asquitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

段ボールで遮断された家からして強烈な印象。直視できない、したくない現実がある。きっと日本のどこかに、こんな暮らしを強いられ、福祉の支援からも見放された家族、いるだろうな。

不幸にみえるが、真理子にと
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

リメイク物。主人公たちのキャラクターはそのまま、仏版のエール!よりも見やすくアレンジされ、主人公が受験するまでのハードルも原作よりは低く、主人公たちの歌の選曲もマーヴィン•ゲイのような、センスよく理解>>続きを読む

ヒョンジェ〜釜山港の兄弟〜(2017年製作の映画)

3.0

字幕がこんなに抜けた映画を初めてみた…方言だからかな。それが気になり過ぎて、内容も頭に入らない。

ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い(2015年製作の映画)

3.3

ウクライナ市民が親ロシア派政権に対抗すべく立ち上がった、ユーロマイダン革命があったのが2014年ということもこの映画で知った。Kyivの独立広場でバリケードに使われようとしていたアップライトピアノを救>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

多少のつまらなさも音楽の良さで全て吹き込む感じ。血の気の多いチームたちの構想に巻き込まれて、かわいそうなマリア。

ヘイティング・ゲーム 恋とキャリアの必勝法(2021年製作の映画)

3.0

主人公たちがあまり好みではなかったせいかキュンとこなかった…韓国ドラマに慣れすぎたのかも。

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)

3.7

スタイリッシュな映像、アンジェラの青い髪のそれに似合う服装はさすが。近未来を描こうとした感じはわかる。ただ、後半の、敵との追いかけっこするあたりからどうも未来感が少ない。偉大な監督をもっても未来を想像>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

ウエストサイド物語もプエルトリコ🇵🇷の移民グループが出てくるのにラテンなダンスが出てこないことに違和感を持った人がこのミュージカルを作ったのではないかと邪推した。

アブエラの死に少しほろりときて、移
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フリーダ(2002年製作の映画)

3.1

フリーダもディエゴも、顔だけでなくサイズ感までリアルなのはすごい。ただ、この手の映画は明らかにスペイン語圏の話なのに英語で話が展開するだけで、どうも気持ちが冷めるわたし。そして、バス事故とかアニメーシ>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.5

主人公2人の静かな友情と、金持ちの富を頂戴して築き上げるささやかな夢。雰囲気がとても良い作品で好き。

Saand Ki Aankh(原題)(2019年製作の映画)

4.8

田舎の村の、才能を開花させることを許されなかった女性たちが、ある出会いをきっかけに有名になる話。
村の男たちの嫉妬や抑圧的な姿勢には気分悪くさせられるが、姉妹を中心とした女たちやその支援者たちの影の強
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

映像の未来感が好き。まるでビックバンのように表現された、ヤンの記憶の粒と記憶映像が良かった。中国系の女の子、ミカは、中国系といいつつも記憶には多少の日本が入っていたのが気になったが、目くじら立てるレベ>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.6

かつて授かった子供に関するわだかまりのある老夫婦。おじいさんの、納得いかないことはとことん突き詰めるない性格が災いして、なかなか仕事も続かない。そんななか、おじいさんたちが壮大なプロジェクトとその結末>>続きを読む

西索米~人の最期に付き添う女たち〜(2017年製作の映画)

3.2

お葬式を盛り上げる風習の台湾ローカル版という感じか。競合グループが多くいる中、大衆女子楽団は女性のみのパフォーマンス集団となることで生き残りをかけてきた。
ミニスカで賑々しく送る文化の不思議さとの出会
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

4.8

あるニュースフィルムに1秒だけ映ったらしい娘見たさに強制労働所を脱出する男、そして親を亡くし、ある理由でフィルムを欲しがる子供のやりとりがストーリーの主軸。映画館での上映を取り仕切るファン電影がみんな>>続きを読む

我々の父親(2022年製作の映画)

3.5

よく出来たドキュメンタリーだが、内容が気持ち悪くてスコアをつけにくいな…

単に医師が責任を感じてやってもうた事件ではなく、宗教的、思想的な意味があることにゾッとした。さらに、やらかした数=彼の遺伝子
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

邦題の付け方がミスリーディング。ありえない規模のイベント詐欺事件と、軽薄で無責任な経営者ビリーの話だ。

イベントってただでさえ大変なのに、これは失敗のスケールが違う…。バハマで開催、多くの有名人も参
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あるアスリートの告発(2020年製作の映画)

4.0

米体操協会の闇を暴いたドキュメンタリー。ルーマニア国籍の鬼コーチ夫妻から逃れられることができる先は、ナサール/ナサー/Nassar医師の医療行為のもと行われる性的虐待。ただでさえ過酷な環境なのに、頼れ>>続きを読む

ミーシャと狼(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは面白い。ホロコースト生存者が書いたベストセラー本の真実を暴く人たちの話。その過程があらゆる立場の人の目線から書かれていて、原作やその映画のことを知らなかったのに、十分楽しめた。そもそも、真実がバ>>続きを読む

サイバー地獄 n番部屋 ネット犯罪を暴く(2022年製作の映画)

3.8

あるネット犯罪の温床になっている匿名性の高いネットワーク、コミュニティのオーナーを逮捕に持ち込むまでのドキュメンタリー。バレないと思って調子に乗る犯罪者と、ミスを犯しながらも犯人を追い詰めつめていく、>>続きを読む

シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

レベル ウィルソン演ずるステファニーが主役。あらゆる不幸もぶっ飛ばすキャラは好きなのだが、最後の最後まで友達を顧みずにクイーンを目指す姿とか品のなさがいまいち好きになれなかった。パパもお友達も素敵なの>>続きを読む

The Hand of God(2021年製作の映画)

3.6

マラドーナに憧れるナポリの少年ファビエッティが映画監督を目指すまでの軌跡。
彼の家族や取り巻く人々はウェス アンダーソン映画の登場人物がさらに強烈になった感じか。実話を元にしたなら、ご婦人とのあの話も
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ビースト・オブ・ノー・ネーション(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

監督は日系4世のキャリージョージフクナガ。西アフリカのとある国で、内戦の中でも幸せに暮らしていた少年アグー。家族を殺されその暮らしを奪われた少年が反乱軍で少年兵として戦うようになる。タバコ、麻薬、殺人>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.5

マルタ島にて詐欺師同士の戦いが繰り広げられる。楽しい気分になる作品。ジェシーやスタアが出てこないのは残念だが。

母という名の女(2017年製作の映画)

3.0

冒頭から裸の妊婦さんが出てきて度肝を抜かれるが、途中から出てくる母親もかなり歪んでいる。こういうのを毒親と言うのではないか。母親が女らしさ丸出しにするのも怖いが、それに乗せられる男もどうかしているよ…

マルチュク青春通り(2004年製作の映画)

3.8

軍事政権下の青春を描いている。まさかこの邦題の映画が、ブルースリーやヌンチャクの要素てんこ盛りとは誰も思わないだろう。

前半は、品行方正とは程遠い男子高校生たちが欲求のまま行動するシーンが多めだが、
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

グリーンブックのそもそもの意味からして、目から鱗だった。敢えて黒人差別の強い土地柄でツアーしようとするドクター シャーリーがドライバーに雇ったのが、イタリア系アメリカ人のトニー。シャーリーの品の良さは>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

サクッとみられて気分良く終われるのはすべて出演者たちの組み合わせが最高だったから。
天海祐希のコメディエンヌっぷりの良さは知っていたが、草笛光子さんの素敵なこと。若村麻由美も天海祐希と仲良しなのを知っ
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.2

だんだん夢物語過ぎる話にはそこまで共感できない年頃になったみたいだ…昔観た時と印象が違う。きっと、一目惚れ的なものよりじっくりと恋心や愛を育むストーリーの方が好きになったせいかもしれない。She とい>>続きを読む

8番目の男(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

陪審員ものは、面倒な裁判を早く終わらせるために陪審員に選ばれた人が勝手なことをし出すというかなりのコメディタッチのものが多いが、これは一味違う。

裁く題材は貧困なのに行政の支援が及ばなかった親子の寂
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

実話を基にしていると聞いて胸糞悪い…赤の他人から見るとどうしようもない母親だが、子供からすれば母親なんだな。子供を舐めるように育ててきたという秋子…共依存の恐ろしさよ。俳優陣の演技の凄みに圧倒される。>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

実際の出来事からすると邦題は軽い。

ただ、テンポの良さと、メディアを牛耳る悪の根源がどう戦い、はじめに訴えを起こしたグレッチェンがどう反撃するのか気になり、あっという間に見終わった。敵味方、見て見ぬ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.6

教会のある大スキャンダルを暴くボストン・グローブの記者チームの実話に基づくストーリー。高い高いハードルをよくくぐり抜けたなぁ。

そもそも、新聞記者や教会関係者の人種構成が画一的なのがびっくり。200
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