クシーくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

クシーくん

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クロコダイル・ダンディー(1986年製作の映画)

3.1

よく色々な人が薦めているコメディなので、もっとハチャメチャな話をイメージしていたが、思ったより普通!
80'sらしい、爽やかで明るいロマンティック・コメディ。

ダンディはかろうじて洋服着てる野獣とい
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わたしは目撃者(1970年製作の映画)

3.6

アルジェント本人は自身の中で最駄作と位置付けているという本作、当人が卑下するほど決して悪くはない。確かに全体的にやや散漫な印象は残るものの、絞殺されて瞳孔が散大する、泡を吹いて半目を開いてうつぶせにな>>続きを読む

若い東京の屋根の下(1963年製作の映画)

3.6

見ていてくすぐったくなるような、今となっては余りにもテンプレな青春映画。「キューポラのある街」では意外にも恋愛関係に発展しなかった吉永小百合と浜田光夫が本作では甘酸っぱい恋の駆け引きを繰り広げる。素直>>続きを読む

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

本作の後にイタリアンホラー黄金時代を担ったマリオ・バーヴァのヒット作。
登場人物全員イタリア語を話しているのだが、17世紀はモルダヴィア、魔術を使った咎で美しき王女アーサは恋人ヤヴティッチ公と共に、呪
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大河への道(2022年製作の映画)

3.2

立川志の輔の創作落語を原作としているとの事だが、元の噺は聴いた事がない。要所要所のギャグに志の輔節が炸裂している。
先ず「地図が完成したのが1821年、伊能忠敬は1818年に亡くなっているから、本人が
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ドリトル先生不思議な旅(1967年製作の映画)

3.5

ヒュー・ロフティングの名作児童文学「ドリトル先生」シリーズは何度か映画化されている。サイレント短編アニメが最も古く、実写化作品としては本作が初。エディ・マーフィーが主演の「ドクター・ドリトル」もあった>>続きを読む

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.3

旱魃が起こるアフリカ最貧国マラウイで14歳の少年が苦境に負けず、独学で風車を作り上げて村を救おうと孤軍奮闘する実話ベースのお話。

幼稚園の頃の同級生に、お父さんがマラウイで支援活動を行っている子がい
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

リーガル・サスペンスの名手ジョン・グリシャム原作の映画化作品。トム・クルーズがアクションとハンサムを売りにしていないタイプの作品。とは言え、後半はアクションもりもりで退屈しないような構成になってはいる>>続きを読む

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

クラシック・ロンドン、ミステリーの組み合わせに惹かれて観た。

シアーシャ・ローナンのミーハーで空回りしっぱなしなキャラクターは好き。後半はストーカー巡査の突拍子もない行動見たさに映画を観続けてた感は
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Mr.BOO!ギャンブル大将(1976年製作の映画)

3.5

日本公開は三作目だが、香港の公開は本作が一番最初。その次回作である「天才與白痴(1975)邦題:Mr.Boo!天才とおバカ」が余り面白くなかったので、こちらも駄作ではと危惧したが、意外にも話もすっきり>>続きを読む

レプリコーン(1992年製作の映画)

3.2

スターウォーズやハリーポッターのシリーズ作品に数多く出演している事で有名なワーウィック・デイヴィスの代表作…なのだが、日本版のwikipediaのワーウィック・デイヴィス出演作品一覧には全くと言ってい>>続きを読む

ガリヴァー旅行記(1939年製作の映画)

3.1

フライシャー・スタジオが初めて製作した長編アニメーション映画。以前はパブリックドメインDVDのアニメコーナーに、やたらとディズニーの昔の映画と一緒に置かれていた印象が強い本作。今日フライシャー・スタジ>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.5

主要キャストがほぼ全員アジア人という事で、当時結構話題になった本作、公開当時に一度観たがもう一度観てみた。

プロット自体は非常にありがちなシンデレラストーリーで、良く言えば王道だが、正直退屈。富裕層
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スター・フォース 〜未知との遭遇〜(1983年製作の映画)

2.0

一度は観てみたいけど配信はないし、レンタルもないし、かと言ってVHSやDVD&Blu-rayを買うほどでもないよな、という映画はこの世に山ほどあるが、本作もそうした作品の一つである。
今回有り難くもU
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

「宇宙忍者ゴームズ」で、悪魔博士の陰謀で宇宙忍者四人組がミニミニ世界に連れていかれるエピソードがあったが、正にそんな感じの話。識者に言わせるとミニミニ世界と量子世界はまた別らしいが。

スターウォーズ
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Mr.マグー(1997年製作の映画)

3.1

1940~60年代にかけてUPAアニメーションスタジオが製作した「近眼のマグー」というカートゥーンの映画化。「ポリスストーリー」のシリーズ作品を撮ったスタンリー・トン監督、主演に「裸の銃を持つ男」でお>>続きを読む

偽りの花園(1941年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭は明るい雰囲気なので、アメリカ南部を舞台にしたヒューマンドラマなのかと錯覚しかけたが、「偽りの花園」の邦題に相応しい、一見華やかに見えるがその実、血も涙もない守銭奴達によるドロドロの相続争いへと転>>続きを読む

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ久しぶりに観た。確か前に観た時は吹替版だったかな?ジャッキー・チェンの初監督作品にして大ヒット作品。蛇拳、酔拳と続き徐々にスターの座を上り詰めていったジャッキーはこの映画のおかげでついに不動の>>続きを読む

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.9

めっちゃダラダラしてて面白かった~。欧州の第三世界ダブリンで欧州の黒人アイリッシュがソウルをやるお話。

いきなりバンド始めるぜ!から理想に燃えて結成したけど皆が段々好き放題やり出して下らない事で何度
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四つの願い(1959年製作の映画)

3.5

20世紀初頭アイルランドの田舎町。酒場で妖精との交流談を語り周囲を楽しませているのは、領主から農園の管理を任されている老人、ダービー・オギール。
曰く、妖精の王は願いを三つまで叶えてくれるが、欲を張っ
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初恋(1997年製作の映画)

4.9

香港行に備えて王家衛五作品一気見。と言いながらいきなりエリック・コット監督作品からレビューを書いてしまっている。ウォン・カーウァイはあくまで製作だけ。しかしこの作品も花様年華や恋する惑星に劣らず好き。>>続きを読む

都会の牙(1949年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

何の気無しに観たけどかなり良かった!

夜の大都会、聳えるビルに向かって歩く男の後ろ姿、カメラは男の背中を追いながらビルの内部へ進み、やがて「殺人課」と書かれた扉に入っていく。男は警部に向かって言う。
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モンスターがパジャマパーティを襲う(1965年製作の映画)

1.2

幽霊屋敷に何故か泊まりに来た女子大学生たちがマッド・ドクターとゴリラに襲われるホラーコメディ。

開始6分までマッド・ドクターのチンケな語りと気ぐるみゴリラのモノボケを延々と流すので、俺は何を観ている
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宇宙大戦争 サンタvs.火星人(1964年製作の映画)

1.4

南極の次は北極映画。毎日暑いとこういう寒そうな映画を体が求めているのだろうか?しかし、久々に観たが、やはり酷い。子供向けという点を加味しても頂けない。史上最低映画ランキング常連で、史上最低のクリスマス>>続きを読む

南極日誌(2005年製作の映画)

3.5

仲間割れを起こす作品と聞いていたし、最初はビデオカメラとか回してるのでもしかしてブレア・ウィッチ・プロジェクト的な話?あるいは大雪原のホラーと来れば遊星からの物体X?と勘ぐったが全然そんな事はなくて純>>続きを読む

何という行き方!(1964年製作の映画)

4.0

生活は慎ましくても愛のある暮らしを送りたいのに、結婚すると何故か夫が経済的に大成功するが、皆ことごとく早死にしてしまう悲劇の女性を描いたコメディ。

プロットはとても単純で、結婚→貧乏でも慎ましく暮ら
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.8

早くは、レイ・ブラッドベリが1951年に「華氏451度」で書物や雑誌といった文字媒体による情報を禁じて、テレビやラジオのみを政府が与え続ける愚民化政策を風刺していたが、本作は更に進んで80年代以降のレ>>続きを読む

コンフェッション(1998年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

思ったほど悪くなかったが、まあ評価が高くないのも頷ける。

明らかに凶悪犯罪を犯したバカな金持ちを弁護する事に嫌気がさした弁護士のラッセルは、弁護を降り被告人を糾弾。判事の怒りを買ってしまい、弁護士資
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ハイネケン ~世界を魅了するビールの魔法~(2014年製作の映画)

3.1

別にそんなにハイネケン好きじゃないんだよな。喉越し爽やか系だし。なんで観たんだろ。
ブリュードッグがTVシリーズでドキュメンタリーやってるのはなんとなく知ってたけど、他のビール会社もこういう映像作品を
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恐竜ガーティ(1914年製作の映画)

3.6

ウィンザー・マッケイが「リトル・ニモ」と「蚊はいかにして行動するか」に続き世に放った第三弾。映像作品としては彼の最も有名かつ成功した作品との事。
全体の構成は「リトル・ニモ」と似通っている。漫画家仲間
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ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険(1924年製作の映画)

3.3

ソビエト連邦が初めて作った明確な反米プロパガンダ映画との事。しかし主人公がハロルド・ロイド似で悪人に酷い目に遭わされるマヌケという点を除けば反米要素はどちらかと言うと薄く、欧米のプロパガンダで宣伝され>>続きを読む

蚊はいかにして行動するか(1912年製作の映画)

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すげー嫌な映画…。中年の紳士が就寝中、自宅内に侵入してきた蚊にしつこく顔から吸血されまくるお話。ラストの衝撃のオチまで含めてちょっと生理的嫌悪感が際立つ。蚊のサイズ感おかしいだろ。人間の顔半分くらいの>>続きを読む

Winsor McCay, the Famous Cartoonist of the N.Y. Herald and His Moving Comics(原題)(1911年製作の映画)

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「リトル・ニモ」で有名な漫画家ウィンザー・マッケイが、パラパラ漫画に着目して、世界初のアニメーションを作るよ!と友達に宣言する。酔ってるか、さもなければ狂ってしまったと友人からは笑われながらも、400>>続きを読む

愉快な百面相(1906年製作の映画)

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諸説あるが世界初のアニメーションらしい。「ライトニングスケッチ」という、黒板に素早く絵を書いて、そこに絵を書き足し、かつ消していく事で変幻自在に物語を作り出すボードビル芸が当時あって、それを映像化した>>続きを読む

ファンタスマゴリア(1908年製作の映画)

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意識の流れと変化を棒人形を使って見せる初期のセルアニメ。というより映画史家に曰く、実写部分を含まないアニメーションとしては世界初との事。

物体が次々と連想から変化していくのは後続のディズニーでもよく
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多忙な一日/つらあて(1914年製作の映画)

2.3

パレード(観兵式)を見に来た夫婦が些細な事で大喧嘩し、どつき合いの末に周囲に迷惑を撒き散らしまくる巻き込み型バイオレンス映画。

棧橋から海に宙返りでダイブする、見事な技をやってのけるチャップリンの身
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