クシーくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

クシーくん

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メタルマン(2008年製作の映画)

1.1

評判は聞いていたがこの程初めて見た。これを観ると昔のいわゆる最低映画はまだ高水準であったと感じられる。

正直ゴミCGと言い、カメラワーク(「ワーク」とは言えない商業失格のお粗末さ)と言い、推敲など一
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バスカヴィル家の犬(1959年製作の映画)

3.2

戦後ホラーの名門ハマーフィルムによるホームズもの。ハマー製作のためかOPがホラー映画にしか見えない。

後にピーター・カッシングの当たり役となるシャーロック・ホームズを初めて演じた作品でもある。自身も
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捜索者(1956年製作の映画)

5.0

ジョン・ウェインは193㎝と図体のデカい男だが、これほど彼を大きく恐ろしく且つ魅力的に見せた作品はないだろうと思う。巨大な怒りと憎しみを描いておきながら実に重厚で、悲壮で美しい映画。

モニュメントバ
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野獣教師(1996年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

『処刑教室』が観られると思ってワクワクしながら録画を再生したらこれだったのだ。騙されたと思ったがよく確認しない自分が悪いなと反省しつつ、一応観ることにした。

凶悪な生徒が多く通う底辺校の教師をやって
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聖衣(1953年製作の映画)

3.3

BSで映画を観ていて「ははあ、NHKは困ると西部劇だな」などと常々思うのだが、昔のハリウッドではネタ詰まりしたら史劇、宗教劇をやれと言われていたらしい。

「ヨハネによる福音書」の短い記述を基にした創
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謎の狼女(1946年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

20世紀初頭のロンドン、忌まわしい狼信仰伝説の残るアレンビー家の令嬢フィリスは婚約者バリーとの結婚を間近に控えていた。その最中、巷では人を襲う狼女出現の噂が広がり…。というお話。

ミステリとしては現
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ROOM237(2012年製作の映画)

3.5

専門家、素人の別なく、幾度も議論の対象になり最早出尽くしたのではないかとされる「シャイニング」考を9人のキューブリックマニアが試みる。余りにも有名でわざわざ言及する必要あるの?な部分から思わず膝を打ち>>続きを読む

This Is Not a Test(原題)(1962年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

低画質な上に元が非常に低予算、更に大半が夜の山道で繰り広げられるモノクロ映画となると、とにかく観辛く、非常に疲れる。

監督・プロデューサー・脚本を兼ねたフレデリック・ガデット監督唯一の長編映画らしい
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エル・シド(1961年製作の映画)

3.8

随分長い事レビュー書いてなかったけど久しぶりに再開してみよう。

11世紀頃カスティーリャ王国に実在したレコンキスタの英雄エル・シッドを描いた長編ロマン大作。この辺の歴史に疎いがなんとなく長年イスラー
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コマンドー(1985年製作の映画)

4.1

そういえば何故かこれレビューしてなかった。

久しぶりに見返したが、やはり何度観ても面白い。他のシュワ映画全般にも言えることかもしれないが、他のキャストが演じるキャラクターなら何度も逡巡させるようなシ
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

宗田理のベストセラー「ぼくら」シリーズ第1作目の実写映画。公開のアニメ映画に合わせたものかBSで放送されていた。扱いが地味〜。

宮沢りえが可愛過ぎるのと、サイコ教師役の佐野史郎がキモ過ぎるのを堪能す
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.7

アメリカの病巣を描いたドキュメンタリーとしては中盤ダラダラした部分もあるが確かに秀逸だったと思う。
ムーア監督の映画は面白い。惹き付けられる。ロッキード社広報社員のインタビュー後に流れるアメリカ残酷史
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オペラシアター魚座(2018年製作の映画)

3.0

何故ぬるぬるしたブサイクな魚たちに椿姫の乾杯の歌を歌わせようと思ったのかは分からないが、無駄に躍動感だけは感じた。

TUEBO(サザエ)OPÉRAという原題も意味不明だが、オペラシアター魚座という、
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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.6

前作以上にアクションもギャグも良い意味で成長している。
前作は無駄に映画しようとしてる欲目が見えたが、一種その点に関して諦め(?)なのか、吹っ切れたかのようにギャグのてんこ盛りになっている。2分に1つ
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

う~ん、雰囲気映画だなぁ…
ウディ・アレンお得意のウィット&ペーソスも弱い。そして脚本が今まで以上に弱い。最後のどんでん返し程度ではこの作品を十分に魅力的足りえない。天文台のシーンは美しいが、個々のエ
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メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

3.0

filmarksには1分とあるが、実際は20秒にも満たない作品だった。エジソン社制作の覗きからくり的なピープ・ショー用に作られたものらしい。悪趣味だな。メリエスの魔術的作品群がそうだったように、映画の>>続きを読む

三銃士(1948年製作の映画)

3.4

シネマトゥデイの金曜レイトショーで視聴。監督は「アニーよ銃を取れ」や「ショウ・ボート」「バイ・バイ・バーディ」などのミュージカル作品で有名なジョージ・シドニー。
そのシドニー監督にジーン・ケリー主演と
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蜂女の恐怖/蜂女の実験室/スズメバチ女(1960年製作の映画)

2.4

ジャニス・スターリン(スーザン・キャボット)は自らを広告モデルにした化粧品販売で辣腕を振う元モデルの女社長。近頃売上が低迷している理由を「モデルをオバハンのアンタ1人にしてから売上ガタ落ちしてんだよ(>>続きを読む

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

1.3

とにかく酷いことで有名な映画だが、正直「Z級の~」云々の話題に余り興味が湧かなかったのでスルーしていた。このほどやっと観終えた。
特に期待はしていなかったとはいえ…いや~確かにつまらない。何もかもが最
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ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.7

吹き替えで視聴。

どうもMr.ビーンというかローワン・アトキンソンが生理的に受け付けないところがあったので、スルーしていたが、何の気無しに観ると面白い。

基本的には「勘違いから起こしてしまったやら
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少年猿飛佐助(1959年製作の映画)

3.5

東洋のディズニーを目指して作られた東映動画(現:東映アニメーション)の「白蛇伝」に続く長編第2作目。白蛇伝と異なり猿飛佐助という日本人なら誰でも知っているキャラクターを利用した辺りは無難な選択と言える>>続きを読む

巴里の屋根の下(1930年製作の映画)

3.3

監督のサイレントからトーキーに移行した第一作目らしい。やたらとちょこまか動く辺りはサイレント映画の動きそのままで、台詞もあくまでも筋運びのために必要最低限にとどめている。
トーキーという新技術に喜び勇
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

「シリアル・キラー」は彼を表すために造られた言葉らしい。現にいる悪魔、狂気の殺人鬼、極めて異常かつ極悪な犯歴にはおよそ似つかわしくない奇妙な魅力によって、存命の内から半ば伝説と化していた。本作は既存の>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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もう観る気はさらさらなかったのだが、友人に誘われたので、観に行った。
頑張ってシリーズを終わらせることが出来て良かったねとしか。

バンデットQ(1981年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ギリアムはやはり変人だ。こんないかれた映画が自慢の代表作なんだから。

某映画評論家に曰く、元々バンディッツはモンティパイソン主演前提のト書きだったようだが、(例によって)クリーズが色々ゴネてご破算と
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弾丸を噛め(1975年製作の映画)

3.9

今まで「異色」と称される西部劇を幾つか観てきたが、これも変化球中の変化球。この映画を一言で表すならさしづめアメリカ横断ウルトラレース。セオドア・ルーズベルトの在任中なので、西部劇としては若干年代が若い>>続きを読む

デンデラ(2011年製作の映画)

2.8

「昔は六十を超えたる老人はすべて此蓮台野へ追ひ遣るの習ありき。老人は徒に死んで了ふこともならぬ故に、日中は里へ下り農作して口を糊したり。その為に今も山口土淵辺にては朝に野らに出づるをハカダチと云ひ、夕>>続きを読む

ヴェラクルス(1954年製作の映画)

4.0

下がり眉で白い歯をむき出しにして笑う不気味な男、バート・ランカスターの魅力炸裂。彼の存在感の前にはゲーリー・クーパーですら為す術もない。というかクーパー演じる南部男トレーンは正直何考えてるか良く分から>>続きを読む

無宿 やどなし(1974年製作の映画)

3.0

後半から「冒険者たち」っぽいなと思って観た後に調べたら、
やはり冒険者たちをモチーフ?にした作品らしい。モチーフなのかこれ?
冒険者たちと比べると余りにも貧乏臭く、行き当たりばったりの道行きもアラン・
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ロビン・フッド(2010年製作の映画)

3.6

なんだろうなあ。確かにリドリー・スコット監督なだけあって十分に面白い。だけど何か騙されたような気がしてならない。
知らなかった私が悪いのかもしれないが、「シャーウッドの森に住む義賊ロビン・フッドの物語
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怒りのガンマン/銀山の大虐殺(1969年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実にマカロニらしい何の含蓄も感じられない復讐ウエスタン。つまり楽しく観られる。

リー・ヴァン・クリーフは『夕陽のガンマン』に出てきたモーティマー大佐と服装がほぼ変わらない。照りつける西部の陽に漆黒の
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ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

SF+ホラー+パンデミック。スティーブン・キング原作という以外は予備知識ゼロで見たので、ホラーっぽいなとは思っていたがまさかインベーダー物とは。でもどことなくキング味がある。なんか色々混ぜた結果良いと>>続きを読む

リンゴ・キッド(1966年製作の映画)

3.3

作中誰も主人公のことを「リンゴ」なんて呼ばないし、原題も「ジョニー・オロ(黄金ジョニー)」なのに何故リンゴ?と思ってwikiを見ると、マカロニ映画の父ドゥッチョ・テッサリのジョニー・リンゴを主役にした>>続きを読む

鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星(2011年製作の映画)

3.0

ハガレン作品自体触れるのが超久しぶり。

プロットもキャラクターも今までメディアミックスで作られてきた数多くの過去作に非常に似ていて、そこから何かブラッシュアップされたようには見えなかった。そこはかと
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ガンマン無頼(1966年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「続・荒野の用心棒」こと「ジャンゴ」で有名なフランコ・ネロ主演作。

故郷テキサスを離れメキシコで父の仇であるシスコを探すバート(フランコ・ネロ)&ジムのサリバン兄弟による復讐物語。

フランコ・ネロ
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.5

オープニングが良いよね。
毎度おなじみのNYやLAじゃない、アメリカの都市に住む人々の生活が流れる。様々な人種、階層、地域の顔、顔、顔。そこにブルース・スプリングスティーンのテーマ曲がついてなんともエ
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