ろーたすさんの映画レビュー・感想・評価

ろーたす

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裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

4.0

ザ・理不尽。娯楽であるはずの映画を見てこんなにやるせない気持ちになるのも癪ですが、でもそう思わせるほどに痛切な展開と重々しい演出にまんまとしてやられました。
鑑賞後に「気分最悪」と思った時点でこの映画
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.9

爽やかさをベースにほんの少しペーソスを加えた青春映画。
ほんとこの手のロードムービーに外れって中々ないです。
ほろ苦いところはあれど、コメディタッチに描く場面とのバランスが良いので、暗い気持ちにはなら
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.1

これは凄い。脱獄モノ映画の最高峰じゃないですか。
描写は物凄く淡々。本当に、ゆっくりと静かに時間だけが流れていくかのような淡々具合。
「一人の青年士官が監獄からの脱出を謀る」までの一連の下準備を緻密な
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.2

今年も良い映画がいっぱいで嬉しいなあ。
日本との文化の違いにまずは驚き。トルコの片田舎では今もああいった慣習が残ってるのか。
クローズアップを多様したカメラワークで登場人物の表情の変化や動きが読み取れ
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.2

面白すぎて困惑。
生来超ビビりなもんで普段ホラーは見ないのですがこれはほんとにほんとに良かった。
最初はびくついてたのですが途中から演出一つ一つの巧みさに感動して怖いという感情がふっ飛びました。
いや
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.0

銃撃戦は味付け程度で、心理描写や人物描写に重点を置いたギャング映画ですが、演出にはスリルがあります。
男2人の追跡に気付いたジャンギャバン。アパートの自室で銃を取りだし2人を待ち構える。カメラはずっと
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

主人公の理想を具現化した妄想ギグのシーンで高揚感MAX∞。このシーンだけはほんとに∞点もの。
あと脇役が魅力的でした。
主人公の提案にいつも「良いね」「やってみよう」と即答してくれるギターの男の子。べ
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奇跡の人(1962年製作の映画)

4.2

とにかく熱い映画。
サリバン先生がマジ熱い。
生まれつき三重苦のヘレンに対して同情や哀れみは一切寄せない。あるのは「目の見えない耳も聞こえない女の子に世界を感じさせたい」という熱意だけ。
暴れて言うこ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.2

めっちゃ上質なサスペンス。緊張感の演出ほんとに上手すぎ。
あと、男をかっこよく撮るのも上手すぎ。ジェイクギレンホールをこんなかっこ良いと思ったの初めて。
でもヒュージャックマンはちょっと怖かったな。。
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

普通に娯楽映画として、コメディとして面白い。
特にあのパロシーンはほんま反則な。元ネタ知ってて我慢できる人おらんでしょあれ。
使うシーンによってドキュメントタッチな撮影に切り替えたり現代のSNSを使っ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.4

裏に政治的なメッセージが隠れてるとかそんな話は他の人に任せます。難解なのかもしれないが理解する必要はない。目に見える映像だけを真剣に見つ
めれば十分です。
危険と安全の線引きが定まってない小さな女の子
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.5

育ちの悪い超超超絶美男子が金持ちのフツメン(ロネも美男だけどこの映画のドロンと並んだらフツメンにしか見えない)にコンプレックスを抱く絶妙な対立構図。
良いところたくさんあるけど特に筆跡習得シーンが最高
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