LEGIONさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

ある殺人事件の裁判で陪審員となった12人が容疑者の有罪か無罪かを話し合う物語。有罪か無罪かについての主張や議論の進め方に12人の登場人物それぞれのキャラクター性が表現されていて、白熱した議論や多種多様>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

物語として劇的な展開はあまりないが、水俣病が町の人にもたらした過酷さや恐怖、批判を抑え込もうと画策する企業の冷淡さは丁寧に描かれていた。
沖縄戦のPTSD、子供との確執、アルコール依存など主人公の身の
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

ローマを訪問中の王女が滞在先を抜け出し、偶然出会った記者と共にローマを巡る物語。たった一日という短い時間ではあったが、新たな経験や愛の芽生えなど2人のやりとりや関係性はとても色合いが濃いものになってい>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.5

敵国同士である建築士と王女が協力して両国に国交を開かせようと働く物語。近年のアニメ作品にしてはそこまで映像のクオリティの高さを感じなかったが、対立した隣国同士の暮らしや悩みなど独自の世界観に入りやすい>>続きを読む

ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.5

35年前に起こった連続殺人事件が再び起こり、過去を変えようとタイムトリップした少女を描いた物語。殺人鬼に追われる展開が多いながらもコメディ要素が多くてそこまで怖さは感じなかった。“スイート16キラー”>>続きを読む

ヒットマン エージェント:ジュン(2020年製作の映画)

3.0

かっこいいアクションの中にも場の和むようなコメディ要素が時折組み込まれていて緩急があって楽しめた。
登場人物がもう少しまともであれば、事態は簡単に収拾できるものになっていただろうが、国家情報院や宿敵と
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恋は光(2022年製作の映画)

3.0

落ちていた他人のノートにいきなり主人公が校正を入れてしまう物語の始まりからあまり好きにはなれない類の作品だろうと感じてしまったが、恋の定義に翻弄され、悩んでいく4人の登場人物の姿は可愛らしくてそれなり>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.7

不倫の最中に妻が事故死したことを知らされた主人公が人生と向き合っていく物語。登場人物の言動から読み取れる心理や考えが丁寧に描かれていた。
然程大きいとは思っていなかった妻の存在がなくなったことで主人公
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.0

撮影の仕事を請け負う男の視点から描かれる儚い恋愛映画。物語の舞台となる荒廃した街並みや視点のブレた映像はとても綺麗とは言えなかったが、描かれている内容や登場人物の映し方などの影響もあってか美しくも見え>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.0

作中で主人公が好きな映画監督について述べていたように特に何かが起こるわけでなく、その日常の中に人生の意味を描いているような作品だった。後悔をしようと思えばいくらでもできるかもしれないが、自分の人生を一>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.5

ソフィーという人物が過去を語るまでのパートがやや退屈ではあったが、タイトルにもあるソフィーの選択や経験してきた過去が明かされることで前半で受けた彼女の生き方の印象と異なってくるため、作品全体が見応えの>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.5

護送中に逃走したヤクザを捕えるためNY市警と大阪市警の刑事が共に捜査していく物語。やり方の違う両者が衝突し合いながらも、互いの価値観を理解して認めるようになる過程に心が熱くなる。
アクションの派手さや
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ノイズ(2022年製作の映画)

2.5

イチジクの生産で島の復興を支えようとする主人公とその親友、新米警官が誤ってある男を殺害してしまい死体を隠そうとする物語。段々と後に引けない状況に追い込まれ、事態が悪化していく展開自体は楽しめたが、後半>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.7

物語全編通して主人公の気持ち悪さが際立っていて、主人公の奇行がどれも印象に残りやすい。周りの人に対しての受け答えなどは内気で人に慣れてないだけのようにも見えてしまうからこそ何を考えているかわからない近>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

サバイバル生活を余儀なくされた家族が食糧や寝床の確保に苦労し、移動手段も限られる状況に陥る様子を見ていると、どれほど暮らしが発展し、自分たちが便利な生活を送っているのかを感じられる。
主人公たちは家族
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A.I.(2001年製作の映画)

3.7

起動させた人を愛すようプログラムされたロボットが愛を求めるヒューマンドラマ。この作品が制作された時期を踏まえれば近未来の世界設定や映像のクオリティがかなり高く、ロボットに感情をもたすという物語のテーマ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

所々時系列の境目が分かりづらくて、見づらさは感じたが、過去と現在が交互に描かれていくことで姉妹それぞれの心境の変化や考え方というものが見えやすくなっていた。
4人の姉妹の異なるキャラクター像は物語の要
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.0

獄中でも日本政府と闘い続けた無政府主義者の朴烈と金子文子を描いた物語。自分たちの立場や時代、社会的背景を考慮すれば朴烈と金子文子の勇敢さやブレない軸は凄さを感じるものではあったが、彼らの主張が批判で止>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.0

凶暴な天才的技術者に追われることになったハリネズミのソニックと彼を逃がそうとする警官を描いた物語。最速で移動することのできるソニックの世界観を体感できるような演出があったり、その速さにカッコよさやユー>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

2.0

タイトル通りなのかもしれないが、主人公が大学生にしては幼稚過ぎて少しついていけなかった。モアイというサークルの在り方に対しての意見は主人公とヒロインで論点が少しずれているからその点でも少しバカっぽさを>>続きを読む

君への誓い(2012年製作の映画)

3.5

交通事故によって記憶喪失になってしまった妻にこれまでを思い出してもらうため奮闘する夫の姿を描いたラブストーリー。自分との思い出がないことに苦しみながらも献身的に愛を注ぐ夫と思い出そうと努力しても効果が>>続きを読む

エブリシング(2017年製作の映画)

3.5

SCIDを患い、家から出ることのできない少女が隣に越してきた青年に恋をする物語。娘を思ってのことであるから母親の言動はわからなくもなかったが、結末までを踏まえると感動よりも勝る感情が芽生えた。
主人公
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

2.5

新人として主人公が働くことになった高級ホテルでトムとジェリーが暴れ回る物語。リアルな描写の世界観で動物がイラストで表現されるという方法は新鮮で、意外にも映像として馴染んでいたため見やすかった。
セリフ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

各々の場面で解釈の余白が多くあった分、自分にとって理解の及ばない箇所は所々あったが、全体を通して描かれている内容やテーマ性は良かった。音楽に関しての技術や演奏の違いなどは全くわからなかったが、それを通>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

娘たちを最高のテニスプレイヤーにするために自らが立てた計画を実行していく父親の物語。父親には頑固で少し行き過ぎているような一面も見え隠れするが、根底には親として間違った道を歩んでしまわないようにしたい>>続きを読む

恋人はゴースト(2005年製作の映画)

3.5

引っ越した先のアパートで女性の幽霊と出会った男性が彼女が誰なのかを探る手伝いをしていく物語。物語は恋愛コメディのジャンルとして特に意外性がなく、ファンタジーの世界観であるから設定や展開に後出し的な要素>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

彼らの生きていく激動の時代を反映したようにも思える歌詞とR&Bやカントリーなど多くが組み合わさった音楽を作り上げ、披露されるパフォーマンスはかっこよかった。
エルヴィスのマネージャーであるトム・パーカ
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僕等がいた 後篇(2011年製作の映画)

3.0

前篇とは打って変わり、暗さのある作品に仕上がっていて、描かれていく展開や登場人物たちの関係性の変化など人の愛情を描く作品として見どころの多い作品でもあった。
矢野というキャラクターの行動は驚くようなも
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僕等がいた 前篇(2011年製作の映画)

2.5

マンガだから通用するような登場人物の言動や物語の展開をリアルの描写で表現してしまうとどうしても違和感を抱いてしまう。
事あるごとに関係性を拗らせる主人公2人の様子が物語全体を通して描かれるという展開の
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

ありのままでいることは大切であるが、マイノリティの存在を見世物として召集する主人公の価値観は多少抵抗を覚えるもので、全体を通してそこまで感動はしなかった。主人公の性格が人間の弱い部分を映し出したような>>続きを読む

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

カリフォルニアで突如発生した大規模な地震から娘を助けるために立ち上がる主人公の姿を描いたパニック作品。そこまで必要性は感じなかったが、家族間での愛情や後悔など程よくヒューマンドラマの要素が散りばめられ>>続きを読む

お!バカんす家族(2015年製作の映画)

3.0

ある一家が家族の仲を深め楽しい思い出を作るため車で旅行しようとする物語。家族4人がそれぞれ違う部分でズレているからボケとツッコミのやりとりに飽きることなく楽しめた。目的までのドライブ中に見舞われるトラ>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.5

奇抜な世界観や設定は新鮮味があったが、物語自体はそこまで面白いものになっているようには感じなかった。
母娘の関係性など人間ドラマが薄い分、ユーモア溢れる派手なアクションが印象に残りやすい。銃撃戦や格闘
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

バレエの道を断たれた女性が母親の治療継続の為に国家の諜報機関のスパイとして任務を遂行する姿を描いたサスペンス作品。主人公が段々と感情を殺し、スパイとして完成されていく過程が印象的だった。
主人公は身体
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

3.0

犯人に凶悪性があることによって交渉していく展開は緊張感があったが、警部補である主人公と犯人のやり取りには攻防戦や知能戦らしき要素が見られず、主人公の交渉というより犯人の要望によって物語が展開していくた>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.7

体験入学したエリート学校で次々と起こる事件を解決しようとするしんちゃんと仲間たちの姿を描いた作品。たとえ効率的なものでなかったとしても、その人にとって重要な思い出やかけがえのない時間となれば無駄なもの>>続きを読む