toaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.2

先日SLIMが月に着陸しましたね。JAXA会見の感動が伝わりづらい地味さが愛らしかったです。

記念に、観てみたかったショートフィルムを鑑賞。
120年以上も前、まだ宇宙が本当にファンタジーだった時代
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.0

お父さん強っよ! の第2弾。前作以上に敵に同情してしまうほどリーアム・ニーソン無双だった。

お父さん、娘さんが心配なのはわかるんですけれども行動があまりに一方的すぎて。トラウマに立ち向かう娘さんの頑
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.1

無表情で誰の心も読めないのに分かる気がしちゃう不思議。
イロナがだんだん可愛く見えてきたし、メラルティンのラストカットがよかった。どんなになっても友がいる優しさ。

良い悪いじゃ切れない人間模様とか美
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美しき棘(2010年製作の映画)

3.1

平気なわけないじゃんね。その棘は誰よりも自分に刺さってるんだよね。

鬱屈していて観る人を選ぶかも。でも美しいレア・セドゥの静かな涙は一見の価値ありだと思いました。

虚無感を紛らわすためだけにうろつ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ようやく観ました。
カルト映画といわれる所以がわかった。彼自身がカルトだから。いやある意味で人は皆カルトか?

期待値が高すぎたのかアッと言わされ度はセブンを超えられず、途中からオチは読めちゃった…。
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.0

まさかのエドワード・ノートンと思ってたら、ティム・ロスまで!へーこういう作品に出るんだ!めっちゃ意外。

共演なのに演技派な2人の素面があまり見れないのは少し残念、変身する設定だから仕方ないけども。
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.0

ロバート・デ・ニーロが全部持っていった。心許ない人物像が多いなか、彼の言葉は腑に落ちた。

確かに怖い思想だけど、"国家を揺るがす陰謀"というほどのスリルには及ばず。というか、そちらを謳うなら将軍側か
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アニー・イン・ザ・ターミナル(2018年製作の映画)

2.5

アメコミ感あるイギリスの寓話。
マーゴット・ロビーの豊かな美貌と表情が見れるのでファンの方にはいいかも。真っ赤な口紅がこんなに映える人、他にいるだろうか。

アリスの世界が絡むのかと思いきや、いまいち
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.2

面白い。それは事実なのか知覚の歪みか。揺さぶってくるなー。
感情と切り離されてるはずなのに、主観によって歪められる臓器って不思議だ。

意外にも分析ラボに留まらないフィールドワークの捜査と、音と視線の
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M(1931年製作の映画)

3.3

いやいや凄い。これは社会派映画だ。

サスペンスとしては自分には古すぎたが、裏市民による裁判シーンは期待を超えた!
殺人犯よりも衆の原理が断然怖かった。
製作中にナチスが台頭し、封切りの2年後に上映禁
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フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて(2019年製作の映画)

3.1

いい話。口は悪いけど歌声はやさしい。そしてコーンウォールの空と海が美しい。
漁港の住人達はジョークが鋭いのなんのって、都会の失礼な奴らが黙っちゃうのは胸がすいた。
ありがちな田舎はいいぞ!じゃなく、田
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ブルース・リーの神話(1984年製作の映画)

3.0

せっかく伝説の人を見たので。
ブルース・リーの猛々しい身のこなしとニコっと素朴な笑み、ギャップに魅了されるんだな。

没後10年記念に製作されたドキュメンタリーだそうで、生い立ちなど初めて知る事と観た
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.2

今更ながら初鑑賞です。
いろんなアチョー! が聞けて満足。
ブルース・リーの無駄のない上半身、生身のアクションはやっぱり凄かった。ワイヤーもスピードカメラもなくてこの躍動感は凄い。

思ってたよりもシ
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.0

"ダンスの時間"は最後の20分。
ステイサムに頼りすぎ? 敵もチームもキャラの魅力が弱い気がする。
衣装はかっこいいし所々の台詞はシャレててガイ・リッチー監督っぽさはあるけど、全体的にちょっと物足りな
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ズーランダー(2001年製作の映画)

2.9

これベン・スティラーの悪ふざけでしょ🤣
チラっと映るだけの有名人は数知れず、この映画のために集まった出演者がホントにすごい顔ぶれ。
オレンジモカフラペチーノ飲んでみたいような幻であってほしいようなw
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

どこまで笑っていいのか…ブラックジョークが過ぎるw
シリアル・キラーに詳しすぎるし、急に過激派に成り切ったり、奥さんが一番サイコ。ハーブも調味料も効かない毒っぷりが凄まじかった。
信条は自由だからこそ
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.4

思わず2回観ちゃった。
生き直す男の姿がいろいろ考えさせてくれる、風変わりなギリシャ映画。

記録と記憶の違い、自我とはなにか、忘却と反復の皮肉、などなど思考が巡る。
感じ取ろうとすればするだけ、名前
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

"音楽や神の前に立つときは自分を消す"

自分を追い込んでいくリディアの姿が辛い。カリスマ性も名声も才能もない平凡な身でも自省を促される普遍性、ケイト・ブランシェットの力演だった。

誰しにも光陰の二
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

気になってた作品、凄かった。
ずっと心がざわざわして、バリー・コーガンの独特の存在感が遺憾なく発揮されていた。

歪んだ生存欲。人の物を欲する欲。人で空虚を埋めようとする欲。
持たざるサイコの狂気、い
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.0

ベタだけどビタミン剤みたいにチアフル。みんな声も癖も強くて楽しかった。
ジェシー役スカイラー・アスティンの伸びやかな歌声は圧巻!
アナ・ケンドリックがこんなに歌唱力がある人とは知らなかったな〜

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.2

母ちゃんは強い。ダメな父ちゃんはちっとも安心できなくて、泣き顔を見せない娘に泣かされて、素晴らしい演技だった。
旅行にいく車の窓をあけて笑う子ども達に、自分の記憶が重なって昔を思い出しちゃった。ストー
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

2.9

とても異文化を感じました。
猫が思ったより出て来ないけど、猫みたいな自由人ばかりだった気もする。

ドタバタしたロマの暮らしは、地に足が付いてないようで打算的な面もあって、でも逞しいとは違うような馴染
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

2.5

うひゃー不気味…not for meだった。。
言いたいことはわかるけども。映画よりも絵本で見たほうが良かったもしれない。

ドラーグ族の文様はデイダラボッチのようで、オム族たちの廃園は腐海の森のよう
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用心棒(1961年製作の映画)

3.5

初のジャンルでノれるか不安だったけど思ったより面白く観ることができた。
西部劇と時代劇は構図がよく似てるのかな。
事の運びは荒っぽく、それだけに野武士の情けと対比が効いていたり、時代劇なのに洋楽器の音
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.1

Let's RACE!!
新年一発目は景気よく派手に。
あっちもこっちもファミリーで予定調和だけど、エンタメとしてハズレなしの安定感でした。
ダンテは馬鹿っぽくてホントにこの作戦を練ったの?って感じ
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.6

良かった。
デジタルリマスターの映像が期待以上に美しく、モノクロなのに空や街が鮮やか。

混ざり込む撮影中の刑事コロンボが効いて、不思議と現実と地続きのところにあるように思えてくる。肩に手を置かれた人
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.0

子どもの頃に観たかったなー
時代を鑑みても特撮と特殊メイクが良く出来ていて、ところどころ人形劇みたい。ジュマンジも、ナルニア国物語も、ハリー・ポッターも、この延長にあるんだろうと感じる。
テーマソング
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.1

映画というより勉強として。「クリスマスには帰るよ」で始まったWW1の歴史。塹壕戦、砲撃、野戦病院、人の死がどんどん軽くなっていく悲惨さに陰鬱とする。
1930年当時にアメリカがドイツ軍を人間として描け
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.6

秀逸なクライム・エンタメだった。バド、エド、ジャック、刑事3人の対比と暴力性に夢中になって観ちゃった。
傑作アンタッチャブルや交渉人に似て非なる満足感。
役者がおそろしく豪華で、主演陣は演技派ばかりな
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.0

あーいい音だなと10分に1回は思う。エンドロールの多幸感。
若きマイケルの歌声、スモーキーのマイ・ガールのレコーディング、高音が美しい。

レーベルのドキュメンタリーだけど、多様社会のビジネス論として
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.0

The Carlyle、本物の御用達ホテル。
そのわけは何だろうと思いながら観てた。
設備や行き届いたサービスはもちろん素晴らしく、一番はそこに集う人がKeyなのかな。キャストや泊まる人やクラブを訪れ
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.5

今年の🎄映画はクラシック。とても素敵なお話だった。
ビジネスの街でクリスマスと言えば、子どもにとってはプレゼント、つまり大人にとっては商戦・・・ほんとうに?

繰り広げられる展開は笑いが交じり、可愛ら
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

狂乱のハリウッド。俳優たちの人生と時代の風情が絡み合って面白かった。
実名の人がバンバン出てくるリアルなストーリーの上に、音楽・美術・台詞の1つ1つが凝っていて、愛と力が込められた渾身のエンタメだった
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大脱走(1963年製作の映画)

3.4

ついに観た。脱獄であり戦争であり人間ドラマであり。牧歌的なのかと思いきや、ふいに危機が訪れたり、見慣れない無軌道な展開が面白くて、170分があっという間だった。
豪華キャスト勢ぞろいの中、デヴィッド・
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お早よう(1959年製作の映画)

2.9

みんな高評価の名作なのに、この情緒を解するには自分は何かが欠けているらしい。ショック。

なんとも生きづらそうな地域社会に見えちゃって、プライバシー尊重の現代をこれほど有難く感じるとは思ってもみなかっ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.4

教科書の活字だった"赤狩り"というものが実際の出来事として腑に落ちた。観てよかった。
どれだけ多くの人が翻弄されたのか…すごい歴史だ。
途中トランボの振る舞いがあんまり横暴でそりゃあ嫌われるわと思いな
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