朝田さんの映画レビュー・感想・評価

朝田

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辰巳(2023年製作の映画)

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和製ノワールとして、とても面白かった。「ケンとカズ」もそうだったが脇役に至るまで出てくる役者の面構えが素晴らしく、裏社会の人間の生々しい怖さをしっかりと感じさせてくれるし組織の人間と主人公が会話するシ>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

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大林版の方が好きではあるがアンドリュー・ヘイの映画の中では一番良い。基本的には抑制された演出と端正なショットで魅せるヘイらしい映画だが、大林作品のリメイクということもあってホラー、ファンタジーの要素が>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

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絵本が動いているような可愛いビジュアルに反して登場人物が全員狂ってるし「チキンが食べたい」という願望を発端にスラップスティックなアクションとミュージカルが展開されるカオスな映画。近年だとラ・ジリのレ・>>続きを読む

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

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レオーネの作品の中で一番軽やかで、とにかくカッコいい。これぐらい贅沢な時間の使い方をしている映画は今はもう無い。

ホステル(2005年製作の映画)

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グロテスクさとユーモアが同居したイーライ・ロスの名作。何気にロケーション選びも巧みだと思う。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

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ストーリー自体はこれ以上ないぐらい悲惨だがこれ見よがしに悲劇的な見せ方はしておらず、抑制された演出と省略が効いた、ある種ドライな語り口を全編貫いているのがとても良い。それぞれの登場人物の描き分けも過不>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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評判通り良かった。話自体はリンクレイターのビフォアシリーズなどで描かれたような男女二人のシンプルなラブストーリーだが長回しや横移動を用いた躍動感のあるカメラワーク、ロケーション選びのセンスの良さ、過剰>>続きを読む

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

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最高の映画。ゴア描写のバリエーションの豊富さはもはや感動する。

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

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期待以上に面白かった。70年代のイタリアの空気感を捉えた上品な画作りとカーテンや鏡と言ったディテールを活かした堅実なホラー演出が光る。長回しや横移動と言ったカメラワークで不穏さを生み出していく手腕も正>>続きを読む

シン・シティ(2005年製作の映画)

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中学生の時死ぬほど見てた。ロドリゲスで一番好き。デヴォン青木が最高過ぎる。

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

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久しぶりに見直したけどやっぱり面白い。脚本の緻密さは言わずもがな、高低差を活かしたアクションの見せ方が巧い。

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.5

最高。実話ベースなのが疑わしいほど壮絶な展開の連続で、一つの映画の中で戦争映画と青春映画と犯罪映画が同居しているような濃密さがある。主人公を見つめる距離感が絶妙で、軽快なテンポと渇いた演出を最後まで貫>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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リンチの中でも一番好き。デニスホッパーが完全に狂ってて最高。

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

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タランティーノの映画の中で一番サントラがカッコいいのはこれ。恋愛映画としても犯罪映画としても傑作。

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

金子修介の映画ほとんど見たこと無いけどこれはめちゃくちゃ面白かった。いくらでも重いタッチにできそうな脚本をドライな演出と編集のテンポの良さで映画としてのドライブ感重視で軽快に語っているのが良い。主人公>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

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何度見てもフィンチャーベスト。この手の実録犯罪映画の中でも撮影のカッコ良さ、編集の無駄の無さはずば抜けている。

グレムリン(1984年製作の映画)

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2も名作だがこちらも大好き。全体的にコミカルで可愛らしい映画なんだけど、悪趣味な描写は容赦なく映し出すのがジョーダンテの信頼できる所。

ザ・フライ(1986年製作の映画)

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最高のホラーにして恋愛映画。人体の変容のフェティッシュな見せ方はクローネンバーグの真骨頂。

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

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名作。サム・ライミはホラー映画の「お化け屋敷感」を大事にしている作家だから大好き。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

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最近のマシュー・ヴォーンの映画はあまり乗れなかったけどこれは久しぶりに良かった。現実とフィクションの境目が曖昧になっていく脚本が単純に面白いし、特にスパイ映画というジャンルの中では珍しい構成だと思う。>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

非常に面白かった。リッチーの作品の中でも上位に来る出来。「キャッシュトラック」同様テロップの使い方とか、ギレンホールが運ばれていた時の記憶を鮮明に思い出す時の見せ方とか、要所要所に初期ガイ・リッチーら>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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ワイティティの近作に比べてシンプルで肩の力が抜けた映画になっていて楽しかったが、編集がダイジェスト的過ぎるのは物足りなくはあった。

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

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流石アジャとカルフンのコンビだけあって面白かった。ガソリンスタンドの売店を舞台に全編展開する胆力、室内のアイテムを巧妙に活かしたスナイパーとの攻防戦の見せ方が良い。要所要所のゴア描写にも拘りを感じさせ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

優しい映画で染みた。普通に過ごしていれば見過ごしてしまうような瞬間を、三宅唱の映画はいつも特別なものとして映し出してくれる。松村北斗が上白石萌音の忘れ物を自転車で届けに行く場面の光の射し込み方があまり>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

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株という画的には地味な題材なだけに堅苦しい映画になりそうな所を、人の動きをクレイグ・ギレスピーらしい軽快なテンポで繋いでいく編集でしっかりと躍動感のあるポップな映画にしているのが良い。公聴会の場面もパ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ランティモスがここまでストレートなカタルシスがある映画を撮るとは思わなかったし、役者の演技をこれまで以上に信頼して撮っている感じがして新鮮。キューブリックやグリーナウェイからの影響を感じさせる奇妙なカ>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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ろくでもない刑事の異常な行為がひたすら繰り広げられるが、その見せ方は淡々として、時にドキュメンタリー的ですらある。突き放した視点で観察するような演出が素晴らしい。荒れ果てたニューヨークの町並みを捉えた>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.3

イーライロス流の「スクリーム」とも言うべきジャンル映画の愛に満ちたスラッシャーコメディで最高だった。オープニングのスーパーマーケットの暴動から景気の良いゴア描写のつるべ打ちだし、しかもそこにブラックな>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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余計な台詞や説明を省き、代わりに人間の営みを細やかに映し出す。ライカートらしい良い映画だった。静かな語り口の中にも終盤の追跡劇など、しかるべき場面ではサスペンスをきちんと生んでいるのが流石だった。ラス>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白い。ロジカルでテンポの良い語り口、役者の表情と自由度の高いカメラワークによって生まれる不穏さ、痛々しさに満ちた鋭いゴア描写、どこを切り取っても一級品のホラーだった。主人公がパーティーに>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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二人の男女のすれ違いによって展開していくというシンプルなラブストーリーを久しぶりに見た気がするし、しかもそれをここまで面白く見せれることに感動した。簡潔な語り口が故のタイトな尺、素っ気なく撮っているよ>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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作品のテーマやポップな色使いの画面と軽快なテンポ感などポールキングの映画らしさはしっかりとあったのは良かったが全体的には凡庸な印象。原作やバートン版にあった悪趣味なギャグが見られないのは物足りない。

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

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丁寧にドラマを積み重ねていく前半はかなり良かったが肝心の悪魔と対決していく後半が微妙。ビジュアルの新鮮味やカタルシスに欠ける。良くも悪くもDゴードングリーンの真面目な部分が出た映画だと思う。

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