Azuという名のブシェミ夫人さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Azuという名のブシェミ夫人

Azuという名のブシェミ夫人

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読書する女(1988年製作の映画)

3.8

男がベッドで本を読む。
女がベッドに入り込む。
男は目が疲れたので、本を朗読してほしいと言う。
女は朗読を始める・・・本の題名は『読書する女』だ。

読まれる本『読書する女』・・・マリーは読書好きで、
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昼顔(1967年製作の映画)

4.5

医者でハンサムな夫と何不自由ない暮らしを送る貞淑な妻セヴリーヌ。
しかしその実、過去のトラウマから不感症となっていた彼女は、愛する夫に負い目を感じている。
ある日、夫の友人から娼館の存在を聞いた彼女は
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エレクトリック・チルドレン(2012年製作の映画)

3.9

田舎の閉鎖的な宗教コミニュティで育った少女レイチェル。
15歳の誕生日に青いカセットテープを見つけると、そこから流れてきたのは“禁断”のロックミュージック。
陶酔するように“神の声”に聴き入った後日、
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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.9

アメリカはウォール街、大手の投資銀行で大々的なリストラが行われる。
その対象者となったリスク管理責任者エリックは、部下のピーターにUSBを渡すと『用心しろ』という一言をのこして会社を去った。
謎のUS
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.5

オープニングからエンドクレジットまで漏れなく愛してる♡
やっぱりジャン=ピエール・ジュネが創造する世界観は私の心をいつだって鷲掴みにする。
色彩感覚とコントラスト強めな暗がりの使い方、イマジネーション
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反撥(1964年製作の映画)

4.2

男性に嫌悪感を抱くキャロル。
姉の恋人、道端で声をかけてくる男、好意を寄せてくる男・・・どうにか切りぬけて来た。
しかし姉と恋人が旅行に出かけてしまい、一人ぼっちになった事で、彼女の精神は徐々に崩れて
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赤い手帳(2011年製作の映画)

3.0

親戚の遺産を受け取る為に雪深き田舎町へやってきた小説家。
帰りがけに雪原から地元のスターである女性の遺体が発見されたことを知る。
自殺として処理されようとしているが、どうも怪しい。
スランプに陥ってい
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.7

生活に恵まれなくも、勉強熱心な才気あふれる青年。
入社してまもなく社長に気に入られ、個人秘書となる。
病気を抱える社長の仕事を手伝う為彼の屋敷に出入りするようになった青年は、社長夫人に心を奪われる・・
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

4.0

ジム・キャリーが演じるスティーヴンの潔く全力に振り切った愛に、呆れるラインを飛び越えて何故だか笑顔になってしまう実話ラブストーリー。
つい先週TVで元ネタの紹介がされるってことで観ようと思ってたのに、
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

4.1

伝染病なのか原因も分からぬまま、突如世界中の人々から五感が奪われていく。
まずは嗅覚、次に味覚…。
そんな渦中に出会い、恋に落ちる男と女。

あらすじからパンデミックパニックな映画だと思い込んでいた。
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

4.0

うだつが上がらないフォークシンガー、ルーウィン・デイヴィスの一週間を描いた作品。
個人的にコーエン兄弟は、人間の失意をふわっと“無重力化”させるのがとても上手い監督だと思っている。
ただ今作は珍しく“
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.2

心を病んで精神病院に入院していたアンソニー。
アホな友達ディグナンに誘われて、退院して早々強盗の計画を立てるのだが・・・

ウェス・アンダーソンの長編デビュー作。
ついでにオーウェン&ルークのウィルソ
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ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

2.9

自分の愚かな過ちから娘を亡くした男。
自責の念にかられ続け、別れた妻からも許されずに5年の歳月が過ぎたある日、導かれるように不思議なドアを見つける。
ドアを抜けると、そこは5年前の世界。
娘を救えると
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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

3.8

ボスニアの田舎で平和に暮らす鉄道技師ルカ。
その暮らしはボスニア紛争勃発と共に壊れてしまう。
愚かな妻は駆け落ちし、自慢の息子は徴兵に取られた上に捕虜となる。
息子と交換にこちらの捕虜を引き渡すはずが
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ジゴロ・イン・ニューヨーク(2013年製作の映画)

3.7

『若くないしイケメンじゃないけど、セックスアピールは最高』ってアレン爺に唆されて、まさかの男娼デビューのタトゥーロ。
ところが、意外にこれが大人気。
セレブな女性達は身も心も彼の虜となるのである。
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パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)

4.3

ジャケットもオシャレで、特典たっぷりのデラックス版を愛蔵しています。

パリ18区を舞台に『テーマは愛』だけ決まっていて、それをとっても豪華な監督陣が各々のセンスで調理して、素敵なフルコースが出来上が
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.9

急げビル・マーレイ。
君の乗りたい列車はもう動きだしている。
タイトルバック代わりに列車名の表示が映される。

『THE DARJEELING LIMITED』

走る走る・・・しかし無情にも列車にな
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.5

お気に入りの作品で、ちゃんとレビューしたいと温存しすぎて頭混乱。
再見して落ち着いた素振りを・・・。

色が印象的なウェス作品。
グランドブダペストホテルは赤とピンク、ダージリン急行は青と緑、ファンタ
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.2

生まれてすぐ教会の前に捨てられ、ある家庭に養子に出されたパトリック。
身体は男だけれど、心はとってもピュアな女の子。
成長するにつれて、周囲からは気味悪がられ奇異の目にさらされる。
“彼女”はまだ見ぬ
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.4

ハンニバル・レクターシリーズを時系列に見直してみよう第四弾。
いよいよラスト『ハンニバル』です。
実はここに来てやっとレクター博士に焦点が当てられる。
前作までもあまりにも存在感が強かったので、そんな
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

ハンニバル・レクターシリーズを時系列に見直してみよう第三弾。
お次はこちら『羊たちの沈黙』。

とても完成されたサスペンス。
殺人事件を描いた多くのサスペンス映画がWhodunit(誰がやったか)、H
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.9

ハンニバル・レクターシリーズを時系列に見直してみよう第二弾。
お次はこちらレッド・ドラゴン。
実際には『羊たちの沈黙』とかを見てるので、もうレクター博士が超絶にヤバイ人だってのは分かっているのですが、
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

2.7

ドラマ版『ハンニバル』を見始める前に、せっかくだから作中の時系列順に見直してみようと・・・。
そうなると初っ端はこれになるけど、これハンニバル・レクターのシリーズに入れないで欲しいんだよなぁ。
レクタ
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シャネル&ストラヴィンスキー(2009年製作の映画)

3.5

ココ・シャネルとイゴール・ストラヴィンスキーの不倫を描いた作品だけど、その周囲・背景も史実に基づいて描かれていて興味深かった。
1913年パリ、ストラヴィンスキー作曲による新作バレエ『春の祭典』が上演
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運命の女(2002年製作の映画)

3.7

専業主婦コニー(ダイアン・レイン)は夫エドワード(リチャード・ギア)、息子チャーリーと平凡な毎日を送っていた。
風の強いある日、魅力的なフランス人青年ポールに出会うまでは・・・。

街中のものが空に舞
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ラビリンス 抜け出せないふたり(2013年製作の映画)

3.6

大荷物を抱えて家を訪ねる男。
楽しげな男とは裏腹に、迎えた女の表情には戸惑いの色が。
どうやら男は妻の元を去り、愛する女のところへやってきたようで・・・。

登場人物はスタンリー・トゥッチとアリス・イ
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

4.4

幼少期に両親を亡くして以来、言葉を話せなくなったポール。
ダンス教室を営む過保護な伯母姉妹に育てられ、33歳になった今は言葉はおろか心も閉ざすような生活を送っている。
そんなある日、同じアパートに住む
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ボルサリーノ(1970年製作の映画)

3.9

出所したシフレディが恋人ローラに会いに行くと、そこにはカペラという新しい男がいた。
殴り合いの末に、不思議と二人の間には友情が芽生え、彼らは協力しあって街のチンピラから大物ギャングとなる野望に向かって
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山猫(1963年製作の映画)

4.0

イタリア統一戦争により、新しい時代が幕を開けようとしている。
その変革はシチリア名門貴族であるサリーナ公爵一家にも訪れようとしていた。
一族の繁栄と存続を願い、また誇りながらも、未来ある若者たちの為を
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

4.5

5年間の服役を終えた老年ギャングのシャルル。
普通に働いて稼ぐ人生なんてまっぴらだと、華々しい最後のヤマに選んだのは南仏カジノの金庫破り。
獄中で知り合った若者フランシスと、その義兄を加えて作戦を開始
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郵便配達の学校(1947年製作の映画)

3.7

ジャック・タチ短編集より。
彼の監督デビュー作であり、後に発表する初の長編作『のんき大将 脱線の巻』の原型となる作品。
郵便配達員の育成学校(そんなの有るの?)で訓練を受けたフランソワ(タチ)が、航空
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仮面の真実(2003年製作の映画)

3.7

中世イギリス、訳あって村を追われた神父ニコラス(ベタニー)は、ある日旅回りの劇団一座に出会い、同行する事に。
彼らが行きついた村では殺人事件が起きており、犯人として口のきけない女性が投獄されていた。こ
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.1

ドナウ川のほとりに暮らすジプシーのマトゥコ。
ロシア船から石油を買ったつもりが、騙されて大金を損失する。
マトモに稼ぐ事を考えないマトゥコは、息子ザーレも巻き込んで、突拍子も無い金策に走り出す。

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エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

3.0

大地震によって島となったロサンゼルス。
アメリカはそこを犯罪者や市民権を失った者の流刑地とした。
この島の革命家クエボに心酔する大統領の娘が、ある日機密装置を盗んでこの島へ逃亡。
娘と装置を奪還するた
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

グザヴィエ・ドラン3作目。
前2作はグサグサ心を突き刺してきた。
で、今作はというとこれでもかとガッツンガッツン身体に叩き込まれる。
もう降参。全面降伏。
惚れこんでしまった。
グザヴィエ・ドランとい
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.0

美しき男を挟んでの、男→男←女の濃ゆい三角関係。
胸騒いじゃいますよ、こんなん。
ドランに騒がされっぱなしです。

アポロンの彫刻ですか?っていう美しさの青年ニコラ。
ゲイなのかノンケなのか、男にも女
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