだけど、科学に没頭してるひとの姿って良いんだよな

閉塞感を感じていた子どもたちが、自分のやりたいことを見つけ、夢中になっているときの表情の尊さ
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

4.5

なんとなくチェックしてた映画みた。
あえて華やかな話じゃないのがめっちゃ良かった。

不器用な二人が信頼関係を形成していくプロセスの丁寧な描写。
ユーモアセンスのある間が良くてふつうに笑える。

妻子
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

めっちゃよかった。
こういう現在から過去を振り返る構造ほんとすき。
劇伴がないからこそ数少ない音楽のシーンのインパクトがすごい。

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.0

以前「友だちのうちはどこ?」をみたときにキアロスタミ監督作品をチェックしていてようやくみた。

冒頭で監督役が出てきてオーディションがはじまり、「映画を撮る」映画だとわかった時点でもう期待値アガるし、
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.5

ヤスミンアフマド作品はいいぞ、と誰かが言っててやっとみた。
マジだった。

冒頭で校内を映しながら月の光が流れた瞬間にこの映画は信頼できるとおもった。
邦画にも通ずる文学的表現で素直に入っていけた。
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

最高だった。
冒頭のハイライトが終盤全く違って見えた。
それは何も知らずに決闘を眺める群衆から真実を知る当事者への変化でもあった。

マルグリットに現代の感性を持たせることで中世ヨーロッパの不合理や虚
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

理不尽さの中で際立つ純粋さにモータースポーツの魅力が詰まっていた。

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

4.5

輪ピンファン号泣必至の後編。
昨日前編を借りて観たから実質一気見。
輪るピングドラムは2クールアニメオールタイムベストに挙げたいくらい好きな作品。
(1クールはよりもい、4クールはカレイドスターを挙げ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.0

涼しくて雨が降りそうな日で、邦画が観たくて今泉監督作品が気分だった。

気象や小道具を使った文学的な演出が良い。
雨上がりに透き通るサンカヨウ、破れた本、濁ったミルクティー、濡れたバスケットボール…言
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.5

もはや信頼のA24製作作品、良いものをみた
二つのパートで過ちとその後の家族を誠実に描く覚悟の構成

破滅と悲劇を予感させる光と音、追い込まれていく様の緊張感、現実感のないフィーリングこそリアル

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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

A24の製作ときいて。
スケーター達のドキュメンタリーを見たらフィクションもみたくなるループ。
カルチャーが持つ社会的な側面からストーリーが生まれるのが良い。
成長の過程で生まれる家族や先輩との関係や
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はちどり(2018年製作の映画)

4.5

美味しい和食が食べられる店のオーナーが良かったと言っていて、かなり前にチェックしたきりだった。
いままで韓国映画は馴染みがなかったけど、めっちゃ良かった。

学生時代の眼差しと感性、タイム感、苛立ちや
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

子供の頃、姉がピアノで弾いていた「メリークリスマス、ミスターローレンス」。
いつか観ようと思いながら昔の戦争映画と敬遠してしまっていたけど、やっぱりみて良かった。突き詰められた人間描写の凄みに圧倒され
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

ずっとみたかったやつ。
幼馴染みにしか撮れないドキュメンタリー。
スケートボードと切り離せない彼等の生い立ち。
この撮影自体が彼等が自分と向き合うためのプロセスになっているのが良い。

全編がボードみ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

めっちゃ良かった。
回想シーンの姉妹をみて昔を思い出した。三人の姉があんな感じだったなって。
ベスみたいにそれを眺めてたっけ。

美術がすごくて南北戦争の頃のアメリカに思いを馳せる。
考えられた構成に
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

誰が言ったか田舎版孤独のグルメ
そう思ったら気楽に観始められた

季節の料理をチャプターにテンポ良く描かれるいち子の生活
調理シーンの画面分割時短カットが印象的
移り変わる季節のなかで挿入される回想
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.0

誰が言ったか田舎版孤独のグルメ
そう思ったら気楽に観始められた

季節の料理をチャプターにテンポ良く描かれるいち子の生活
調理シーンの画面分割時短カットが印象的
移り変わる季節のなかで挿入される回想
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

日曜日にc'mon c'monをみた。
製作スタジオがA24と聞いて興味がわいて予告編も良かったから。
実際、めっちゃ良かった。

モノクロの映像に印象的な音楽、静かな間と美しい構図が、家庭の問題をと
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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

4.5

ちょっと前にInterFMでロバートハリスさんが紹介していたロードトゥパーディションを観た。
最高だった、さながら時代劇の余韻。

トーマスニューマンの劇伴は表現力と没入感が凄くて、「Road to
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

4.0

「よりもい」ファンとしてさっそくみてきた。
後半の巻き返しが素晴らしくて、やっぱり旅に出たくなった。

幻の電話ボックスが舞台装置としてめっちゃ良かった。
「よりもい」でいえば報瀬が送ったメールでもあ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

床屋でパワーオブザドッグの話になったとき、同じく20世紀初めのアメリカが舞台になっているすんごい映画だよと教えてもらった作品。
マジだった。

もう冒頭の採掘シーンから引き込まれ、石油で成功した男の半
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地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(2022年製作の映画)

4.0

待ちに待った電脳コイルの磯光雄監督作品、地球外少年少女をNetflixで見た。

まず驚いたのはボリューム。
30分×6話=約3時間、これだけのアニメーションをこの尺で見られる有り難さ。一気見の没入感
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