商業主義がきわまってガキ向けに適当に作られるようになる「まんがまつり」以前の東映が、いかにまっとうなアニメーション映画を作っていたかを如実に示していますね。
ニュータイプの物語の最後が、味方同士ですら誰一人としてきちんと分かり合えないという現実をこれでもかと提示する内容になっているのが悲しいが、そんな現実の中できる限り戦っていくしかないと登場人物みんなが考>>続きを読む
題材的にマルジャン・サトラピ作品とうっかり勘違いしていましたが、違う舞台ながらカートゥーン・サルーン(個人的に見たのは「ブレンダンとケルズの秘密」と「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」です)のお話のつ>>続きを読む
MCUのシェアードユニバースの世界観をずっと支えているスタッフの一人がキャスティング・ディレクターのサラ・(ヘイリー・)フィンで、キャスティング・ディレクターというと彼女のことが連想的に出てきます。本>>続きを読む
デジャビュのあるキャラクターたちが、デジャビュのある舞台設定やデジャビュのあるストーリーラインに沿って動いていくという二番煎じ的な作品にここまでなっていようとは想像していませんでした(そしてそれらの組>>続きを読む
(20050529)
20年前のTVアニメーションのシリーズ(年間放送)を映画3本に再編集、新作カットを入れて(この辺はSW3部作の特別編と同じプロセス)さらに主人公の性格を変えてストーリーの見え方>>続きを読む
(20051030)
TV再編集映画三部作の第二部。映像的には新作画の合間合間に古い絵が混じってくるくらいな印象までにはなっています(但し、たぶんトリミングのせいだと思うのですが、旧作画の特に戦闘シ>>続きを読む
(20051113)
シェイクスピアの初期の群像恋愛喜劇の舞台を第二次大戦前に翻案、ミュージカル仕立てにした作品。ブラナー作品は今のところ外れがありません。コメディライクな群像劇と聞くとそれだけで満>>続きを読む
8分のアニメーション作品。BGMの「ドナウ川のさざ波」以外はせりふも一切なし、キャラクターもロングサイズで追いかけるのみなのですが、こんなにやりきれなくなる作品はあまり見当たりません(人生とはそうい>>続きを読む
(20060305)
TV再編集映画三部作の第三部。複雑な人間関係と権謀術数が入り乱れているのですが、短期間に集中して見せているためそれぞれの立ち居地が明確になっていてかなり満足度が高いです。知らな>>続きを読む
(20080118)
「プラネットアース」なるNHKとBBC共同制作のテレビシリーズがありますが、そのダイジェスト版のような作品です。デジタルハイビジョンカメラと映像制御加工技術がドキュメンタリー映像>>続きを読む
(20081030)
経歴詐称してニューヨークに現れレコードデビュー、エレクトリック・バージョンへの拒否反応にさらされたタイミングでオートバイ事故で一時フェードアウトするまでのディランの20代を追いか>>続きを読む
(20090903)
WOWOWにて。イラン出身の漫画家・イラストレーター マルジャン・サトラピの半自伝的漫画の映画化作品。モノクロームの回想シーンを中心としたバンドデシネ的な画面構成になっています。>>続きを読む
(20090903)
グラフィカルな処理のフルCGアニメーション作品。キャラクター造形に日本のアニメーションの影響が感じられます。ストーリー的には異文化交流を称揚するものですが、それがなし崩し的にな>>続きを読む
(20090903)
個人的な印象としては、楽観論者も悲観論者も大本営発表を鵜呑みする人も懐疑的な人も情報の多寡にも関わらず、カタストロフは分け隔てなく襲うものだと言うメッセージとして受け取りました。>>続きを読む
(20090911)
スカパーe2無料デーにて視聴した、ノースタワーへの飛行機突入直後から二つの棟が倒壊するまでの102分間を一般市民撮影のビデオやニューヨーク市警察・消防署・港湾局や救急隊員の無線>>続きを読む
(20091015)
2006年サンダンス映画祭でプレミア公開された、商品作物のキングとしてのコーヒーが現在も搾取のシステムとして機能していることを検証するドキュメンタリー映画。生産地と消費地の映像>>続きを読む
(20091015)
ウィル・フェレル主演のウィル・フェレルありきのコメディ映画2題。こういうおバカな映画をきちんと正攻法で撮れる米国はやはりえらいと言ったところ(原題の内容との落差を見習うべきです>>続きを読む
(20091015)
ウィル・フェレル主演のウィル・フェレルありきのコメディ映画2題。こういうおバカな映画をきちんと正攻法で撮れる米国はやはりえらいと言ったところ(原題の内容との落差を見習うべきです>>続きを読む
(20091020)
WOWOWにて視聴。手塚漫画作品にも言える特徴ですが、作品全体のトーンを台無しにするかのような要素を脈絡無く混在させる手法(過剰なデフォルメや抽象的な表現、アニメーション表現で>>続きを読む
(20091020)
WOWOWにて視聴。手塚漫画作品にも言える特徴ですが、作品全体のトーンを台無しにするかのような要素を脈絡無く混在させる手法(過剰なデフォルメや抽象的な表現、アニメーション表現で>>続きを読む
(20100204)
WOWOWで年初に上映されたスピルバーグ関連作品特集から。リテラシー能力だけは非常に発達しているうちの7歳児に字幕版で見せてみました。パート1は比較的シンプルなタイムパラドック>>続きを読む
(20100302)
フランスの綱渡り師フィリップ・プティ(1949-)とその一味が竣工間もない1974年にニューヨーク・ワールドトレードセンターのツインタワー間での綱渡りを非合法に実現させるまでを>>続きを読む
(20200528)
きれいなファンタジー短編映画として評価の高い1本。(彼が通う学校のほかの生徒とは明らかに違う)貧しい身なりの少年が見つけた赤い風船…というところで、月並みな政治的意味合いが裏に>>続きを読む
(20100803)
一般的にジョージ・ルーカス(1944-)作品には映画の伝統への愛着が如実に感じられるわけですが、こちらもそのうちのひとつ。冗長な前半から徐々にスピードアップしてクライマックスに>>続きを読む
(20110125)
原作絵本作者モーリス・センダック(1928-)がプロデューサーとして名前がラインアップされていることもあってビジュアル的な再現度は限りなく高いものでした。原作のストーリーはほとん>>続きを読む
(20110506)
かつてレバノン内戦に従軍したイスラエルの男がその過酷な体験ゆえになくした記憶を、当時の関係者を訪ね歩いて取り戻していく様を描いたアニメーション作品。アニメーション・ディレクター>>続きを読む
(20110701)
1960年代英国の海賊ロックラジオ局を舞台としたコメディ映画。自分の年代から見ると不思議な感覚ですが、この手の題材も時代劇的な切り口で劇化されるようになったんだというのが一番大き>>続きを読む
(20110804)
モノクロームの部分がセピア色調の珍しい色合いだったので気になって調べてみたらDVD化のためのデジタルリマスターでセピア色にしたんだそう(英語版wikipediaにはモノクローム>>続きを読む
(20110804)
ウディ・ガスリー(1912-1967)の自伝をもとにした伝記映画。後半生について触れられずニューヨークへ向かうところで映画が終わっているのは元の自伝が1943年(ガスリー31歳>>続きを読む
(20110912)
9/8深夜に日本テレビで放送。番組前半にスタジオジブリのS氏が高畑・宮崎両氏が当時現地でこの作品を観て、俺たちは何をやっているんだというような感想を持ったという話をしていましたが>>続きを読む
(20111216)
アイルトン・セナ(1960-1994)生誕50周年を記念して製作されたドキュメンタリー映画。監督のアシフ・カパディア(1972-)はインド系イギリス人映画監督、映像はブラジルと日>>続きを読む
(20120116)
リチャード・マシスン(1926-)作短編の映画化。格闘技にたいする大衆の興味がボクシングから総合格闘技へと過激化していく先に何があるかという想定のもとに9フィート(2.7メート>>続きを読む
(20120220)
監督はH5なるパリのグラフィックデザイン・チームのメンバー。コーポレート・ロゴやキャラクターで構成された世界で、某ファストフード・ブランドのキャラクターと某タイヤメーカーのキャ>>続きを読む
(20120312)
結論的には大傑作だった前作から一転、超のつく駄作という印象。脚本が前作と同じ清水東さんだったので期待していたのですが、今回はこんなステロタイプな台詞回しはいくらなんでも避けるべ>>続きを読む
(20120521)
WOWOWにて視聴。監督チャールズ・ファーガソン(1955-)は情報政治学の研究者・著述家、政府やNGOのコンサルもやっていた人物。設立した初期のホームページ・ビジュアル作成ソフ>>続きを読む