Aさんの映画レビュー・感想・評価

A

A

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

闇堕ちの元凶であるクリストファー・ロビンだけが生き残る結末も含め、程よいB級映画。
モロ着ぐるみで可愛かった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.5

3時間。内容が重たいだけに、しっかり長く感じる。
「原爆の父」として崇められ、緋弾されたオッペンハイマーは、人類が人類を滅亡に追いやる「プロメテウスの火」を与えてしまった。
日本人の私たちは“アメリカ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.8

IMAXで鑑賞することを強く推奨したい作品の一つ。
前作はほんの序章にすぎなかったんだな…と思うレベルでテンポ良く物語が進んでいく。
展開が早いため、各登場人物への感情移入はしずらいものの、ガーニーと
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怪物(2023年製作の映画)

1.8

3者の視点から、それぞれ異なる正義や真実が語られており、誰もが“怪物”になり得るのだという含みを持たせたストーリー。
ラストシーンは、嵐の去った後の草むらなのか、死後の世界を意味しているのかは、観る者
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

冒頭とラストに登場するルネ・マグリットの絵画「複製禁止」は、違法な戸籍交換によって他人の人生を複製するというストーリーの本作にぴったりな作品。
ラストシーンで名前を名乗ろうとした瞬間に暗転するスクリー
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

1.0

想像に容易い結末、テンポの悪さ、無駄を感じさせる描写、リアリティに欠ける嘘くさい台詞回し、感情移入できない登場人物たち。
誰かをいじめる人たちも、それを救おうとする正義マンも、なぜそんなに執着するのか
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

ブリトニー・スピアーズの「Toxic」やヤー・ヤー・ヤーズの「マイルズ・アウェイ」など、2000年代を代表する楽曲がふんだんに使われているほか、街中にビヨンセの広告が貼られているなど、2003年のマン>>続きを読む

後妻業の女(2016年製作の映画)

2.5

小夜子が30歳のときに家出をし、その時に出会った男と結婚(初婚)するところから振り返るため、それ以前の小夜子の生活や、なぜ家出をしたのかなどは不明。原作を読めば小夜子という人間について分かるのだろうか>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

2.0

ゲームの雰囲気が好きで観に行ったけど、ゲーム要素はほとんどなく、マイクと誘拐された弟ギャレット、アビー、ヴァネッサとその父(ウィリアム・アフトン)、アニマトロニクスたちの切ない攻防が主。
アニマトロニ
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.5

数年ぶりに観たけど、2006年の作品とは思えないほど斬新で、何度でも魅入ってしまう。
あの鬱屈とした雰囲気の再現度の高さ、のちの「ミスト」を彷彿させる集団真理の狂気、女警官シビルの格好良さ。
アリッサ
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

2.0

荒廃した全体主義国家から、夫とお腹の中の子供とともに逃れてきたミア。
結果的にたった一人で貨物コンテナに閉じ込められたまま海を漂流し、出産・育児をしたり、魚を捕まえたりするサバイバル作品。
タッパーの
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Saltburn(2023年製作の映画)

2.2

フィリックスのことが好きだった気持ちは本物で、ただ側にいたかっただけなのだろうけど、一つ二つと綻びが増えていき、最終的には一家を破滅させるという目的にシフトしただけのことだろう。
どのシーンを切り取っ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.0

誰もが一度はプレイしたことがあるであろうゲームで馴染みのあるキャラクターや要素がふんだんに登場し、子供から大人まで楽しめる内容。
ただ、よくよく考えれば、父親や親族に「何も成し遂げられない奴」というレ
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流浪の月(2022年製作の映画)

1.8

原作は未読のため、本作では描かれていない詳細な描写を補うべく未公開映像やインタビューも含めて観た。
文の大学生活や、更紗が文と再開するまでの日常、アンティークショップ阿方の店主と文の会話、更紗と梨花と
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愚行録(2017年製作の映画)

1.8

愚行とは、おろかな行為・ばかげた行いのこと。
階級やヒエラルキー、それぞれが抱えるコンプレックス、その地位に縋りつくために重ねる愚行。
冒頭のバスのシーンから主人公である武志の鬱屈した様子が描かれてお
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.5

世之介の能天気さと、世之介をも振り回すほどの祥子の天真爛漫さ。そんな二人の緩やかで穏やかな時間がずっと続けばいいのにと思わず願ってしまうほど、満たされる作品だった。
過去と現在を織り交ぜて様々な視点か
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

1.0

効果音で視聴者をびっくりさせるタイプのホラーではない映画。
シングルマザーのサラと7歳の誕生日を迎えたばかりのミア、元夫であるピートとその後妻であるデニース、アリスが帰ってくると信じている認知症のジョ
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

2.0

ギョンミ役のチン・ギジュが、ただただ可愛いので何とか観終えることができた。
耳の聴こえない主人公親子ならではの言葉では助けを求められないもどかしさ、音感知ライトや扉の開閉音、突然背後に立つ殺人鬼など、
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

ホテルの窓からセントラルパークを一望して、ふたりで雨に濡れて、ピアノを弾いて、MoMAでエジプトの棺に隠れて。クラシカルかつロマンティックでNY版LOVE AFFAIR(サザンオールスターズ)さながら>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

何も考えずに観終えてしまうとジョーダン・ピールが何を伝えたかったのかが不明瞭だが、冒頭に旧約聖書の「ナホム書 第3章6節」を表示するほか、暴走するゴーディ、UFOのことを「The Viewers(視聴>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

1.3

泥棒猫で猫泥棒の真実子と、子供ができたかもと言われて逃げようとする広重のクズ不倫カップルにイライラした。
カンタと、カンタとミミの間に生まれた子猫たちだけが救いの作品。

愛なのに(2021年製作の映画)

2.5

浮気をした亮介と、それを咎める一花の今にも崩れそうな脆い空気感がリアルすぎて心臓がギュッとなるが、結果的に亮介が下手なことに気付くことができて良かったね。
多田さんの書いた手紙を音読する岬の姿や、居心
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

少女にしか見えない30代女性という衝撃の結末であった第一作を経て、この続編を制作するのは大変難しいものであったと勘案。
存在自体が狂気であるエスターと、ある秘密を抱えるオルブライト家の母と息子との攻防
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ちひろさん(2023年製作の映画)

2.8

原作はオムニバス形式でテンポ良く進むのに対し、風景の美しさに加え、人々の営みや心情など、原作では感じ取りきれないような繊細な表現が多い本作。
そのぶん各登場人物に焦点を当てる時間は少ないものの、一人ひ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

1.8

見返り求めるなら初めからカッコつけなきゃ良かったのに、田母神さんはどうしてあんなに“いい人”で居続けようとしたんだろう。
ムロツヨシも岸井ゆきのも若葉竜也も全員演技が上手すぎるが故に見ていて胃が痛くな
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

1997年公開にも関わらず、演出やCGなどにもチープさは感じられないし、テンポも脚本も良かっただけに、やはりカナダ版CUBEは凄い作品だったんだと痛感した。
本作は何も考えずに観ることができるが、「何
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

1.2

好きなドラマだったので劇場版も視聴したけど、ドラマ版ほどのシリアスな雰囲気は感じられず、終始薄〜いコメディ感。
マルチバースにして良かった点としては、ドラマ版では亡くなってしまった人達が元気に過ごして
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

2.0

新たな事件の発覚、犯人から届く予告状、容疑者に見紛う怪しい宿泊客たち、至る所に散りばめられた伏線、翻弄されつつも事件を解決に導く警察官たちなど、前作のマスカレード・ホテル同様「ミステリーの定石」のよう>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

原作も読んだしアニメも観たから結末は知っているのにも関わらずドキドキしてしまうような演出とテンポの良さに加え、原作を知らなくても楽しめる構成力も魅力。
リョータに焦点を当てつつ、他主要キャラの急激な成
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

2.8

今度はトニー・スタークが亡くなってる上に、いきなりMJのことを好きな世界線でびっくりしちゃった。
エンドロール後、スパイダーマンに濡れ衣を着せることに成功したミステリオは、死して本物の“ヒーロー”とし
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

2.5

無印のスパイダーマンよりコミカルでテンポ良くてポップで、ピーター・パーカーも可愛いし親しみやすくて好き。
マルチバースだからどこから観ても問題はないけど、アベンジャーズやソーなどの他のmarvel作品
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

2.0

耳の聴こえないケイコが感じている静けさとは裏腹に、荒川ジムの床を踏みしめる音や活力のある掛け声、電車の滑走音、衣ずれの音、食器にカトラリーがあたる音など、ASMRのような音たちに思わず寝てしまいそうな>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.2

ツチダのように、ことごとくダメ男が好きで沼り続けてる女性って一定数存在するよね。
オダギリジョーさん演じるハギオは、典型的なダメ男というかクズというか…でもそういう掴みどころのないところが魅力なんだろ
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ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

2.8

弁護士と巨乳と人妻が3人集まれば、冷酷浮気男なんて取るに足らない存在だった。
最初こそ反発し合うものの、同じ男と関係を持っていたからこそ仲良くなれたという到底あり得ない友情も素敵。
結婚指輪を海に投げ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

1.8

「窮鼠」は、追い詰められて逃げ場を失った鼠のこと。
誰にも打ち明けられない、受け入れられない関係は、二人を窮鼠に変えてしまった。
窮鼠がチーズの夢を見るなら、きっと、恭一と今ヶ瀬はお互いの夢を見続ける
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

1.5

ラストまで観て初めて「この子は邪悪」の意味を知る🐇
結末としては想像に容易いが、後ろ暗く重くのしかかるような後味の悪さを感じた。
ゲスの極み乙女が歌う主題歌「悪夢のおまけ」の冒頭の一節「オスグッド・シ
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