ropiさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(743)
ドラマ(52)

キートンの蒸気船/キートンの船長(1928年製作の映画)

4.6

キートンの転倒ぶりには本当に感心させられる。逆さに落ちるとき常に足ピーンのV字なのすごいな〜。徹底してる。タイミングも外さない。
父と息子、大男と小男の対比が面白い。荒手のスパルタ親父にキツくあたられ
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文化生活一週間/キートンのマイホーム(1920年製作の映画)

5.0

これは…面白すぎる!!キートンの作品にハズレはないけれど、個人的にはこの作品が一番好きかも。当時25歳の新郎役キートンと美人な新婦のカオスな新居作りの話。
アクロバティックなアクション(体どうなってん
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青春神話(1992年製作の映画)

4.8

ツァイミンリャン監督によるダークな台湾映画。
窓ガラスに張り付くゴキブリを払おうと素手でガラスを破り血がノートにポタポタと落ちる。空虚な目で見つめる青年。なんて強烈な場面だろう。あのどす黒い血が忘れら
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ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)

3.5

フィリップ・カウフマン監督の隠れた名作で、ジェシー・ジェームズら強盗一団を下敷きにした西部劇。
トム・ヘイゲンと同年にジェシー・ジェームズも演じたロバート・デュヴァル。少々クサくも感じられるが、女っ気
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mellow(2020年製作の映画)

4.1

なんて優しい時間だっただろう。恋に奥手な花屋の店主と周りの女性たちの恋愛群像劇。
田中圭男前だな〜失礼ながら初めて思った。「1000円でいいよ」って何それ〜
だけど無意識にモテちゃう田中圭も他人事に涙
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翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.2

薬師丸ひろ子のデビュー作。鶴見辰吾若すぎて別人。声だけ一致。高校生の男女が一つ屋根の下で生活することになり…というラブコメディ。新人だった相米慎二監督の演出と撮影当時16歳の鶴見辰吾と薬師丸ひろ子の溌>>続きを読む

パーマーの危機脱出(1966年製作の映画)

3.6

英国紳士で生粋の女好きでもある諜報員パーマーを主人公にしたスパイシリーズ第1作。派手さはないけれど読めない展開にどんどん引き込まれる。謎の女の正体、英国スパイのバルカン、ナチの戦犯などいろんな国のスパ>>続きを読む

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

3.7

ジョン・カーペンター監督の一風変わったSF作品。
地震により孤島となったロサンゼルス。機密装置奪還のために島へ送られた片目の”スネーク”の孤独な闘いが始まる。設定とか展開が適当すぎてとても自分好み。カ
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.6

顔見知り程度だった二人が温泉街をぶらぶら。会話の端々で段々お互いがどんな人間なのかわかっていくのが面白い。
言葉の端々に溢れるユーモアと優しさ、なぜかそこに居る風変わりなキャラクター、独特の間はカウリ
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東南角部屋二階の女(2008年製作の映画)

3.4

8ミリフィルム、淡い色彩、古びた母屋と一つ屋根の下で暮らす三人の男女。何が起こるでもない、ゆったりとして優しい作品。
何となく会社を辞めちゃったミサキの決意にちょっぴり元気をもらえる。ボサボサ頭で情け
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楽日(2003年製作の映画)

3.9

台北にある閉館間近の映画館”福和大戯院”を舞台にした人間群像劇。
これこそ考えるな、感じろ系統の映画。街にひっそり佇む閉館間近の映画館。足の悪い女従業員と映写技師、観客に紛れ込んだ日本人の男、かつての
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ラストムービー(1971年製作の映画)

4.4

意味とか評価とか編集ミスなどはお構いなし。デニス・ホッパー自身が思うままに撮った渾身の作品なのだろうから他人が再編集するというのは言語道断だったのだろう。
難解ではあるがデニス・ホッパーという人間の思
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どんてん生活(1999年製作の映画)

4.5

元暴走族のキーさんと冴えない無職の青年ツトム。二人は曇天のなか開店前のパチンコ屋で出会い、何となく意気投合する…
山下敦弘監督初の長編作品。文字通りどんよりして先の見えない生活を送る二人の男の物語。
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.5

田舎の自然の中で暮らすレネットとパリっ子のミラベルの日常が4篇にわたって描かれる。

自転車のパンクにより出会ったレネットとミラベル。おしゃべりでついついあれこれ話してしまうお茶目なレネットと冷静に構
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.0

敷き詰められた本、張り紙、廊下の途中にある台所、マージャン、よくわからない雑多な物たち、そこに集う個性豊かな人々。近衛寮は狭くてお世辞にも綺麗とは言えないけれどどこか懐かしさを感じさせる空間。居場所を>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.7

粗い映像と暗いトーンの色彩。タイトルとは裏腹に閉塞感と陰鬱な空気がずっと続く。
何一つ掴めないままだったけどあのダークな世界観に不思議と引き込まれた。ズタボロなオダギリジョーと現実離れした浅野忠信の無
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きらきらひかる(1992年製作の映画)

3.5

アルコール依存症の笑子と同性愛者の睦月と恋人の紺。笑子と睦月は互いの秘密を打ち明けた上で結婚するが紺はもちろん心穏やかでない…。
男同士のカップルと女性が性別を超えて友情を育むというのと、「子ども」が
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トイレット(2010年製作の映画)

3.8

三兄妹と”バーチャン”との心温まる物語。

今作ももたいまさことネコの画に癒される。
ビールもタバコもやるクールなおばあちゃん。
台詞はほとんどないのにただそこに居るだけで安心させられる。兄妹と言葉は
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

欲にまみれた人間と小さな幸せを望む人間。それぞれに待つ運命とは…。
流し目で妖しい微笑を浮かべる京マチ子の異質な存在に背筋がゾクゾクする。ヒュードロドロが聞こえてきそう。対照的に描かれる泥臭い女たち(
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赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.0

ドタバタコメディは好きだが度合いが過ぎるとくどく感じてしまう。少々鼻につく会話と大袈裟な演出が自分には合わなかった。ジョージ(犬)とヘプバーンが飼ってる豹は名演技。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.5

女同士の友情と彼女たちの恋模様を爽やかに描いた作品。
これまで観たエリック・ロメール作品では身勝手で奔放な男女についついイラッとしてしまうことが多かったけど、この作品は全く違った。登場するキャラクター
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

3.7

刺繍のデザインがかわいいオープニング。
ロマンティックな音楽。鮮やかなテクニカラーに映える男と女。ダンディなエンマ様に秀才アルバート(耳を洗う=優等生なのか?笑)や破天荒グランパ。魅力的なキャラクター
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

3.9

高度経済成長期の日本を舞台にしたシニカルな社会派映画。増村監督特有のマシンガントークとテンションの高さに捲し立てられる!休みの日に観たら地獄かもしれない。
お菓子業界の競争に飲みこまれていく若手の社員
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フェイク(1997年製作の映画)

4.0

中年マフィアと潜入捜査官の友情を描いた作品。

久々のアルパチ様。ぽっちゃりしていても貫禄がある。デニーロは一切弱さやヘマを見せないボス役が似合うけど、パチーノはいつまでもチンピラ感の抜けない役が好き
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女の中にいる他人(1966年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

成瀬巳喜男監督による人間心理ドラマ。
親友の妻をはずみで殺してしまった男が徐々に罪の意識に苛まれていく。

被害者の女に対する謝罪が一切示されないこの作品。美人で数々の男と関係があったにせよ妻を殺され
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

5.0

何百何千もの花嫁に追いかけられるキートン!
野を越え山を越え一度もスピードを緩めることなく突っ走り、追ってくる花嫁たちをかわしていく(花嫁たちのしつこさと持久力もすごい)。
これまで観たキートン作の中
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汚名(1946年製作の映画)

3.4

ヒッチコックによるメロドラマ色の強いサスペンス作品。

スパイものではあるけれど米諜報部員のデブリンとアリシアのロマンスの行方がメインで描かれていて、個人的にはもっとハラハラドキドキ感がほしかった。確
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冒険者たち(1967年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ロベール・アンリコ監督による愛と友情を描いた青春浪漫映画。
夢を追う三人の自由奔放さがとても良い。それぞれ胸に秘めた恋心があるのだけどお互い深入りはしない。レティシアがマヌーではなくてローレンに「一緒
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.9

かつてあった洲崎の歓楽街を舞台にした男女の愛憎劇。

今晩寝る場所もないと話す男女が何となく洲崎に降り立つ。したたかな蔦枝とウジウジしてどこか煮え切らない義治。蔦枝は元々赤線地帯で働いており、気弱な義
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秀子の車掌さん(1941年製作の映画)

4.0

甲府を舞台にのどかな田舎街を走るバスの車掌おこまさんを主人公にした爽やかな物語。
成瀬巳喜男と高峰秀子が初めて組んだ作品。

名所案内の文案を考えるだけでなくおこまさんの読み方の指導までする作家(原作
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早春(1970年製作の映画)

3.8

ロンドンの公衆浴場で働き始めた15歳のマイケルは同僚で年上の女性スーザンに次第に恋心を抱くようになるのだが…

マイケル少年の初恋から性への目覚め、嫉妬心と独占欲。初恋あるあるのキラキラした胸キュン要
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SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

社会派のケンローチ監督による青春ドラマ。
15歳の少年が最愛の母親と暮らす家を買うために犯罪に手を染めていく…。
八方塞がりの中で必死にもがく少年たちの姿に心打たれる。まだ自分の感情を表現することもま
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.0

TVプロデューサーの風松吉(船越英二)には美しい妻がいるにもかかわらず数多くの愛人がいる。妻と愛人たちは互いの嫉妬から団結して松吉を殺そうと画策するのだが…。

一人の男を巡る妻と愛人たちの愛憎ドロド
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1945年、終戦の年に作られた作品。敗戦国である日本では検閲に引っかかり上映禁止とされていたが、後に米進駐軍が上映OKを出したとか。
有名な義経一行の関所越えを題材にした作品。

殺陣もなく淡々と進ん
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ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

3.9

1973年製作のマカロニ・ウエスタン映画。
原案・製作はセルジオ・レオーネ。監督はレオーネのお弟子さんというトニーノ・ヴァレリ。
復讐劇でも何でもなく、血なまぐささとは無縁の明るい作品。

伝説の早撃
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愛のお荷物(1955年製作の映画)

3.9

「生めよ殖えよ 地に満てよ」
ベビーブームの到来した戦後の日本を舞台にした人情喜劇。

人口調節のため受胎制限を掲げる厚生労働大臣の新木。しかし彼の妻は48歳にして妊娠し、さらにその息子の恋人、娘と次
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