軽やかに物語進めるところなどは石井裕也監督らしい映画でとても面白いです。
俳優も皆うまく、松岡茉優さんと窪田正孝さんのバーのシーンは必見です。
気になるのは、業界のウラ話的な前半がややあざとく感じ>>続きを読む
イザベル・ユペールさん、出ています!としか宣伝できない映画です。
内部告発した秘密契約も曖昧、暴行事件も曖昧、自作自演と認めたことも曖昧、冤罪かどうかも曖昧、何を描こうとしたのでしょう?
「私はモ>>続きを読む
クリスティアン・ムンジウ監督は、実際にルーマニア トランシルヴァニア地方で起きた「2020 Ditrău xenophobic incident(ディトラウ排外主義事件)」を描きながらも、マティアスと>>続きを読む
トレーラーと本編の違いにびっくり!ですね。
本編はミステリーというわけではなくヘアスタイリストたちの人間生態学的考察(笑)とワンショット手法が売りの映画でした。
エンドロールのディスコダンスシーン>>続きを読む
この手の映画に求められる突き抜け感がないのですが、どことなく魅力を感じる映画です。
ノルウェー映画です。ホラー?コメディ?アイロニカル?と最後まであまりはっきりしないのが残念です。
すでに次作がA>>続きを読む
この映画の軸となっているのは音楽ではなく、2011年3月11日の何ヶ月前から始まる感傷的な過去の物語です。それをあらためて時系列で見直してみますとかなり雑な物語であることがわかります。
おそらく路上>>続きを読む
石井裕也監督渾身の社会派映画か、とも言える強い思いを感じはしますが、原作にはないと思われる洋子を創作したことが大きな間違いです。
真正面からさとくんを描くべき題材です。
あなたは現実を見て見ぬふり>>続きを読む
映画の内容的にも、カットの間合いの長さやフェードアウトや黒味が多いなどの手法的にも140分は無理です。
アンダーカレントとは下層の水流、底流、表面の思想や感情と矛盾する暗流という意味らしいのですが、>>続きを読む
2002年インド北部のダリトの女性たちが立ち上げた新聞カバル・ラハリヤ、現在はデジタルメディアとしてさらなる挑戦を続けているようです。その取材スタンスはジェンダーや社会的弱者に軸足をおいた地域密着型で>>続きを読む
南と博の二役の発想は面白いです。ただ、もう何シーンか交錯するシーンがあればなお良いかと思います。
題材自体はかつてのオンシアター自由劇場がやりそうな演劇ネタで面白いのですが、シーンそのものも編集も間>>続きを読む
「熊はいない」権力などまぼろしだ、恐れることはないと果敢に抵抗し続けるジャファル・パナヒ監督の最新作。
映画は二重構造かつメタフィクションの複雑な物語です。
パナヒ監督はこの映画を撮り終えた後逮捕>>続きを読む
原田眞人監督、例によって濃いいキャラと目まぐるしくシーンをかえる手法で何の映画かわからなくしています。
本当はネリとジョーの映画にしたかったように見受けられますが、説明ゼリフで語るだけでは無理だと思>>続きを読む
今どきの100%がこれだとすれば「卒業」のベンジャミンなんて危ない人にされちゃいますね。
いろいろな映画があっていいわけですので単に個人的評価という意味でいえばもう少しなんとかしてもらわないというこ>>続きを読む
配給の宣伝文句に惑わされずに見ると結構面白いかも。
B級臭ただようスペイン映画ですが、リベンジホラーというわけでもなく、結構複雑なシリアスドラマです。「台北ゴールデンホース(金馬)映画祭」でのタイト>>続きを読む
さすがケイト・ブランシェットと言うべきか、やり過ぎと言うべきか。
バーナデットは広場恐怖症ということですが、なかなかそうとは見えず、主張がはっきりしているのはディベートの国では特に際立っているわけで>>続きを読む
イングランド王リチャード三世の遺骨を発見したのはアマチュア歴史家の女性だったという実話ベースの映画。
サリー・ホーキンスさん頼みの映画ですね。
予告編以上のものがなく、ドキュメンタリーで詳細を見た>>続きを読む
セドリック・クラピッシュ監督、久しぶりにうまくまとまったスキのない映画だと思います。スパニッシュ・アパートメント以来じゃないでしょうか(ゴメン)。
この映画がまとまってみえるのは、失意の女性ダンサー>>続きを読む
これほどの姉弟間の憎しみのわけは何だろう?とその答を待ちます。でも映画は何も教えてくれません。
革命の国の住人と忖度の国の住人の価値観の違いかも知れません。
あるいは、そうではなく答などないのだ、>>続きを読む
加藤拓也監督「わたし達はおとな」に続く長編第2作。
W不倫中の女性のもやもやが夫の口撃によって本当に女性の意志かどうかわからないままに爆発して、つまりはキレて女性が家を出ていくことになったという話で>>続きを読む
ブルーバック撮影で描かれる表現主義的、絵画的、そして悪夢的な1920年のウィーンの街が面白いです。これに尽きると思います。
猟奇的連続殺人事件のミステリーが引っ張っていく軸にはなっていますが、明らか>>続きを読む
「アダプション/ある母と娘の記録」「ナイン・マンス」と見てきましたが、時代ものという点ではやや異質な感じがします。つくりも他の2作に比べますとやや雑です。
この映画でメーサーロシュ・マールタ監督がな>>続きを読む
森達也監督は日本を代表するようなドキュメンタリー作家かと思いますが、この映画はらしくない、つくられすぎた映画に感じます。
事件そのものは残された資料などでできるだけ事実に近いものになっているようです>>続きを読む
映画から津軽塗への愛が感じられないなあと思いましたら、そういう映画ではなく「津軽塗が繋ぐ父娘の絆 そして家族の物語」ということでした。
高森美由紀さんの小説『ジャパン・ディグニティ』がそのようですの>>続きを読む
映画の手法として、またこの現実を強く訴えようということなら、ソヒの置かれた精神的抑圧環境をもっと現実感をもって淡々と描く強く深く描くほうが正解だと思う。
二部構成にしていることで新たに明らかになるこ>>続きを読む
こんな素晴らしい映画が半世紀も前に撮られているんですね。驚きと、ああ、半世紀遅れなんだと残念な気持ちになります。
自立し主体性を持って生きようとする女性と女性を家庭に閉じ込めて自分の支配下に置こうと>>続きを読む
内容はおおよそ想像がつきますので、見るべきは俳優という映画かと思います。
横浜流星さんは身体づくりやそのストイックさは役にあっていますが、目がやさしいですし、笑顔がきれいですし、あまり枯渇感やギラギ>>続きを読む
コルセット(corsage:ドイツ語)に象徴される「抑圧された女性像」と戦い、また40歳という「老い」に抗う1878年のエリザベートをヴィッキー・クリープスが演じて2022年カンヌ国際映画祭ある視点部>>続きを読む
小気味よい見事な展開と特徴的なカメラワークが素晴らしいです。
え?!と思うことの連続ですが、リズムがいいですし、有無を言わせず引っ張っていく力強さがありますので、まあそういうこともあるかと割と自然に>>続きを読む
ザクのキャンディへの思いは、無償の善意なのか、同情なのか、愛なのか。
なにごとにも怒ることなくすべてを受け入れてしまういい人ザクが見ているのは子どもを介した疑似家族でしょう。
でも、それさえも手に>>続きを読む
穿った見方をすれば、ペットショップの水槽は中国で、フォンの水槽は香港ということでしょうし、直接的にはカメの不自由さはフォンの不自由さでしょう。最後にそのカメがエドワードの母親によって川に捨てられて行方>>続きを読む
16歳で生き別れになった恋人への思いを軸に、アウシュヴィッツのフラッシュバックがバランスよく挿入されてうまくできており集中して見られます。
恋人レアとの再会も、その時末期がんに冒されていたことも事実>>続きを読む
カンボジア系フランス人のダヴィ・シュー監督がなぜ韓国系フランス人の養子の話?と思いましたら、Laure Badufleという友人の実体験をベースにしているそうです。
パク・ジミンさんの実在感がなかな>>続きを読む
綾瀬はるかさんの映画ですね。アクション映画としてはダメだけれど、綾瀬はるかさんひとりでもっていました。拳銃を持つ様にも違和感はなく、立ち振舞も美しく、台詞に力があります。また逆に台詞がなくてもその佇ま>>続きを読む
サイキックものに興味はないのですが、ヨアキム・トリアー監督の全作品で脚本を書いているエスキル・フォクトさんということで見てみたところ、案の定、何がおもしろいのかわからない映画でした。
この映画の子ど>>続きを読む
エレガンス・ブラットン監督の実体験に基づく映画です。アメリカの海兵隊新兵訓練所での過酷な訓練シーンが多くを占めますが、映画の主題はゲイの男性の母子関係とホモフォビアです。
おそらく母親は福音派系の信>>続きを読む
「世界の果ての通学路」のプロデューサー、バーセルミー・フォージェアさんによる第二弾(的)な映画です。監督は前回とは異なり、エミリー・テロンさんという方です。
ブルキナファソ、シベリア、バングラデシュ>>続きを読む