Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Atsui

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ヘマヘマ:待っている時に歌を(2016年製作の映画)

3.0

仮面や祭やEDMの爆音で個を剥ぎ取られた人間は暴走しちゃうこともあるよね。って言われたらさあねそうかもしれないねって答えるけど、そんな今更なこと言ってるヒマがあるならもう少し気の利いたこと言えよとも思>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.0

スマートなツラして自分本位な親があんまり好きになれなかったし、大学受験に失敗した息子によってたかって大学時代の思い出話を語るメンタリティも、意図を汲み取った上でも不気味。多分いい話なんだろうけど自分に>>続きを読む

The Wave(原題)(2019年製作の映画)

2.5

急にお腹が空いたときにたまたま冷蔵庫に入ってた材料で以前テレビで見かけたレシピの朧げな記憶だけを頼りに見よう見まねで作り散らかしたそれなりに食えるからまあいいか的な料理みたいな感じだった。

鳥類学者(2016年製作の映画)

3.0

変な映画だし面白くもあるんだけど、あえて控えめな表現なのかもしれないとも思うんだけど、別に派手さを求めたいわけでもないんだけど、せっかく珍しい映画見てんだからもう少しおおってなりたかったなというのが正>>続きを読む

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)

3.0

冒頭でちょっと期待を持ったけど、そこからすぐに展開の可能性が狭まって最後まで特に大きな広がりもなく終わった感じ。とはいえ自分があの立場なら最後のあれは同じ表情になったと思う。あと完全なる偏見だけど邦画>>続きを読む

虚栄の果て(2022年製作の映画)

4.0

何の気なしに適当に選んで見たら、前半は起伏なくて退屈だったものの後半かなり面白くなった。何を選ぶも自由だし、その結果何が起きようともそれも自由。そういうのあんま憧れないけれど。

キャットウーマン(2004年製作の映画)

2.5

調子こいたハルベリーがきれいなのでそれ眺めてるだけでもまあいいかって思いました。

最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

面白かった。主人公もそこそこクズだからこれならどんなに酷い目に遭っても安心して見られるぞと思ってたけど見てるうちに頑張れってなってた。

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.5

3秒後に何が起きるのかはなんとなく想像できる反面、いま何が起きてるのかは全然わからない。いい感じに翻弄されて、最後まで楽しく見られた。

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.0

ここ長すぎない?と、ここ急すぎない?の繰り返しだったけど、話自体は割とちゃんとしてて想像より面白かった。お母さんの資本力強すぎとか舞台どこなのかわからなすぎとか笑ってしまうところも多かったけど個人的に>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

アメリカはアメリカだからまあそういうこともするだろうと思うけれど、それより軍人さんとか仕事でこんなことしてたら年取って死ぬ間際とか罪悪感に苛まれたりしないのかってことに興味を覚えた。でも生きることは自>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

序盤は2時間ドラマのようだったけど後半は結構面白かった。映画に出てくる信仰心の厚い人って備えあれば憂いなしの概念がないというか明日は我が身の出来事を当日になってから悔やむことが多いけれど、ここに出てく>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.5

ニコラスケイジがニコラスケイジ役をやるって言葉だけで楽しめるなら楽しめる映画。内容自体は他の役者さんだったらものすごくシラけただろうなって感じのやつなので、ニコラスケイジは存在自体が面白いのだと再確認>>続きを読む

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.0

そんなにメジャーじゃない漫画誌を手に取ったらたまたま載ってた絵は個性的なのに内容はありきたりな読切漫画みたいだった。特に驚きも新鮮味もない話だけれど、裏を返せばいろんなところでいろんな人に繰り返し描か>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

途中だけちょっといいとか後半グンとカッコよくなるとかじゃなくて全編通してずっとダサさを貫いててとても良かった。この映画に描かれている世界がこのあとどうなろうと知ったこっちゃないけどブラピは今後もあんな>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

2.5

チープさを楽しむことの気楽さを思い出させてくれる映画だとか言えなくもないとは思うけど、それならそれでそういう映画はごまんとあるしなあ……って。撮ってる人が楽しいだけの映画が世界規模で公開されるって羨ま>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

人間関係や社会活動が本音を建前で隠しながら我欲を通すゲームだとして、神ってカードの切り方の巧さを競ってるような映画だった。ここでは信仰心こそがルールブックなんだけど主人公が一人だけ違う次元からルールを>>続きを読む

コンペティション(2021年製作の映画)

3.5

2時間近くある中で意表をつかれるほど面白かったのは1秒だけなんだけど、その1秒を楽しむためには他の部分も必要だったなとは思う。前に見たやつでも感じたけどこの監督は性格が悪そうで、でもそれが嫌味にならな>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

秩序の端には混沌があり、混沌の端には信仰があり、信仰の端には暴力があり、暴力の端にはまた秩序が……ってフラクタル構造的なループこそが世界だと言われたらそれはその通りだと思うし、どの瞬間にも自由がないの>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

言いたいことははっきりしてるし表現いろいろ盛りだくさんなのに、不思議なことにあんまり面白くなかった。舞台が狭くて説明多くて突き抜けそうなとこでイマイチ突き抜けない。画面全部が何かのパロディぽくて、そし>>続きを読む

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.5

情緒が元からおかしいのかおかしくなった結果ああなのか判断に迷うやりとりは多々ありつつも、ツッコミ不在のまま進む狂気がいい味を出してた。ニコラスケイジは完全にニコラスケイジでああニコラスケイジ出てんなー>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

3.5

想像してたのと全然違う話だったもののけっこう面白かった。オチはまあそーゆーことならそれでもいいけどって類のものだけれど、見せ方が巧かったのか最後まで楽しめた。

ヴィジット(2015年製作の映画)

2.5

見てがっかりするところまでがこの監督の映画の楽しみ方なんだろうけど、人間って定期的に安全圏からがっかりしたくなる生き物だから、そういう意味では確実に需要に応える職人技を今回も見せてもらったと思う。満足>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

途中までナチュラルに「する側」の気分で見てたけど、ふと本当に「する側」かな?と考えた瞬間結構怖くて暗くて嫌な話になった。いや結構じゃないな、すごく。いくらなんでも酷すぎて、自分があんなことされたら心へ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.0

過去を懐かしがりたくて生きてる人と懐かしがりたくなくて生きてる人の対比がわかりやすく描かれていたとは思うけれど、わかりやすく描かれ過ぎだからあーこの先もたぶんわかるなーって見てると本当にそうなるばかり>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

3.0

ネコと和解せよとかネコは心を見るとかあながちテキトーな御託でもないのかもと感じた。

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

2.5

退屈な生活をそのまま見せられても他人の退屈な生活を眺めてる以上の気分にはならないな。物流どうなってんのとか医療どうしてんのとか換気やばくねとかを丁寧に見せて欲しかったけど、そういうのはどうでもよくてと>>続きを読む

チェッカーで(毎回)勝つ方法(2015年製作の映画)

3.5

特定の国だとか文化だからこそ浮かび上がる感傷みたいなのがすごくクリアに描かれてて良かった。タイに全然ゆかりとかないのになぜか郷土を思うときと似たような気持ちになる。

ファウスト(1994年製作の映画)

3.0

素晴らしいビジュアル&雰囲気からのそうでもない内容、と大枠では他の作品と同じ様相。大局的にも局所的にも反復が多用されすぎで流石に笑ってしまうけれど、おかげで飽きずに見られたとは思う。

タイムトラベル家族 1991年から愛を込めて(2022年製作の映画)

2.5

なるほど今は未来なのだという再確認はありつつも、全体的にはノリと都合にまみれててある種の懐かしさすら覚えるドタバタコメディだった。登場人物の情緒が滅茶苦茶なせい(おかげ)で変に湿っぽい話にならなかった>>続きを読む

SUSHI GIRL(2012年製作の映画)

3.0

前置きが長いなーと思って見てたら本筋だった。嫌いじゃないし面白いところもそれなりにあったけど、見終わってみたらなんかもっと面白くなってないの変じゃない?とキツネにつままれた感じになってた。あからさまに>>続きを読む

灼熱/灼熱の太陽(2015年製作の映画)

4.0

争うことの理由を考えても仕方ないのでそういうものとして見るけど、禍根が生まれて続いて消せなくて、その解決策はないってのなら、そりゃどうしたって味気なくもなる。ラスト20分くらいの果てしなく続く虚無感が>>続きを読む

パップス(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

生きていきたきゃ子供はみんな大人になるしかないんだねっていう冷たさがとても良かった。

心と体と(2017年製作の映画)

3.0

このおじさん変に気取ったり急にしょげたり雑に拗ねたりであんま魅力的に見えなくて、そのせいか二人がうまくいく想像が微塵もできなくて、どうでもいいよという気持ちになってしまった。いろんな種が植えられてるの>>続きを読む

シエラネバダ(2016年製作の映画)

3.0

口を出すばかりで耳を貸さない人たちの愚にもつかないやりとりを延々見せられ、あとはこっちがどうやって面白味を見つけるかって問題になってくる。つまるところ揉め事は誰かが笑い話にして供養してあげないとどうに>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

愛情なんて契約書のない約束みたいなものだから、信頼が崩れた瞬間にいびつな主張でしかなくなる。オープニングでおおよそどういう話かは提示されるので、あとは主人公がどうそれを認識するのかを見守るのみって感じ>>続きを読む