Sarasaさんの映画レビュー・感想・評価

Sarasa

Sarasa

映画(8)
ドラマ(0)
アニメ(0)

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.0

いつも伸びやかな海と空
鳥にはなれない人間達の抜け出し様の無い今ここにある地獄
まるで運命のような顔をした有り体な幻が一瞬だけ時が止まったように輝いてみせる
佐藤泰志の描く絶望の絶望的な解像度

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

志磨も昔のブログで、名曲ってのは書いてしまった日にゃ『オレはロックの神様からとんでもないものを盗んでしまった』って恐ろしい思いをするやつのことだって言ってた気がする。

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.5

知的で孤独で内省的。
waltz for debbyの、はじめてピアノを聴いたみたいな気持ちにさせられる澄んだテーマ。鍵盤に指を乗せると美しい音が鳴る事実への感動を、当然にしないためのヘロイン。
どん
>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

全シーン、音楽も台詞もカット割りも画面も緩急が最高に気持ちいい。
見どころはエリザベスデビッキの長すぎる腕とモノトーンのクラシカルスタイルです。あとはイケイケなパツパツスーツを堪能しよう。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.5

教会音楽のような、なのにヴァイオリンが終始不穏すぎるカンタータの違和感がずっと怖い。
はめられて全部剥ぎ取られた後でも、「この先何が起こってもあなたを愛してる」って台詞だけは本物だったと信じたくて、ラ
>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

コンビニでのシーンの終わり、店員を脅迫する貧乏な青年に扮する天使が、去り際に店員に向かって言う「あいにくだな」は、原語では"you've had the chance, too."と言っている。「あい>>続きを読む

パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

3.0

冒頭アポ無しで行ったアマゾンの古い劇場で私服のままラフに歌うトスティが一番初めの歌唱シーンなのだけれど、これがまあ圧倒的。密度の高いひかり輝くロングトーンとため息が出るくらいあまやかなピアニッシモ。楽>>続きを読む