AtsushiShidaさんの映画レビュー・感想・評価

AtsushiShida

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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

観終わってからずっとぐるぐると考えている。

ヤクザの人権とか、もちろんそういうテーマではあると思うけど、それよりもっと根底の「存在」とは何なのだろう、人が人に及ぼす影響とは何なのだろう、そして、ひと
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ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

3.2

生まれながらのカーストを越えたくて、知恵を振り絞って飛び込んだ上流階級。
上流階級にいるからこそ、より強く感じる格差。
実際にこんな逆転劇は少ないんだろうなと思いながら、現実の延長線上の半フィクション
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.7

コミカルさもあって、何より音楽も最高。
色褪せない名作。

さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.7

意味の分からない映画を観てしまったなと思う気持ちと、それがなんかクセになる妙な感覚。
カメラワークがない、全シーンそれぞれ固定カメラのワンカット。
時系列も分からないし、彼らがいる時代もわからない。
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おのぼり物語(2010年製作の映画)

3.2

急展開や色恋沙汰みたいなドキドキな展開はないものの、日常を淡々と描いた自伝的作品。
華々しさに行き着くまでの、すごく泥臭い日々は、漫画家でも、デザイナーでも、バンドマンでも一緒だと思う。
その、誰に求
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.7

アクションは1作目より確実にカッコいい。
小さい頃、何度も巻き戻して観た。

マトリックス(1999年製作の映画)

3.5

初めて見たのが小学生のころ。
いまでも、「自分がいるこの世界は、仮想なのかも」とふと思ってしまう。
いま観ても最高に面白い。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

家族とは何なのか。
生きていくこととは何なのか。

現代の日本における格差も描きつつ、人と人とのつながりの美しさと残酷さを同時に描いた傑作。

出演者全員言わずもがなだけど、松岡茉優さんの芝居が心に刺
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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013年製作の映画)

3.0

デイビッドギャレットの演奏技術の高さと色気に圧倒される。
何百年も続くクラシックの世界の奥深さよ。
当時の世相とかも含めて面白い作品。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.8

泣いた。
イラク戦争が始まったのが小学生のころで、あのときテレビで見ていた戦争の様子の解像度を上げると、こんな世界だったんだな、と。

英雄、鬼、父親、夫、様々な顔を持つ1人の男。
最期、つらい。

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.0

これが100年前の映画。
素晴らしい。
いまでもこの舞台美術、メイク、衣装、すべてがカッコいい。
怖さ、ではなく、不安になるこの感じ。
病みつきになります。
ホラー映画の最初期の作品なので、このあとに
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.4

映画の半分くらいが「馬鹿野郎」と「この野郎」でできてる。
出てくる俳優さんたちが全員めちゃくちゃカッコいい。
ヤクザ映画でキメるって、男の俳優の憧れなのかも。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.7

生活の一番身近な問題を、フィクションを交えながら描いた作品。
ミジャを演じたアン・ソヒョンの肝の据わった芝居も素晴らしい。

こういうフィクションのふりをしてしっかりと現代社会の問題にスポットを当てら
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ふたりがノイズミュージックを作る過程が面白い。
俺も体育館でレコーディングしたい。
病気の進行を止めるのがノイズミュージックなのも、それで死んだ相方を燃やしてる音をレコーディングするのも、ものすごくロ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.2

ハードボイルドながら、不器用な2人の恋愛モノ。
復讐と同時進行の恋愛の物語で、ただ強いだけの女性でもなく、感情の繊細なバランス感がとても綺麗に表現されている映画。

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

ストーリーがありきたりに感じてしまったので、ぜひ原作を読んでみたくなった。

地球にいる家族を選ぶか、新たな星を選ぶか。
自分ならどうするだろう。

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

今回のドナルドとバイデンを予知したかのような脚本だったけど、なんと1990年代にはすでに完成していたとのこと。
歴史は繰り返すんだな、と変に納得。

上映中のフィルム交換の印が出たり、8Kカメラで撮っ
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ネットワーク(1976年製作の映画)

3.5

視聴率に踊らされてどんどん狂っていく人々。
コミカルな風刺的な映画でもある一方で、TV局の裏側のルポ的な側面もある映画。
アカデミー助演女優賞を取ったベアトリス・ストレイトが素晴らしい。

告白(2010年製作の映画)

3.7

痛快なストーリー。
殺すわけでもなく、身体を傷つけるわけでもなく、一生精神的に苦しめる。
そんな中でのバカ抜けに明るい音楽。
観てて爽快感すら覚えてしまう作品。

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.6

気持ちの良いほど愉快な映画。
ショーンペンの演説のシーンは、コミカルだけど胸にくるものがある。

主人公2人の人間的な成長もあり、コメディからの振り幅もあるが故にラストシーンはすごく良い。

美術もか
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

1932年の作品。
実際の見世物小屋のパフォーマーたちが出演しているカルト映画の代表格。

見世物小屋の役者たちが、見世物として扱われるのではなく、信頼感があって、尊敬すべき人たちとして描かれているの
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

少年2人にあどけなさと可愛さが残りながらも、大人への階段を少しずつ登っていって、2人だけの手探りの旅の中で、それぞれが成長したいく。
作品全体にユーモアもありつつ、個性とは?を改めて教えてくれるような
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.3

役所広司さんが凄まじい。
黒と白だけでは表現できない世の中で、黒と白をつける司法制度。
それぞれの想い、もどかしさ、理想、様々なものが絡み合い、多くを語り過ぎない映画。

WASABI(2001年製作の映画)

3.0

ジャンレノだからなのか、屈強な男と少女のアクションもの、という点でレオンに見えてしまう。
が、コメディも強く、当時のトーキョーの色味も多々反映されていつつ、ツッコミを入れながら見るのが楽しい映画。

第三の男(1949年製作の映画)

3.2

エビスビールが飲みたくなる。

モノクロだからこその光と影のコントラストが素晴らしい。
技術的にやれることが少ないからこそ、当時の人たちのアイデアがすごい。

映画、映像のセオリーを作った時期での作品
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.5

初期SFの金字塔。
アクションではなく、高い知性の地球外生命体との交流を描く作品は1951年当時ほぼ無かったのでは。
人間以上、という意味ですごく宗教的な色も強い作品で、時代背景も含めて面白い。

パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.5

所謂テロリストと呼ばれる人たちに焦点をあてた映画。
最期の1日をどう過ごすのか。
パレスチナの現実を丁寧に誠実に描いているのだと思う。
感情的なシーンがほぼなく、ドライな「説明」映画。

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

もう、言わずもがな最高の作品。
冬になると観たくなる。

hide 50th anniversary FILM 「JUNK STORY」(2015年製作の映画)

3.5

読んで字の如く「文化」を作った人。
今でもやはり聴くし、何かに迷った時に指針となる人。

貴重な映像で素の部分も垣間見える気がして、定期的に見返したくなる映画。

運び屋(2018年製作の映画)

3.7

実話が元ということでストーリーがすごくリアルなのと、ロードムービーっぽさもありつつ、温かい人間味が伝わってくる。

追われるイーストウッド、追うブラッドリー・クーパー。
素晴らしい。

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

観終わった頃に「あ、アンソニーホプキンスか!」と気付いた。
なんと81歳。
あのインパクトとはかけ離れた柔らかさと、ちょっと癖のあるキャラクターが素晴らしい。

600年振りのローマ教皇の生前退位の裏
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

レディ・ガガもブラッドリー・クーパーも素晴らしい。
甘くて苦しい映画。

アルゴ(2012年製作の映画)

3.0

実話が故、そもそも話が面白い。
「アルゴ」という映画を作ることにして、イランに残された6人をロケハンスタッフに変装させて救出する。
無謀なようで現実的。
手に汗握ってしまった。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

とてもシンプルな演出、シンプルなセット。
だからこそアダム・ドライバーと、スカーレット・ヨハンソンの芝居がダイレクトに伝わってくる。
後半の2人の口論のシーンは本当に素晴らしい。
演出家と女優の夫婦が
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