オースティンさんの映画レビュー・感想・評価

オースティン

オースティン

メメント(2000年製作の映画)

3.9

この作品の面白いところは、階段を登るように、そして、そこから降りるように、どんどんと難解になっていくところだ。

最初の45分くらいは、プロットを理解するためのパートだ。もちろん、伏線はたくさんはって
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

アニメ映画として、すごく良い。
そして噂通りのボヘミアンラプソディ。

本当にそうだったかもと思わせる絶妙な歴史考察と、振り切ったフィクションのバランスが素晴らしい。

ストーリー展開も、伏線の張り方
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リターン・トゥ・スペース(2022年製作の映画)

4.0

素晴らしいドキュメンタリー。

イーロンってこんなキャラだったかなーと思いながら鑑賞。昔より今のほうが若く見える。

イーロンのパートと宇宙飛行士のパートがバランス良く構成されているのがいい。
宇宙産
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

ハンマーで頭を叩かれたような衝撃的な作品だ。

ただのライブ映像、舞台映像ではない。
「人間」の力を感じることができる芸術作品だ。

全編にわたって演出が凄すぎる。
やってみたい、観てみたいと思ったこ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

これは凄い。狂気すら感じる。

ストップモーションの所作の美しさとコメディのバランスが素晴らしい。

一番の見所はクレジットかもしれない。

騙されたと思って見てほしい作品だ。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.4

やはりこの作品はミュージカルの金字塔である。

リメイク作品なので、ストーリーやプロットなどを評価するのは違う気もするが、今見ても通用する素晴らしい物語だ。

原作のエッセンスを2020年代に理解され
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

good作品。多くの人に愛される作品ではないだろうか。

”聴覚障害と”歌”という要素の組み合わせは、プロットとしては考えつきそうなものであるが、それをここまで丁寧に仕上げているところが凄い。

スト
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.7

新感覚のディズニー映画だ

勧善懲悪でない物語というのはこれまでもあったが、ここまで悪役(ヴィラン)がいないストーリーというのは初めてだ。

それなのに起承転結があって、観やすい作品だ。

個人個人に
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.6

普通にストーリーが面白く、所謂「子供向け」作品ではない。

時代設定や、原作への敬意も感じられて、もともとのメリーポピンズを知ってる身からすると、良い続編だった。

だが、キレイなストーリーにしすぎて
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.6

発想はとても面白く、プロットも悪くはない。
誰もが楽しめるという点ではとても素晴らしい作品だと思う。
思うが、うーん、レディープレイヤー1の方が良かった、

気になったのが、人間側のあまりの「何もしな
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.7

どんな作品か分かって試聴したからかもしれないが、1よりは面白く感じた。

このシリーズのユニークな点として、結構簡単に主要人物が死んでしまうことが挙げられるように思う。その辺りを楽しめたのが良かった。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

凄い作品だ。観ている人が作品の当事者になってしまう。

鑑賞中、終始どういう感情を抱いたら良いのかわからなかった。
面白いし、興味深い。だが、それを笑ってしまっていいのかとも感じた。

本作の題材は彗
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

なんというかイギリスを舞台にしたアメリカ映画という感じで、全体的なバランスが良いとは思えない。

締めるところをもう少し締められればスマートになったようにも思う。

悪くないけれども、特別面白くはなか
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

大人向けのピクサー作品だ。
主人公は「おっさん」だし、メインストーリーの核が「ジャズ」だ。

この作品の大きな意義としては、主人公が黒人なことだろう。ピクサー映画としては初めてだ。

印象的だったのは
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ハミルトン(2020年製作の映画)

4.9

今まで見た中で最高の舞台作品だ。評価を5にしなかったのは、今後これを超える作品が出てきて欲しいという思いと、配信ではなく、映画館で見たかったという”ちょっとした”心残りがあるからだ。

ミュージカルと
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.8

正直、観ていて苦しくなる作品だ。
ポスター写真から感じる華やかさはほとんど感じなかった。
が、その分、説得力は非常に高い。

「そんなことは起こらないだろう」と思うことは一度もなかった。
とても一貫性
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

4.1

良いドキュメンタリー作品だ。大学の講義で使ってほしい。

テック業界では、我々は顧客でなくユーザーなのだという点が一番印象に残った。

薄々感じていたが、我々人間は商品なのである。

(この作品の感想
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.3

ミュージカル映画だが、物語にかなり説得力のあるドキュメンタリーのような作品だ。

社会的な要素もあるが、かなり個人に焦点を当てた描写がされており、心揺さぶられるシーンもかなりあった。

この辺り、さす
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.4

とてつもなく良い作品に出会った。刺さる人には刺さりまくる作品だ。

私はミュージカルRENTが大好きなので、ジョナサンラーションを題材にしているというだけで、ワクワクする。

物語の節々でRENTを彷
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.1

コメディかと思って楽しく観ていたら、普通に惹き込まれた。最後の展開なんかは、韓国映画らしくて、とても面白い映画だと思う。

初めは、”ウォーターボーイズ”とか”スウィングガールズ”のような雰囲気だなと
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.9

主要出演者全員がアジア人という「意義ある作品」だが、「意義」以上に、普通に面白い作品だった。

全体を通して、細かいところまでアジアにこだわっていたのが印象的だ。

少し困ったのが、顔と名前が一致しな
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ジャスティン・ビーバー ~僕たちのカウントダウンライブ~(2021年製作の映画)

3.8

イメージしていたジャスティンビーバーと、ドキュメンタリーのジャスティンビーバーはかなり違った。

色々なことを経験して、素晴らしい人間になったのだろう。

良い人だなーと言うのが感想だ。

実年齢より
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

「難解だ」という感想が多い作品のため、身構えて鑑賞。

思ったほど、小難しくはなく、描写が親切で、楽しかった印象だ。

もちろん初見では理解できない点も多くあるが、わからなくても面白いというのが、この
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.9

アレサ・フランクリンの生涯を描いた作品だが、正直、その生涯を描ききれてなかったように思う。

ただ、それはある程度仕方ない。実際の生涯が壮絶すぎたのだから。

社会的な関わり、家族のストーリー、アレサ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

ダニエルクレイグの007シリーズでは、これが1番好きだ。

ストーリー展開と、絵の美しさ、アクション派手さのバランスがとても良い。

唯一の難点は、長いことだ。
ストーリーにスピード感があるわけではな
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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

3.6

Amazon制作のミュージカル映画。

ミュージカル映画だが、ミュージカルにする必要があったのかよくわからない。

ドキュメンタリーとしては面白かった。家族の話はリアリティがあって、刺さる。

だが、
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.2

続きだ。続きの作品だ。

カジノ・ロワイヤルから続けて観たので良かったが、これだけ観るとなにも楽しくないし、カジノ・ロワイヤル観てから時間が経っていても面白くないのではないだろうか。

全体として、悪
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.6

「ジェームズボンド」が「ダニエルクレイグ」になった作品。

本作の良さは、派手なアクションと緻密なストーリー展開のバランスの良さだろう。

個人的にはシャーロックが好みなので、もう少しアクションシーン
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クインシーのすべて(2018年製作の映画)

3.6

久石譲の名前の由来にもなったクインシージョーンズのドキュメンタリー映画。

幼少期から現在まで、丁寧に描かれているのが印象的だ。

特に駆け出しの頃の話が面白かった。

ただ、ドキュメンタリーなので仕
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カム・フロム・アウェイ(2017年製作の映画)

4.3

AppleTV+の作品がこれにあたるのか分からないが、他になかったので、ここに書く。

とにかく、良い作品だった。
ミュージカルという舞台表現の完成形ではないかと思う。

笑いとシリアスのバランスが素
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

よくここまでまとめ挙げたなという感想だ。

ストーリーは誰もが知っているものだし、ブラッシュアップが難しいかなと思っていたが、なるほど良くできている。

特に冒頭のワクワク感と舞踏会のダンスシーンは圧
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ビーボ(2021年製作の映画)

3.6

リン・マニュエル・ミランダの作品ということで鑑賞。

イン・ザ・ハイツを観た後に観たからか、Vivoの声を聞くと、ピラグアおじさんにを思い出してしまう。

キャラクターとしては成立してるんだが、リン・
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.6

さすが!リン・マニュエル・ミランダ!

それに尽きる。
全編ほとんどセリフはなくて、ほぼ全てが音楽でできている。
そういう意味では、ミュージカルではなくオペラ的な作品だろう。

正直、ミュージカル映画
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

3.8

bad guyが流行りだしてからのドキュメンタリー。
比較的早い段階で、まだスーパースターになる前のビリーを観ることができる。

これを観て思う、彼女は同年代のカリスマなのだ。
取り繕ってないところが
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ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017年製作の映画)

2.9

1,2と観たので、3も視聴。

ストーリーがコメディに全振りされており、そういうものだと思って観れば楽しめた。

ただ、やはりパフォーマンスだけで良かったと思ってしまった。

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

2.8

1を観たので、続きを観ようと思って視聴。

感想としては、1の続きで、それ以上でもそれ以下でもないというところだ。

パフォーマンス部分もそこまで感激しなかった。

1が好きなら2も好きになれるのだろ
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