灯火さんの映画レビュー・感想・評価

灯火

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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

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ラジオという一対一の、しかし一方通行なメディア

僕にとっては、”Re:”を何十個も連らせた夜

夜が来るだけでワクワクしてた日々を、みんなもう忘れちゃってるんじゃないかな

ふたり(1991年製作の映画)

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尾道×亡霊っていう大林が1番得意なやつ
こういうストーリー毎回ちゃんと心がしんどくなるから苦手なんだ
大林CG使うたびにあの感じなのどうにかならなかったのかな
あれ超冷めるんだよな

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

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帰るべき(出ていくべき)地元というものを持っていることを前提に描かれているから、そこらへんの感覚的なものは説明が省かれている
あらゆるシーンに意味が与えられていて生きているからとても心地よい
地元な
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

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いやあこの人女の子を儚く撮るのがうますぎる。

尾道の少女を追いかける、フィルムの入っていないカメラ。

フィクションは突き抜けた先にドキュメンタリーになる。
この映画にもちゃんと尾道の事実が記録され
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

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超面白かった。
いろんな演出的な要素がカオスに組み合わさってるんだけど、その全てが同じ方向を向いていて、熱量と可能性に満ち溢れている!って感じ。
観てると自分にエネルギーが湧いてきて、走り出したくなる
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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パート1のボケの感じがあんま体に合わなくて、まあパート2くらいから楽しめたけど、途中ちょっとダレちゃったかな〜って感じだった。
あと好きになれるキャラクターがいなかったかな。
この家族の構成員同士が不
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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もうストーリーがどうとか仮面ライダーがどうとか全くもってどうでもよくて、映像から溢れ出てる監督のフェチズム、これだけでこの映画がめちゃくちゃ面白い。
緑川父が死ぬあたりとか細かくカット割ってめちゃくち
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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80を超えた男性が、観客の前に裸で立って、母親を渇望して、全力で叫んでいた。
そんな人間を、誰も否定できるはずがないと思った。

自分の中にある問題に囚われて、向き合って、そこに対して真面目に取り組ん
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

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人が知識ではなく知恵で生きていて美しかった。
死んだら、心の底の秘密も、みんななかったことになる。
すずさんが、秘密が秘密でなくなることを、これはこれで贅沢な気がすると言っていた。

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

4.0

「の・ようなも」における「落語」をそのまま「電車」に置き換えたような作品だね
森田芳光らしい20代からの青春映画
何かに夢中になったり、凝ったりすることが、そのひとつの在り方なんだよね
そんで「の・
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.9

ダイナミクスを付ける時に”弱”の方に意識が向いてる演奏が上手いなあと思うように、そういう静かな部分の演出が巧みだなと思った。
足もとにフォーカスして対比を作っているのがよかったな。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

物語の要素が次第に繋がりを帯びていって最終的に全ての要素に意味が与えられていくそういう脚本的な気持ちよさがありつつ、映像でも魅せられる
SFでありミュージカルであり青春映画でありいろいろ詰め込まれてる
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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なんかちゃんと泣いてしまった

演奏に合わせてアニメーターも一緒になってセッションしてるかのように映像が展開してくるのがかっこいい

先輩に連れて行ってもらったブルーノートとか
ジャズってかっこいいん
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エド・ウッド(1994年製作の映画)

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大雨の中、恋人にプロポーズするシーンが最高だった。
エディという人間を象徴するシーンだなと思った。
ああいう情熱の保ち方ができる人に憧れるなあ。
「ラスベガスまでたった5時間だし雨も止むよ。きっと角を
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.0

壊れた家族を再生しようとするストーリーをポップにコミカルに描いているのがいい。それでいて画面が素敵で面白い。それが絶妙に心地いいバランス感。

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.3

生きること 人間らしくいること
風呂を洗い 湯を張り 湯に浸かること
僕にとっては おそらく洗濯物を干すこと
生活の中に仕事があり 仕事の中に生活がある
結びつくこと 離れること
人が生まれてくること
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疑惑(1982年製作の映画)

4.0

人間を撮っている映画。
裁判の『立証する』ということの難しさと怖さをかんじた。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.2

映画の設計が緻密で気持ちよかった。
ひとつひとつの演出の面白さや、クライマックスの魅せ方のお陰でスパイダーマンに造詣が深くなくても楽しめた。
ただこういうのはアトラクションに乗ってるような気分になる(
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

4.5

素敵だ。愛に溢れている。
エドガーライトの映画は、見終わった後に、よし、もう1本映画をみようという気分になる。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

静かだけど存在感のある映画だった。
最近、気分が落ち込む時は永井玲衣さんの本を呼んでいるんだけど、彼女と同じような優しさというか、一緒に付き添って悩んでくれるような暖かさがあると思った。
一時的な高揚
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愛の渦(2013年製作の映画)

4.0

この夜を一晩の夢と割り切り、終わりなき日常へと再帰する門脇麦と、
そもそも日常が終わっているためファンタジーから抜け出すことができなかった、夢と現実を地続きにしようとしたかった主人公との対比が印象的
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.6

この映画撮って自分をぶち殺したかったんかな
悪い夢でもみてるんかなって映画
ビートを繋いでいくように画と画を繋いでいくのがおもしろい
DJみたい
あの手で切り取られる風景に憧れる
沖縄の浜辺で京野さ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.4

ラストラインの“p.s. go fuck yourself” が余りにも粋だ
そこに余計な言葉は要らないんだ
顔を合わせる必要もないんだ
分かってっから
エンディングに向かって上げていってくれる
立ち
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ミスト(2007年製作の映画)

4.0

ホラー自体久しぶりに見た。
怖さっていうよりは、主人公が悉く選択を誤ることによって、緩やかに絶望に向かっていっているっていうのが面白かった。
ラストシーンもよかったな。うわ、、これで終わんのか、、って
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ノー・シャーク(2022年製作の映画)

3.8

何処までが皮肉なのか、それともそんなつもりもないのか、虚栄なのか本気で言っているのか、そもそも現実なのか妄想なのか、全編通して主観で語られるのであまりはっきりしない。他者の視点が全く存在しない。それに>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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あの頃の自分に見せたら号泣してたと思う
今の自分にとって必要のない物語になっていて安心した
観客の想像力に任せる見せ方がとても心地よい

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.2

私がなぜ映画を見ていたかというと、どうしようもなく停滞していた人生を前へと進めるためだったよなと、昔のことを思い出すなどした
大事な時に指標になってくれる映画ってあるよねえ
これもそんな前へ進む勇気を
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