horahukiさんの映画レビュー・感想・評価

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Nefarious(原題)(2023年製作の映画)

3.3

連続殺人犯は悪魔憑きなのか。

死刑執行直前、精神科医が犯人の精神鑑定に臨む!精神異常ならば死刑執行不可、正常ならば死刑執行。執行の可否は精神科医に託された!取調べ室で一対一。自称悪魔と精神科医の鬼気
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.2

記録です。

コカインでラリったクマが森の中で暴れ回るコメディホラー。割合的には9割がたコメディ😂恐らくコメディを主軸に構成が練られており、コント的に設定された個別作為的なシーンごとにコメディを加速・
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ティン&ティナ -双子の祈り-(2023年製作の映画)

3.7

記録です。

『エスター』『ローズマリーの赤ちゃん』『グッドナイトマミー』あたりの影響を感じさせる子供怖い系ホラー。結婚式当日にお腹の中の双子を事件で亡くした夫妻が、修道院から双子を養子に迎える。いつ
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Thousand Year Old Wolf(英題)(1983年製作の映画)

3.5

眼差しによる越境

伝説の白狼が人間になりすまし、狩人一家を内部から崩壊させようと目論む韓国産狼ホラー。激レアらしく、韓国映画資料館でさえもフィルム、ビデオを所蔵していない作品のよう。漢字表記は『千年
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

記録です。


脚本家として崖っぷちな主人公が金銭的理由でハリウッドを諦め、田舎に帰ろうとする直前、脇道にそれた先に例の「宮殿」が現れる。ノーマの圧倒的なキャラクターが主人公であるギリスを完全に食って
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タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

3.7

記録です。

ウルリケオッティンガー監督のベルリン3部作の1本らしい。すんごい真面目な映画かと思いきや、こんなふざけた映画だったなんて!もう有名人のスキャンダルを追うのは時代遅れ。自分たちでスキャンダ
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Renfield(原題)(2023年製作の映画)

3.4

ドラキュラの召使い・レンフィールドに焦点を当てたコメディホラー。ドラキュラ役はニコラスケイジ。11月8日から配信開始らしい。ブラック上司と部下の関係に置き換えて「自分」を持つことの大事さを訴える反パワ>>続きを読む

Talk to Me(原題)(2022年製作の映画)

3.6

SNSによる思考の先鋭化

防腐処理された霊媒師の「手」を使って降霊遊びをする若者たちを描いたA24配給のティーンホラー。監督はYouTuberで本作が初長編。見てみたら、“ロ”ナルドマクドナルドなる
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X エックス(2022年製作の映画)

3.4

未知なる自分というマヤカシ

4:3の画角から扉を開き事件現場へと徐々にクロースするカメラによって16:9の画角へと変更する、スクリーンを跳躍しての映画内世界に侵入するかのような視野の開く始まりは好き
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The Deeper You Dig(原題)(2019年製作の映画)

3.5

轢き殺したゴス女の霊にストーキングされるオッサンのお話。その母親が娘探しのビラ配ってるの見て、この世とあの世のダブルパンチでメンタルを抉られ続けるオッサンが、日曜大工(毎日が日曜日ver)で家を建てる>>続きを読む

マリとユリ(1977年製作の映画)

3.7

記録です。

ハンガリーの至宝(らしい)メーサーロシュマールタ作品。『ドントクライ…』だった『ナインマンス』に対してこちらは『アダプション』チック。前作の主演2人が役名同じ(関連はなし)で出演してるの
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

訪問者が尋ねてくる際のノック回数が7回であるため、タイトルと合わせて冒頭からヨハネ黙示録引用をある程度推測させるような作りになっており、更にはクライマックスで黙示録の4騎士とまで明言される。それでも、>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

記録です。

サイコーすぎる!!『超コワすぎ』路線だったら最悪だなーと思ってたのだけど、劇場版序章→劇場版的導入を経ての旧シリーズ&『カルト』路線はたまんない!口裂けの呪具もキツネの尻尾もないから、ま
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妖花アラウネ(1928年製作の映画)

-

記録です。

HHエーベルスの原作小説が大傑作だったので映画も…と思い見始めたのだけど、原作が普遍的傑作たり得た主題を完全に削ぎ落とし、全くと言っていいほどの別作品となってしまっていて驚いたしガッカリ
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

-

この公開規模で初日終えて(もう2日目も終わるけど)500mark台って逆に凄い…。コケてるの?フィルマのアクティブユーザーが減った?昨日、舞台挨拶のライブビューイング付きのやつ見たんだけど、前日予約で>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.6

テスがAirbnbで借りた一軒屋には先客がいた。先客の男は別サービスで借りたために予期せぬブッキングが生じたらしい。他にホテルも見つからず、テスは男に対する様々な疑惑を解消しきれないまま渋々一晩泊まる>>続きを読む

ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)

4.0

記録です。

ユスターシュ作品は常に二項対立がある的な解説がパンフレットに書いてあった。当然地理的・進路的もあるけれど、大と小も映画を通して対比が行われているように感じた。主人公が(意味もなく)暴力を
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

4.0

記録です。

ハンガリーの至宝(らしい)メーサーロシュマールタ監督の長編。これまた工場労働者。『ドントクライプリティガールズ』を反復しつつ、より大衆化させたような感じで面白かった。主従関係だったり支配
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ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

3.4

記録です。

ハンガリーの至宝ことメーサーロシュマールタ監督の長編。ほぼずっと何かしら流れてる音楽が苦手…。透過性の悪いガラス越しの視線から始まり顔面の接写を経た先にあるのは解放。詳細には描かれないな
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The House in Nightmare Park(原題)(1973年製作の映画)

3.6

ゴシックムード漂う館。そこに招かれた売れない朗読劇役者が、醜い遺産相続争いに巻き込まれるコメディホラー。『猫とカナリヤ』的なODHもの。主演がイギリスの有名コメディアンらしく、1人だけ喜怒哀楽の激しい>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.5

『吸血鬼ドラキュラ』の第7章デメテル号航海日誌部分をまさかの映画化!どうやら計画自体はかなり昔からあったらしい。ウーヴレダル監督なので映像と文章の違いはあれど、残されたフッテージから事実を炙り出すデメ>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.3

記録です。

監督ベンウィートリーなんだ😂前作よりも好き!というかサメ映画に『ジュラシックパーク』とか『魔宮の伝説』とかスピルバーグ持ち込んでる感が間接的(もちろん直接的も)『ジョーズ』リスペクトな感
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佇むモンスター(2023年製作の映画)

-

記録です。

色んな意味で楽しみにしてた作品。新感覚・社会派Jホラーらしい。『みえない汚染』あたりで飼主からの拘束を批判的に捉えていたことを親-子間(児童虐待問題)に転換し、『アジア犬肉紀行』『動物愛
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Bhediya(原題)(2022年製作の映画)

3.8

“無理”を“笑い”で押し通すインドホラーの底力!

狼にお尻を半分齧り取られた主人公がスーパーパワーを手に入れちゃうインド産コメディホラー。環境保護と反人種差別というクソ真面目なテーマを、とことんまで
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サンタクロースの眼は青い 4Kデジタルリマスター版(1966年製作の映画)

3.6

記録です。

憧れのダッフルコートとそれがもたらした実際とのギャップの普遍性がグサグサくる。ユニフォーミティ的な最大の契機がサンタクロースであるのだろうけれど、父親に関する出自の偽装であったり、外の世
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わるい仲間 4Kデジタルリマスター版(1963年製作の映画)

3.5

記録です。

どこを音として顕在化させるかの取捨選択や時間の超越のさせ方が面白かった。それがある種の彼らに対するユーモラスなツッコミのようで、存在自体を取るに足らないものであるかのように矮小化させつつ
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.7

記録です。

無欲時代へのカウンターと何故に無欲とならざるを得ないかについてのゾンビ映画。発想的にロメロに対する時代性を反映したカウンターでもある。『サンゲリア』かと思ったら『シャークトパス』なの笑う
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太陽(2005年製作の映画)

3.9

記録です。

アレクサンドルソクーロフの権力者シリーズの1作。『牡牛座』で普遍へと向けられた眼差しは維持しつつも、昭和天皇の特質ゆえに『モレク神』とも全く異なる牢獄を炙り出す。個がありつつも個は認めら
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.9

プラスチックが社会問題になってるんなら人間がプラスチック食べられるように進化しちゃえばいいじゃん!って発想を直球で仕込んでくるのが流石のクローネンバーグ!どうやらキャリア初期の頃に書いた脚本をそのまん>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.3

コレは傑作!素晴らしいホラーアニメ!

可愛らしくも残虐で、グロテスクな映像の洪水を浴びせられる最高な体験!『Beau Is Afraid』の参考元作品として挙げられている(製作にも参加してる)けれど
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.5

『インシディアス』シリーズ最新作。ジェームズワンでもなくリーワネルでもなく、何故か主演のパトリックウィルソンがメガホンを取り、『2』の直接の続編としてあの家族の9年後を描く。『2』の続きだからアリソン>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.2

記録です。

ほとんど人物に寄り添わないカメラ。構図としては安定的な箇所でもどこか冷淡さがあり、会話の際の切り返しにもそれは貫かれているように見える。空間・人物を問わずレイヤーを跨いだそれはどこか観察
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先生!口裂け女です!(2023年製作の映画)

-

記録です。

霊体とかではなく実在するって設定であれば有名どころだと『口裂け女2』があったけれど、口裂け女がゆるキャラレベルのダークヒーローになる時代が来ようとは…。

口裂け女ってもともと整形かなん
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.6

平均4.0とかステマかな?と半信半疑で見に行ったのだけど、恐怖演出の本気度が高くて驚き!『忌怪島』と何がこうも違ったのかわからないけれど、これが出来るんならバンバンやって欲しい。

序盤からGENER
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キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

4.0

ラースフォントリアー監督の伝説的ホラードラマ『キングダム』の24年ぶりの最新作。とにかく笑えて、キモくてサイコーなやつ。5時間以上あるけど最後まで全く飽きずに見られた。でも家で一話一話ゆっくり見たいか>>続きを読む