海老シュウマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

海老シュウマイ

海老シュウマイ

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ヤッターマン(2008年製作の映画)

3.0

福田沙紀さんクロニクル。「櫻の園」に続いて激推され期だった頃の作品。

無難に可愛く出来上がっていてぷにぷになのだけど、お話に絡んでるんだか絡んでないんだか微妙な役柄。

何より深田恭子に持っていかれ
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そばかす(2022年製作の映画)

3.0

あの三浦透子なのに何でもセリフにしてくれるのは何なんだろう。前田敦子の狂言回しは仕方ないにせよ全体的に過剰な印象。画面見なくても音だけ聞いてればわかるよね。

もちろん、
そんなわかりやすく、間口の広
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交換ウソ日記(2023年製作の映画)

2.0

メリーゴーラウンドの桜田ひより見た?これぐらいの表情だけの演技、奴にとっては朝飯前だから。これからどんどん使ってよ。

他に書くことはあんまりないかも。乱立期に作られていれば埋もれてたんじゃないかな。
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最後まで行く(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

日→韓の順で観たからなのか、韓国版も微妙にハマらず。

結局、死ななくていい人々をガンガン殺しておいて、ホモソーシャルな男同士のキャッキャ感出されても…
「容疑者Xの献身」のときに無辜のホームレスが死
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破戒(2022年製作の映画)

3.0

「差別をしてはいけない」という禁止則でしか語られない、捉えられないというのはかなり問題で、根本から演繹的に積み重ねていった結論として「よくない」にならないと。

どんな時代でもどんな状況でも、どんな人
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イカロス 片羽の街(2023年製作の映画)

2.0

こんなファン向けムービーで暴れてもしょうがないのだけど、

テーマとして喪失、だから人の死、って安易すぎじゃないですかね。3作とも殺してることからすると、企画段階で「とりあえず殺すのはマストで〜」って
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いざなぎ暮れた。(2019年製作の映画)

3.0

吉本絡みで地域おこし映画なんて公金の匂いしかしないのだけど、意外に良かった。

変顔や変な声、変なジェスチャーに頼ることなく、ちゃんと「本人たちは真剣、必死なのに可笑しい」が成り立っていたように思う。
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.0

新しいことへの挑戦は買いたいけど、
自分の得意な分野に新しい要素を追加する挑戦なら、それはそちらの事情でしかないでしょ、になるし、
ロマンティックコメディとミステリーの配分を8:2にするのは「挑戦」で
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍で撮影が困難な中、堂々と演者もマスクをして撮影ができる大発明ドラマで、毎話きっちり泣かされたぐらい好きなやつ。

もともと泥臭い大映ドラマの世界だったわけで、コードブルーのようなスタイリッシュ
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妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪(2022年製作の映画)

4.0

映画として良い出来とは決して言えないけども、
小芝風花と松本まりかのシスターフッドものとして、小芝風花のエンパワーものとして最高だったし、
「ツルツルな世界とザラザラな世界」論の扱いも興味深かった(あ
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七人の秘書 THE MOVIE(2022年製作の映画)

2.0

ドラマを観ようと思っているうちに溜まってしまい劇場版から観ることに。
それぐらい期待して自分からお迎えに行った自分でもドラマはパスでいいやと思わせる出来は残念至極。

もともと2時間で7人+悪役という
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次元大介(2023年製作の映画)

3.0

原作のこの人物に特別な思い入れがないので楽しめた。

ただ、似たプロットでも「トランスポーター」のように設定を少しアップデートしていたり、「ニキータ」や「ベイビーわるきゅーれ」のようにさらにもう一段階
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溶ける(2015年製作の映画)

5.0

なるほど井樫監督のテーマ、メッセージはこの「溶ける」から流れるものだったのか。

本作をより先鋭化させたのが「真っ赤な星」で、反対に一般向け・商業作品としてリファインしたのが「あの娘は知らない」なんだ
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真っ赤な星(2017年製作の映画)

4.0

「あの娘は知らない」で書いたことすべて取り下げたいくらい、別人が作ったような感触。

なんだろうこの熱量。
あちらが画面内温度24℃なら、こちらは100℃越えてそう。
決して登場人物が泣き叫んだり怒り
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

4.0

やはり齡70過ぎの御大にしかできない作品ではあり、「オメェら行動しろよ!」的なメッセージは刺さるところではあった。

完全に偏見だし差別だけど、これを30〜40代にやられていたら激怒だった気もする。も
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かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

5.0

これ本当にすごい。
確かにアニメ3期(実写2作目)の後に無理矢理くっつけた感もあるけれど、

二人が「告らせたい」ことは何だったのか、求めていたのは何かの行為やモノではないよね、そして自分自身の解放が
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

1.0

誰も観ない本作を通じてこそこそと「ドライブ・マイ・カー」をdisりたいという姑息な手段なのだけど、
喪失の物語として人の死を利用するのって安直だし別に高尚でもなくない?

確かに、人の死は究極の喪失と
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

2.0

お話も映像もキャストもさほど悪くないし、全体的な手触りも悪くないはずのになぜか結果、満足はせず。

何度か観直して気になったのは、画面に人物が一人でいるシーンが極端に少ないこと。いや自室は独りだったじ
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アストラル・アブノーマル鈴木さん(2018年製作の映画)

4.0

なるほど辻占恋慕へ続く「捨てる」お話。

「こんな奴、痛いよね?」だけでもなく、一方で「痛くて何が悪い!」と開き直るでもなく、そんな単純な二元論で片付けず、バランスの良い着地が心地良かった。めちゃくち
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

このお話、オリジナルでも互いに「相手を思い遣る」気持ちが見えないので、もともとあまり応援する気持ちになれないのだけど、

日本版チューニングとして、マーケティングとしても、男女を入れ替えることで、オリ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

1.0

原作関連まるまる全くの無知。勝手にギャラリーフェイクみたいなやつを想像してたので、一切、頭脳を使わないお話に面食らった。

誰が何のために動いてるのか、2時間かけて何を成し遂げたのかさっぱり理解できず
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どう見ても滅多斬り案件で、粉々に刻んでやろうと挑んだら、己の水分全部持ってかれた案件。

どうやったって言い訳できないジェンダー観、家族観、国家観、軍隊が持つ陰の側面を無視した陽だけのホモソーシャル感
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チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

3.0

営業職?企画系?その手の職種でコミュニケーション能力が高く、仕事ができる役柄だと、相手の実家に行くシーンなんかすごくビジネスっぽく映るのがマイナスだった気がする。
言葉遣いやら所作まで完璧であればある
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

2.0

重く暗く、広瀬すずがDVされてて逃げ出してシェアハウスで疑似家族を作っていく話かと思ったら、すげーライトなのなんなの。田島列島だったのか。

この感じならもっと間口広く、ライトなテイストでもっともっと
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

4.0

予想としては、小出早織のあたしうまいでしょ感やら、キャラクターとして、夢を追うあたしって他人と違うでしょ感を押されても厳しいし、映画の作りとして決めセリフ連発で刺さるやろ?感出されるのもキツく、こちと>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

1.0

要するに弱者エクスプロイテーション映画なんだな、これは。
是枝ワナビーでさえなくて、系統としては少女コミック原作映画に近い気がする。既視感強めの出来事や登場人物、観客の期待を1ミリも裏切らない展開など
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ジャーマン+雨(2006年製作の映画)

5.0

エンタメ性は低いし作家性全開なのに好き。
野嵜好美(とその役)を愛せるかにかかってはくるけども、全然愛せる。正しくはないけど愛せる。
どなたかのレビューで「下妻物語」との共通性を指摘されていて首肯だっ
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

飯塚健のいつもの舞台チックなやつ。
そこは自分の中で、ものすごいノイズで作品全体の評価にも影響を与えているけども、

それを抜きにしても、お話として一直線すぎな気がする。
家族観についてセリフで叫んで
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レミングスの夏(2016年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

おい!誘拐の意味!
どうやったってロリコン野郎に罪をなすりつけるために誘拐したと思うだろ!
トリックの数々で奴を陥れることを期待しちゃうだろ!

それが勤務先の企業を休みにさせるためって、いくらブラッ
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ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)

3.0

なんなの?3分に1回イラっとさせる実験か何か?

親たち4人を置いておくとしても、
佐藤大輝は訳のわからん理由で振っておいて今さらなんなの?優希美青まわりは教員も含めて狂ってるし、
メインもサブも、ガ
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なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

2.0

平均的にまとまっていた気がするし、二人のビジュアルが最高なのは確か。
そして、「オオカミ少女と黒王子」などの王道パターンをアップデートした設定、キャラクター造形は時流を読んだチューニングとして悪くない
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

2.0

これ短編の1篇を無理矢理、長編映画1本にしてるからつまらないんであって、原作も福田雄一も橋本環奈ちゃんも悪くない気がする。

大した謎解きもせず、犯人の動機、心情もさっぱりわからなかったのに、ダラダラ
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俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本作の登場人物、全員が大好きだ。
麻生久美子にやられっぱなしで、日本一の愛すべきダメ男のヤスケン、そして、自身が投影されたような宇野翔平。
「キャスト目当て」なんてのは低俗に語られるけども、やっぱり映
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

4.0

こういう、たかだか依存のセックスを意味ありげに描く話は本当に苦手。明るく楽しいスポーツセックスが好きだ。

ただ、何かで埋めないとどうしようもない瞬間があるのも確かで、犯罪にならないなら何をやってもい
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

1.0

まぁまぁそんなに怒らなくても。
いつもの入江悠なだけじゃないか。

テクノロジーやらデバイスの造形がチープなのはいつものことだし、ハッカー()が何でもできちゃう存在で警察が無能なのも。

そして、何か
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

1.0

池井戸潤は原作を読んだことがなくて、半沢直樹のドラマを5話ぐらいで途中離脱という程度なのだけど、こんなに運とパワープレイで解決する感じなんですかね。
もっと頭脳プレイで合法的に解決してくれるのかと思っ
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