horaAyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.5

船を国、船長をトップ、船員を国民に見立てた『スノーピアサー』。後半は完全にホラー。ちなみにボンジュノ監督作ではありません。地下に追いやられた「臭い」は『パラサイト』に通じる。

デス・ルーム(2006年製作の映画)

3.0

『血ぬられた墓標』と『モデル連続殺人』の特集上映とか最高かよ!

縦軸『WRAPAROUND STORY SEGMENTS』ジョーダンテ
伝説のホラー映画『ヒステリア』のセットにやってきた客たちが閉じ
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ツリーベンジ(2008年製作の映画)

3.7

風に揺れ擦れ合う木々の葉が存在しないはずの会話を想起させ、その架空の会話が嗜好で消費される生命の無念を訴えかける。そんな真面目なテーマを掛け合わせ、アホな破茶滅茶スプラッターとして茶化したセンスが好き>>続きを読む

Banana Motherfucker (原題)(2011年製作の映画)

3.1

すげぇテンション。シャウトの数珠つなぎ。『ジョーズ』『エルム街の悪夢』への露骨なオマージュによる笑い、カメラワークにおける『死霊のはらわた』へのインディ映画としてのリスペクト。

Another アナザー(2011年製作の映画)

2.3

原作もアニメも見てないけど、この時間で収めるのは無理があったんじゃないかな。最初から最後まで物語ることに徹しすぎていて、『アナザー』を魅せるのでなく『アナザー』という作品を単に説明しようという意図しか>>続きを読む

眼~まなこ~(2014年製作の映画)

2.0

まなこの存在が一番浮いてる…
自分の身代わりに死んだ姉も連れて卒業旅行に行くっていう、高校と子どもな自分と姉からの卒業をそれぞれリンクさせた発想は良かったと思うんだけど、無理に90分の枠に当て込んでる
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ワルダ -悪霊の呪い-(2014年製作の映画)

3.1

エジプト産のPOVホラー。

音声流しながら行うイスラム教の悪魔払いが新鮮。到着時に購入する銃、どこかから聞こえてくる銃声。治安の悪さが滲み出てるし、文明の発展度合いも根付く文化も全く違うからこそ生ま
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ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-(2012年製作の映画)

3.2

1話目『知ってはいけない友達の秘密』
無理に押しかけた友達の家で発見してしまう予想外のもの。主人公のメンタルの強さに感服。人としての何かが欠落。

2話目『送り◯チガイ』
赤外線で連絡先交換すんの懐か
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

2.8

あんなん歌いながら集団でチャリ漕いだりするもんなんやな〜っていう驚きと、ヤバイ光景がどうやったって目に入るはずなのに主人公の制止を一切聞こうともしない精神的タフさにやられた。

作られるものと作り出す
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魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い(2018年製作の映画)

3.7

わかりやすく協力関係を作り上げていくわけではなく、それぞれの信念に基づいた行動が同一ベクトルを向いていくという展開の熱さ。そんな職業的信念の外枠の中に見え隠れする、人としての生身の人柄。ちょっとした言>>続きを読む

Frost Bite(原題)(2019年製作の映画)

2.2

レールから一切ズレることなく、脇道を提示することもなく誰もが辿り着くゴールラインで待っているのは…。物事の片面を見続ける(見続けたいと願う)ことと、見せられ続けることの相違。もちろん主観的にも客観的に>>続きを読む

THAT/ザット ジ・エンド(2019年製作の映画)

1.2

全く関係ないけど、『IT』にもそうだし『THAT』に対しても申し訳なくなってしまうような内容。自信がないのかカメラを必要以上に揺らしすぎで何がなんだかわからないから興味が持続しない。

Metal Creepers(原題)(2011年製作の映画)

3.0

曲を演奏したら悪魔がとんでもないとこから出て来ちゃうっていうふざけまくった感じが楽しかったけど、少しパワー不足。何とかしようと一人で頑張ってたオッサン可哀想…。

ゲロリスト(1987年製作の映画)

3.3

霊ではない「何か」に取り憑かれた主人公が強迫観念的に都会の雑踏の中で暴れ始める。何も語られないけど、彼女の背後にある吐いてしまいそうなほどに苦しい現実が浮かび上がってくる。誰にも相手にされない。どれだ>>続きを読む

パカリアン(2017年製作の映画)

3.0

エイリアンvs仮面殺人鬼。ほとんど一方的に殺人鬼さんがアルパカ型エイリアンを追いかけてるんだけど、アルパカエイリアンも平然とヤベェことするから文化の違いってこえぇってなった。お互いの文化をしっかり知っ>>続きを読む

フィスト・オブ・ジーザス(2012年製作の映画)

3.2

まさかのゾンビ映画。襲いくるゾンビたちを色んな種類の魚で迎え撃つ。無双シーンの楽しさは良かったのだけど、Brutal Relaxほどの突き抜けたものは感じなかった。途中で少し飽きた。

Brutal Relax(原題)(2010年製作の映画)

3.8

人間の柔らかさがネクロストーム並みのグロゴアバイオレンス。主役のオッサンの表情とか体型から溢れ出てくる絶妙な説得力に笑った。この人なら勝てそう!って思っちゃうもんね。そこが凄い。どんな人にもニッチなだ>>続きを読む

さまよう小指(2014年製作の映画)

3.6

予想以上に面白かった。
根底にある息がつまりそうな現実からポップに外していき、その両者を行き来する。クローンという名の二面性は理想と現実の体現なのか、誰かの主観を通した現実なのかは解釈次第なのだと思う
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

1.5

中盤あたりまでワクワクして見てたのだけど、ヴェラファーミガが語り始めるあたりから急転直下なつまらなさになっていって笑った。なんなんあの兵器使用後から始まるクライマックス。寒いし臭いし香ばしいし、共感性>>続きを読む

超 感染 ファイナル・デッド(2018年製作の映画)

3.2

のむコレ2019。
もともと気の抜けたような始まり方だけど、日常に少しずつ忍び寄る異変の見せ方や人喰いと肉食いの切り替えが作品の力の抜けた空気感を確定させ、その緩めで斜に構えたようなムードの中で繰り広
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キャビン・フィーバー(2016年製作の映画)

2.2

ひとりサバゲーごっこの胸糞感が半端ない。そいつ以外もクソ多めだったけど、クソたちが友情の脆弱性を露呈させつつ崩れてくのは見てて爽快。電波入んないのも閉じ込められるのも定番だけど、血と伝染病リスクという>>続きを読む

父の日/ファザーズ・デイ(2016年製作の映画)

2.0

確かに良い話だと思うし、メイク含めクオリティも高かったように思うけど、アイデア以上のものは見受けられなかった。既に死んだ者を食料として食べるとこだけを映すのがあざと過ぎて気持ち悪かった。ゾンビという存>>続きを読む

片腕マシンガール(2007年製作の映画)

3.7

正しいと信じていたことが悉く最悪な形で社会に挫かれていくから引き込まれるし、その物凄くデフォルメされた社会の不条理に対して現実離れした方法で復讐するという怪談的構造を根底に置いてるから、不条理のデフォ>>続きを読む

カクレンボ(2005年製作の映画)

3.8

社会の深部へと降りていくような下へ下へと移動するカメラと少しずつ現れていく生活感が本作の描こうとする社会的な階層を提示する。小汚いながらも外灯を含めたファンタジー色強めな和のテイストがクーロン城モチー>>続きを読む

修羅ランド(2017年製作の映画)

3.3

NO WARから始まってナチュラルに抗争やって終わる構成が最高な短編。有無を言わさずに全員に死を上乗せする無慈悲さが怖い。始まりは給料の安さと高齢者っていう恨みつらみが盛り盛りなのもいつもの阪元監督っ>>続きを読む

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

3.4

最終電車のアナウンスが夜の時間の始まりを告げる。水面下で膨らんでいく嫌な感覚と期待の双方を同時に爆発させ、攻撃の力強さと勢いの余韻を残すようにカメラだけがこちらに来れなかった男を残し去っていく冒頭で引>>続きを読む

欲しがる女(2016年製作の映画)

3.6

強迫観念的なひとつの考えに取り憑かれた人間の狂気。数多ある選択肢のひとつでしかなかったはずのものが、自分にとっての全てという絶対的な地位を占めるようになることで崩れていく恐怖。かつては当たり前のように>>続きを読む

骸 -MUKURO-(2015年製作の映画)

3.8

『JUST LIKE A MOTHER』
行われることの残虐さと合わさる爽やかな曲のギャップが魅力。『星に願いを』もそうだったけど、バイオレンス描写から生み出される観客側の感情を誘導し、設定した目的
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シタデル(2012年製作の映画)

3.5

どこまで現実なのかが曖昧な作風が不思議な余韻を残す子供怖い系ホラー。目の前で妻が子供たちに殺されるところを目撃した主人公が生まれたばかりの子どもと2人で襲いくる恐怖に怯えながら暮らす様子を描く。

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リーサル・ゲーム(2018年製作の映画)

3.1

人が死んでいってるのに何の緊張感もないゆるゆるでアホな笑いをゴリ押ししてくる独特な作品。金持ちたちが集められ、死のゲームを強要されるんだけど、死に全く恐怖心を持ってない参加者たちの強メンタルには脱帽!>>続きを読む

4×4 殺人四駆(2018年製作の映画)

3.0

スゲェ車!!
車全然詳しくないんだけど、全く揺れもしないとか可能なの?

カリコレ2019で公開された車内で展開するワンシチュエーションスリラー。その自らに課した制約に対して、時間を持たせられなかった
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デッドトリガー(2017年製作の映画)

2.5

未体験ゾーン2019

ゾンビを金儲けの道具として使おうとする権益まみれの大企業と、その陰謀に振り回される人々って感じのやつ。特攻部隊とはいえ、どー考えても役に立たないだろっていう人選が笑える。自分撃
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エイリアン:ダーク・プロジェクト(2019年製作の映画)

1.5

入り乱れていくところとか、前を向かせる物語であるところとかは良いんだけど、これで長篇持たせるのはなかなか厳しい…。

ホラーちゃんねる(2019年製作の映画)

1.5

撮られてた側への視点移動、提示されるリミットに向けたカウントダウン等、『13階段』だけは良かった。

薬間違えて飲ませて死なせてもクビにならんのや…っていうのとか、人形を一目見てブードゥー人形だってわ
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「超」怖い話2(2017年製作の映画)

2.3

夏のホラー秘宝まつり2017

1話目『軋み』
廃墟で彼氏が戻ってこなくて怖かったから、自分も入ってみたら怖いことが…

全体的に無駄に間を取りすぎてメリハリがない。でも乳母車のシークエンスは間をとる
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