オースティンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.1

期待値が低かった分、思ったより楽しめた。

コメディ要素があまり笑えなかったのは、時代のせいだろうか。当時観ていたら面白かったかもしれない。

パフォーマンス部分だけで良かったんじゃないかと感じてしま
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

一見するとコテコテの恋愛映画のようなパッケージに見えるが、作品としては捻りの効いた良作だ。

もちろんラブ・ロマンスの要素もある。また、タイムトラベルというSFというかファンタジーの要素もある。だが、
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ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

3.4

作品自体に意味がある。そんな作品だ。

オフ・ブロードウェイの演劇をもとにした映画で、それが、1968年の作品だというから驚きだ。

演劇が原作らしく、場面転換は少なく、語りが多いのが特徴だ。このあた
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.3

原作は戯曲。

そう聞いて合点がいった。

私のようなエンターテイメント作品が好きな人間には、「映画」として楽しんで観られない作品だ。

もちろんそれは悪い意味ではない。とても新鮮に感じた演出と描き方
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

「一作目を見たから」という理由で軽く見始めたら、思ってたより、かなり面白かった。

何より、ハリーポッターシリーズの世界とつながっているところが楽しい。

スターウォーズのエピソード1〜3を観ているよ
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ハピネスは続く:ジョナス・ブラザーズ コンサート(2020年製作の映画)

3.6

ジョナスブラザーズのライブツアードキュメンタリー。

彼らに興味がある人は前作のCHASING HAPPINESSから観るといいだろう。

前作のドキュメンタリーで彼らのルーツを知った上で観ると、単純
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ジョナス・ブラザーズ 復活への旅(2019年製作の映画)

3.9

再結成後、大人気となったジョナス・ブラザーズの再結成までの物語。

世代ではないので、グループのデビュー時の盛り上がりは知らないが、ニック・ジョナスだけは曲とSMASHに出演していたため、単独で知って
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

誰もが楽しめる素晴らしいエンターテインメント作品だ。

VRと現実の融合が軸になった話で、その設定だけで面白い。

しかもVR世界が、厨二病全開のゲーム設定で、最高にワクワクする。

作品における細か
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.9

とても面白いアイデアの作品だ。とにかく、一度観てみるべきではないだろうか。

ストーリーの進行は予想の範囲内ではあるが、登場人物の心情を察しながらみることになるため、ドキドキする。

何よりこの作品は
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アリアナ・グランデ excuse me, i love you(2020年製作の映画)

3.8

アリアナ・グランデのライブ映像が満載のツアードキュメンタリーだ。

ライブに行っても遠くの席だとよく見られないので、こういったライブ作品を家で観られるようになり、本当に嬉しい。

アリアナは音域の広さ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.1

かなり前提知識が必要な作品だ。アメリカや他国ではこの時代のことについて詳しく学習するのだろうか。
少なくとも私は授業でベトナム戦争の反戦運動について習ったのは2分だけだ。

そんな訳で、内容を理解する
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.2

普通のサイファイとして観れば、面白いと思うが、ブレードランナーの続きとして観ると少し評価を低くせざるを得ない。

ストーリー展開はキレイに仕上がっているし、映像も良い。
ただ、やっぱりあのサイバーパン
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.7

あのモータウンの成り立ちを創業者が語るというドキュメンタリー。

最近のドキュメンタリーは暗い部分を丁寧に描くのが多い中、この作品はとても快活な仕上がりになっている。
とても気分良く観られるのが特徴
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.9

サイファイというと華やかな宇宙ものがイメージされるが、この作品は「人工知能」という人間の倫理の問題を扱っている。

それだけでも十分面白いところだが、この作品はその舞台設定がとても面白い。未来的かつ荒
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マイ・ストーリー(2020年製作の映画)

3.8

「ミシェル・オバマの半生」のような作品を期待して見始めたが、少し違った。

彼女の著者をプロモーションするためのツアーのドキュメンタリーだ。

彼女の言葉、意見は、大統領のパートナーである「ファースト
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レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-(2019年製作の映画)

4.6

最後には心が震える素晴らしいドキュメンタリー作品だ。

しかし、本当にNetflixのドキュメンタリーはすごい。テイラーの「ミス・アメリカーナ」くらい良い。

今から思うと、AOCのこの時期の映像をよ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.9

この作品のオードリー・ヘップバーンは素敵すぎる。

スペイン広場でのアイス、真実の口、二人乗りスクーターなど、それぞれのシーンが既に有名だが、映画を通しで観ると、そこまでグっとくる場面ではない。

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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

街並みや風景、衣装やセットなど、俯瞰して観れば、とても美しい作品だ。

ただ、登場人物の誰かの視点に立って考えると、かなり精神に負担がかかる。

回りくどい言い方をしたが、要は、観ていて「苦しい」のだ
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.5

とにかくホイットニー・ヒューストンがすごい。

それに尽きる作品だ。

展開としては、予想しうるもので、ストーリーをホイットニーが完全に喰ってしまっている。

やっぱり歌がすごい。全曲フルコーラスで聞
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.6

往年の名作ミュージカルという言葉がピッタリの作品だ。

どこが良いとか何が悪いとか、そういった細かな感想は蛇足にしかならない。

後世に影響を多く与えており、(有名なラ・ラ・ランドの元シーンなど)一度
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

初めて観るタイプの作品だ。

カラーよりも鮮明な「モノクロ」で、映像美というのは、色が必ずしも必要なものではないことを認識させられる。

モノクロは光の反射の表現が素晴らしく、水が映える。

特に海の
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ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

4.3

数あるNetflixのドキュメンタリーの中でも、飛び抜けて素晴らしい作品だ。

それは、制作が良いからなのか、テイラー自身が凄いからなのかは分からない。

とにかく、テイラーの曲を知る人全員に観て欲し
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クラーク・シスターズ -First Ladies Of Gospel-(2020年製作の映画)

3.3

歌のパートは素晴らしい!ずっと聞いていたいと思う。

物語の進行は、少し分かりにくい。

登場人物の名前と顔がなかなか一致しない上に、目印となる服装が毎回毎回変わる。
それはそれでオシャレで良いのだが
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.7

この作品が、アメリカの全てを反映しているわけではない。だが、こういう側面があるのは間違いない。

日本もそうだが、世界で、人々の経済格差が拡大し続けている。それは今現在肌で感じている。

この作品はそ
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踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

3.4

さすがはバーンスタイン。それに尽きる作品だ。よくこんな曲をミュージカル用に作ったなと思う。

それに合わせて踊るジーンケリーもすごい。

個人的には アン・ミラーのタップダンスシーンに圧倒された。この
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.0

設定は面白い。

ポストアポカリプス✕列車という絶望感と閉塞感を組み合わせた世界観は興味深い。

ただ、如何せん詰込みすぎだ。2時間では、メインストーリーだけを追うことしかできなかった。
そのストーリ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

とても良い仕上がりの作品ではないだろうか。

スコット・フィッツジェラルドの世界を、時代に合わせた解釈・表現で見事に昇華させている。

特に、映像の色の豊かさと、音楽が印象的だった。

パーティーシー
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.6

サクッと観られる作品だ。
オーシャンズ11に回帰したようにも思う。

派手でマネーパワーを存分に駆使した作戦は、スカッとするし、単純に楽しめる。

前作からのメンバーがオールスターのように出てくるのは
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.9


王の凱旋を先に観てしまったので、結末を知りながらの鑑賞。

「なるほど、あれにつながるのか!」という粗い伏線が適当に散りばめられており、イイ感じにワクワクする。

滝を登り切るまでの時間がかなり長い
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.9

映画作品よりもテーマ曲の方が有名になっている作品だと認識している。私も初めての鑑賞だ。

内容としては、概ね想像していたとおりである。

イタリア系のマフィアの抗争が、全体として暗いトーンで描かれてお
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.3

完全に前作の続編となっているため、前の作品をよく知っていることが、この作品を楽しむ前提条件となっている。

内容としては、前作に比べて、スタイリッシュさや派手さが減り、より内面的な作品となっている。
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.1

人類の大プロジェクトである月面着陸を、パーソナルに描いた作品。

よくある宇宙物とは違い、とても繊細であり、淡々としており、物憂げだ。

今まで注目されにくかった「ニール・アームストロング」個人に着目
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.7

ザ・エンターテイメント映画だ。

もう20年も前の映画だが、古臭くなく、今見てもスタイリッシュさがある。

そして、改めて見返すと豪華なキャストに驚かされる。マット・デイモンの微妙な存在感も良い。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

面白い。さすがオスカーを獲った作品だけはある。

韓国の文化や、そこに住んでいる人間でなければ分からないような描写が多くあり、隣国でありながら、異国を感じる点も良い。
逆に、よくこれが欧米でウケたなと
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.9

バットマンビギンズ、ダークナイトを観た者にとっては、最高に楽しめる作品だろう。

上映時間は長いが、その長さは全く感じないほどに、要素が詰まっている。

ストーリーの展開が伏線の張り方と回収の方法、そ
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.9

音楽が素晴らしい。その一言につきる作品だ。

今見ると、さすがにジェンダー観に違和感を覚えるが、その事実も含めて、歴史を感じさせてくれる。

オードリー・ヘップバーンは決して歌が上手いわけではなく、純
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