極彩色のネオンに彩られたマンハッタン。アンダーグラウンドな世界。そのアートシーンのファッションモデルたち。UFOの飛来。宇宙人はモデルに寄生し、彼女と関係を持った男たちから快楽物質を奪う。究極のSFカ>>続きを読む
昨日とかなんとか言いつつ違う映画を観る。あ、これロードムービーだ。ブニュエルの『昇天峠』。DVD手に入れたの忘れてた。初鑑賞。メキシコの片田舎。ここに暮らす人々はヤシの実を売って生活をしている。母が危>>続きを読む
『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』これはもうとにかく冒頭の35分が凄すぎる映画。1900年のオーストラリア、ピクニックに出かけた女学生たち。神隠し。ふと数名の生徒が消えてしまう。ここから始まる>>続きを読む
『アメリカ、家族のいる風景』最も過小評価されているヴェンダース作品であり、とても内省的な映画。ヴェンダースが60歳の時の作品。監督が自身の人生とい映画を振り返るかのような、彼にとっての一つの区切り。総>>続きを読む
『追い越し野郎』 を初鑑賞する。これもロードムービー。イタリア南北をつなぐ高速道路網。高速道路が人々をつなぐ「みえない糸」として機能する。男ふたりが乗る車は道をゆき、様々な人たちと出会い、カメラはその>>続きを読む
世の中にあるロードムービーを洗いざらいひたすらに観てゆく。ロードムービーかと思いきや、車で旅をしてるだけの映画だったりするがこれは本物。女に強引に車に乗せられ、ポケベルを捨てられ、会社から離れることを>>続きを読む
『デヴィッド・バーンの トゥルー・ストーリー』を観る。ずっと観たかった作品をやっとのことで。テキサスの遍歴からはじめに映画は紹介し、そのテキサスの架空の街に生きる人々たちの肖像を車で道を走りながら説明>>続きを読む
『風が吹くまま』を再鑑賞する。車が道が人生に準えられ、また人に準えられる。アッバス・キアロスタミによるロードムービー。この監督が撮る映画は人情に満ち満ちていて、ぐっと惹き込まれる。風が吹くままに人々は>>続きを読む
『ボーリング・フォー・コロンバイン』を観る。初鑑賞。コロンバインの高校で起きた、その高校の生徒による銃乱射、死傷事件を背景にして「銃社会アメリカ」について語り省察するドキュメンタリ映画。銃が合法で所持>>続きを読む
『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』を観る。初鑑賞。邦題からは図れない力作映画。高校の生徒会長を決める選挙をめぐるシニカルさにまみれた学園もの。どうしても選挙に勝ちたい(のさばるタイプの)>>続きを読む
『再会の時』 を観る。初鑑賞の映画。仲間の自殺を機に集まった旧友たち。60年代の学生運動に関わっていた仲間たちが集まり、彼を見送る。葬儀を終えて、彼が暮らした家でその仲間たちは昔を語らい、昔の感覚に戻>>続きを読む
『ボーンズ・アンド・オール』を観る。初鑑賞! 人を喰う癖をもった主人公。片親の父から見放されホーム(居場所)を失う主人公。彼女は新たなホームを求めて自分の母親を探す旅に出る。道すがらに出会う同族たちの>>続きを読む
『ジョイライド:幸せへの道』を観る。ロードムービーセンサー(?)が働きこの映画を。思った通りロードムービーだった。父が盗んだ金を返すべく奪って逃亡した母のいない少年と、赤子を抱えその娘を誰かに手放すべ>>続きを読む
『望郷』を観る。ベトナム戦争後のベトナムを舞台に、困窮する難民たちの肖像を描いた作品。出演してるのがみな香港人、映画に登場する芥川という日本人カメラマンも香港人が演じているので、映画の中で話しているの>>続きを読む
『エル・ノルテ 約束の地』を観る。散りばめられたモチーフと圧倒的なその構図と美術に息を呑む。北に進むにつれて映画はアメリカ的になってゆく。アメリカに行くにはその代償を支払わなくてはならない。終わりの見>>続きを読む
『モダン・タイムス』この名作映画を改めて観る。アメリカにおける高度資本主義社会の到来。人々と機械。人もまた機械の一部として歯車のように回り続け、その渦に飲み込まれてゆく。揶揄。その最中に生きる主人公。>>続きを読む
たまにはこういうハートウォーミングな映画も。と思って内容を知らずに観たのだけれど、アメリカの移民問題がテーマの考えさせられるような作品だった。ニューヨークに住む移民たちの肖像と移民局の無慈悲さ。入管拘>>続きを読む
積み上げられた缶詰、鳴り響くテレビの音。町の静けさと壮大な風景。1つ1つのディテールが完璧に表現されている。
物語はとても実直的で謙虚に描かれている。観る者の心に静かに語りかけ、静かなる共鳴を生み>>続きを読む
“Did you want that piece of bread?”“That’s the best part,”
マルボロを吸いながら彼女は言う。バーバラ・ローデンが自分自身を描く静かなるフ>>続きを読む
自分がどこに立っているのか分からなくなってしまうような、そんな不安感を漂わせる不思議な映画だった。デイヴィッド・リンチの映画はいつも夢の中にいるような感覚に陥ってしまう。現実と非現実の境界が曖昧。夢の>>続きを読む
斜めに撮る構図やローアングルなど、視覚的に優れた美しい作品であり、1.66 : 1というアスペクト比も特徴的。
この作品がさまざまな映画監督に影響を与えたことが見て取れる。バーで女性が歌っている>>続きを読む
冒頭の8分間のシーケンスが圧倒的。
ラース・フォン・トリアーの作品は観る者に物の見方とか、何かの感覚を与えてはくれない。彼の作品は観る者の精神に重苦しい何かを残していく。そしてその重苦しい何かはしばら>>続きを読む
観ていて非常に居た堪れなくなった作品。看守の女の人がとても親身で優しくてそれがこの映画の唯一の救い。余談だけれどもこの内容の映画にミュージカル要素はミスマッチすぎる。とてもぼやけた作品に見えてしまった>>続きを読む
100%の映画に出会った。何処までも美しく、切なさに満ち溢れている。とても静かな映画だけれども、一つ一つの場面は観るものに饒舌な言葉で話しかけてくる。そして2人の儚き記憶の如く、この映画が自らの忘れ難>>続きを読む
NYの街って美化されがちだけれども、サイレンの音、行き交う車、人々の声、電車の音…さまざまな音がする喧騒に塗れた場所だって改めて感じた。ソフィア・コッポラは音葉には説明できないような取り留めのない感情>>続きを読む
モハべ砂漠のの真ん中にあるバグダッド・カフェ。その地で起こるユーモラスでコミカルな物語。ゆったりとした時間が流れる砂漠の地に行きつき、主人公は少しづつ変わっていく。主人公とバグダッド・カフェの女主人の>>続きを読む
不妊治療、養子縁組。どうにかして子供を授かろうと奮闘するカップル。コミカルな描写が散りばめられつつも、正直で率直な物語。重苦し過ぎず、本当に観やすい映画。物語は劇的な展開を見せず、人と人との絆や登場>>続きを読む
エレガントでアングラなロマンス映画。1976年当時はスタイリッシュな映画だったと思う。今観ても斬新でありスタイリッシュ。
女主人のアリアーヌの部屋は上と下の階で別れており、上の階はパリらしい内装で>>続きを読む
1962年香港。繊細であり、ロマンチックなムードやその儚さを完璧に表現した映画。画面が落ち着いていて、登場人物の演技が抑制されていてリアルさがある。この2人の関係はどこに帰着するのだろうって思いながら>>続きを読む
王家衛監督の作品には古典的な3幕構造が崩れていて、起承転結なストーリーよりもその場の質感や色、登場人物の心情がメインに感じる。端的に言えばスタイリッシュ。苦手に思ってしまう人もいる監督だと思う。
葛>>続きを読む
レビュー漏れ。優しく、ゆったりとした時間を感じさせてくれる映画。とてもチャーミング。まさに自分の波長に合う映画といった感じ。2人のコンビが見ていて微笑ましい。映画の終盤に出てくる3人の女性たちが強く印>>続きを読む
いつの間にか追加されてる。作品リクエスト機能復活させて欲しい。観たのにレビュー出来ていない作品が沢山あります。
豪華。アンナとゴダール。Cléo de 5 à 7 (5時から7時までのクレオ)の中で>>続きを読む
ポール・トーマス・アンダーソンがMUBIでの配信を希望し、ニューヨーク国際映画祭で上映されたその日にMUBIにて配信された作品。配信後の反響が大きく、それまでは過去の名作など既存の作品をフォーカスして>>続きを読む
トリコロール、フランス国旗の赤。博愛。3部作、3作目。
冒頭、ドーバー海峡の間に敷かれている電話線の映像と入り混じった人々の声が印象的。運命と偶然。人と人との関わり合い。主人公と元判事の老人との関わ>>続きを読む
トリコロール、フランス国旗の白。平等。3部作、2作目。
和解と再生というテーマをコメディタッチでとても魅力的に描いた作品。対等ではなかった2人の愛が紆余曲折を経て、ラストになり、対等になったように>>続きを読む
トリコロール、フランス国旗の青。自由。3部作、1作目。
夫と幼い娘を失った主人公。そこから立ち直ろうとする主人公をジュリエット・ビノシュが力強く演じている。作曲家であった亡き夫の人生へと向き合いな>>続きを読む