おさむちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ROMA/ローマ 完成までの道(2020年製作の映画)

4.1

ローマがどのようにできるかのドキュメント。

ローマはメキシコのコロニアローマという地区の名前から。

見ることで深みが増す。それだけでなく、全ての道に通ずるドキュメント。

殆どの人が素人で医者役の
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

4.4

田舎のオタク高校生の日常を描く。
見る限り冴えない生活の極みで、どこを切り取っても外している。ここまで統一された外しは狙わないと出来ない。
主人公役のジョンへダーは実はイケメンだし、ダサく見せてるけど
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.6

癖になる長回し。溢れ出る自然体にフェリーニを思い出す。

クレオの軸のブレなさは凄い。

淡々と流れる日常が少しずつ変わらないようで変わっていく。波のように。

生きるという事もあるけれど、何より生き
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.8

軽犯罪を犯してムショから出てきた若人3人組。
田舎の大地主の老婆の誘拐を企むが、一枚も二枚も上手なので、翻弄されてしまうメルヘンコメディ。

起承転結の教科書のよう。
原作小説未読であるが、恐らく忠実
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.3

時代の移り変わりを描いた傑作。
サイレントと示唆に富んだ内容はまさに映画を楽しむためのもの。

アントンシガーのサイコキラーっぷりよりも生き様の筋の通りっぷり。

ドーンウォール(2017年製作の映画)

3.9

クライマーのトミーコールドウェルがヨセミテの最難関と言われるルート(というか自らでつくった)
ドーンウォールを登り切ったドキュメント。

途中でジャンプして岩にしがみつくコースとか指2本掴めるかどうか
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

ヒメアノ〜ルは原作がめっちゃ好き。
その原作の意図してる所を99分の中である程度上手く掴んだ上で映画的見せ方も兼ね備えてる良作。

森田剛最高ですね。ムロツヨシも上々。 
服装も程良いダサさがグッド。
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

差別について考えるいいきっかけになります。
29分だし、見やすい。

タイムリープものは割れたり服が汚れる事が高い割合であって、定番に笑いが込み上がった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.1

スターウォーズEP4公開時ってこうゆう感じあったのかと思った。

そっくりさん「フォースって何?」 


時間逆行の主題に沿った内容で
仮にそれがなかった時に残るものに何か感じるかと言ったら特にない。
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人魚伝説(1984年製作の映画)

5.0

これぞ日本の映画。情念とはまさに。

静けさと優しさと儚さ

有り得ないような劇的な展開は心模様。自然。
赤と海の深い青が心を奪う。

随所のカットと色合いがとにかく眼福。
目が覚める。美しい。

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先に愛した人(2018年製作の映画)

4.0

お父さんの愛した男とヒステリックな母親と思春期の少年の織り成す人間ドラマ。

前半の淡い色合いとか光の具合が気持ち良かった。部屋の感じとかめっちゃよい。
中盤から後半が若干だれている感じが勿体なかった
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.6

元祖ゾンビ。頭撃たれて死んだり、扉は板で止める等のゾンビ映画の定番が詰まっている。

白黒で冒頭の構図が良い。音楽も初期の電子音楽とかクラフトワークっぽくて良い。

会話の繋がってない感じがB級感すご
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ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.5

笑えたり安心感はあるけど、テンポがもう少し欲しかった。◯ンポよりテンポ。

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.6

夏秋と同じ感じなんだけど、つくられた田舎感に違和感を勝手に感じてしまって結果もたれてしまった。

イメージも勿論大事ではあるものの、もう少しダーティな所とか現実味を感じたいのが個人的な所。

あと料理
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バタリアン(1985年製作の映画)

4.1

レッツパーティムービーイェー

80'sの陽気で頭空っぽな音楽。

オバンバ!

これ実話ってんだから怖いよね…

軍の機密であるゾンビが民間倉庫にある事でうっかり平社員がそれを開けたらあれよあれよ…
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.9

田舎の自然の原風景にうっとりする。

自然のものを手間暇かけて調理して美味しく食べる。

青菜はきちんと芯を抜く手間暇。

沢山の食べるシーンはクノール カルピス 永谷園とCMを想起させるテロリズム。
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モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1979年製作の映画)

4.1

宗教をおちょくってるとも言える。

こんなに高評価かどうかは微妙だが、笑いの優しさがとにかく好み。

ジョークのエッジが効いてて楽しい。これ位のジョークを常に嗜みたいところ。

カリスマは何を言っても
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.0

大阪2児餓死事件と苫小牧育児放棄死体遺棄事件を基につくられた映画。

母親に実刑が下っている。
父親はどこ?

人は
子供であり
母親であり
父親であり
女であり
男であり
蛆虫であるのかもしれない
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

全方位型満足。(と言っても過言ではないはず)

拍手したい気持ち。

スターウォーズの本当の意味でのエピソード7を観たような気持ち。

好きなところをうまくのせて需要にも応えていけるのは凄い。

世紀
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

腰が動き出す音楽のオンパレード。

音楽に詳しくなくとも
恋はあせらずや帰って欲しいのは聴かないことはないと思うし、スティーヴィーワンダーとマイケルジャクソン輩出してビートルズもカバーしてたりってなれ
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

群像劇。クリスマスハッピーエンドの成功例(例外含む)七転び八起き。

役者勢が豪華でテンポも良くって洒落も効いてる。
音楽もジョニミッチェルやビーチボーイズなどの名曲群。

なんだかうまくいきすぎぃ!
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.7

スタローン脚本で破壊盛り沢山のアクションは安心の極み。

シュワちゃんに比べてユーモアに富んでいる所に好感が持てる。

豪華キャラクター出演でとてつもなく悪役いじめかと思ったけど、概ねそうだった。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

有村架純にキャアキャアするかと思ったけど(それも勿論なんだけど)
菅田くんに終始キャーキャーしっぱなしだった。
まつ毛の美しさよ。

映りによってちょっと際どさのある菅田くんが魅力。

サブカル大好き
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浮草(1959年製作の映画)

4.6

なんとまあ風流な。

情緒があり親方は粋でござんす。





あらすじネタバレ

旅芸人の一座が船に乗って地方公演。
そこの客入りは中々どうして盛況とは言えず。
親方の妾と青年期の息子がいる地方であ
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

4.3

トリックは起承転結がしっかりしている。無理矢理な時もあるけども、そこはしっかり繋げる。

メタの境をぎりぎり越えるか越えないかの線をゆらゆらする。

矢部もいっぱい出てきたし、なんならの最後がテンショ
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トリック 劇場版2(2006年製作の映画)

3.9

矢部の出番が殆どないし、
話も2部構成で怪奇サスペンス的要素も殆ど皆無であり、
映画ぽくないし、
敵のインパクトもイマイチ迫力に欠けていたものの

面白い。

やりたい放題感に好感が持てる。
一応起承
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トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.2

矢部と上田の出番が少ない。

トリックもクソもなくオカルト頼み。

鬼束ちひろの月光で許されるものではない。

映画の制約が為せる所業か。

メロ要素とか小ネタの少なさとか。

山下真司出すならラグビ
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.2

テンション上がります。ミュージカルでロックンロールと60年代のR&Bが混ざり合ってる訳で高揚しないわけのない音楽ばかりです。

黒人やおデブと言うマイノリティが下克上していく爽快感。もし今やるならLG
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エストラパード街(1952年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

皆様顔が濃ゆい…

仲睦まじい夫婦→旦那が浮気→妻にバレる→妻引っ越す→妻浮気→お互い許す→ハッピーエンド✨

??

妻の親友が旦那と何回か会うだけでめっちゃときめいたり
妻が浮気する相手にときめく
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.2

日本怪談のお岩さんのお話。初めて知りました。

お岩さんになるだけの理由も頷ける。
恐怖と恨みと悲しみが混在して「うらめしや」の言葉の力を初めて思い知った。

お岩さんをお岩さんたらしめた極悪人の伊右
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.0

周防監督の分からない人に親切に教えてくれるチュートリアル具合の有り難さ。

90年代一般家庭のサラリーマンが電車の窓から見える憧れの君と踊るために社交ダンスに通い始める。

シンデレラとサクセスが混ざ
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八月の鯨(1987年製作の映画)

3.4

老年姉妹2人のささやかな生活。

とは言え年代が違うだけで人間会話すれば皆同じと言うところか。
同年代で周りの人の近況をやれこうだああこうだと話し、
少しの冗談と喧嘩をし一緒にいる為の関係性を修正して
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.4

観た後にマクドナルド食べたくなるかなと思ったらそうでもなかった。

むしろ食べなくてよいとも思えた。

元々のマクドナルド兄弟のつくったハンバーガーは食べてみたいと思えた。

マクドナルドで食べるもの
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

槍のお話。

話聞きたいのに思いやりのない人達に囲まれて
真実を聞かされてやり切れなくなって
槍でやり直して
結局やり込められちゃってる。

なんだか色々とやり過ぎ感は否めないが、次に期待している。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.6

精神の成長が感じられて好ましい。
自己完結の世界だったのが人と繋がる世界へ。
パラレルワールドは世界観をよりスマートにして、明確になっている。

ジャパニーズスタンダードな曲の使い方も秀逸。

劇場版
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