吉永響さんの映画レビュー・感想・評価

吉永響

吉永響

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

面白かったんだけど、絶望感とか罪悪感とか悲しいネガティブな気持ちをぐちゃぐちゃにされた感じがした。何年もかけて命を削って絞ってきた知恵がこんな無惨なことに使われて人間ていつまで経ってもこんな愚かのこと>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

情報量が多すぎてパンク寸前だったけどどれもうまく咀嚼して飲み込める。ベラがいろんな経験をしつつ成長していっててエマストーンの力量を感じた。話は倫理的にどうなんだって感じだけど途中から普段自分たちが感じ>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.1

凄く好きだった。ウディアレン特有の皮肉さとかなかなか素直になれない偏屈さとかを残しながら年のせいか少しマイルドになってた印象。頑固なちっちゃいジジイだけど愛らしく見えた。モノクロのシーンではウディアレ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

こちらの精神に土足で踏み躙ってくる感じ。しかも3時間という長時間。なんか突飛なんだけどどこか腑に落ちるというかずっと不安な状態が続いて落ち着かない。でもそれが人生なのかもしれないって無理やり落とし込も>>続きを読む

スローターハウス5(1972年製作の映画)

3.8

原作のカートヴォネガットの「スローターハウス5」を読んでから観た。この設定は原作読んでたらまだ理解しやすいと思うけど原作読まずに観たらもしかしたらきついかもしれない。でも反戦や今を一番に生きようってい>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

とにかく淡々としていた。感情の起伏が多くはないけど細かい感情の機微を刺激されたような気がする。現実問題、仕事がクビになったり戦争が起きたり嫌なことが沢山あるけどその中でほんの小さな幸せがあることで生き>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.1

新年一発目からとんでもないものを観た。好きなことがあるのは幸せなことだけどのめり込みすぎると本当に狂う。だけどこのまま本気でのめり込んでいって欲しいなとも思った。本気でお笑いを求めにいってるのに本人が>>続きを読む

手紙(2006年製作の映画)

4.1

最後の漫才は泣いてしまった。犯罪を起こすと犯人だけじゃなくて犯人の家族にも同じくらいの業を背負わすことになる。

(2023年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ面白かったな。堅苦しい時代劇かと思いきやクスッと笑えるシーンもかなりあった。やはりビートたけしは芸人だなと改めて思った。合戦のシーンや信長が暴走するシーンとかかなり迫力があった。この時代に>>続きを読む

大怪獣ガメラ(1965年製作の映画)

3.8

なんかガメラが愛おしく思えた。実際に現れたらちびるくらいビビると思うけどよく見たら可愛い顔してる。最後の作戦雑すぎて面白かった。

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.1

ティム版と比較されることが多いけどこっちはこっちで別の良さがある。手作りのセットなのにめちゃくちゃワクワクしたし世界観が伝わった。味もあるし。好きな世界観だった。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

あらかじめ言っておくとゾンビ映画ではない。賛否分かれそうだな…俺は好きだった。ほのぼのしてるから全くゾンビに対してハラハラ感とかないから夜中にのんびり観るのをおすすめするかな。ジム・ジャームッシュの独>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

-

ちょいとガキなオイラにゃ難しいとこが沢山あった。安っぽい言葉でまとめるととにかく官能的だった。常に死と性というスピッツと同じテーマが根底にあった。これは理解するんじゃなくて感じろってこと?あとずっと梅>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

正直面白いかどうかはさておき、確実に記憶に刷り込まれるような作品だった。なんと言っても教授の「Merry Christmas Mr.Lawrence」で一気に作品の世界に誘われる。そんな妖艶な雰囲気と>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.8

最高です。人を殺す怖いトマトなはずなのに全くトマトに対して恐怖心を抱けないのが面白い。多分この作品のせいでトマトが怖くて食べれなくなるとかも一切ない笑
突然ミュージカルが始まるの好き。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ手に汗握った。
ハシゴが落ちて行った時の絶望感半端なかった。

レインマン(1988年製作の映画)

4.1

なんか妙にじんわりくる映画だった。終わり方もある意味映画的じゃない終わり方だったのが良かった。とにかくダスティンホフマンの名演。個人的に「真夜中のカーボーイ」と肩を並べるほどだった。たった一週間だった>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.7

サスペンスの草分け的存在らしいけどあんまりだったな…ちょっと話が単調というか。映像はすごく良かったんだけど。

エル・トポ(1970年製作の映画)

-

ひたすら狂ってるね。正直理解できないとこも沢山あるけど別に理解できなくても良いような気がしてきた。それがアートの錯覚なのかな。前半と後半で話が違いすぎた。広大な砂漠のシーンが多くてマカロニウエスタンを>>続きを読む

白痴(1951年製作の映画)

3.8

難しい…だけど亀田の純粋な気持ちとそれとは裏腹にドロドロした人間関係の構図が良かった。それにしても難しかった。原節子の演技の幅が広すぎる。もはや怖いくらい迫真の演技。

鬼畜(1978年製作の映画)

4.1

とんでもない話だな。何か人間の嫌な部分を丸々詰め込んだようなそんな話だった。ただ岩下志麻がとてつもなく美しくて艶やかで怖かった。どうかこの子供には幸せになって欲しい。

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

余韻に浸れる。60、70年代の音楽好きには堪らない内容。こんな感じで毎日音楽に浸っていたい。序盤からサイモン&ガーファンクルのレコードや、ストーンズ、ザフー、ブラックサバスやエルトンジョンまで幅広く出>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

4.1

安部公房の書籍から読んだけどかなり自分の頭の中の描写を忠実に再現されてた。性癖が歪むくらい官能的。砂ってエロいなって思った。女と情欲にまみれていくとことか逃げる手立てを後回しにしたりと徐々に砂と共に堕>>続きを読む

蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.8

正直話はあんまりだったけど松田優作の圧倒的存在感とオーラで持ってるような作品だった。優作が凄すぎるんだよ。「野獣死すべし」でも書いたけどこの人の演技って悪魔と契約を交わした人の演技な気がする。(変な表>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

4.1

ホラーあり笑いあり涙ありでめちゃくちゃ楽しめた。個人的にはあの教授が愛くるしかった。

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.8

ひたすら何だったんだろう?ってかんじ。ぶっ飛び過ぎてる。ただただ本当にやりたいことを詰め込んでる感じ。

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.8

タランティーノの映画愛が強すぎる。タランティーノ作品はまだ全部観れてないから早く観たいと思った。シーンごとの元ネタとか裏話とかたくさんあって面白かった。

ミザリー(1990年製作の映画)

4.1

最高に狂ってる。いき過ぎたファンは怖い。誰でもこのようになる可能性を秘めてると思うとさらに怖い。ヒステリックになった瞬間の目が尋常じゃ無い。帰ってくるシーンとかドキドキした。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.1

いやー最高。過去のインディジョーンズのいいとこ取りみたいな感じだけど全然楽しめた。特に最初のシーンとか迫力が凄いから是非映画館で観て欲しい。ちょっと150分は長かったけど見応えは十分あるはず。ハリソン>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.1

いやー凄いなこれ。サスペンスだしド派手アクションだしほんのちょっと色っぽいし…。あらゆるジャンルの美味しいとこを詰め込んだかんじ。これは面白い。飛行機がガソリンタンクに突っ込んで行くシーンとか最後のモ>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.8

主人公の人生が壮絶すぎる。だけど何度も何度も立ち上がってはまた挫けられを繰り返して最後の方の表情がどことなく強い女性になってた印象。会話があんまりなくて本当に海のようにゆったりと進んでいく。ずっと日差>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

評価が難しい。。シンプルに面白いから面白くないかで言うと、、中盤までは面白かった。前情報を一切公表してないのも告知をしてないのもなんか納得が行った気がする。多分宮崎駿は本当にやりたい事というか、頭の中>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

なんか変な作品だった。サスペンスなはずなのにずっと地味にみんなお間抜けで緊張感とかハラハラ感とかそんなにないのが新鮮だった。

宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.8

意外とメッセージ性がある。そしてビジュアルが岡本太郎だからめちゃくちゃ良い。パイラ人の見た目がチープすぎて笑ったけど当時の大人が本気でこういう映画を作ってる姿勢が好き。パイラ人同士の会話も面白い。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.1

いやー内容も時間もちょうど良い。やっぱタイムリープ系って面白い。ちょくちょく入るくだらないギャグも笑える。

ヤング・マスター/師弟出馬(1980年製作の映画)

3.8

本当にどいつもこいつも人間じゃない動き方をしている。獅子舞のシーンも良かったけど最後のキムとの戦いがえぐかった。それでタバコ水を飲んだ瞬間強くなるって設定わけわかんなすぎて好き。ジャッキー監督とのこと>>続きを読む

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