朝田さんの映画レビュー・感想・評価

朝田

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DIGGER/ディガー(2026年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

事前に想像していたものの数倍は複雑な入れ子構造の作品になっていて、少なくとも「バルド」よりは断然楽しめた。ただ、発想や手法の部分での奇抜さが、中々映画としての面白さに繋がっていかないといういつものイニ>>続きを読む

バイオハザード(2026年製作の映画)

4.3

傑作。人物を背後から追い回すようなカメラワーク、笑いと恐怖の間を往復するような語り口など、シリーズ物かつ大作であってもザック・クレッガーの作家性がしっかりと落とし込まれている。冒頭から僅かなカットで説>>続きを読む

暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド(1960年製作の映画)

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噂に違わぬ大傑作。冷酷なギャングの一代記を凄まじい語りの速度によって103分で完璧に語り切る手腕の巧みさに唸る。主人公が捕まり、刑務所から出所するまでを僅かな数カットで示してしまうような、潔い省略が全>>続きを読む

ディスクロージャー・デイ(2026年製作の映画)

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終始登場人物が何をやっているのかよく分からないが面白いという「未知との遭遇」と同じ見応えが残る作品だった。こんな歪な映画を大作で、しかもベテランになって撮ってしまうスピルバーグには畏怖の念を抱かざるを>>続きを読む

ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)

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ジョン・ウェインの遺作にして傑作西部劇。要所要所のアクションの切れ味と緊張感が流石ドン・シーゲル。あらゆる因縁が集約していくラストのアクションは勿論、中盤のジョン・ウェインの部屋の中で侵入者と繰り広げ>>続きを読む

ハート・オブ・ビースト(2026年製作の映画)

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今時珍しいぐらいシンプルなプロットのサバイバル映画だが、デヴィッド・エアーにしてはかなり抑制された演出と、ブラッド・ピットの被写体としての魅力で楽しめる。元軍人というブラピのキャラクターを活かしたテキ>>続きを読む

さとこはいつも(2026年製作の映画)

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やや尺は長く感じたが沖田監督の熟練の手捌きが光る群像劇に仕上がっていて楽しめた。カーテンが風に舞い揺れる細やかな演出の反復や、姫野花春が校舎の中を走っていく様を背後から長回しで映す場面の躍動感が素晴ら>>続きを読む

オデュッセイア(2026年製作の映画)

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正直良くも悪くもいつものノーラン映画という感じ。相変わらずアクションの撮り方は巧くないし、時制を交差させるトリッキーな編集が良い方向に機能していない所もある。ただノーランのロジックよりもエモーションを>>続きを読む

バックルームズ(2026年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

全体的にセットのデザインが素晴らしく目を惹かれるが、それをどう見せるのかというアイデアは乏しく感じた。pov撮影で恐怖を煽る、という手法は良いとして、そこにプラス何か演出的な工夫が無ければ弱い。一番残>>続きを読む

シェルター(2026年製作の映画)

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何か新しいものがある訳ではないが手堅く面白い活劇だった。前半のステイサムの自宅に敵が攻め込んでくる場面から、崖の高低差を活かしたり、小屋にあるアイテムを使った暴力が発生したりと、とにかくロケーションの>>続きを読む

ラスト・サバイバー(2026年製作の映画)

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2020年代のリドリー・スコット作品の中では今のところ一番良かった。「オデッセイ」以来のヒューマニズムに溢れたSFでありつつ、衣装や劇伴、馬に乗った追っ手を銃で迎え撃つアクションなど、随所に西部劇的な>>続きを読む

グレイ・ミッション(2026年製作の映画)

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最近絶好調のガイ・リッチーだが今作も期待を裏切らない出来だった。車内で会話する次のシーンで既にバイクに乗り換えている、といったような人物の行動の速さがそのまま語りのリズムに直結した小気味良い活劇。情感>>続きを読む

ドラマなふたり(2026年製作の映画)

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クリストファー・ボルグリの作品の中では一番楽しめた。過去と現在、そして現実と妄想を変則的なリズムで繋ぎながら、決して散漫になる事の無い編集が優れている。冒頭のパティンソンがゼンデイヤにアプローチするま>>続きを読む

レディ・オア・ノット2(2026年製作の映画)

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1に引き続きド派手なゴア満載の愉快な映画。とにかく主演2人の演技が良く、キャスティングの段階である程度成功している。敵がロケットランチャーを逆噴射した後、催涙スプレーによって闘いがグダグダになるシーン>>続きを読む

オークストリートの異変(2026年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

傑作。80sスピルバーグ風味のクラシカルなハリウッド大作の形式にD・R・ミッチェルの作家性が確かに刻印されている。昼間の街の中、家族が恐竜から逃げ惑う様を長回しで映す場面の躍動感が素晴らしい。100分>>続きを読む

ミニオンズ&モンスターズ(2026年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

相変わらずめちゃくちゃサイケデリックなアニメで面白かった。西部劇、怪獣映画、戦争映画、ハリウッド内幕モノと様々な要素が1作の中に同居した凄まじい作品。尺はタイトだが画面の情報量が異常な上にぶっ飛んだ展>>続きを読む

プリミティヴ・ウォー 恐⻯戦争(2025年製作の映画)

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戦争映画としても恐竜映画としても満足度が高く景気の良い映画で楽しめた。バタバタと登場人物が死んでいく一方で、意外にセリフがユーモラスであったり、音楽使いがポップであったりと、演出には軽快さもある。役者>>続きを読む

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ(2026年製作の映画)

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期待半分、不安半分で見に行ったが、かなり面白かった。様々な時間帯の都市の風景を端正な照明で映し、戦闘シーン以外の場面も丁寧に撮られている所が何より良い。特にビルの屋上に設置された赤いネオンの看板の前で>>続きを読む

遠い国(1954年製作の映画)

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流れ者の男がどこかに去るのではなく、自分の居場所を見つけるという異色なプロットの西部劇で面白い。雪崩が突発的に発生し、アンソニー・マン十八番の高所でのサスペンスが展開される場面の恐ろしさや、終盤の酒場>>続きを読む

裸の拍車(1953年製作の映画)

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アンソニーマンの西部劇は傑作揃いだがこれはトップクラス。様々な人物の思惑が複雑に絡み合う脚本の面白さはさる事ながら、やはり1つ1つのアクションの切れ味の良い演出に痺れる。前半の崖から岩が転がり落ちるシ>>続きを読む

ルーフマン ― 屋根の下の逃亡者(2025年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

記録し忘れ。デレク・シアンフランスの過去作と共通する苦いお話でありつつ、それをクライムコメディというポップな形で表現した新境地にして最高傑作だと思う。トイザらスの屋根裏に侵入するシーンの長回しや、教会>>続きを読む

チルド(2026年製作の映画)

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オフビートコメディ風味のホラーといった趣の作品。散文的な語り口で日常の断片が紡がれていく中、徐々にホラーとしてのギアが上がっていく。壊れたロボットのような西村まさ彦がとても良い。

デッドマンズ・ワイヤー(2026年製作の映画)

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「狼たちの午後」的な70年代の空気に溢れたクライム映画。地味な題材を要所要所の荒いカメラワークと、異なる質感の映像の挿入によって飽きさせずに見せる。絶妙に誰にも肩入れさせない奥行きのある人物描写も巧み>>続きを読む

オブセッション 災愛(2025年製作の映画)

4.2

細部までデザインが行き渡った傑作。意表を付くような編集のリズムと精密な音響設計、照明が素晴らしく、最後まで一切気が抜けない。普通に洒落たUSインディ映画的な導入から徐々にギアが上がりジャンルがシフトし>>続きを読む

パッセンジャー(2026年製作の映画)

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プロットは王道だが、素晴らしいジャンル映画だった。タイトな尺に様々なテクニックが詰め込まれており、まるでキャンピングカーの車内がお化け屋敷のように見えてくる。アンドレ・ウーヴレダルはやはり巧い作り手だ>>続きを読む

ブリング・ハー・バック(2025年製作の映画)

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端正に作られた良い映画。前作同様、ゴア描写こそ強烈ではあるが、この監督は基本的に真面目で演出が上品だと思う。ジャンプスケアを一切使わず、丁寧に違和感のある細部を積み重ねながら不穏さを生み出していく語り>>続きを読む

トイ・ストーリー5(2026年製作の映画)

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前作同様ネタが無い中で無理矢理絞り出したプロットという感じは否めないがピクサーの中でも腕利きのアンドリュースタントンが監督しているので、印象に残る場面や演出は幾つかあった。おもちゃが家の中を通っていく>>続きを読む

ヌーヴェルヴァーグ(2025年製作の映画)

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素晴らしい。題材からは想像出来ないほど軽やかな仕上がり。ダラダラと会話しているだけの何気ないシーンを特別な瞬間として記録するリンクレイターの手腕が遺憾無く発揮されている。リンクレイターの他の作品と同じ>>続きを読む

ロングウォーク(2025年製作の映画)

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面白かった。アメリカンニューシネマ的な叙情性が漂うロードムービーにしてサバイバル映画。基本的には人が歩いているだけの場面がひたすら続く映画ではあるが緊張感を途切れさせないのが見事。人物のバックボーンを>>続きを読む

黒牢城(2026年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一見黒沢清らしからぬ作品に思えるが、村重と官兵衛の関係は「CURE」の萩原聖人と役所広司っぽいし、官兵衛が捕まる廃墟みたいな地下牢の映し方と監禁した人間から情報を聞き出すという展開には「蛇の道」を感じ>>続きを読む

急に具合が悪くなる(2026年製作の映画)

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シビアな部分も描かれてはいるが、基本的には尺と題材からは想像出来ないような軽やかで心地良さすら感じる映画になっている事に驚いた。ワークショップや演劇といった濱口竜介らしい要素は導入されているが、編集の>>続きを読む

ユマカウンティの行き止まり(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

傑作。90分というタイトな尺にツイストの効いた展開が詰まった見事な犯罪映画であり群像劇。本編の大半が1つの舞台の中だけで展開されるが、長回しや高速パンなど技巧的なカメラワークと細かい役者の動かし方で飽>>続きを読む

the moment/ザ・モーメント(2026年製作の映画)

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劇中でも言及されてる通り「容疑者ホアキン・フェニックス」的なメタ構造の業界内幕モノ。サフディ兄弟の影響下にある手持ちカメラと忙しない編集のリズムが、「Brat」を出し休まる瞬間が訪れないチャーリーxc>>続きを読む

Michael/マイケル(2026年製作の映画)

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マイケルもフークアも好きなので期待半分不安半分で見に行ったが、映画としては手堅く纏まっていた。特筆すべきはかなり語り口のテンポが速い事。フークア作品の中でも異色な軽快さがあり、気付いたらマイケルが成長>>続きを読む

シラート(2025年製作の映画)

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個人的な好みを抜きに、単純に映画としての新鮮さという意味では今年の上半期の新作の中でもトップクラス。ロードムービーとレイヴカルチャーを混ぜた発想の新鮮さはさる事ながら、中盤以降はホラー的な緊張感を宿し>>続きを読む