まず東京を捉える造形の美しさに目を奪われた。迷いのない切り取り方。作品テーマにもつながる陰影の捉え方がとにかく見事。シーンの切り替わるごとに完璧な造形の絵が飛び込んでくる。ルーティンワークであるトイレ>>続きを読む
ジブリ全部盛りでございます。女性・母親というものに対する拗らせ方はマックス。宮崎駿による宮崎駿のための宮崎駿の映画でした。真面目なことを書くと、中庸と言いますか、アニメーションの技術の適正な落とし所を>>続きを読む
ワインの映画だと思ってみたが、親子兄弟の確執についてグッとくるものがあった。ブルゴーニュのワイナリーという家業は日本の家業の問題にも似ているなあ。世界共通なのか。
田舎もんのワインが勝ったというのが味わい深かった。
オウムという組織ではなく、荒木広報という個人に焦点を絞ったのが良かった。この人の作品は対象が誰かではなくて、メディア論、報道論だというというところで尊い。
いろいろな要素の盛り込まれた映画だと思ったが、印象として残ったのはキアロスタミを引き継いでいるなということ。喪失感の超克と再生、物語の入れ子構造など、オマージュが多いと思った。静かで映像も美しく、ほん>>続きを読む
【※多少ネタバレ】アフガニスタンの映画監督が、自身の作品の内容を理由にタリバンから命を狙われるようになり、家族でヨーロッパ、ドイツへの亡命を計画。その道中を3台のスマホで撮影していくという当事者による>>続きを読む
個人的にはテレビ版のやり場のない感受性の方がエヴァっぽくて好きなのだけど、作品としての完成度はずば抜けて高いから何の文句はございません。ラストシーンはいろいろなことから自分を解き放つことができた庵野監>>続きを読む
せわしない都会住みの主人公の刺々しい感受性が、大自然あふれる僻地の村で人の心に触れながら、優しくおおらかに変化していくのだけど、同じく都会住みの自分の心を主人公にシンクロさせながら見ることができ、コロ>>続きを読む
スライストーンの異能感が凄まじかった。かっこいい。
3時間に及ぶ周辺ミュージシャンや関係者へのインタビュー及び残された映像の数々。その長さにも関わらず、濃密な内容でした。創作に向かう姿勢やそこで生まれる葛藤などが色濃く描かれていました。
そして、何とも>>続きを読む
映画としては凡庸な表現性だが、内容ありきかな。概ね似たようなことが実際に起きているのだろうと思うと、見る価値はある。しかし、なぜ韓国女優を主演にしたのだろう。どう考えても反日映画だって、ネトウヨから叩>>続きを読む
ディカプリオ、身体はってるなあ。怖いけど、北米の自然の壮大さに触れられる映画でした。
スパイクリーがどうしてこういうライブ映像のような映画を撮るのか、前提情報がない段階ではわからなかったが、見てみてたらよくわかった。デビッドバーンを中心にした多人種のアメリカ移民による音楽の響宴。多国籍>>続きを読む
舞台から派生しただけあって、映画なのに舞台を見ているような非現実感、違和感があって、面白かった。坂井真紀は現実と役どころがちょっと被って見えてしまって切なかった(涙)
話は言うほど刺激的ではなかったけど、撮影の手法が独特で面白かった。iPhoneなき時代のハンディムービー、技術発展前の隙間の時代の独特の表現。映像構成力の勝利でしょうか。今同じタイミングで渚の兄妹がA>>続きを読む
話のテンポが見事。最後の展開は無理があるけど、作品の熱量が高いからOKかな。金持ち、貧乏人どちらも卑しくて共感できなくて皮肉が効いてる。日本映画だと貧乏人を美しく悲しく描いちゃうんだろな。そういう湿っ>>続きを読む