かみさんの映画レビュー・感想・評価

かみ

かみ

映画(116)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

きれいな映画だった(色んな意味で)。戦後×ゴジラという渋滞必至の設定なんだけど、まとまっていたし感動した。ただほんと個人的に気になったのは、戦後のわりにキャラクターと展開があまりにきれいすぎる点と、ゴ>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.3

設定はいいんですよ世界観もいいし。でもやっぱ背景をもっと掘れた感じはして、せっかく時間的空間的なスケールがあるんだからそこからの拡張を期待したところはある。まあ入り組んだ要素があるので、ある程度まとめ>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.7

圧巻のスケール感かつすげー踏み込んでるなって思いました。背景知識なくても全然ライドできますね。社会問題をしっかり描きつつ韓国映画ならではのコミカルな場面もあり、見やすくて大迫力。ちゃんと満腹になる作品>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

震災の影響をもろに受けて制作されたんだろうし、リアルなところまで描かれていて感動した。十分いい作品なんだけど、このキャラクターと設定活かすにはもっと背景説明の奥行きあってもよかったかなって感じ。本来2>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

見終わった後呆然とする感じは評判通り。キャラクターが多いので追っかけるのが大変ですが、最後の数分で濃いカタルシスが味わえました、、。この驚きは初見ならではですが、2回目見ると多分また全然違う驚きがいっ>>続きを読む

ウィッチサマー(2019年製作の映画)

3.3

ちょうどいいホラーですね。オープニングからスピード感あるし期待してたびっくり展開もあり、後味のちょっとした苦味もいい。何も考えずに見れる感じ。あんまりハードル上げずに観たので満足感ありました。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

想像してた感じではなかったかなぁ...。いや発想とか展開はおもしろいし、ちゃんと現実的なもので納得させてくれるのはいいんだけど...。もうちょっとヒトコワとか違うどんでん返しがあるのかなって思ってしま>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

いやもうこんなん見せられたらさ、まあそりゃ今年トップよ。群像劇としてのレベルが高すぎる。キャラクターそれぞれのリアルをめちゃくちゃ解像度高く描きつつも、一つのテーマ性と主張をうまく浮かび上がらせて完成>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.4

終盤の切なくも愛しい去り際のカットがすべてでしょ。単純な親子愛じゃない、それぞれの想いと境遇があって成立している。目立った演出はあるけど派手な展開はないので好みは分かれそうな気がする。

波紋(2023年製作の映画)

3.8

ラストの長回しも含め最高でしかないでしょ。僕もこの類のテーマで作ったことありますが、表現が秀逸だしキャラクターの構図作るのがめちゃ上手いね。ま当然かなうはずないんですが。震災を一つの背景として「永遠な>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

韓国映画のいいとこ詰まってるね〜。韓国映画はキャラクターの構図づくりが上手くて、この作品も各々の立場や役割がはっきりしてる。だからこそ色んな皮肉も含めて良いストーリ展開になってるんだよね。子ども、女性>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

3.3

まあその頭からっぽでバトル見たいならコレって感じですかねー。上映時間に見合うような奥行きはなくて、気になるところが色々残るような感じです。おじいちゃんたちの登場は笑ったしアガった。個人的ピークはそこ。

万引き家族(2018年製作の映画)

3.6

群像劇としてレベルが高いのはもちろんだけど、テーマ性がすごく良い。脚本も演技もほとんど穴がなく、リアリティ満点な世界線で描かれる切実な境遇たち。かなり学ぶところはあるし深い余韻が残る。ただ、派手なイン>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

基本的に終始イライラする展開なんだけど、脚本のエグさが気持ちいいのでハマってしまう。家族という一般的な概念の明暗を描いているので、理解しさすさはもちろんあり、かつその延長線上としての行き過ぎた世界観が>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

いやー遅ればせながらではありますが、評判に違わぬ内容でした!脚本もさることながらコミカルでシニカルな演出が良い。個人的には格差の視点をすごく感じたのですが、中盤までのプロセスから終わり方までの展開も文>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

事前情報なしで鑑賞。小気味いいテンポ感と二転三転する展開がめちゃ良かった!アクションシーンも質が高くて、次作も楽しみになった。登場キャラが多いわりにちゃんとバックグラウンドがあって良い。回収しきれてい>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

いや重かった、、、一言で言うといろんな内外の話。共同体モノではおなじみの「負の再生産」がメインなんだけど、どこの地域に生存してる観客でも理解できるレイヤーで進むからありがたい。120分のわりに過程が速>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.6

おもしれー!設定がバツグンに良いしなんにも考えずに楽しめる作品ですねー。演出の温度感が絶妙でこの世界観の中ですごくうまくやりくりしてる感じ。脚本バカリズムの独特のシュールさとシニカルな部分がありながら>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.9

いややっぱめっちゃ面白いね!独特の空気感とレベルの高いアクションがすごく心地よい緩急で、完全に掴まれました。リアリティのない設定なのに日常感たっぷりで見やすいんだよなぁ。これは次作も観よう。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.2

やーちょっと期待しすぎましたねこれは。シャマランに求めてた感じじゃなかったなぁ。冒頭はめちゃくちゃ良かったのでアガってたんですが、惜しくも乗り切れなかった。結末でモチーフがわかるので一応納得はできるん>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.4

ブラムハウスらしい演出ですね〜。ラストの激アツ展開はわくわくしました。ファンタジー的な要素はいつも通りで、序盤の伏線を回収する以外は大きい展開がないので期待しすぎるとちょっと肩透かし食らう感じも。普通>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.7

この終わり方はずるいよねー!派手な展開はないので好みは分かれるかもしれんけど、終始胸が締めつけられるようなシーンの積み重ね。示唆的なモチーフや切ないカットの連続で、自分にとっての「生」を再認識させられ>>続きを読む

この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.1

なんだろうな、悪くはないんだけどちょっと奥行きが足りないかなぁ。あと主人公はじめキャラクター全員わりと軸がぐらぐらしてるので、感情移入がしづらい。俯瞰でストーリーを追ってる間に終わっちゃったって感じ。>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

評論しきれないような切なさと愛しさが身体の底から染み出して、自分というものの意味を問い直すきっかけになった。主人公に感情移入できる部分はかなりある。過去と現在と未来、どこを照らしてどう生きていくか。派>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.9

期待以上!最高のディザスタームービーでした。大味な要素が多いのにうまくまとまっていて、1秒も飽きることない展開でした。災害の描写もしっかりしているし、ミクロな人間関係も厚く描かれていて見応え十分です。>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.4

「どう生きるか」よりも「どう死ぬのか」がテーマ。背景理解があればもうちょっと深掘りできるかも。対比的な見せ方が結構多くて、ラストカットも気持ちいいショット。胸くそ悪い展開が続くけど、わりとどの立場も肯>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.1

作品としてかなり質が高い。扱ってるテーマや展開は難しいはずだけど、見事に余白を残しながらびっくりな結末に持っていってる。各キャラも立っているし演出も秀逸で正直文句のつけようない。終始先の見えない流れが>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.4

悪人ばっかりでしたねぇ。終始皮肉満載の痛快な展開とはいえ、もう二転三転あってもよかったかなという印象。死に方もわりと想定内で、ちょっと上品すぎたかな。終わり方はまあどっちでもよかったけど、個人的にはそ>>続きを読む

予告犯(2015年製作の映画)

3.5

こういう作品好きだな。メンバー豪華だし社会派ってだけじゃなくて作品としてしっかりしてる。もっと追い込むような展開があってもいいかなとは思ったけど、まあファン好みのシナリオなんじゃないかな。色々と考えさ>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

3.5

おもしろい設定!二度三度観たい作品だね。まあ好みだけで言えばもっと残酷な流れでもよかった感じはするけど、展開は好き。諸々の背景もっと描いててもよかったなぁ

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.1

原作未読。設定がおもしろいので、原作差し引いて映画としての評価だとこんな感じ。演出とか表現は工夫したんだろうなぁって思ったんだけど、やっぱチープな部分も目立つし。キャラクターの背景ももう一歩二歩掘り下>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.4

自分が東京で観たことにも意味があったような。それぞれが置かれる今の文脈によってこの作品は移ろう。普段何気なく耳にし口にしている妄想やうわさ話を僕らはどうして信用し納得しているのだろう。キャラやイメージ>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

3.3

久しぶりにこんなバカバカしいの観たなあ。いよいよ本気出しはじめたときは手叩いて笑っちゃった。ちゃんとしたオリジナル版観たいなしかしやっぱり

ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.4

過程がおもしろく、結果の真偽はあんまり関係ない感じ。ある程度の予想はつくのでカタルシスは薄めだけど、テーマ性やそこに絡む人間関係がおもしろい。スケールが小さそうで大きいけど、中学生の文脈を借りているの>>続きを読む

>|