あつうにUNIさんの映画レビュー・感想・評価

あつうにUNI

あつうにUNI

やすらぎの森(2019年製作の映画)

3.0

様々な理由から森林へ逃れ住み着いた老人たちと、療養所に60年も閉じ込められていた老女が森で交差する。犬がいて、湖があって、静かな森の小屋で眠る。ある種、天国に片足をつっこめているような。
80代の男女
>>続きを読む

ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.5

比較的裕福な白人男性が主だったこの業界は膠着している。どんな業界でも多種多様な人が参入しやすくあること、それがその業界自体をゆくゆくは救うことになるんだろうなぁ。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

宇宙の原子はすべて降り注いでいるんだ、というような(うろ覚え)場面が好き。
離れられないから旅をした。

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.4

まったくやる気のない青年教師がド僻地に赴任することになり…。最初はふてくされて、案内人にも口をきかないシティボーイが、六日かけてルナナ村へ。
説明台詞が多く、ストーリーがシンプルなので飽きてしまうか
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写にて。
騙し騙されという宣伝文句は逆効果。
企業モノムービーとしては楽しいのかもしれないけれど、速水が狸の餌に若手女性社員を差し向けたところで、冷めてしまった。そこを風刺するわけでもなく
>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.6

原題を見ると、なるほど…。しっとり水分をたたえた愛は水の星座にはたまらない。ウンディーネという水の精霊ということから離れて、現代ドイツにいる女性だとすると、蠍座かな魚座かな。蠍座だな。love or >>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングですでに、これから何が起こるのか示唆される。怖さ的には「世にも奇妙な物語」くらい。
ジェマが道の隙間に入り込めたときは希望を感じたが、それぞれの家(ビバリウム)にはそれぞれの地獄があるだけ
>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.4

オンライン試写にて。作者の意図を超えて4chanのミームになり、トランプ選挙戦で使われ、ヘイトシンボルにまでなってしまったカエルのペペ。そういえばカエルのトランプを見た記憶が。
模倣による文化の進化と
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.6

華子の、自然に人を使うことのできる仕草にハッとなる。
美紀の地元に住む弟は、中途半端なマイルドヤンキー。
そういうようなピースが自然と、でもきちんと描かれているので、違和感なく静かに観ていられる。とり
>>続きを読む

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

4.5

すごく面白い。アクションムービーが好きな人は絶対観てほしいし、私のようにアクションに疎い人でも熱いスピリットに心湧く。

ハリウッド映画史をスタントウーマン視点から観られるのが面白い。
「カーアクショ
>>続きを読む

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

4.3

とっても楽しかった。
邦題なんとかなりませんでしたか。
デフォルメされた似顔絵みたいに輪郭がはっきりと浮き上がっている、愛すべき人たちがたくさん出てくる。
凧揚げのシーンは涙がにじんだ。
ぱさぱさの紙
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

愛情だけでは生きていけない。
身元引受人の弁護士、区役所のケースワーカー、近所の町内会長、元受刑者をネタにしようとした作家。それぞれの生活があり、主人公・三上の為に生きているわけではない。でもほんの少
>>続きを読む

海を感じる時(2014年製作の映画)

3.0

父の死による不在、性体験、自分の振る舞いによる母との衝突。
母に「この!春売り!」と物を投げつけられながらも主人公がお煎餅を食べ続ける場面が残った。
台詞は耳に馴染みにくくてつらい。

ミスエデュケーション(2017年製作の映画)

4.0

登場人物全員の佇まいがよかった。ドラマチックな展開が抑えられているから、矯正施設の恐ろしさが伝わる。

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写にて。オンラインありがたいです。

ミス・フランスになりたいという少年の頃からの夢に挑戦するアレックス。
掃除係として働くボクシングジムで闘う精神を叩き込んでもらったり、わかりやすい男ら
>>続きを読む

恋愛小説家(1997年製作の映画)

2.6

観たいなぁって思ってたら二十数年経ってて笑った。
殺人鬼が笑ってるって思っただけで笑えた。

天下無敵のジェシカ・ジェームズ(2017年製作の映画)

3.0

ずっとにこにこして観ていられる。ラブリー。ストーリーは普通。劇伴もカット割(?)もダサい。全体的にダサいけど家でだらっと観るぶんにはこれぐらいでOK

ジェシカ・ウィリアムズとノエル・ウェルズがいい。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

父性とマチズモにたっぷり浸るの久しぶりかも。面白かった。
血みどろの前半と、もやがかかったようなグレーな後半。磯村勇斗世代と、密漁するしかない親分世代(しかもこの頃になると下っ端の小間使い感がすごい。
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

朝野ペコさんのイラストが良い。
覚えておきたい。
主役二人のキャラクターや、二人が好きなものに囲まれた部屋がキュートで、楽しかった。
あんなにも惹かれあったのにそれは人生の中の数年だけしか輝くことがで
>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

5.0

これも映画館で観たかったな…
完璧に美しくて脆くて芯の強い人たちのストーリー。
衣装・小道具、車も美しかった。
刺さりまくり。

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

4.0

故郷を奪われ、家財もかわいいぬいぐるみもナチスに奪われたけれど、誇りと知識を奪うことはできない。
各国をさすらうことになるアンナが、去るたびに家の壁や小道に挨拶していくのが切ない。
ナチスものは緊張感
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

やっと観た。
バンド仲間のアナザーストーリーも観たくなる魅力。抑圧してくるものをすべて音楽にぶっ込む、まっすぐな若さがすばらしい。これは映画館で大音量で観るべきだったなー!

ミスター・ルーズベルト(2017年製作の映画)

3.6

好きだなー
『フランシス・ハ』をダサくしたらこうなった、のような。どうしようもない時間のなかにきらりと光る、「会社辞めたー!」「いぇー!」トップレスでいぇーい!!

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

4.5

詩。夢のなか。恋と悲しみ。
家族は心の支えでもあり、突きつけられる現実。
美しい男女。おぼれたいから水辺にいる。

怒り(2016年製作の映画)

3.3

東京・千葉・沖縄の三拠点が人間でつながることなく音でつながったのが面白かった。二人の俳優の並びで感情を表しているようなところもおもしろい。

人生はあるがままに(2020年製作の映画)

3.3

不妊治療が難航する夫婦。
盛り上がれないタイミング法に高価な体外受精を経てセックスレスへ…
普遍的だな…
それをサルデーニャの美しさできれいにコーティングしてあってよかった。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.4

こんな暗い日々にこれを観ていいのか不安だったけれど、作品がきちんとしているのでのめり込むことができた。
長澤まさみが息子役に「あんた嫌われてるよ 臭いってよ」と言い放つときのゆがんだ顔がすばらしかった
>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

2.9

展開も曲も古臭くて、これってわざと?
出てくるのが落ち目のスターだから?

思春期のように特に多感なときに自分が多数派ではないと気づいたとき、それゆえに排除される怖さに向き合わなきゃいけないとき、その
>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

3.0

予想外にコミカルなところもあり、ちょっとそこが浮く感じもあり…
借金まみれなのに割ときれいなグローブは手に入れられたのね、とか。そこを無理して買ったものなのか示唆してもらえたらすんなり入ったかもしれな
>>続きを読む

これからの人生(2020年製作の映画)

3.3

余韻の残る作品。
語り継がなければアウシュビッツと言われても腕に入れられたタトゥーを見てもわからない世代がいるのだ。モモは特殊な環境とはいえ。
ローザが抱える消えようのない心の傷は、ほんの少しの描写で
>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

勝てば官軍、勇猛な言葉で多くの市民を死の恐怖へと晒すスピーチ。
と思うのは現代の平和な日を生きているわたしだからだ。
大戦中に一国を任され、ヨーロッパを背負った一人の人間の数ヶ月は、さぞかし内臓が絞ら
>>続きを読む