cさんの映画レビュー・感想・評価

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スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

3.0

あまりに長い人生の中で、重なりあう瞬間。
近づいたのならあとは離れるだけなんだよね。

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

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ハッとする。2年前、シリアの現実を描いたドキュメンタリー作品を何本か見て、私は今いる自身の場所とシリアが地続きであるということを真に感じたはずではなかったか?
あっというまに目の前の現実(生活)に飲み
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犬猿(2017年製作の映画)

3.5

自分は兄弟姉妹なにも持たないけれど、言いたいことは本当によく分かった。分かりやすい展開であるし、なにより結局人間関係において思うことばかりだから。しかし、思うことは似たようなものだとしても、それを相手>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

狂った警備員がビル内の人間を殺してゆく黒沢清映画。
古びたビル、暗い照明、足音の響く廊下、とにかく不気味なシチュエーション!灰色めいた画面には、人間のシルエットだけが色づいているように思う。

恐怖と
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.0

道端の排水溝が最初にして最大のピーク。現代においてピエロはホラーというよりエンタメより。

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.5

伊勢丹屋上野外上映会にて。ギラギラガルガドット。

ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

2.5

ド田舎のド古い家屋に住んだ経験あるので、この雰囲気、住民の感じ、よく分かる。でもやっぱり松尾スズキにより作られた「見せるための娯楽感」が気に障る〜。おまけに二階堂ふみときた。見たこと忘れよう映画に無意>>続きを読む

恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

4.0

久々素晴らしい作品。
日曜晩の食卓は、父親と三姉妹で囲む家庭。姉妹がひとりずつ、重大な発表があるの、と神妙な顔をしながら打ち明け、ひとりずつ抜けてゆく、そのおかしみが笑えたり切なかったり。

人生には
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.0

予告の宮﨑あおい(滝叫シーン)に惹かれて。深夜アニメ→劇場版とかに向いてそうだけど。

リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.5

散歩する侵略者にハマりそうでハマらなかった反動を受け、久しぶりに黒沢清世界に浸りたくなり観た。

不思議な間取で最高な家(気になる柱)、脳内世界、不穏な風。バランスの取られたアンバランスさが心地よくて
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ダイヤルM(1998年製作の映画)

2.9

いつかどこかで見た午後ローの思い出。
ヒッチコック名作のリメイク。

悲しい色やねん(1988年製作の映画)

3.0

明け方、橋の上に立つ白いドレス姿の女とくたびれたスーツの男が出会うとき。不釣り合いな何もかもが朝のあの時間だから許される。

幻想的なシーンを打ち抜く銃弾、でもそれさえも現実からは程遠い揺らぎをたずさ
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青 chong(1999年製作の映画)

3.8

素晴らしい作品。李監督の一貫した作風のはじまりはここ。デビュー作。

在日3世として生きる高校生。
友人がいて、恋をして、野球をする。
ごくふつうなありふれた日々のはずなのに、どうしてもひっかかる。在
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いぬ(1963年製作の映画)

3.6

メルヴィル特集。
格好よすぎない?ひとりの男が撃たれ倒れる姿に酔いしれる。

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

ダサいほどのスローショットでとらえられた試合シーン。それはボクシング映画『百円の恋』とはまた違ったものだった。
だが、それがいい。途轍もなく。なかだるんでない?と思った瞬間に気づく。
やっぱ新宿の街、
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.0

ここには新宿という街がある。未来も過去もない。そこで生きる人間が確かにいた。
酒、煙草、ボクシング、女、ラーメン屋、鼓動、宗教、滑稽、雨の朝、すれ違い、汗、転落、海、記憶。あまりに生ぐさく、あまりに鮮
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.0

すべての人びとの顔が妙に印象深く心に残る。表情というよりも皺とか染みとか顔のリアルな見た目。
中身の引き延ばし感はすごいけど、後半もこのあえて作られた重たさ見たくて見ちゃう。

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.5

年配者の必死さとか哀れさを元ヤクザという設定にて絶妙なバランスで面白く見られるよう作られている。
監督による、その絶妙なバランスの美しさにはいつも驚く。とても良い作品。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.8

これまでの黒沢清映画、そのあらゆる要素が詰め込まれていて更なる新た味も感じられたけれど、なにかがピンとこず。
自分の心にかちんと当てはまらないもどかしさがあった。

思念を奪われた人間の瞳からはらはら
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Helpless(1996年製作の映画)

3.0

フィルム繋いで映写機回して朝試写。
この時点でだいぶ達成感あるし、別に面白くなくてもいいって思いながら見てしまう。

夏がむくっとたちあがり、男の匂いがした。暑くて曖昧な思考になりそうな中に潜むのは、
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恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.0

変に謎めいていてお酒を飲むと常に寂しそうで適度に軽くて気づいたときには冷たくなっていて追いかけても引かれる一方で腹がたって仕方がないけどのめり込んでしまうような男。職業はディスクジョッキー。
そんな男
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.8

広瀬すずの声によって見事なまでにこの世に現出したヒロイン、その存在の尊さよ。
彼女は、自分の孤独が暗闇であり、宇宙であり、海であり、はたまた花火のように鮮烈な煌めきを放ちかねないことを大変よく知ってる
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.0

予告がいちばん良いな。あれには胸が踊った。
限定された設定も面白いし夢中にさせる描写が多いけれども、その絶え間ない連続感に飽きたのは否めない。
結局自分のなかのゾンビ映画を超えず、かといってヒューマン
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

生活の映画。互いを包み合う関係性を築く二人が素晴らしい。
光ある世界観に身も心も軽くなり、好きな人にパイを作りたくなる。(きっと美味しいパイを。)

毎朝のベッド俯瞰ショット、愛しい。
もうそれだけで
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エル ELLE(2016年製作の映画)

2.5

すべてはイザベル・ユペールの魔力という感じ。ついこの間『アスファルト』を見返して、改めて思ったけれど彼女は本当に素晴らしい女優だ。さまざまな役柄を演じるけれど、どの役にも一貫して「彼女」という芯を感じ>>続きを読む

月と雷(2017年製作の映画)

2.8

初音映莉子と居酒屋は合う。
変に浮いていなくて良かった。

それ以外は、最初から最後までなんとなく読める(あえて読ませる?)話の筋と、台詞の数々で圧倒的に薄い。
ただ、初音映莉子×高良健吾により作り出
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ポルト(2016年製作の映画)

3.5

夜の風景、水の揺らぎ、妙に明るい喫茶店、さまざまな匂いや音が沈む。
深い追体験。

たった一晩。されど人生に残る一晩。
雑多な気持ち無く、ただ目の前にいる誰かを愛する、それこそがまぎれもない愛なのかも
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.8

再婚家庭を中心に、現代の家族のあり方について描いた作品。良作。

全員の言動がいちいち刺さって痛くて泣きたくなる。
義父に向けられる長女の目。その鋭さがには憎しみというよりも、寂しさが感じられた。彼女
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

昨年、丸ピカにて35ミリフィルム。
この映画自体が計画的な任務の遂行を課せられているかのようで、、息が持たない。
何にどう言及すればよいのかわからないので、特に言うつもりがない。難しいという意見も聞い
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

自分の人生に責任を持つことを前提とし、自らの価値観に沿って生きると選択した人々。聞こえは良いようだが、実際は横暴である。しかしこのことは実際は横暴ながらも筋が通っている、とも言えるということ。

彼ら
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.2

様々な要素を含めながらも、この純粋度の高さには心が震える。素晴らしい。映画として見たいものすべてが詰まっているよ。
優しさに温もりに夢、愛する人を思う気持ち。この世に生きるということについて考える。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.0

[初見 2016.11.23]
絶対に互いを好きになる運命なのに、絶対に一緒にいられないことも運命な二人というのはいる。それは、もはや恋とか愛じゃなく、運命という単語でしか言い表せない気がする。そんな
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

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ギンレイホールにて『タレンタイム』との二本立て。
仄暗い質感に安心を覚える。
なんでもない道端での死に感じ入る心を、いつだって忘れずにいたすぎて泣けてくる。

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.8

離婚する当事者たちの親にとっては辛い時間だが、子にとってはいずれ自分の生活を確立していく中で、忘れないあたたかな記憶として残るであろう時間を見させてもらったといえばよいのだろうか。

離婚であっても再
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

2.0

なににもならないと思いつつ、なにもならなくはないと信じつつ、こういう類の邦画を定期的に見てしまう夜がある。

にしても有村架純はもっと良い作品に出会えてもいい気がするけれども、なかなか出会えないね。ビ
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